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  • 2023年4回目の東京湾ビジアジ釣りは釣れたっす!
    2023年4回めの東京湾ビシアジ釣りは文句なし!2023年10月8日。2023年4回目のビシアジ釣りに行ってきました。釣り場:東京湾【走水沖】天気:曇り釣行時間:7時30分(潮位:80cm上げ2分)〜13時00分くらい(潮位:145cm満潮)小潮釣果:マアジ56匹(22cm〜42cm) ロッド:ダイワ リーディング82H190リール:ダイワ ハイパータナコン400FBeライン:PE4号ハリス:フロロ3号ハリ:アジ針12号(三本針)エサ:アオイソメアンドンビシ130号の天秤仕掛け今回はアジ釣りである。いつもの小ハゼ釣りとは違って、遊漁船に乗るので準備やらでテンヤワンヤだった。短いのべ竿と針とかの小道具が入ってる小さな箱とビク程度で、自転車の前カゴにすべて収まる荷物で済むハゼ釣り。ところが、船釣りともなればそうもいかない。オッサンが行くアジ釣りはライトアジではなく、130号の重いアンドンビシを使い、深い時は70〜90m下を狙うフルスペックの釣りもの。当然ながら、電動リール必須である。わざわざ電動リール必須と書いたのは、オッサンはまだ毛も生えてないウブな頃、何を間違ったのか手巻きリールでこの釣りものをやったことがあった。しかも真冬に行ったもんだから、狙う水深は90m以上は当たり前の厳しい時期。船中、手巻きはオッサンひとりで、後のアジ釣り人は電気的リールは当たり前の当然。ビシアジ釣りに使えるロッドも持ってないもんだから、タコ釣り用のロッドを代用。飽きない程度に釣れたが、クソ重い仕掛けを水深90m下から手巻きでグリグリ上げるのも体力と気力が要求される。ガッツゼロのオッサンは、開始から3時間でグロッキー。電動リールを使ってるセレブなアジ釣り人達にジェラシーの視線を浴びせながら、ロクに釣りせずにモサ〜っと船に揺られていたのでした。そんな武勇伝を釣り仲間に発表したら、T氏から不憫に思われ、電動リールやら高価なロッドやら仕掛けやら、アジ釣りに必要な全て一式を恵んでくれた。T氏もお歳を召しているもんで、「体力的にもう船釣りはやらないから…」との事らしいが、普通タダでくれるか!?こんな豪華なセットを!【去るもの追わず来るもの拒まず】がオッサンのスタンスなのでありがたく頂くが、T氏、人が良すぎるよ!っというわけで、他力本願で今時のアジ釣り人の仲間入りを果たしたオッサンだが、まぁコレもオッサンの人徳って感じかな!そこそこサイズのクーラーボックスをはじめ、リール、ロッド、仕掛けやら130号のビシやら…荷物も多いので、準備だけでひと仕事だ。本日のお試しはふたつ当日は朝5時にアジ釣りでは大先輩のH2氏が迎えに来てくれたんだけど、この時期だと外はまだ真っ暗だ。オッサンは朝は苦手では無いけど、あまりに早朝で外が暗いのはアンニュイな気分になる。オッサンの中では空が明るくないと朝とは呼ばない。釣りって、活動開始が早朝過ぎるのが玉にキズなんだよな〜1時間ほどで船宿に到着。本日もアジ釣りの定宿、横須賀市新安浦港の『長谷川丸』さん。大型船を3艘扱ってる船宿受付を済ませ乗船するが、なんか今日は混んでて、片舷に8人もいるんですが…しかも、いつもよりも船が少々小さいし…ムムム、今日は手狭になるか…船長も「今日はこんなに来ていただけるとは予想外」とのこと。釣座は特にこだわりはないので、オッサンとH2氏共に胴の間に陣取る。釣座が決まれば釣りの準備。まぁ、オッサンもアジ釣りは何回か来ているので手慣れたものである。アッという間に準備も完了なんだけど、本日はお試しが2つある。ひとつはコマセを入れるアジビシ。いつもはスタンダードなステンレス網の奴なんだけど、今回はポリカーボネート製のを持ってきた。左がいつも使ってた奴で、右が今回お試しのポリカ製オッサンのアジ釣りもやっと毛が生えた程度なんだけど、アジ釣りのコマセはドンドン撒けばアジがたくさん寄ってきて、良く釣れるもんだと思ってた。しかし、前回のアジ釣りでオッサンの隣りにすごい上手い人がいた。釣りは上手い人に聞くのが上達の近道なので、オッサンはいろいろと質問ばかりしていた。その中に、「コマセを多く撒けは釣れるように思うけど、実際はそうでもないし、撒き過ぎるとアタリが出るまで時間が掛かる」との事。「適度にポロリポロリ程度で、そのコマセの中に如何に針を同調させるか?が肝」らしい。なんでも、コマセの振り加減によって毎回針の位置を微妙に調整しているというプロにしか分からんサジ加減があるらしい。んで、そのプロが使っていたビシが、今回オッサンが持ち込んだビシなのである。コレだとコマセが出過ぎるのを抑える事ができるとの事。なるほど!いつも使っていたビシはステンレス線の網で隙間が大きいが、今回のポリカ製のビシは網目が小さい。そういえば、前々回のアジ釣りでは、いつものようにコマセをドバドバ使ってたら、自分のコマセを使い切ってしまい、H2氏から分けてもらった苦い記憶がある。昔はコマセのおかわりがあったんだけど、今はそんな贅沢は出来なくて、朝に配給されただけでそれが無くなればゲームオーバーだ。コマセも無駄な出費も抑えなければならない、世知辛い世の中である。「東京湾・相模湾」っていう表記はよく見るな〜一番下の窓が調整できるオッサンはコマセを抑えたいので開口部は小さくオモリが外せるから掃除がラクちんだ心配は開閉部が頼りないんだよな〜ともあれ、プロも使ってるんだから良い品なんだろうて。頼むぞ!君だけが頼りだ!もうひとつのお試しが餌のアオイソメ。いつも使っていた餌は、船宿で配られるイカを赤く染めたアカタン。こんな訳の分からん物体に喰い付くアジもど〜なんだか?と思うが、釣れるから不思議だ。コレはおかわりもあるでよ!アオイソメ餌は前から気になってて、上手い人はイソメを使っているイメージがあった。だけど、H2氏曰く「別にアカタンと変わらないよ〜」との事だったので、「変わらないなら、わざわざ大枚はたいて買うこともないか…」と使わずじまい。しかし、最近になって長谷川丸さんのHPでもイソメの方が喰う!と載ってて、船宿でも販売中!とあった。ここまでプッシュするなら使ってみる価値あり!と地元の釣具屋で買って持ち込んだ。しかし、値上げラッシュのこのご時世。イソメも例外ではなく、値段が跳ね上がっていて驚いた。いつも冬のハゼの穴釣りではイソメ餌を使うんだけど、この値段じゃ〜ハゼ釣りなんぞにおいそれと気軽に使えんな〜ちなみに出港前の準備時間に、船長が手持ちのかごにイソメを入れて売り歩いてて、車内販売みたいな売り子さんみたいで微笑ましかった。イソメも高級品になってしまったコレだとちょっと大きいかな?オッサンのコックピットあとは河岸払い(出港)を待つだけなので、オッサンもブレックファースト。大好物のレーズンパン食後は、船酔いしたことはないけど、酔い止めの『ミンティア』船に乗る時の必需品船長に今日はどのポイントに行くのか?聞いてみたら「沖に出ます!」というふざけた返事だったので、とりあえず「ブチ殺すぞ!」と返しておいた。定刻通り7:15に河岸払い。さぁ、出港じゃ!沖ってどこに行くんだ?と思ってたら、普通に走水沖に向かっているらしい。開始からスタートダッシュ!ほどなくして走水沖に到着。やっぱり走水沖じゃんかよ!時間はたっぷりあったのにかかわらず、釣り場に到着してからモタモタと餌を付け始めるオッサン。三本針にイソメを付け、ビシにコマセを突っ込みまして…頼むぞ!イソメの三連星まぁ、焦っても釣れるとは限らないし…「ハイ!どうぞ〜。水深45m、下から2〜3mで探ってみてください」の合図で一斉に投入。考えてみれば、下から2〜3m以外を聞いたことないが、あるんかな?いくら走水が速い潮流とは言え、今日は小潮だから幾分は流れがおとなしい。スルスルとほぼ垂直に仕掛けが落ちてゆき、着底。すぐに1m巻いて4回コマセを振り→もう1m巻いて2回コマセ→もう50cm巻いてアタリを待つ。