2017年2回目のシロギス釣りは(も)玉砕!

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何を思ったか寒い時期に再びシロギス船釣りに・・・(in 根岸丸)

2017年2月26日。2017年2回目のシロギス釣りに行ってきました。
船宿:根岸丸
釣り場:中の瀬のみ
天気:晴れ
釣行時間:8時00分〜13時00分くらい
釣果:シロギス29匹(14cm〜21cm)



2月も終わり頃になってくるとボチボチ暖かい陽気の日もある。


空気の香りが春を感じさせてくると、全ての生き物がウズウズとうごめき始めるが、オッサンも例外ではなく、近づく春を感じて少々活動的になってくる。



そんな訳で今年は何をトチ狂ったのか、まだ寒い時期に2回もシロギスの沖釣りに行くことになった。


3月に入ると水温が下がりシロギスの喰いが激渋になるため、まだなんとか釣れるギリギリのタイミングである。


まぁオッサンの場合は実力的に、激渋だろうがなんだろうが釣れないことには変わりないんだけどさ。




向かう船宿はいつもの常宿横浜磯子の「根岸丸」


数釣ってなんぼのシロギス釣りで、数は二の次で大キスを求めて暴走するチョッピリ変わり者の船長がいる船宿である。


でも、時期的に大キスは全く期待できないので数釣りになるじゃん。


”なるじゃん”ってフレンドリーな表現をすることに意味はないが、数釣りになるじゃん。





前回は二本竿の扱いを教わったので、今回も二本竿に慣れつつ、数を伸ばそうという作戦だったが、船宿に着いた途端に作戦変更を余儀なくされた。


なんと!シロギス閑散期にもかかわらず駐車場に車がズラリと停まっているではありませんか!?

なんだ!この車の数は!?



この時期はシロギス船とスミイカ船が出ているのでスミイカの方が混んでるのか?と淡い期待を込めてキョロキョロしていると、見たことのある常連シロギス師が何人もいるので期待は音をたてて崩れていった。

親子で一艘づつ。親子船の根岸丸


前回はオッサンとオッサン2号の二人で一艘貸し切りだったので、今回も好きな釣座で・・・と期待していたんだけどなぁ〜




根岸丸は多くの船宿の釣座システム同様に、壁に掛かっている釣座の札をゲットすることで釣座が決定する。



釣座の札を取りに行ってみると、あと2つしか席が空いてなかった。
あぶね〜!!


この時期にまさかの満席とは、シロギス最盛期には前日にINしないと良い席は取れないかもしれないぞぃ!




「今日は陽気が良いので皆さん集まってくれました!」とこちらのガッカリとは対象的にゴキゲンな船長。



確かに今日は風も吹かないし、ポカポカ陽気で釣り日和である。



余っていた席は当然ながら胴の間(真ん中の方の席)だし、満席なので二本竿はあきらめて一本竿で勝負である。

酔っぱらいジジィ登場!

受付を済ませ、乗船して釣りの準備をする。


って言っても、一本竿だから準備と言ってもたかが知れていて、オッサン2号とど〜うでもいい会話をして時間を潰す。

この時期に満席とは・・・今年のシロギス釣りは思いやられるカモ


酔い止めのお守り「ミンティア」。味はミント系じゃないと効果がない



気になるのが2号の隣りの席の人が来ない。


もうすぐ出船なのだがどこ行ったんだろ?
受付は済ませてあるらしいがトイレにでもこもっているのか?


まぁ、空いている方が釣りやすいからそれはそれでいいんだけどさ!




出船ギリギリになってやっと姿を現したのが半分酔っ払った老人だった。


どうやら車の中で酒を飲んでいたらしいが、大丈夫かコヤツ?



どうやらコヤツは釣りの素人らしく、年代物のリールには太いナイロンラインが巻かれている。


それを見た船長から貸し竿でやってくれと言われてる。



シロギス釣りといってもこの時期は20m以上の深さまで落とす。


通常、シロギス釣りではPE0.8号前後をリールに巻くので、あんな太いナイロンラインでやられた日にゃ〜まわりじゅうとオマツリしまくるだろう。



船長としては当然の判断だが、ジジィはそれが気に喰わなかったらしく、ブツブツ言いながらふてくされてまた酒を飲み始めた。


こんな酔っぱらいのド素人がオッサンの隣りじゃなくてよかったが、ブチ切れやすいオッサン2号がお隣りさんなのでどうなることかウキウキした。

珍しくオッサンのスタートダッシュ!

定刻通りの出船。


走り始めるとやっぱり寒いぃ〜!

走り始めると寒いっす!



潮飛沫が席まで飛ばないように船長は気を利かせてゆっくり走っているので、中ノ瀬まで20分ほど走る。






程なく中ノ瀬に到着。


所々に底曳網漁船が見えるので、もう荒らされちゃってて釣れるポイントはかなり限られてくるかもしれない。

この時期は中ノ瀬しか釣りにならない


「始めてください!」船長の合図で一斉に仕掛けを落とす。


シロギスに限らないけど、そのポイントの第一投目はアタリが来る可能性は高いんがしかし!船中アタリなし!!


