タチウオ&タコ釣りリレー船へのあゆみ

タチウオ&マダコ釣りのリレーって、何それ?

いつものようにオッサンが死んだ魚の眼で仕事をしていると、友人のオッサン2号からメールが入った。

 

「タチウオ、マダコリレーの仕立てをやりますよ〜!かなり魅力的なプランでしょ?参加するよね??(絵文字)」以下、省略。

 

もうすぐ50歳になろうかというオッサンが送りつけてくるとは思えない、知性と品格が微塵も感じられない文体である。

 

しかも”参加するよね?”と一応疑問形ではあるが、そこには嫌とは言わせないプレッシャーと「来るのが当たり前」という議論の余地なしのニュアンスが漂う。

 

とはいえ、オッサンも決して嫌いなクチではない。

 

前回のタチウオ釣りは結構釣れて面白かったし、タコ釣りは最近オッサンの中でもホットな釣りものである。

 

2号め!なかなかマトを得たチョイスをしてくるわぃ!

 

 

 

年に数回、オッサン2号の会社の釣り部では船を仕立て、オッサンは部長である2号の友人枠で参加することがある。

 

一応、オッサンもお手伝いをすることもあり、何度か参加してるもんだからメンバーと顔見知りになったりもする。

 

 

しかし、オッサンはともかく他のメンバーは疑問に思わないのだろうか?

 

普通リレー船ともなれば、荷物がかさばらないように同じリールとロッドで仕掛けだけを替えれば良いとか、例え複数のタックルが必要だとしても、ライトなもので済ませられるような釣りモノの組み合わせが多いと思う。

 

しかし今回の獲物はタチウオとマダコである。

 

同じタックルを使いまわすという訳にはいかないし、真剣に狙うとなると、どちらも重量級のガッチリしたタックルが求められる釣りモノである。

 

 

 

釣り部が発足してからどれくらいかは知らないが、以前はシロギスとかアジとか初心者でも手軽に楽しめる釣りモノだったハズだ。

 

しかし、2号からの釣果を聞くところによると、最近はヘビーな釣りモノになってる気がする。

 

あまり熱心ではない釣り部員達の釣りレベルが上ってるとは思えず、ただ単に部長であるオッサン2号の欲望のままのチョイス。

 

オレ様が釣りたいだけの企画なのである。

 

 

でも2号も言い出しっぺの手前、部員のお世話とかが大変で釣りどころではないのが現実で、釣りもできずに船内を走り回っている姿を見るとサラリーマンは大変だな〜とも思う。

 

まぁ、オッサンは2号の会社には全く関係ない部外者なのでお気楽なんだけどサ!

 

 

っという訳で、次回の釣りモノはタチウオとマダコという事になったので、それに向けて準備をしなければならない。

タチウオ釣りのワイヤーハリス

まずはタチウオ釣りから。

 

当然、オッサンはタチウオ釣りのタックルなんて持ってないから2号からのレンタルで済ませるが、仕掛けは自分で用意しなければならない。

 

仕掛けはチドリ天秤を使うが、市販品をお手本にしてオッサンが自作したものを使用。

 

一応、前回使ってちゃんと釣れたので実績はあるハズ、ハズ…

コレがチドリ天秤だ!(写真のは市販品です)

 

チドリ天秤を自作した時の記事はこちら「何でよ!?タチウオのチドリ天秤を自作するハメに・・・」へ

 

 

今回も2号からチドリ天秤の発注があったので制作したが、オッサンが使う分は前回使った奴があるのでそれを使い廻します。

 

なので、今回はハリスを作ってみました。

 

 

前回は市販の出来合い品を使い、仕立て船だけど竿頭でよく釣れたんだけど、また同じというのもつまらないので自分で作ってみました。

 

制作にあたり、キモはタチウオの鋭い歯に耐えられる作りです。

 

よく聞くのは「タチウオの歯に切られてバレた!」というリフ。

 

確かにタチウオの歯はヤバいくらいに鋭い。

 

ハリが口先に掛かれば大丈夫なんだけど、飲み込まれでもしたら太いハリスでも一瞬で切られるナイスな切れ味。

 

海面まで上がってきたのに目の前でハリスを切られてバラした!なんて、悔しいったらありゃしない。

 

それが良型・大型ならことのほかである。

 

 

いろいろと調べてみるとハリスの先に細い金属ワイヤーを付けるとハリス切れを防げるらしい。

 

しかし、ワイヤーを付けると喰いが悪くなるという意見もあるし、いや別に普通に釣れるという意見も…

 

まぁ、釣りの仕掛けの評価って人ぞれぞれだから、とにかく自分でやって判断するしかないのである。

 

 

という訳で、ワイヤーオプション付きの方向で行動開始。

 

まずはハリだけど、オッサンは釣り針は小さいのを好む習性があります。

 

というのも「とにかく魚の口の中にハリが入らなきゃ何も始まらない!」と思うからです。

 

選んだハリはコレ↓

 

”がまかつ”のハリはハズレがないし、半スレ&ナノ・スムースコートでハリ掛かりもバッチシだ!

