初めてのタコ釣りに行ってきた!

※ 当ページのリンクにはプロモーション(広告)が含まれています。

 

人生初のタコ釣り

今までさんざんタコ釣り用のルアーとか天秤とかを制作してきたが、実際にタコ釣りに行ったことがなかった。


興味が無いわけでもなかったんだけど、機会がなかったと言うか、イマイチ乗る気がなかったと言うか…


何となくタコと魚って違う生き物のような気がしていて、釣りの対象という気がしてなかった。




しか〜し、やっとというか今更というか、ようやくタコ釣りに行ってきました。


オッサンをそそのかしたのは、いつものように沖釣り専のオッサン2号。


今までのタコ釣り(最近はオシャレに「オクトパッシング」って言うんですかね?)アイテムはオッサン2号が発注→オッサンが製作&納品→2号が実釣→オッサンにおすそ分けという流れだった。


2号はことあるごとに「今、○○が釣れてるみたいよ!行きたくなったでしょ!!」と悪魔の着ぐるみでオッサンをそそのかしてくる。


オッサンも釣りは好きだしやってみたい気持ちはマウンテンだが、如何せん沖釣りってお金かかるじゃん!?


”じゃん”って馴れ馴れしくすることもないけど、船に乗るにはオッサンの3ヶ月分のお小遣いくらいは掛かるので、「んだば、行ってみるべ!」と簡単に乗れるものでもない。



っという訳でなかなか腰が重かったんだけど、今回は渡し船というライトマネーな企画。


目指す釣り場は「川崎新堤」


この川崎新堤は川崎港にある全長3km以上もある沖堤防で、シーバスやクロダイの好釣場として有名らしい。


川崎や横浜から渡し船が出ていて、オッサンちからも近いからお手軽に行けそうだが、どうせ車を出すのは2号だから距離はど〜でもいいや。


2号も行ったことがないし、渡し船というシステムも経験ないから興味があったようである。


実はかなり以前から「タコが釣れる時期になったら行ってみよう!」と温めていた企画でもある。



2号はタコ釣り経験豊富なんだけど、オッサンはやったことないし、「そんな沖の堤防でタコ釣れるの?」と心配だったのでネットサーフィンで情報を集めてみた。


川崎新堤でタコが釣れた情報はあったが、やはりここのメインはシーバス・クロダイといった感じで、タコ釣り場というほどでもないらしい。


そんなオッサンの心配を他所に「やっぱり休日よりも平日のほうが良いよね!」とエキセントリックな企画を進める2号なのでした。



確かに休日よりも平日にするべきだろう。


タコが居る場所を移動しながら見つけるというのがこの釣法で、人間様がタコをお迎えに行かなければならない。


なので、タコ仕掛けをツンツンしながらひたすら歩いて探ってゆくというやり方らしく、他の釣り人の邪魔になるハズである。


しかも、沖にポツンとある(全長3kmはポツンではないが)堤防で逃げる場所は皆無なので、雨天や悪天候は回避したい。


天候をマメにチェックしながら、オッサンと2号の有給をスリ合わせ、やっと実現したこの企画。


果たして成功するのだろうか!?

まずは準備だが、いろいろと誤魔化しまくる

仕掛けはオッサン自作のデビルパラシュートもどき。
自作の顛末はこちら>>>「【追加記事】デビルパラシュートの自作【改良編】」へ


今までは2号に渡していたんだけど、自分用に作るのは初めてだ。


もう結構な数を作ってるからお手のものだけど、自分用ともなると丁寧に作らなければならない。


フロート部は2号に渡したのは地味に抑えた奴なんだけど、自分用だから好き勝手出来るので好きにやらしてもらった。

イメージは和風湯呑柄だったが、妙な感じに…


パラシュートを入れるケースは100均で見つけたおりがみケース

ちょうど良いサイズだ


オモリはこれも100均のメタルジグ。

安いしキレイだし100円だし



当然ながら、タコ釣りのタックルなんて持ってるわけがないので代用品を使うことにする。


ロッドは、2号から壊れて使いものにならなくなったからと頂戴したヤリイカ用のロッドを修理して使う。

お高そうなロッドだが…


トップガイドが折れたので使えなくなったらしい


なので、トップガイドを買ってきて


折れた箇所に装着すれば使えるハズ


問題は、トップガイドの下の1番ガイドの箇所に新しくトップガイドを装着したので竿先がかな〜り硬い。


深場のヤリイカを多点掛けするロッドなので、ただでさえ硬いのに穂先をカットしたもんだからもう硬すぎて、竿というよりは棒になった。



リールはかなり昔にアジ釣り用に買った安い両軸リールで、ラインをPE6号にチェンジした。


リールがタコパワーに耐えたれるか心配だが、コレしかないからしょうがない。

ラインはこれで耐えられるだろうが、リールは大丈夫か?