これは底曳船に引かれちゃったかな〜



底曳網漁船は文字通り海底を根こそぎさらってゆくので、コレの後は全く釣りにならない。


んなこと言っても、漁師さんも自分の生活がかかってるからしょうがないよね。




2回ほど入れ替えても全く生体反応がないのでチョット移動。


シロギスがついてそうな海底の縁に船を持って行くと待望の一匹目が上がった。

スタートダッシュな一匹目。太めで脂が乗ってそう


オッサンにしては珍しく幸先の良いスタートである。



その後もオッサンはポツリポツリとシロギスをあげる。


いつもは30分くらい釣れないことが多くて、この隙に2号がスタートダッシュをかまし、最初から最後まで差が付いたまま終わりのパターンが多いが、今日は珍しくオッサンのダッシュである。


「今日はどんだけいっちゃうのかな〜♪」っとゴキゲンなオッサン。




序盤はオッサンの誘いが合っていたのか、良いペースでシロギスがあがってくる。


大きく聞きアワセを入れている時にハリ掛かりするのでオートマチックに釣れる。




気分良く釣りあげながらも、例のジジィの行動が視界の端に入って気になる。



仕掛けを海に入れたままトイレに行こうとしてタックルを海に落としそうになるわ、自分自身にハリ掛かりさせてるわ、マンガ的な行動をしている。


その度に船長に注意され、ジジィはブツブツと文句言っているが、海の上では船長の言うことは絶対的に正しい。



周りのお客さんに迷惑がかかるし、何よりも自分自身が危険である。


酔っ払ってフラフラなので海にドボンでもされたら、この寒さではヘタすりゃあ心臓ストップだ。



その内ジジィは酔いがまわってきたのか、キャビンにこもって帰ってこなくなった。


船中に平和が訪れる。

いつもの魔の時間がやってくる

序盤から中盤まではいい感じでシロギスが上がってくるが、ある時を境にパッタリと釣れなくなる。



毎回こんなパッタリな時間帯があるので、ここからしっかりと集中しなければいけないんだけれど、焦ったオッサンは間違った方向に進んでいった。


焦りがそうさせるんだけど、暴れるイソメを面倒くさいからチョン掛けにしたり、いつまでも同じエサを付けっぱなしにしたりとシロウト丸出しのダメな行動を繰り返す。



片や船中はボツボツ釣れてるもんだからますます焦るオッサン。


落ち着いて丁寧にやれば釣れるのに、大枚叩いて船に乗ってるもんだから、セコいオッサンは頭に血が上ったままダメなままで玉砕していたのでした。




さらにオッサンの玉砕に追い打ちをかけたのがジジィの復活である。


ジジィは「お待たせしました」と登場してきたが、誰も待ってねぇぇぇ〜!



ジジィは酔いが冷めたのか釣りに専念し始めて、ポツリポツリとシロギスを釣り上げる。


船長は操船も然ることながら酔っぱらい老人の操縦も上手く、良いように声を掛けては釣れるように面倒を見ている。


期待していた2号とのバトルもなく、しまいにゃ〜2号が釣り上げた外道のイシモチを老人にあげて仲良くなったりして、こちらの期待に反して和やかムードでガッカリだ。



片やオッサンはさっきから全然釣れないのも相まって、船中の平和に舌打ちの乱れ打ちだ。




そんなダークなオッサンに奇跡の大逆転というご褒美もなくあえなく終了。


竿頭62匹を筆頭に40匹以上が多数を占める中、オッサンは29匹・・・



「なんじゃこりゃ〜!」っとジーパン刑事(故:松田優作)のように海に叫びたい気分であった。


このリフは言わずもがな、その昔放映されていた走る刑事ドラマ”太陽にほえろ”の名台詞であるが、何かと殉職刑事が多く、オッサンは子供心に「因果な商売だ。絶対に警官にはなりたくないもんだ」と心に決めたドラマでもある。



釣り界の松田優作と言われたり言われなかったり(言われたことは全くないが・・・)のオッサンは、死体のように固まったまま船に揺られて帰港したのでした。

釣れない時は基本にかえろう!!

船中全然釣れないならともかく、他が釣れているのにオッサンに釣れないということは何かが間違っている。


とかくテクニックとか経験的な問題と思いがちなんだけれど、大抵の場合はそうではなく、もっと基本的な問題であることが多い。




今回の場合はエサに対するオッサンの横着が原因だったと痛感した。


面倒臭がってイソメをチョン掛けにしたり、いつまでもフニャフニャのイソメを付けていたり。


エサが付いてりゃ釣れんだろ!的な発想はダメ釣りの始まりである。



人間だって、出来たて&美味しそうに盛り付けてある料理にそそられるのと一緒で、魚だって同じである。



今回の反省を踏まえて次のテーマは基本的な事をしっかりと抑えねば!

エサの作り置きはしない

人によるけれど、通常は手返し良いように何匹も頭を落として、適度な長さに切っておいたりする。
新鮮さを第一に考えるなら、イソメエサの作り置きしないでその都度毎にエサを準備するべし!


面倒くさくても丁寧に刺し通し

しっかりハリ掛かりさせるためにも、時間がかかっても暴れるイソメを丁寧に刺し通しするべし!


釣れなくてもドンドン新鮮なエサにチェンジ

イソメって匂いが長続きしないから、例えまだ動いていても毎回エサを取り替えるつもりでやるべし!




たとえ時間をかけても丁寧なエサ付けとマメなエサ交換をすれば結果的には釣れるハズだ。




エサは魚が接触する一番デリケートな部分なんだから、最高に気を使うべき部分を疎かにすると結果もみえているということですな。



タックルや仕掛け、誘い方云々の前に、最も基本的なエサ付けができてないんぢゃ釣れるものも釣れんわな。


基本の大切さを改めて痛感させられたシロギス釣行でした。



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