コレがオッサンのスタンダードなアジ釣りのルーティン。最初の4回のコマセ振りは多いと思われるかもしれませんが、ここでしっかりとアジを寄せる効果は実感してます。まぁ、こんな事やってるからコマセが無くなっちゃうんだけどね…釣り始めはまだアジが寄ってないからアタリが遠いとは言われるが、そうでもなくて、棚の高さとコマセの中に餌をしっかり同調させていれば、すぐにアタってくるハズ。アジ釣りの肝は棚取りとコマセと餌の同調なんだけど、そう単純にいかないのが現実。潮の流れによって、地上で見えるラインの出し加減と水中の実際では違うので、ソレをどうやって修正するのか?が釣果に結びつく。潮流が早ければ、ラインは斜めに出ているので単純にラインの目印通りにはならないし、コマセ煙幕の中に2mのハリスに付いている餌を漂わせるなんて至難の技である。釣れる釣れないは、潮流によってアジのいる棚に向けて正しい修正ができるかどうかにかかってくる。この点、今日はおとなしい潮加減なのでやりやすい。釣れない時は、スタートからしばらくはアタリが無いことが多いが、今日はどうだ?んで、すぐにアタって来た!「お〜!今日は良いかもよ〜」っと、すぐに巻き上げる。上中下の針のどこにアジが喰っているのか?を確認して棚の微調整をするため、オッサンは最初は追い喰いを狙わないで、すぐに巻き上げるようにしています。お隣りのH2氏も同じタイミングで巻き上げている。今日はアジの活性が良いようで、船中のあちらこちらで電動リールを巻き上げる音が聞こえてくる。一匹目は一番上の針に喰っていたので、次からはもう少し棚を上げても良いかな?次は20cmほど上げてみると、真ん中の針に喰って来たので、今後はこの棚でやっていきます。ほぼ毎回、落とすたびにしっかりアタって来るので気持ちが良い。アジはすげぇ〜釣れてる!今日は爆釣だぜ!!と思っていると、パッタリ釣れなくなることもあるので、釣れる時はジャンジャン釣らなければならない。本日はアジの活性が良いので二匹掛けや三匹掛けを狙ってるんだけど、なかなか上手くいかないな〜例え二匹掛けて上がってきても、船べりでポロリと落ちることが多発。40cmクラス級の大アジならタモ(網)を使うけど、そうでないなら、面倒くさいのでいちいちタモは使わない。慎重な人は毎回タモを使っているから、人によって性格はまちまちだ。酷い時は二匹ともポロリと自動リリースになりやがって、「こんチキショ〜!」の声が東京湾にこだまする。まぁ、どうしても多点掛けはポロリのリスクが高くなるからしょうがないんだども、二匹ともリリースは無いよね〜そんな訳で、基本的には一匹づつ上げることになるが、今のところは落とすたびに釣れるから楽しい!順調に釣れてます!前半は25〜30cmくらいの中型アジが主体で、落とせばほぼアタックしてくる入れ喰いで、スタートダッシュで数を稼ぐ理想の展開。やはりイソメ餌を使ったのは正解で、試しに三本針の真ん中だけアカタンを付けて実験してみたら、見事にアカタンだけ無視されて、上針と下針だけ喰ってきた。一番主力の真ん中の針だけを避けてくるんだから、どんだけアカタン嫌われてるんだよ!開始から二時間で30匹ほど上げていて、ず〜っと同じパターンで釣れ続けていた。実は、もうこの時点でオッサンはお腹いっぱいだった。なにせ、帰ったらアジを捌いて料理しなければならないので、30匹も釣ればオッサンの少ないレシピはもういっぱいいっぱいだ。船長もそんな気持ちを察してか、まだ釣れているのに「ハイ、上げてくださ〜い!」とポイント移動。オッサンの頭の中のメリーゴーラウンド10分ほど動いた先はハズレで、アタリひとつなく玉砕で即移動。んでやって来たのは、またすぐ近く。落としてみるが、またしてもアタリがない…棚を変えたりしたんだけど、アタらないな〜「一番最初のポイントで良かったじゃん!」とH2氏と話してたら、H2氏が40cmオーバーの大アジを釣り上げた。このタイミングで船中あちらこちらで大型が上がり始める。んで例のごとく、オッサンにはアタらないんですけど…こういう場合は、釣れてる人に釣り方を聞くのが手っ取り早い。釣りは素直な方が釣れる。『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』安っぽいプライドなんぞはいらんのである。H2氏によれば、1m巻いて2回コマセを振り→もう1m巻いて1回コマセでそのままステイらしい。そっか〜、オッサンは棚が少し高かったようだ。アジ釣りって50cm違うと、全然釣れないことがある。んで、H2氏の通りにやるとすぐにアタックしてきた!んだけど、随分暴れるぞ!通常は針掛かりさせてから5〜10mくらいはグングン引いて暴れ、その後は俎上の鯉のごとくなすがまま大人しく上がってくるんだけど、ず〜っと暴れ続けている。これはサバか!?サバって針に掛けるとけっこう暴れる。現にこの直前にH2氏がゴマサバを釣り上げていた。「こっちもサバかよ…」サバは暴れて周りに迷惑を掛けることがあるので、早めに巻いてたんだけど、上がってきた魚体は40cmを超えるタモ取りサイズのマアジだった。お〜!イイね!!正直、アジは25cmくらいのが一番美味しいと思うけど、釣りとしては大きい方が楽しい。ここからが大アジ祭り開始!毎回とはいかないけど、アタってくれば35〜40cmオーバーは当たり前。酷い時は、コマセを振らなくても、棚に入るだけでアタってくる好活性。なんだけど、アジが大きいと暴れるもんだから、他の釣り人と仕掛けが絡むオマツリが頻発する。ただでさえ、片舷に8人も乗っててオマツリし易いのに…釣れている時間帯にオマツリは痛いので、気持ちは焦るばかり…しかも、本日は風があるので長いハリスが絡みやすい。オッサンなんて、ハリスが風に吹かれて絡みまくるひとりオマツリ野郎になってて、余計せわしない釣りを余儀なくされていた。今日は朝からけっこうな風が吹いていた基本的にH2氏と同じようなペースで釣っているので、このオマツリ頻発事件が痛手で、H2氏との差は一向に縮まらず。しかも、あと30分の釣り時間を残してイソメも無くなった。H2氏と買ってきたイソメを分けてたんだけど、まさかイソメが全部無くなるとは思わなんだ。それだけ釣れた!という証なんだと思う。いつもなら目を血走らせて最後の最後まで釣り続けるんだけど、もう十分に満足したし、そもそもがもうクーラーボックスがアジで満たされ、もうコレ以上入らへん!なのでちょっと早いけど納竿してお片付け。んで定刻通り13時にて沖あがり。竿頭は66匹、H2氏は59匹、オッサンは56匹でH2氏に負けたのがちょっぴり悔しい。しかし、今回は数良し!サイズ良し!とアジ釣りで初めて満足した釣行となりました。全部が東京湾ブランドの黄金アジでした。こんなアジ釣りは数シーズンに一回あるかないか、だろうな〜もうコレ以上入らんがな今回お試ししたポリカ製のビシが良いのかどうかは分からじ。とりあえずコマセはけっこう余ったから、このビシの燃費は悪くないだろうと思う。っていうか、コマセって釣れる時よりも、釣れない時の方が消費するんだよね。まぁ、もうちょっと使ってみないと分からないな〜陸に上がると、アジの詰まった重たいクーラーボックスで皆さん笑顔だった。オッサンもクーラーボックスがこんなに重くなるのは初めてだ。アジ釣りは十分に満足したが、オッサンのアジ釣りはこれからが本番である。この大量のアジを捌き、調理しなければならない。「そこまでやって釣りでしょ!」釣った魚を捌いて調理し、皿洗いなどの片付けも全て自分でやるまでが釣りに含まれる、という意味の妻の名言である。まだ暗いうちから活動を開始し、一日中立ちんぼで船に揺られ、クソ重たいビシを上げ下げし、暴れるアジと格闘で身体はもうクタクタだ。うつらうつらしながらの帰りの道中、この名言がグルグルとメリーゴーラウンドのようにオッサンの頭の中を巡るのでした。
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  • 2023年2回目の東京湾ビシアジ釣りはリベンジなるか!?