ラインの先にはリーダーをフロロの7号をつけた。


本当は10号にしたかったが、わざわざ買うのももったいなかったのでタチウオ釣りであまったハリスをちぎって流用する。


この貧乏根性が後に悲劇を生むとは知らずに…


これで準備万端だ!


いや、万端とは程遠いがもうコレで行くしかないのである。

初めてタコ釣れた!

渡し船は横浜山下の「山本釣船店」さんに予約を入れる。(←2号が!)


本当は川崎の「長八」さんの方が近いんだけど、当日は休みなので横浜まで行くことになった。



出船時間は平日Ver.と休日Ver.があるが、平日は6時・10時30分(川崎新堤到着11時着)・14時30分(川崎新堤15時着)の3回のみで、帰り時間に迷うが、この暑い陽気に負けて11時に帰る事にするガッツゼロのオッサン2匹。



平日だから釣り人も少ないだろうと思ってたんだけど、渡し船には20名ほどの乗客がいた。


”渡し船”って言うから、時代劇みたいにキィーキィー手漕ぎでって言うのを期待してたんだけど、結構ちゃんとした船だったのでガッカリ。
そりゃ〜当たり前か!?



年齢層は若くて、シーバス狙いが多いらしい。


皆さんラン&ガンでネットとリュックを背負っての身軽なスタイル。


一方オッサン二人は、クーラボックスとゴツいタックルで「何?このオッサン達?」と廻りから完全に浮いてる存在。


「一応、コレでも3kmをランガンする所存ですが、何か?」



定刻通り6時に出船するが、その乗船方法がワイルドだった。


通常の釣り船は桟橋に横付けされた船の胴部分から乗り込むが、この船は近づいてきて横付けするのかと思いきや、先端部を岸にぶつけ、その間にサッサと乗り込むというスタイル。


釣り番組で沖の岩場に乗り移る時にこのスタイルを観たことがあって「危ないな〜」と思ってたが、まさか自分がコレをやるとは思わなかった。

客が皆ヤングだったから、スムーズに乗船できた


この船は川崎新堤だけでなく、横浜港内の他の沖堤防にも寄り道をしながら進んでゆく。


皆さん目指す堤防があるらしく堤防到着と同時に降りてゆくが、慣れてるようで素早い行動である。


何も知らないオッサン二人はその行動を目の当たりにしながら、廻りの足を引っ張らないように自分が降りる時のシュミレーションを繰り返すのでした。



やはり川崎新堤で降りる釣り人が大多数で、20分程揺られると現場が見えてくる。


川崎新堤は乗降する地点が1〜6番あって、オッサン達は一番手前の1番で降りる。


目印の赤い灯台が近づいてくると、いかにも慣れた風を装いながら降りる準備をするが、内心は初めてなもんで緊張しまくりである。



船が着岸と同時にオッサン素早く上陸!
成功だ!!

ここが1番ポイント


はるか3km続く堤防帯。反対側は霞んでいる



まずは落ち着いてタコ釣りの準備を始める。


タックルは棒のロッドと強度不足のリール。

極めて怪しいタックル


ルアーはどんな感じから始めるか悩むが、ここはやはりフルオプションで望むべきだろう!


タコ天秤に一方は生餌パラシュート、もう一方はデビルパラシュート、オモリは100均のメタルジグという布陣。


生餌はイワシの切り身を半分にして付けてみた。

これだけド派手なら釣れるだろ!


川崎新堤は海側が陸側よりも2m程高くなっていて、こちらは天端が狭いから少々危ない。


陸側は天端が広いので安心できるが、どちらが釣れるんだろう?


2号はその自重で堤防を壊しやしないかと心配なので広い陸側をやるようで、身軽なオッサンは狭い海側をやることにする。



天端を歩きながら、足元狙いでツンツン誘いながら移動する作戦となると海側はちょっと危険なので、オッサンのクーラボックスは2号に委ねて一緒にコロコロで持って行ってもらう。


はて?どうやって上にあがるのか?


確か取っ掛かりがあるはずなんだけど…としばらく歩いて探すとあった!

鉄の棒を刺しただけの足場


堤防にはいくつかこんな足場があるらしいが、こんなもんだけどコレが無いと上にあがれない貴重な存在。



上にあがると天端の幅は1mくらいだし、海面からの高さは4m位あるから結構怖い。


ライフジャケットを装着しているが、落ちたら登る場所がないからどうするんだろ?



落っこちないように緊張しながらタコ釣り開始!