ハリを全部抜いた後なので空で申し訳ないです

 

ワイヤーはホームセンターで買ったスレンレスワイヤー直径0.25mm。

 

実はアナゴ釣り仕掛けのために買ったのですが、実行に移さず放置していた一品。

役に立って何よりです

 

ワイヤーを固定するスリーブ。

 

ワイヤーが直径0.25mmなので一番小さい奴なんだけど、華奢なスリーブだからスッポ抜けないか心配だ…

ちょっと心配だな…

 

サルカンとフック付サルカンは持っているもので流用。

 

シロギス釣り用で使ってて小さいんだけど、タチウオの市販仕掛けに付いてサルカンよりは強そうだから多分大丈夫だと思う。たぶん…

大丈夫だと思いたいが、大丈夫かな?…

 

ハリス本体はナイロンの7号を使います。

 

実はコレも会社に転がってた一品。

 

かなり昔に、仕事の一端で鳩よけとして使った記憶がある。

 

一応”FISHING LINE”と明記してあるから、釣りにも使えると思うんだけど…

どこのメーカーなのかさっぱり分からない品

 

とまぁ、極めて怪しい材料で制作します。

 

ただ単にお金を掛けないようにというセコい作戦ですが、コレが吉と出るか凶と出るか!?やっぱり凶かな…

 

 

ワイヤー部は全長20cmで、ハリの輪っかに通してスリーブで固定。

 

当然、スリーブを潰すのに専用の圧着工具なんて持ってないからペンチで力づくで潰した。

 

きちんと潰さないと抜けるし、潰しすぎると潰れ過ぎて強度が落ちるから頃合いが難しいんだけど、抜けるのが一番困るからとにかく力いっぱい潰してやった。

とにかく潰すしかない!

 

ハリの反対側もサルカンを付けて潰しまくる。

 

ワイヤー部が完成!

 

 

仕上がりの全長が2mになるように、ナイロン部は1.8mの長さにしました。

 

先端にフック付きサルカンを付けて完成。

極めて怪しいハリスが完成!

 

 

ついでにワイヤーとナイロンの接合部に目立つように蓄光テープを付けてみた。

 

夜のタチウオ釣りだと集魚用にケミホタルを付けたりするから、光に反応すると思ったからなんだけど、こういう余計な事をすると釣れないんだよな〜

蓄光テープを付けてみたんだけど…

 

暗がりで怪しく光るぞ!(ピンぼけで申し訳ないです)

 

 

今どきならナイロンじゃなくてフロロカーボンを使うのが一般的なんだけど、とりあえず手持ちのもので済まそうというセコい作戦なので、こんな感じになっちゃいました。

 

まぁ、昔はナイロンラインを使ってたんだし、強度はフロロカーボンにも引けを取らないし、結束強度はフロロよりも上なんだから問題ないと思いたい。

 

 

ナイロンラインもコレくらいの長さになると結構伸縮するので、アワセも大げさにやらないとハリ掛かりしづらいかな?

 

良い方に考えれば、喰わせ重視の伸びるハリス&小さいハリが飲み込まれてもワイヤーだから切れないという、理にかなった仕掛けだと思うんだけど…

 

でも果たしてコレで釣れるのかな?

 

 

 

市販品でハリの上にハリスが切られないようにガードするパイプが付いてるのもあるが、コレも良し悪しでパイプが付いてると喰いが悪いという事を聞いたりする。

 

2号も「シンプルが一番だよ〜」って言ってたが、確かに同意。

 

釣りの仕掛けって色んなものをコテコテ付けるよりも、何も付けないシンプルなのが魚に違和感を与えないし、誘いも自然になるし、アタリも取りやすいと思う。

 

 

まぁ、釣れると思って作ったんだから良い方に考えるとしましょう!

タコ釣りの方は充実のラインナップ!