    2023年2回目の東京湾ビシアジ釣りはリベンジなるか!?2023年5月3日。2023年2回めのビシアジ釣りに行ってきました。釣り場:東京湾【走水沖】天気:晴れ釣行時間:7時30分(潮位:95cm下げ5分)〜13時00分くらい(潮位:100cm上げ5分)大潮釣果:マアジ35匹(15cm〜36cm) ロッド:ダイワ リーディング82H190リール:ダイワ ハイパータナコン400FBeライン:PE4号ハリス:フロロ4号ハリ:アジ針12号(三本針)エサ:アカタンアンドンビシ130号の天秤仕掛け本日は5月3日。世間では9連休だの景気の良いゴールデンウィークらしいが、オッサンとこのブラック企業は暦通りなのでフツーの連休。せっかくのGWとは言え、相変わらず何の予定もないが、唯一の大型企画が本日の横須賀走水沖でのアジ釣り。沖アジ釣りはいつも釣り仲間のH2氏と行くんだけど、H2氏曰く「アジ釣りはやっぱり大潮の方が釣れる!」らしい。実は先月もアジ釣りしてたんだけど、前回はわずか6匹と今までのアジ釣りでも最貧果にて玉砕…せめてもの救いは、上がれば30cm以上で型は良かったけどいかんせん釣れなくて、早急のリベンジを誓ったオッサン二匹。前回の反省点として、潮がほとんど動かない『若潮』に行ってしまったので、失敗は許されない今回は潮汐表とニラめっこ。GWの後半は天気が怪しいので、大潮&お天気な本日5月3日を天王山に設定。釣りの準備も万端、当日の時間毎の潮位・潮流も完全に把握、その状況に最適な釣り方をシュミレーションしたバーチャルアジ釣りも履行。ヨシ!完璧だ!!今回は並々ならぬ決意で臨んだアジ釣りのハズだったが、当日、待ち合わせの時間にH2氏から電話。「ゴメ〜ン!寝坊しちゃって!」出し抜けに不安を振りまくH2氏なのでした。出船時刻に遅れまいと、バットモービルをかっ飛ばす。追走してくるランボルギーニ・アヴェンタドールの高速隊を余裕で振り切り、光の速さで横須賀新安浦港に到着。全く反応が無いのですが…前回は、漁港の駐車場には釣り客の車が少なくて、その理由は釣れない日だったからと釣りの後に理解した。しかし、今回はかなりの車が停まっていたのでホッとひと安心。本日もアジ釣りの定番船宿『長谷川丸』さんにお世話になる。受付を済ませ、船に乗り込む。今回も『第一長谷川丸』さすがGWだから釣り客は多く、片舷7名ずつだが大型船なので少々ゆったりめ。オッサンは左舷ミヨシから三番目の釣座。トイレがすぐ真裏なので、尿近なオッサンも安心だ!さすがにお客さん多いなもう何度もアジ釣りしてるので、釣りの準備もスムーズって感じだね!オッサンのコックピット夏日もチラホラなこの時期にもかかわらず、オッサンは漁師さんが着るような分厚いレインスーツを着用している。もっと薄手の快適な透湿性レインスーツもあるんだけど、ソレを着たくない理由がある。原因はアジ釣りに必須のコマセ。コレって臭くてニオイが服に付くし、コレまた汚れる。使用後のナイススメル溢れるコマセレインスーツを、自分ちの洗濯機で洗いたくない。きっと釣りする人の中には、この理由で近所のコインランドリーでレインスーツ洗ってる人も多いと思うよ。なので、使用後は雑巾で拭くだけで済ませられる、動きづらく重いレインスーツを着ているのである。この強烈な臭い故に魚が集まってくるのは理解できるが、もうちょっと何か無いんかな?コレを解決できれば、もっとアジ釣りする客も増えると思うんだけど。コレがね〜…餌は船宿から配布されるアカタン。何でこんなモンに喰い付くんだろ?準備完了にてオッサンもブレックファースト。朝と昼ごはん(おやつ含む)はコレだけ。トホホだぜ!もぐもぐしながら若船長に最近の釣れ具合を確認。「前は厳しい日が多かったけど、最近は良くなってきましたよ。今日も大丈夫だと思いますよ!」と爽やかとはかけ離れたアンニュイな笑顔。この若船長、地味というか、いつも寝むたそうな顔をしているのは、朝が早い仕事柄なのかな?定刻チョイ過ぎに出船。続々と船が出港する向かう先は走水沖。今日は風もなく、海も穏やかだ。波もないから心地よいほどなくポイントに到着。さぁ、始まりだ!「水深64m。底から2〜3mで始めてください。潮が速いのでサミングお願いします!」とのアナウンス。よくよく考えてみれば、底から2〜3m以外聞いたことないんだけど、他の状況ってあるのかな?まぁ、その1mの間で”真ダナ”を見つけるのが勝負の分かれ目。しかし”サミング”って初心者に分かるのかな?と余計な心配をする。スルスルと仕掛けを落とすが、さすが潮流の早い走水の大潮。ラインが45度くらいの斜めの角度で落ちてゆく。すげぇ〜速い!いつもより強めのサミングをかけ、着底後すぐに2m巻き上げ、ラインが下方向に安定するまでそのまま10秒ほど待ってみる。クラッチを切り、もう一度底ダチを取ってみるがほとんど落ちず、既に底だったようだ。こんなにラインが斜めに出ていたんだ!恐るべし走水の大潮!まずはスタンダードなシャクリから。1m巻いて4回シャクリ、もう1m巻いて2回シャクリ、もう50cm巻いてアタリを待つ。コレが良いのか悪いのかよく分からんが、まぁ釣れないわけでもないから間違いでもなさそうだ。アジが喰ってくる時はすぐにアタリがあるから、30秒待ってアタらなければもう一度底ダチして繰り返し、3回やってアタらなければ回収といった流れ。ロッドの操作をしていると、いつもよりもロッドが重く、ビシやラインが強い水流の抵抗を受けてるのが分かる。斜め45度に落ちてゆく潮流といい、この重量感といい今日は手強そうだぞ!釣りはじめはコマセを撒いてアジを寄せるのが仕事だから、3セットくらいまでは落ち着いてたけど、釣り開始から30分ほど経つと雲行きが怪しくなる。全然アタらないんですけど…H2氏も感じ始めていて「今日もヤバいかもしんまい…」船中も反応が薄くて、上がってきてもイシモチだったりする。イシモチが釣れるということは、あながち棚が間違ってる訳でもないけど、肝心のアジが姿を見せない。しかし、このイシモチという魚は、釣り上げると口から内臓のようなものを出す事が多い。この臓器は浮き袋らしく、立体感のあるベロみたいに見えるもんだから、すこぶる気持ち悪い。ちなみにコイツは釣り上げると「グーグー」と音を出すこともあって、コレも鳴いているのではなく、浮き袋を振動させている音らしい。オッサン的には、釣っても困る魚だから「掛からないように!」と祈るしかない。しかし、アジがアタって来ない。棚を底から50cmにしたり、逆に5mくらいまで上げてみたり、25cmおきに探ってみたりするが、な〜んの反応もない。コレはマズイぞ…前回の悪夢がよぎる。やっと一匹目が姿を見せたのは、開始から1時間が経過した頃だった。底から2mで待っていると、プル!プル!と小さく竿先が震えたように見えた。ん?気のせいかな?波と船の揺れとのタイミングでアタリに見えることもあるから、どうだろう?と半信半疑でス〜っとロッドをゆっくり立ててみると、ククン!と持っていったので巻き上げ開始。時おり、ククン!ククン!と竿先を拝ませるから、アジに間違いない。いつもより慎重にゆっくりめに巻き上げ、終いにゃ〜タモまで用意して、アジを待ち構える。上がってきたのは25cmほどで、走水としては寂しいサイズだけど、一番美味しい頃合いだ。やっとだよ〜!コレを皮切りに連打が始まるっというほど甘くはなく、ポツリポツリとたま〜に釣れる程度。潮流の加減で、最初の2時間と最後の2時間が勝負と予想していたが、見事にスタートダッシュでズッコケたのでした。結果的にはそこそこ釣れた!前半の潮が動く時間帯はパッとせず。「これから2時間は潮がおとなしくなるから、期待できないな〜」っと早くも不貞腐れモードなオッサン。しかし、ここから状況が一転する。潮流がゆっくりになったので、棚が正確に取りやすくなり、同時にアジがアタリ始める。毎回というわけじゃないけど、格段にアジがアタってくるようになった。潮流の影響で重かったロッドの操作が、今では軽く感じる。