まずはルアーを足元に下ろしてみる。

高さがあるからやりづらいが…


スルスルと落ちていき、水深は5〜6mくらいだと思う。


着底したら、小刻みにツンツンさせながら移動してゆく。

ロッドが棒だから小刻みって言うてもね〜


すぐにマズイことに気が付く。


今は満潮からの下げ始めで6番→1番方向に向かって潮が流れている。


今日は大潮だから潮流が早く、ルアーが確実に着底してるのかどうかよく分からん!


まぁ、棒ロッド&PE6号と太いからというの理由もあるだろうけど、ルアーが底に着いてないとタコが釣れないから着底してないと話にならん!


という訳で15号のオモリをプラスして合計25号相当の重さにすると、底が取れるようになった。



オッサンがこんな感じでチンタラやっていると、早速2号がタコを釣り上げていた。


通常はタコの重量でその大きさを表現するが、オッサンは大きさで重量なんて分からないから、あえて広がった時の直径で表現させてもらいます。


その直径は20cmくらいと小さいけど、正直、あまり釣れるとは期待してなかったので開始早々に釣れたのは嬉しい出来事でした。


「タコ居るじゃん!」と2号も嬉しそうだった。



オッサンも期待できるかもしんまい!


小さく小突きながらなんだけど、タコ釣りは初めてなもんで小突きや移動スピードをどれくらいにすれば良いのか分からん。


”とにかく底をチョンチョンやってればそのうち反応もあるだろう”と開始10分程経った時だった。


小突いているとある場所で根掛かりみたいになった。


「こ、これはもしかしてタコが乗っているのでは!!」


緊張しながら、より細かく小さく小突いてタコをしっかりと乗せる動作からリールを巻きながらロッドを倒し、力任せに大きくアワセる。


タコが乗った!と思いきや、ラインがジ〜っ!と出てゆく。


リールのドラグをちゃんと締めてないやん!!


きっちり締め直してリールを巻くがタコの姿は見えず…
エサのイワシが無くなっていた。


絶対タコ乗ってたよ!


人生初のタコをあまりにもくだらない理由でロストするオッサン。


しょんぼりしながらエサを付け直そうと思うが、エサはクーラーボックスに入れたままだったのを思い出し見渡すと2号は結構先に移動していた。



2号に事の顛末を説明すると、「エサはしっかりと縛らないとタコに持っていかれるよ!」と細いステンレス線をくれた。


「なるほど、そうなんだ!ただぶっ刺すだけじゃだめなんだ!」また一つおりこうになったオッサンなのでした。

今度はステンレス線をしっかりと巻いた


先程アタリがあった場所に戻って集中的にやってみたが音沙汰なし。


再びツンツン移動開始。



そこから50mほど移動した場所でまたしても根掛かり気味の感じ。


小刻みにロッドを震わせてからの大アワセを入れると結構な重量感!


「タコ乗ったぁ!」


テンションを掛けながらリールを巻くとタコの姿が見えた。


人生初のタコが釣れた!!

釣れてくれてありがとう!


サイズは先程2号が釣り上げたと同じくらいの小ダコだけど、初ダコなのでリリースせずにお持ち帰りする。


暴れるから締めなきゃ!と千枚通しで眉間を刺してグリグリやるが「全然死なないやん!」


諦めてビニール袋に入れてクーラーボックスまでダッシュ!


2号も喜んでくれたが、コヤツは既に3匹釣っていた。

ツ抜けの初タコ釣り

「足元よりも少し投げたほうが釣れるよ!」と2号。


さすがは経験者である。


その通りに10m程投げてから小突いていると、すぐにタコが乗ってきた。

二匹目


いちいちクーラーボックスの場所まで行くのも面倒くさいから、締めないでビニール袋に入れてきちんと口を縛ってバックに括り付ける。


そしてすぐに3匹目も釣れた。

三匹目。二連チャンだ!



今日の目標は2匹だったから既に目標達成!


「タコってこんなに釣れるんだ!」と楽しいオッサン。




しかし、先程からルアーにトラブルが発生していた。


タコ天秤に2つのパラシュートを付けているから、一方のハリが他方のパラシュートのフロートに突き刺さる事態が多発。


まぁ、コレでもタコは釣れたんだけど気分的によろしくないので改善する。


タコ天秤の左右の角度を広くして、更に上下方向にも段差を付けてみると刺さることが無くなった。



「ヨシ!コレで爆釣じゃ!」と気合を入れた途端に悲劇が起きた。


タコ釣りではよくあるんだけど、底を探るから当然根掛かり必須の釣りになる。


小突いていて動かなくなった時点では、タコが乗ってるのか根掛かりなのか初心者のオッサンには分からない。


なので、大アワセを入れるとただの根掛かりで、どうやっても外れなかった。


ルアーひとつくらいのロストはしょうがない…と引っ張るとブチ!っと切れてスカスカに軽くなる。


がび〜ん!リーダーから切れて、全ての仕掛けが無くなってしまった!