お次はタコ釣りの準備。

 

まずは在庫のデビルパラシュートもどきが心もとなくなったので、新たに制作。

 

今回制作したデビパラもどきは、ワームキーパーの向きを逆にしました。

 

というのも、根掛り当たり前のこの仕掛けですが、少しでも根掛りの確率を低くする対策としてなるべく引っ掛からないような向きにした。

上が今回の改良型。下が今までの向き

 

自作のスチールオモリも糸留めフックをハンダ付けから溶接にしました。

 

というのも、このボリュームをハンダ付けするのはかなり難儀なんですよね〜

 

溶接ならあっという間なんですが、問題は会社の溶接機はこんなデリケートな材質を溶接するものではないので、ちょっとやりすぎると一瞬でフックの針金が熔けて吹っ飛んでゆく。

 

いくつか吹っ飛ばしてやっとコツを掴んだので、何とか出来るようになりました。

見た目はキレイではないが、ハンダよりも強度は段違い

 

そのオモリにこれまたナイロンラインを介して親子サルカンを付ける。

 

最初は親子サルカンに直接オモリを付けてたんだけど、オモリが根掛りするとデビパラごとロストすることもあり、保険を掛けることにしました。

ナイロンラインをオモリに付けて、

 

こんな感じに親子サルカンに取り付ければ、オモリのロストだけで済むこともある

 

ど〜せオモリは会社にある材料なのでタダである。

 

 

さて、コレは何でしょう?

謎の物体

 

これはラインブレーカーで、根掛りの際にラインを巻きつけて引っ張り、”ブチッ!”っと切る道具です。

 

タコ釣りでは使用ラインはPEの4号が一般的なようですが、オッサンは6号を巻いています。

 

外れそうもない根掛り時にロッドをラインと真っ直ぐにしてラインを切ることもできますが、そんなのを何度もやってたらリールが破損するかもしれません。

 

なのでラインブレーカーの出番となります。

 

市販品だと2,000円くらいするので、こんなもんにお金をかける気が全くないオッサンは自作しました。

 

会社に転がっていたアルミパイプに100均のヨガマット(200円だけど…)をカットし、強力両面テープで貼り付けただけです。

見た目は安いがこれで十分だ!

 

ちなみに今回は新しいデビルクローを入手しました。

 

2019年の新色「パールチャートペッパー」

 

黒い粒々がアクセントになっていて、これが水中で揺らめくことによりタコには常に動いて見えるんだとか…

 

オッサンはタコと喋ったことがないからその真偽は分からんが、メーカーが新製品として出してるんだから、何かしらの効果はあると思う。

2019年の新色だ!他にもグリーンとホワイト色のペッパー警部がいる

 

最後はコレ↓オッサン自作のタコ入れネットです。

H70cm×W50cmのタコ入れネット

 

言わずもがなタコを活かしておくためのネットですが、これがないと釣り上げたタコを絞めてクーラーボックスにブチ込むか海にリリースするかの二択を選択しなければならない。

 

良型・大型が釣れれば迷うことはありませんが、釣り始めの頃の0.3kgくらいのサイズはリリースすべきかどうかの判断は難しい…

 

「もしかして、この小ダコが今日の最初で最後の獲物かもしれない…」

 

そう思うと、海に返却という訳にもいかなくなる。

 

しかし、タコ入れネットに入れておけばとりあえずキープしておいて、最終的な釣果によっては後でリリースすることも出来るので、罪悪感も軽減されるって感じだね!

 

 

材料は全て会社に転がってたものなので、コレもタダで制作。

 

ネットの素材は、建設現場の足場の養生シートに使われるメッシュ生地。

 

グリーン色というのは深い意味はなくて、単にその色しか無かったから…

 

工業用シートにしては弱い部類の生地なんだけど、タコを入れておく分には問題ないだろうて。

 

たぶん市販のタコ入れネットよりも強度はあるだろうから、川崎新堤でネットに穴が空いて全てのタコが逃げ出しちゃった事件のようにはならないと思う。

 

細かいメッシュ生地だから多少穴が空いても逃げられないと思う

 

出し入れしやすい大型ファスナーを取り付けた

 

このハトメ部にロープを繋いで海に入れておく

 

しかし、プロトタイプ1号なので作りが雑だ!

 

次はもっとキレイに作る予定なんだけど、今のところは作る予定もやる気もない。

細かい所が雑なんだよね〜

 

 

まぁ、こんな感じで次のタチウオ&マダコリレー船に臨む所存でございます。

 

事の顛末と釣果のほどはいずれご紹介します。

 

ご期待しないでください!

 

 

 

追伸、今回2号への納品分は以下の通り。

 

チドリ天秤×6ケ

 

デビルパラシュートもどき:デビルクローVer.×4ケとデビルクローツインVer.×1ケ

これだけ作れば十分だろうて

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