やっぱり潮の影響で棚がズレてたんだよ!釣れれば走水のアジはサイズが良く、30cmオーバーは当たり前に上がってくる。コレを求めてここに来てるんだよ!潮止まりも何のそので、コンスタントにアタってくるから、小気味良い。釣れ始めた要因はアジ側だけにあらず。実はオッサンの釣り方もオカシイのに気付いた。ロッドの操作が重かったからか、必要以上に竿先を下げ過ぎてしまってて、棚取りが不正確かつやり辛くしてたらしい。もっと水平気味にして、ラインの目印が良く見えるようにしないと、正確に棚が取れないよね〜しかも小さなアタリにも気が付かないし…コレに気付いて水平にロッドを構えるようになったら、アタリ率が格段にアップ!って、今更そんなの気付くなよって感じですね。この話をH2氏にしたら、「だから落としたらすぐにロッドキーパーに置いちゃうんだよ!」と言われた。あ〜、そういう理由なんだ!確かに、H2氏は底ダチが終わるとすぐに竿をロッドキーパーにセットしてしまう。H2氏ももう歳だから、フルスペックの重量級ビシを背負ったロッドを操作し続けるのは大変なんだろうな〜っと、哀れみの目で見ていた。ビシアジ釣りで見かける御老体層も同じようにしてたから、この歳になってもこのタフな釣りモノに挑むバイタリティに感心と、身体がいうことをきかない憐憫の、複雑な心境で見守っていたオッサン。しかし、その行動の真意は加齢による衰えではなく、正確な棚取りというアジ釣りの極意が秘められていたのであった。とは言え、ソレもあるだろうけど、重くて持ってられないって言う理由の方が大きいと思うけどサ!今日は移動が多かったけど、時には走水サイズではなくライトアジサイズのポイントもあった。そんなポイントだとアジの活性が高く、2匹3匹の一荷は当たり前で、数釣りに走ることもあり。最初はコレも面白かったけど、やっぱりこの釣り場に来てるんだから小アジはね〜あとどういう訳か、オッサンやH2氏が調子良く釣ってるポイントでの速攻移動が多かった。「ココ釣れるな〜!」と気持ちよくやってると、「ハイ!上げてくださ〜い!」と理不尽なアナウンス。「え〜!ココでいいじゃん!」とブ〜垂れるが、海上では船長命令には絶対服従。後ろ髪引かれる思いで、ナイスポイントを後にするのでした。後半は飽きない程度に釣れて、前半の不釣を挽回!そんな中、終わりが近づいた30分前にオッサンのコマセがエンプティ。アジ釣りのしきたりを知らない世間知らずなオッサンは、コマセのおかわりがあるもんだと思ってた。餌のアカタンがそうであるように…しかしH2氏曰く「コマセが無くなったら終わりだよ!昔はおかわりもあったけど最近は無いね〜」と世知辛いコメント。「マジか!?」せっかく調子良く釣れ続けてるのに〜意気消沈するオッサンを哀れんで、H2氏がコマセを少し恵んでくれた。そのおかげで終了時間まで釣りを続けることが出来ました。ありがたや〜、ありがたや〜というわけで、5時間半で35匹とそこそこ釣れました。とは言え、ここら一帯の船宿では20cm以下はカウントしないルールなので、コレに則ると24匹でした。まぁまぁ釣れて良かった!この釣果ならリベンジ成功!と考えて良いっしょ!そして、今回は収穫も多かった。ロッドの操作や角度、モタレアタリへの反応、コマセは一杯限りの厳しい掟…次はコマセのペース配分を考えなくちゃだわ!なんだけど、いつ何時釣れるなんて分からないから、やりようもないよね。前半は、「釣れない時にこそコマセワークは大事!」とばかりに、ガンガン浪費してたからな〜帰り際に他の方のコマセバケツを覗いてみたら、1/3も余ってたりして…いかにオッサンが無駄使いしていたのか。どうやったら良いのか?次回のメインテーマだな。あと、ハリスは太い方がいいねとH2氏と意見が一致。走水サイズのアジには、4号とか5号のハリスだと安心してやり取り出来ます。太いと喰いが悪くなると聞いたりするが、ライトアジならともかく、ビシアジだと太くても喰いに影響はないと思う。正確な棚取りさえ出来れば、全然問題はないと思いますよ。あと今日は潮流が早かったからオマツリが頻発したけど、ハリスが太いから解きやすかった。コレが細いハリスだったら、切るハメになるのが多い。オッサンは、市販されてない4号とか5号で仕掛けを作ってるんだけど、今回は2回も枝スがすっぽ抜けてアジをバラしたのは秘密にしておきます。ちなみに今回のアジレシピは、○アジのなめろう○アジ焼売○アジの海苔巻き焼きアジの海苔巻き焼き○アジの蒲焼きアジの蒲焼き○アジのつみれ入り味噌汁アジのつみれ入り味噌汁を作りました。思ったよりもボリュームがあって、調理が大変だったけど、美味しゅうございました。命に感謝!ごちそうさまでした。
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  • 2023年4月東京湾のビシアジ釣りだったけど…
    2023年初の東京湾ビシアジ釣りだったが…2023年4月1日。2023年初のビシアジ釣りに行ってきました。釣り場:東京湾【走水沖→観音崎沖】天気:晴れ釣行時間:7時30分(潮位:110cmほぼ干潮)〜13時00分くらい(潮位:123cmほぼ満潮)若潮釣果:マアジ6匹(32cm〜37cm) ロッド:ダイワ リーディング82H190リール:ダイワ ハイパータナコン400FBeライン:PE4号ハリス:フロロ4号ハリ:ムツ11号(三本針)エサ:アカタン&エサダマアンドンビシ130号の天秤仕掛け昨季のハゼ釣りは2023年の2月初旬まで粘った。そこまで粘るのもなんだけど、中には今現在も粘り続けているハゼ師もいるらしい。通常ならもう釣れないハズなんだけど、昨今の温暖化の影響なのか、こんな時期でもハゼが釣れないこともないらしい。そんなド根性な釣り師とは対極なガッツゼロのオッサンは、ハゼが釣れなきゃ〜さっさと諦め、釣りをやらない冬眠に突入。とは言え、せっかくの休日も釣りでもやらなきゃ〜、なにもやることがない…惰眠をむさぼり、モサ〜っと残り少ない余生を無為に過ごしていた。そんな怠惰な日々を過ごしているうちに、いつの間にか桜も花咲き始めるSpring has come.春という季節は人々が浮足立つ。コレは人間のみならず、野生動物も昆虫も草花も、妙に活動的になるのが春。寒く辛い冬が過ぎた開放感と、多くの動物にとっては繁殖期でもあるこの季節はいつになく活動的になる。オッサンも、もうモウロクしてるので繁殖活動は打ち止めなんだけど、やはり暖かくなってくるとソワソワ落ち着かず、手持ち無沙汰になってくる。まぁオッサンのみならず、世間一般、皆がそうなるようで…しばらくぶりにハゼ釣り仲間のH2氏に連絡をとってみると、「アジ釣り行こうよ!」とのお誘い。どうやらH2氏も同じ心持ちだったらしい。オッサンもふたつ返事で快諾し、早速アジ釣りの準備に取り掛かる。準備って言っても、ホコリを被った釣具を引っ張り出し、ハリスを作るくらいなもんだ。オッサンのは全長2mの3本針と一般的なカタチだけど、ハリスの太さが5号とか4号でアジ釣りにしては太い。コレは以前、H2氏が3号ハリスを使ってたらラインブレイクでバラシまくったらしく、その対策として太めのハリスを使うようになった。H2氏曰く「今考えると、アレはマダイとかクロダイだったカモね〜」アジ程度なら市販の3号ハリスの仕掛けで十分だろうけど、オッサンが行く横須賀の走水あたりの釣り場では、30cm以上とかの大アジもよく上がるし、そんなのが一荷で掛かれば3号じゃ〜心もとない。市販の仕掛けだと3号までしか見たことないから、それ以上の太さともなれば自分で作るしかない。今回は、H2氏のは5号ハリスで、オッサンのは4号で製作。3本針で二人分の製作ともなればそこそこの手間だし、ハリスが太いから緩まないようにしっかり締め込まなければならない。だもんで結構な労力なんだけど、「40cmのギガアジがいっぺんに3匹掛かったら、この太さでも大丈夫かな〜?困っちゃうな〜♪」っと釣り人特有のお花畑思考で製作は進行する。