タコ天秤&パラシュート×2ケが一瞬にして海に帰ってしまった。


まぁ、安く自作したアイテムだからまだダメージも少ないが、製作の苦労が走馬灯のように流れる。




次からは天秤はやめ、パラシュートにイワシを付けて、万が一の精神的ダメージを減らす方向でやる事にする。


今度はさらにスペシャルアイテムも付けてみた。

キラキラしたモジャモジャの物体は何でしょう?


そのアイテムとはコレ↓

『カラーモール』という商品(もちろん100均)


タコを寄せるヒラヒラしたテープがあって、それの変わりをと作ってみました。


カラーモールを適当な長さにカットして、スナップ付きスイベルに針金で接続しただけです。



さぁ!これでどうだぁ!!と意気込んでみたがコレは作戦失敗…


このモールが抵抗になって水中でフワフワして、小突きが鈍くなってしまいました。


これでは小突く意味がなくなってしまうので、すぐに外しました。残念!




ここまでやってると、その釣り場の特徴が見えてくる。


堤防から約10m沖にタコが居付いてる地帯があるらしく、そこを重点的に攻めるとタコが釣れるらしい。



堤防から直角に投げても探れる時間は少ないので、20〜25度の角度に斜めに投げてからルアーが着底するまでの間、自分が移動してラインを長く出してなるべく長く探れるようにしてみました。


オッサンが遠投できれば良いのですが、下手っぴなもんで自分が移動してその距離を稼ぐ作戦です。



これがハマったらしく、三連チャンを始めアタリが頻発しました。


そして何故かツ抜(10匹)達成!


始める前の2匹というミジンコみたいなちっぽけ目標をたてた自分が恥ずかしい。



オッサンは海側しかやらなかったけど、最初陸側を探っていた2号が「海側の方がアタリが多い」と言って半分以上の時間を海側でやっていたから、多分海側の方が期待できるんだと思います。


しかし、問題は根掛かりも多く、ガッツリ根掛かるとほぼルアーをロストするという悲劇。


みるみるうちにパラシュートが減ってゆき、最後は持ってきた5つのパラシュートが全てなくなり、オッサンのタコ釣りが終わりました。


渡し船が迎えに来る40分前の出来事でした。




ここは沖の堤防だから釣りをしなけりゃ何もやることがなくて、ボケ〜っとするしかない。


クーラーボックスに座ってボ〜っとしていると、眼の前に乗り合いの釣り船がやって来て釣りを始めた。


アジ釣りらしいが「こんな所で釣れるのかな?」と思ってたら、案の定あまり釣れなくて、釣れてもマメアジみたいのばかり。


渡し船賃の倍以上のお金を払って、こんな所でマメアジなんて嫌だな〜と釣り人に同情するのでした。



釣りを始める前は3kmを探る予定でしたが、全然話にならなくて、1/3か下手すりゃ〜1/4くらいしか歩いてない。

1/3もやってないかな


先はガンダーラよりも遥かに遠い



本日の釣果は10匹。


サイズは直径20cm位ばかりだけど、数釣れたから面白かった!


2号は11匹で、何としてもオッサンよりも釣らないと気が済まないらしい。


こんなサイズでもタコが乗ってくると根掛かりみたいに動かなくなるし、巻き上げてても結構な重量感があってタコってすごいパワーだな。

小粒ばかりだけど楽しかった


まぁ、数釣れたから全然進まなかったということもあるけど、次はもっと効率よく探れると思います。



迎えに来る時間よりも早めに1番のポイントへ戻ってくるが、2号はギリギリまで粘っていた。

1番へ戻ってきた


ギリギリまで粘る2号


帰りの船が時間どおりに迎えに来る


帰りは大潮の干潮時間だったから、潮位がかなり低くて船に乗り込むにも大変だった。

この部分は使っちゃいけないんだ


オッサン二人とも楽しかった川崎新堤。


まさかここまで釣れるとは思ってなかったから、この釣り場の印象がとても良くなりました。

ありがとう川崎新堤




自作のデビルパラシュートの問題点もいくつか見えたので、次は改良したパラシュートでやってみたいと思います。


予想よりも面白かったタコ釣り。


タコがもっとサイズアップした時期にまたチャレンジしてみようと思います。



帰りの船の上で2号が一言。


「リーダーを付けると根掛かりした時にリーダーから切れるから、付けないほうが良いよ!」


そういうのは釣りをする前に言うべきだろう。


空になったおりがみケースを見つめながら、釈然としないオッサンなのでした。




次の記事>>>「2回目のタコ釣りは予想以上の釣果」へ

スポンサーリンク