ハリスが太いとアタリが遠のく、と言われたり言われなかったりするが、オッサンの拙い経験上、別にそんな事は無い気がする。アジ釣りは棚取り命なので、それさえ間違わなければ、太いだの細いだのは影響はないと思うし、多少はスキルでカバーすれば良いじゃん!?っと、ノースキル・ノーマネー・ノーフューチャーなクセに頭の中では大漁苑なオッサン。まぁ、釣りする前の釣り人とはこんなモンである。いつも貰いモノだらけの釣座当日5時にH2氏が迎えに来てくれた。もう暖かい時期なので、こんな時間でも空は明るくなってきている。釣り人は早朝から活動するのが当たり前の当然だけど、いくら釣れるからとは言え、オッサンは暗いうちからの活動が苦手だ。なので、黎明時間が早くなるこれからの時期の釣りはありがたい。向かうは、アジ釣りの定宿である横須賀の新安浦港『長谷川丸』さん。そこまで行かずとも、東京湾では多くの船宿でアジ釣り船が出ているが、やはり釣りをするなら良型・大型を狙いたいのが釣り人の性(さが)。となれば、大型のブランドアジが狙える海域『走水(はしりみず)』が間違いないだろうて。走水近海は大アジ釣りのメッカだから、東京湾中からアジ釣り船が集結してくる。なにも横須賀まで来ずとも、自宅の近くの船宿でいいじゃん!と思われるかもしんまい。んがしかし、オッサンの経験上、ポイント近くの船宿の方がより良い釣果が期待できる。やはり地元の船宿の方が、その日その時の状況に応じて細かく対応してくれるし、ポイントも近いから、より長時間の釣りが楽しめる。遠くの船宿から乗り込んで、1時間の大移動なんてやってられんわな〜っというわけで、横須賀まで車でやって来たんだけど、ある異変に気づく。船宿の駐車場に停まっている客の車が妙に少ない。「アレ?皆さん、これから来るのかな?まぁ、空いてていいや!」とこの時は呑気に考えていたが、後にこの理由を思い知らされることになる。受付を済ませ、早速乗り込んで釣りの準備。長谷川丸さんは大型船が三隻体制オッサンの席は右舷ミヨシから2番目光の速さで釣りの準備完了。アジ釣り当初の頃はモタモタしていたが、今現在は手慣れたもんである。人間日々成長だ!オッサンのコックピットはこんな感じこの中でオッサンの自前は、天秤と自作のマグネットボードだけ。あとは全て釣り仲間からタダで頂いたモノ達だ。「もう沖釣りはやらないから…」という理由でもらったんだけど、電動リール、ロッド、ロッドキーパー、ビシetc…、こんな豪華なセットをくれるなんて。コレもひとえにオッサンの人徳、人望、お人柄ゆえなんだけど、『タダより怖いものはない』という格言がある通り、その後のアフターケアは大事である。テキトーにお礼はしといたんだけど、まぁ、相手もオッサンには何も期待していないだろうて。餌は船宿支給の赤タンの他、これももらいモンのエサダマを持ってきた。使えるもんは使える時に使っておかないとね!今回はスペシャル餌としてアオイソメも持って来ようと思ったんだけど、H2氏曰く「ゲストでカサゴとか鯛を狙うならともかく、アジ一択ならいらないよ!」だそうな。ガッテン!ガッテン!コマセは船宿から支給のイワシミンチ。コレをひたすら撒き続けるのがビシアジ釣りだが、やはり臭いがね〜この芳醇な香りやらシミが着ているレインスーツにこびり付くもんだから、オッサンはアジ釣りの時は動きやすくて軽いレインスーツは着ないようにしている。よく漁師が着ている、拭くだけでお手入れ簡単な分厚くて重たいビニールみたいなレインスーツを着用。でも動きづらいんだよね〜まぁ、ビシアジ釣りは基本的に船下に落とすだけだからいいんだども…この臭いだからこそアジが寄ってくるのは分かるが…準備完了にてブレックファースト。本日はショート船なので短期決戦。釣りが始まったら飯食っとる暇なんぞはない!オッサンの朝飯なんぞはこんな程度だたぶん人生最貧果のアジ釣り定刻通り7時過ぎに河岸払い。ゆっくり目的のポイントへここらの近所のポイントだろうて…と思ってたんだけど、結構走るな〜。どこまで行くんだろ?本日はポカポカ陽気でお日柄も良く、波も穏やかな釣り日和。H2氏は「今日は良い日だね〜!たくさん釣れそうだ!」とポジティブシンキングMAXなのとは対極に、オッサンは一抹の不安を抱いていた。『釣りする人間側に都合の良い日は、釣れないことが多い…』コレはオッサンの拙い経験からの愚見である。できればこんな釣りやすい日に大漁苑を期待したいんだけど、今までのオッサンの苦い経験がネガティブ方向に導こうとする。”ど〜にも嫌な胸騒ぎがする…”とは言え、昨日までの船宿の釣果は絶好釣続きなので、オッサンのただの気苦労と思いたい。港を出てから20分ほどでポイントに到着。ここら辺はいつもタチウオ釣りの大船団で、その周りにビシアジ釣り船がいるはずなんだけど、今日は空いてるね〜今日はイヤに釣り船が少ないな…船が停止し、いよいよ本日の釣りが始まる。三本針の一番下の針にエサダマを2つ通して、あとの針にはアカタンを付けてみる。「55mで底から2〜3mです。始めてください!」船長の合図でスルスル落としてみると、潮はほとんど動いてないようで、ほぼ垂直に落ちて素直に着底する。この状況なら釣りやすいが、問題はアジが喰ってくるかどうか?まずは定石通り、1m巻いてコマセを小さくクイックに4回シャクリ→もう1m巻いて同じように2回シャクリ→50cm巻いてアタリを待つ。これがオッサンの通常のシャクリパターン。このシャクリって釣り人によって結構違うんだけど、釣れればいいんだから別にど〜でもいい。とにかく大事なのは棚取りを間違えないことだけだ!30秒ほど待つがアタリがないので、もう一度着底させてオッサンシャクリ。3回着底させて何も無ければ、コマセ補充のために一度回収するが、電動リールなので楽ちんだ。とりあえず一回目の投入は空振りだったが、まずはコマセを撒いてアジを寄せるのがお仕事。コマセ撒きは船中みんなの共同作業なので、とにかく釣り始めはコマセをバラ撒きまくる。大抵は2〜3回めの投入で船中でアジが上がり始めるんだけど、本日はまだ誰も釣れていない。ん〜?コレはちょっと厳しいのかな?まぁ、本日は若潮で潮が動かないから、アジの活性が多少低いかもしんまい。最初のポイントで40分ほどやってたんだけど、船中な〜んも釣れなかったので移動。まぁ、最初のポイントは外れだったかな…この時まではまだ希望があった。お次で挽回じゃ!次のポイントでもパッとせず、一時間が過ぎた頃にやっとオッサンの竿先に生命反応が!?ス〜っとロッドを上げて軽くフッキングさせてから、電気的リールを巻いてみる。何かしらが掛かっているようだけど、ど〜にもアジの反応ではない。なんだろ?コレ?疑問を抱きながら水面に姿を見せたのは小さなムシガレイ君。なんだよ〜カレイかよ…っと思ったんだけど、コイツにはなんか違和感がある。一般的に『左ヒラメに右カレイ』と言いますが、このカレイ君は左向き。数は少ないけど左カレイもいるようで、こんな釣れない日に釣れてきてしまう変な奴だった。小さくて食うところも無いし不気味だから、もちろんリリース。その後もコマセを撒いても撒いても全く生命反応なし!棚を間違ってるのかな?と、早潮時みたいに着底から50cm上げてからのコマセワークバージョンやら、25cmずつ上げてはコマセの細かく探りバージョン、果ては底から5mまで探ったりといろいろ試してみたが、何をやってもアタリが無い…既に釣り開始から90分を過ぎていたにも関わらず、まさかの坊主!オッサンの悪い予感は的中してしまったようで…最初はイージー・ゴーイングだったお隣りのH2氏も、メランコリー(byサイダーガール)な表情である。余談だが、『メランコリー』のタイトルソングも「サイダーガール」の方は爽やかすぎるな!『変幻自在の炭酸系ロックバンド』という触れ込みは分かるようで分からんが、何かキッカケがあれば売れそうな気がするので、頑張って欲しいものだ。同じ『メランコリー』でも、「梓みちよ」のちょっとかすれたボーカルの方が、しっとりアダルトでメランコリックなのである。そんな『アジ釣りの梓みちよ』ことH2氏も、アタリは全く無くて、既に撃沈気分。恐ろしいことに、本日の一匹目が上がったのは2時間が経過した頃だった。いつからなのか、オッサンの中で釣れない時は下を探ると吉という謎のテクニックがあって、釣れないもんだから底から2m足らずでボケ〜っとしていた時だった。ツンツン!と竿先を上下に揺らす間違いなくアジのアタリ!”やっと来た!”ロッドをゆ〜っくりと立てて針掛かりを確実にさせてから、いつもよりもゆっくり目に巻き始める。この時は水深が60m以上あったので、チンタラり巻いてるとなかなか上がってこないんだけど、本日は特に貴重なアジなので焦らない、焦らない。時おり、ギュンギュンと引くので巻くスピードを緩めたりしながら大事に取り込む。けっこう引くから型は良さそうだ!上がってきたのはナイスサイズの黄金アジ。やっと釣れたよ〜!!やっとボウズ逃れでホッとするオッサン。同じようなタイミングでH2氏も釣れて、少し生き返ったようだ。すぐに二匹目も上がってくる。やはり2mでアタって来て、本日はココがアタリ棚のようだった。沈黙していた船中もチラホラ釣れていて、暗雲垂れ込めていた船中にも光明が差してくる。しかし、あとが続かず…、再び重い空気に包まれる。本っ当〜に忘れた頃にポツ…と釣れる程度で、アジはいずこ?といった感じ。船長の操船にも焦りの色が見え始めている。水深50m〜70mくらいでいろいろ探るんだけど、どのポイントも手応えはほとんど無し!ひとつのポイントでしばらく粘るから、魚探にはアジの魚影が見えているんだろうけど。考える事は皆同じで、動く先動く先、同じような船宿のアジ船がいるんだけど、どの船を眺めてもほとんどアジが上がってない。「うわ〜、厳しいな…」せめてもの慰めは、アジが上がってくればナイスサイズということのみ。本日の最大サイズ37cm本日は若潮で潮が動きそうもないから、大逆転は期待できずに既に後半は諦めムード。最後は、ホンの僅かなアタリで電動リールのスイッチ・オン!なんだけど、どうみてもアジではない。上がってきたのは、おもちゃみたいに小さくて派手な色のカサゴとオキトラギスが一荷で上がってきた。本当におもちゃみたいな魚達このトイザらス・フィッシュを最後に本日のアジ釣り終了…5時間半ほどでわずか6匹…今までのアジ釣りで一番の貧果。H2氏に至っては4匹ともう絶望状態だった。せめてもの救いが、全て30cmオーバーばかりだったけど、それでもねぇ〜…ひぇ〜、わずか6匹…本日は4月1日のエイプリルフール。「この釣果は嘘だと言ってくれ〜!」っと横須賀の海に懇願するが、コレは間違いなく現実なのである。船長に「本日の敗因は何ですか?」と野暮な問いかけをするオッサン。すると「アジの8割が突然絶滅したような状態…」とウェットに富んだナイスレスポンスな船長。本日はそれくらいアジが反応しなかったんだろう。本日は「陽気が良い日は釣れない」というオッサンの格言の通りとなったのだが、免疫があったオッサンとは真逆に、釣れると期待しまくっていたH2氏はというと…「こんなに釣れなかったのは長いアジ釣り人生で初めてだよ!もうショックだよ!!」と完全にグロッキーだった。「あしたのジョー」最終話最終コマのように真っ白にうなだれるH2氏。矢吹丈は激しく燃えて灰になったのとは裏腹に、H2氏に至っては燻り続けて灰になったやるせなさ…あまりにショッキングで、帰りの運転もオッサンが交代するくらいのホセ・メンドーサ状態だった。ど〜りで今朝は、船宿の駐車場に釣り客の車が少ないわけだ…オッサンみたいに「とりあえず、雨が降ってなきゃ〜いいや!」という安易なノリではなく、ほとんどの釣り師が、潮の塩梅を読みながら「今日はダメだ…」と見切りを付けたのだろうて。まだ4月初めなのに日焼けするくらいの日差しだったからか、まだ暑さに慣れていない身体がダルかった。しかし、この疲労の理由はソレだけではないだろう。釣れない釣りほどつまらなく、無駄に疲れるものもない。たった6匹だったもんだから、アジの捌きも光の速さで終了。型が良かったから思ったよりもボリュームがあって、『なめろう』と『つみれ汁』くらいのおかずにはなった。その後、船宿の釣果を眺めていると、あれだけ調子が良かったアジ釣りも、この日を境にアジ釣りは激渋の日が多くなった。どうやら底の日に行ってしまったらしい…アジの旬は6月〜8月くらいだし、”のっこみ”も5月から始まるらしい。帰りの車中で絶対リベンジ!を誓うオッサン二匹。次回は失敗は許されないので、毎日のように釣果&潮汐とにらめっこしながらチャンスを伺うオッサンなのでした。
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  • 2022年11月東京湾にてビシアジ釣りに行ってきました
    2022年11月東京湾猿島沖でのビシアジ釣行2022年11月27日。2022年2回目のビシアジ釣りに行ってきました。釣り場:東京湾【猿島沖】天気:晴れ釣行時間:7時30分(潮位:160cm満潮)〜13時00分くらい(潮位:117cm干潮)中潮釣果:マアジ31匹(25cm〜40cm) ロッド:ダイワ リーディング82H190リール:ダイワ ハイパータナコン400FBeライン:PE4号ハリス:ナイロン5号ハリ:極アジ10号(三本針)エサ:アカタンアンドンビシ130号の天秤仕掛け2022年も4月のテナガエビ釣りから始まり、6月からはハゼ釣り。ほぼ毎週のように近所で小物釣りばかりしていると、「たまには大海原で釣りしてぇな〜!」という野望が芽生える。ブルーマーリンやGT(ロウニンアジ)とか男のロマンな釣りとは言わないけれど、広々とした蒼海で釣り糸垂れたら気持ちェェだろうな〜!いつもハゼ釣りで行動を共にしているH2氏も同じ心持ちだったらしく、「今度アジ釣り行こうよ!」のオッサンの提案にふたつ返事だった。実は今年の年始にH2氏とアジ釣りに行った。寒中のアジ釣りだったが、飽きない程度に釣れて、型も良かったから楽しい釣行であった。ひとつだけ残念だったのが、そこそこの深場狙いなので電動リールが当たり前の常識な釣りモノにも関わらず、オッサンひとりで手巻きリールだったこと。「男は手巻きじゃ〜!」っと意気込んでいたのは最初の2時間だけで、その後は疲労困憊でお地蔵さんになっていたオッサン。なにせ、130号のフルスペックのビシを、40m以上の深場めがけて何十回も上下させるんだから、その労力たるやことのほかだ!つまらん意地を張ってないで、素直に電気的リールをレンタルすれば良かった…と反省しきりだった。そんな苦い思ひ出が蘇る冬のアジ釣り。その出来事の悲惨さを釣り仲間に話したらとても不憫がられ、ありがたい事に、使わなくなったロッドやロッドキーパー、電動リールまでも頂いてしまった。持つべきは頼りになる仲間であるが、本当に貰ってばかりで申し訳ないです。アジ釣り作戦を言い出したのはまだ暑い時期だったと思うが、あまりにも愚鈍な性格なもんで、なかなか実行に移せず。呑気なオッサンとH2氏はハゼ釣りしながら、目の前を通過してゆく釣り船を眺めながら「アレはアジ釣り船だね!」と全くの他人事なのでした。「アジの旬っていつだろう?」「調べてみたら6月〜8月あたりみたいよ!」「ふ〜〜〜ん…」っという会話をしていたのは既に旬を過ぎていた秋頃。それから月日が流れ、ハゼの穴釣りもパッとしなくなってきたこの時期に、やっと重い腰を上げたオッサン二匹。いよいよお約束のアジ釣りに行くことになったのでした。とは言え、H2氏は愚鈍なオッサンに痺れを切らし、つい最近アジ釣りに行ってたらしい。しかし、そのアジ釣行はかなり悔しい思いをしたようだ。「3号のハリスが何度も切られたよ!」アジ釣りで利用する船宿は横須賀方面で、大アジ釣りで知られる走水がつとに有名なんだけど、いくら大きいとは言え、所詮はアジなんだから3号のハリスをぶった切るか?ちょっと疑問だったけど、オッサンも年始のアジ釣りでは2号のハリスを何度も切られたから、あながち信じられない話でもない。なので今回はより頑丈な仕掛けで臨む所存ですが、市販のアジ仕掛けは3号ハリスまでしか見かけない。なので、H2氏の分も含めて、5号のハリスで自作した。かなりゴツいアジ仕掛けになったけど、コレならどんな大きいアジも大丈夫っしょ!あと貰った電動リールにはPE1.5号が巻いてあったけど、さすがに130号のビシアジ釣りやるには細すぎる。なのでPE4号に巻き直したんだけど、とにかく今巻いてあるPEを外すのに苦労した。予備のスプールなんて無いし、『リサイクラー』なるラインを巻き換えるアイテムもあるらしいが、んなもん買ってられん!なので、とっておいた空スプールに、一巻き一巻きクルクルと手作業でリールからラインを外していたんだけど、いつ終わるのか?果てしなかった。新しくPEラインをリールに巻くのは、電力で一瞬だったけどね!ちなみにリール専用のおしゃれなバッテリーなんて持ってないから、会社で使ってる電動工具のバッテリーを無理やり通電さた。新しいライン。オッサンには珍しく一流メーカー品をチョイス仕掛けも作ったし、新兵器の電気的リールに新しくPE巻いたし、準備も万全だ!後は大アジが釣れれば万々歳だ!釣れればね…荒れ狂う海当然ながら、船釣りの朝は早くて、まだ暗いうちから行動開始。っても、車はH2氏が出してくれるから文句は言えんが、オッサンは暗いうちから動き始めるのが嫌いだ!「もう、ウキウキで寝てらんない!」っという奇特な釣り人も居るようだが、オッサンはこの人種とは対極なタイプ。釣り自体は好きだから、寝てる間にオッサンごと運んでもらって、釣り場に到着したら起こしてくんね〜かな!車窓から流れる湾岸工場地帯の夜景を眺めながら、アンニュイな気分で目的の船宿に向かう。本日お世話になるのは、横須賀市新安浦港の『長谷川丸』さん。オッサンは前回初めて訪れたんだけど、船は広くてキレイだし、釣り場はすぐ近くだし、ナイスサイズなアジを釣らせてくれるので、すこぶる印象が良かった。H2氏はアジ釣りの常宿にしているらしい。到着した頃はすっかり明るくなっていて、やっとやる気が出てきた。新安浦港からの出船空には何を狙っているのか知らんが鳶がけっこう舞っていた。なんの獲物を狙ってるんだろう?駐車場から船宿までは100mほど離れているので、折りたたみのキャリーカートは必須。特に、帰りはクーラーボックスに獲物が大漁苑なハズだから、運搬器具はマスト!まぁ、船宿で台車も貸してくれるからありがたいが、台数もないから自分で持っていった方が吉。オッサンも前回はクソ重いクーラーボックスを担いだ苦い経験から、自分のキャリーカートを持ってきた。突き当りが駐車場。荷物を持ちながらだとけっこうあるよまずは受付け。オッサンはビシ&天秤は持ってないからレンタル。ちなみにビシ、ロッドキーパー、ライフジャケットは無料で借りられる。長谷川丸さんにて受付けお天気は問題ないが、気になるのは風。予報通りかなりの風が吹いているんだけど、これから更に強くなるらしいのでちょっと怖いな。港の反対側は海なんだけど、ちょうど満潮時間だし強風で海が荒れているので波しぶきが内部まできてる。バシャバシャと壁を越波してるが大丈夫なの?長谷川丸さんには大型船が三隻あるが、本日のアジ船は第一長谷川丸。写真は第三だけど大型船は広くて良いやね!本日乗り込む第一長谷川丸オッサンは操舵室のすぐ脇、胴の間に陣取る。釣果が期待できるのはミヨシ(船首)やトモ(船尾)なんだけど、本日は強風で海が荒れるので、一番揺れが少ない船の真ん中をチョイス。オッサンは船酔いはしたこと無いけど、揺れが少ない=釣りやすいという作戦。んだば、釣りの準備おば。本日の新兵器、電気的リールをセッティング。お初なマイ・エレクトリカル・グッズ!釣り仲間から貰った『ダイワ ハイパータナコン400FBe』入門機種ではあるが、オッサンにはコレで十分である。入門機とは言え、いろんな機能が搭載されてるらしいが、何の嫌がらせか肝心の取説をくれなかったから、どんな機能があって、それらをどうやってセッティングするのかサッパリ分からん!ネットで取説を物色してみたが見つからず…そもそも、オッサンは面倒くさがりなので、細かい設定なんぞやらんだろうから、別にいいや!とりあえず、水面ゼロセットだけできれば一向に構わん!なノリである。ちなみにロッドやロッドキーパーも全て貰い物。ありがたや!ありがたや〜!そして、本日もうひとつのお試しグッズが自作のマグネットシート。今日は三本針仕掛けを使うし、仕掛け長さは2mあるので、強風で仕掛けが風に流され、お隣りに迷惑を掛けないための思ひやり…製作は遥か昔なのに一回も使ったことがなくて、本日めでたくデビューとなりました。やっと日の目を見るマグネットシート果たして使いものになるんかな?ちなみに作った時の記事を調べてみたら、なんと2015年!あまりの愚鈍さにめまいがしたオッサンですが、7年越しのデビューとなったのでした。製作した時の記事はこちら>>>「沖釣り用マグネットボードの自作」へ目の前に広がるは、貰い物に自作品という、すこぶる安っぽい釣座でございます。安さは正義だ!コマセはイワシミンチ、餌はイカを赤く染めたアカタン。アカタンは良しとして、問題はイワシのミンチである。釣りのあいだ中コマセをいぢくり倒すんだけど、触るもの全てが汚れて臭くなる。コマセ作業後はなるべく手は洗うけど、ササッ!と済ます程度だから、どうしても汚れるし、カッパや釣りグッズ全てにコマセ臭が残る。ビシアジ釣りはコレがネックなんだよね〜見た目はしょうがないとして、せめてフローラルの香りとかにしてくんね〜かな?コマセは臭いがね〜。それ故に魚が寄って来るんだども…準備完了にて、ブレックファースト。いつも通りパッとしない朝ごはん定刻通り7時15分に河岸払い。港内はまだ静かだったけど、防波堤を出た途端にまるで別世界!強風&高波で船が踊り狂う。湾内はおとなしかったが…大海原に出た途端に荒れ狂う海波しぶきを被りまくるので船尾に避難したんだけど、波の高さが1mくらいはザラで、時折1.5mくらいの波が襲ってくる。危険なので、船はとてもゆっくり進むんだけど、それでも船がジャンプして、オッサンの身体が何度も宙を舞う。「コレって大丈夫なのかな?船が真っ二つに折れないよね?」「もし海に投げ出されたら、サメに喰われるんぢゃね?」疑心暗鬼になると、余計な想像力も膨らむ。すぐ近くには米海軍のベースがあるんだけど、前回来た時は軍艦が何隻も留まってたんだけど、今回は1隻もいなかった。世界中で争い事が絶えない昨今。日本近海も例外ではなく、きっと世間に知られちゃいけないヤバい軍事作戦とかで出払ってるんだろうな…かわりに富士山はキレイだったいつもならあっという間にアジポイントに到着するんだけど、今日はゆっくり移動しているのでそこそこの時間がかかった。エンジン音が静かになり、ポイントに到着したらしい。それぞれが釣り座にスタンバイして、船長のアナウンスを待つ。「どうぞ!(水深)42m。(海底から)2〜3mに(アジの)反応あります!」さぁ!始まりだ!!自己最高サイズのアジ釣れた!周りが一斉に開始しているにも拘らず、オッサンはいつものようにモタモタしていた。まずは水面ゼロ設定をしまして…お次はコマセをビシに詰めまして…さぁ、開始だ!っと思ったら、アカタンを針に付けてないじゃん!まぁ、焦ったところで釣れるもんでもない。最初は、コマセをある程度蒔いてアジを寄せないと釣れないのである。周りの人にアジの寄せはお願いしまして、オッサンはチンタラと頃合いに開始する。スルスルと落とす→着底したら糸ふけをとってから、1m上げてコマセをふた振り→もう1m上げてコマセをひと振り→50cm上げてアタリを待つ。コレがオッサンの基本的なコマセワーク。オッサンはせっかちなので、30秒待ってアタリが無いと、居喰いしてないかと喰ってくる棚の確認を兼ねて、ス〜っとゆっくりロッドを上げてみる。それでも何もなければ、もう一度着底させ、再びコマセワーク。コレを三度繰り返してから回収。「まぁ、最初は釣れんわな。そのうちに喰ってくるだろうて…」っと呑気に構えていたんだけど、次の投入でククン!ククン!と分かりやすくアタって来た!お!来た来た!ゆっくりロッドを上げ、口の弱いアジをソフトに針掛かりさせてから、優しいアクセルワークで電動スイッチON!巻き上げスピードは、12くらいのゆっくり目で巻いてゆく。水深40m以上あるので、気持ち的にはもっと早く巻き上げたいが、口が切れてアジを逃す危険性大なので、慌てず騒がず大人しく…ビシを回収し、ハリスを掴むと海中にアジが見える。ここからが一番気を使う作業。ここでモタついてたり、逆に力づくでやったり、船のヘリにアジをぶつけたりするとバレる。毎回、大事をとってタモを使う人もいるが、そんなの面倒臭いのでオッサンは手作業だ。一気に、しかし丁寧に船中にアジを取り込む。本日最初のアジは25cmくらいの食べ頃サイズ。ちょうど食べ頃のサイズ一匹目は一番上の針に掛かっていたから、喰わせる棚をもうちょっと上にあげても良さそうだ!三本針を使う理由は、「一荷で三匹掛けちゃる!」という訳じゃなくて、どの針に掛かって来たか?でアジが喰ってくる棚を見極める意味があります。あと、多少棚がズレてもどれかしらの針に喰わせる保険の意味もある。まぁ、三本全部に喰ってこい!という腹黒い野望が無いわけでもないが…ヨシヨシ!オッサンにしては幸先の良いスタートだ。やはり、アジの喰ってくる棚は海底から2.5mのところ。その棚にコマセとエサを漂わせれば、爆釣間違いなし!というのは理解できるが、いかんせんこの風と波である。船は高波で踊り狂っているので、揺れの高低差は50cmくらいは当たり前。50cmも棚からズレればアジは喰ってこないし、恐らくは海中も荒れているだろうから、コマセもハリスもキレイに漂っていないと思う。なので、棚を間違えさえしなければポンポン釣れる!という事はなくて、ちょっと釣れては沈黙が続く…という感じ。さっきから気になるのが、お隣りのH2氏である。H2氏はそこそこのお歳ではあるんだけど、釣りとなるとフットワーク軽く、ひたすらに釣りを続けるストイックな釣り師である。このアジ釣りも「得意な釣りもの!」と豪語するだけあって、歳に似合わないクイックなシャクリと動きでアジを仕留めてゆく。なハズなんだけど、今現在はなぜか座って釣り糸を垂れている。ん?どしたの?H2氏らしからぬやる気の無さで、訝しげにH2氏を見ると「船に酔っちゃったよ…」と浮かない顔。焦点の合わない視線で、船の揺れに身を任せ、かろうじて力なくロッドを握っている。まぁ、この激しい揺れだと酔ってしまうのも当たり前か…当然、ほとんど釣れてない。気の毒であるが、酔ったからといって船が引き返すわけもない、無情な遊漁船。片や、ガサツな作りのオッサンは船酔いとは縁遠く、元気にアジ釣りである。釣れたアジは鮮度を保つため、釣れた端からクーラーボックスの氷水にぶち込んでゆく。下手に血抜きとかするよりも、アジサイズ程度の魚はサッサと氷締めにした方が良いらしい。ドンドン氷水に放り込む船はかなり揺れてるから、小さなアタリやモタレなんて分からないんだけど、ある時わずかな違和感がロッドを伝わってくる。”ん〜…?”っと思いながら、ロッドを上にス〜っと上げるとググン!と激しくアタって来た!お!付いてた!っとリールを巻き上げると、かなりの引きで、キュイン!キュイン!と電動リールが唸る。アジじゃないのかな?っとしても、けっこう大物だぞ!水面まで来た姿はアジで、今までで最大の大アジだった。普通ならこのサイズだとタモで取るんだけど、大物用に5号のハリスを使ってるもんだから、強引に抜き上げた。40cm超の黄金アジ!確かに、このサイズなら3号のハリスなんて切られるカモ知れない。しかし「このサイズが上がれば、わざわざ横須賀まで来た甲斐があったよ〜!」俄然やる気になるオッサン。とは言え、やる気になれば釣れる訳でもなく、沈黙の時間もけっこう続く。やはりこの強風と激しい揺れだと、肝心の棚取りもままならない。H2氏と反対のお隣りさんは、これまた結構なお年寄りなんだけど、さっきからコンスタントに釣り上げている。揺れもあってか、座りながら釣ってるんだけど、不思議と釣れ続けている。釣れない時は釣れている人の真似をするのが近道で、もっと手っ取り早いのは聞く、これが一番である。しかし、質問力も問われる。「どうやったら釣れますか?」はダメな問いかけの代表例。もっと具体的な質問じゃないと、相手も答えようがないのである。オッサンの場合はこうだった。「こんな揺れの中で、どうやったらうまく棚が取れますか?」「棚も大事だけんど、もっと細かくシャクった方がよかんべな!」と実践して見せてくれた。底まで落としたら1m巻く↓30cmほどの幅でクィックに4回シャクリ↓もう1m巻く↓2回クイックにシャクリ↓50cm〜1mほど巻いてアタリを待つといった塩梅。謎の老人曰く「大きくシャクると糸ふけが出るから無駄なんじゃよ!」なるほど!さっそく実践するとすぐに釣れた!とは言え、そんなに甘くもなく、爆釣という訳にもいかないらしい。それでも、さっきよりは釣れるようになった気がする。釣り始めからず〜っと気になってたんだけど、一番下のガイドにラインが通ってない。気づいた時はもう仕掛けを組んじゃったあとだし、こんな激しい揺れの中でいまさら直すのもかったるい。よくある、よくある。あるからダメなんだけどサアジ釣りも終盤に差し掛かり、お隣りのアジ名人がナイスサイズのクロダイを釣り上げた。そして船酔いから復活したH2氏も、同じようなサイズのクロダイを2尾も上げた。ナイスサイズ!船長曰く「結構釣れちゃうんだけど、もれなくあのサイズです!」らしい。かなりの引きだったらしく「もしかして前回3号のハリスを切ったのはクロダイだったかもね!」とH2氏。H2氏が釣りに復活したのは良かったが、時すでに遅しで、ほとんど時間も残ってなくて残念。予定時間通りに納竿。5時間30分で31匹と数的にはちょっと寂しいが、40cmを筆頭に同じようなサイズが4匹と、小さくても25cm以上ばかりだったので内容的には楽しめました。竿頭が42匹だったので、やはり厳しい日でもあったな〜まぁ、海のこの荒れようなら仕方がないところ。この揺れの中、皆さんよく頑張ったと思いますよ!オッサンも揺れる中、立ちっぱなしだったから疲れた、疲れた。H2氏は悔しい釣行になってしまいましたね〜終わった途端に「次も行こうよ!」とリベンジを誓っているようだった。港までの帰り道は、風も波も大人しくなっていた。終わった途端に静かになるなよ!とりあえずアジ釣りは終わったものの、オッサンはこれからが本番である。帰ってからアジを捌き、調理しなければならない。朝も暗いうちから活動しているので少しは休憩したいが、一度休むともうやる気にならないだろうから、不休で一気に勝負をかける。光の早さで捌いて、お料理をやっつける。定番の『なめろう』。青唐辛子inはマスト!もう一つの定番の『アジフライ』。生パン粉なら尚良し!写真にはないけど、後は『アジのつみれ汁』でした。当然、食事の後の片付けもオッサンだ。お皿を洗いながら、妻の名言「そこまでやって釣りでしょ!」が頭の中でグルグルとこだましていた。いつも思うが、早く魚捌きマシーンを開発してくれないかな〜魚を入れると数秒でササっと捌いてくれる奴。船宿に常備すれば、その船宿は間違いなく流行ると思うよ!ちなみに自作のマグネットシートは大活躍だった。アジ釣りのマストアイテム入り決定!まだ数えるくらいしかアジ釣りしたことないけど、電気的リールの導入や釣り方もサマになりつつある。捌きも早くなってきたし、何よりもアジはレシピが豊富だし、美味しい!またすぐにでも行きたくなったが、海は静かな方が釣りは楽しいと思うオッサンなのでした。
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