2025年10月12日。
2025年6回めのビシアジ釣りに行ってきました。
釣り場:東京湾【走水沖】
天気:くもり
釣行時間:8時00分(潮位:157cm満潮)〜13時00分くらい(潮位:119cm干潮)中潮
釣果:マアジ43匹(23cm〜38cm)
ロッド:アルファタックル ショートアーム GS 82 165MH
リール:ダイワ ハイパータナコン400FBe
ライン:PE4号
ハリス:フロロ3号
ハリ:細地ムツ針12号(ハリス長さ2.0mの二本針)
エサ:アオイソメ
アンドンビシ130号の誘導天秤仕掛け
誰も気づいてないと思うが、2025年のビシアジ釣りも6回目。
前回の記事が2回目だからその間は?という、ど〜でもいい素朴な疑問があるハズ。
まぁ、なんですよ…
釣りとは、釣れるときもあれば、釣れないときもある。
自然相手だから当たり前だけれど、釣れるときよりも釣れないときの方が圧倒的に多い。
っというわけで、その間とやらは釣れなかったわけでして…
夢と希望たっぷりに大枚はたいて船に乗り、釣れなかったときの虚しさとガッカリ感、そして脱力感…
だもんだから、釣れなかった釣りの記事を書く気にもなれず。
毎回のように画像も撮ってきたけれどそのまま放置で、その時々釣りは無かったことになったのでした。
オッサンのビシアジ釣りのノルマは30匹。
もちろん、ライトアジ釣りではないのでサイズ重視で、25cm以上が30匹以上という意味です。
んで、2025年は今まで未達の状態が続いている異常事態。
オッサンの腕が悪いのか?行ったその日がたまたま釣れない日ばかりだったのか?
たぶん両方だと思うけど、オッサンが下手っぴとは言え、一応は何度かは竿頭になる程度の腕前なので5回連続でマトモに釣れないのはいくらなんでもおかしいぞ!と思っていた。
そして今回、恐らくは2025年ラストアジ釣りになるので、期待半分あきらめ半分の複雑な気持ちで船を予約したのでした。
今回のメンツは、今年からビシアジ釣り仲間になったY氏と、地元関西でやったことはあるが限りなく初心者のMT氏。
二人ともハゼ釣りでお馴染みの釣り仲間。
当日は、台風22号&23号がどう動くかによって出船するかどうか危ぶまれていたが、ギリギリのタイミングで出船決定!
Y氏が車を出してくれたので、オッサンは大名釣りで楽チンだ。
まだ早朝の暗い時間帯から行動開始なんだけど、釣りってなんでこんなに早くから活動するんだろうね?オッサン暗いのは苦手なんだけど…
今回も船宿は、ビシアジ釣りの定宿である横須賀新安浦港の『長谷川丸』さん。
実は、アジが釣れなかった時も他の船宿の釣果とかも調べてたんだけど、釣れなかった同日に同じように釣果がかんばしくない船宿もあれば、爆釣な船宿もある。
疑うのは良くはないが、どう考えても「こんなに釣れるかよ?」と思うような釣果を出すところもある。
んで、そんな怪しげな船宿の過去の口コミとかを見ると「乗ってたけどそんなに釣れてたかな?」という疑惑な意見が頻出してたりもする。やっぱりね〜…
まぁ釣らせてなんぼの商売とは言え、嘘は必ずバレるから正直にやるべきだと思うけれど…
ソレがけっこう知名度がある船宿だったりするから、砂上の楼閣というか、眉唾な名声なんてたかが知れてるよね。
オッサンの経験上、長谷川丸さんは正直にやっていると思う。
釣れない時も全然ダメな釣果で出してて、本当にそれで大丈夫なのか?心配になる時もあるが…
っというわけで、あっという間に現場に到着。
翌日は台風の影響で出船中止になったので、その分本日に釣り客が流れらしく、駐車場はいつもよりも混んでいた。
ここ新安浦港は何軒もの船宿があるからいつも混んでいるんだけど、今日は特に人が多いな…
船宿が何軒もある
釣り船も何艘も並んでいる
朝方はけっこう肌寒くてオッサンは厚手の上着に、漁師さんが着用するレインウェアとは呼ばない『カッパ』の下だけを装着。
もともとカッコいいレインウェアなんて持ってないんだけど、そもそもがアジ釣りでそんないいウェアを着るなんて愚の骨頂。
アジ釣りって、コマセは臭いわ、餌のアオイソメはキモいわ、釣ったアジが血ヘドを吐いたり下からブリッ!って排泄物を出すから、汚い臭いキモいのジェットストリーム・アタック。走水の三連星。
なので、おしゃれなおベベなんて着ない方が良いと思います。
受付を済ませるが、ここらへんの船宿だけなのか知らないが、10月1日から乗船料金が値上がりしまして…
ありとあらゆるモノが値上げで、世知辛い世の中でございます。
絶対値上げ分釣るぞ!と心に誓うオッサンなのでした。
乗船開始で、前からミヨシY氏、初心者のMT氏を挟んで、胴の間にオッサンの布陣。
いつもは片舷に5名くらいだけど、本日は7名と混んでてオマツリが心配だな〜
今日は混んでるな〜
では釣りの準備。
本日は新しいロッド『アルファタックル ショートアーム GS 82 165MH』
おNEWロッド!
このロッドは某変態アジ釣り名人おじさんが使っているので、その影響で同じロッドを使っているアジ釣り氏がけっこういたりする。
天秤は自作の誘導天秤。
誘導の方が小さなアタリも取れるかな?と思ったので作ってみた。
んがしかしよく考えてみれば、オモリであるビシが底に着底しているなら誘導の意味もあるんだろうけど、水中に留まっているんだから意味ないのかな?と思わなくもない。
まぁ、せっかく作ったんだからとりあえず使ってみる。
自作の誘導天秤
ビジ部が動く
あ、あとアンドンビシにも手を加えてます。
今はコマセってイワシミンチを使ってて細かいので、コマセが出過ないよう、ビシ網下部の2ヶ所にもう1本ずつステンレス線を付け足しました。
最近のコマセは細かいミンチ
ビシの下部に
ステンレス線を付け足した
オッサン的には「コマセは撒いたもん勝ちじゃ〜!」のノリなんだけど、朝に配られた分だけでおかわりはないから、バラ撒き過ぎで無くなっても困るしね。
さらには仕掛けにもひと工夫。
いつも2本針仕掛けを使ってて、枝ス結びで作っているから固定式になっている。
釣りの最中、オッサンが変なことをやっているのか知らんが、けっこうな頻度で枝ス部が絡んでくる。
こうなるとアジが喰って来ないので、その1回分の労力と時間が無駄になる。
コレではガッカリなので、枝ス部に回転ビーズを入れて絡まないようにしてみた。
スーパー回転ビーズのSサイズを入れた
ちなみに本日は細地ムツ針の12号を使ってみる。
いつもはアジ針を使ってたんだけど、前回の最後の時間帯にアジ針とムツ針の混合仕掛けでやってみたら、ムツ針ばかりにアジが付いてきた。
ただの偶然のような気がしないでもないが、可能性があるならやってみる価値はあると思う。
今回はムツ針にて
餌は太めのアオイソメ。
太い方が使いやすいし、アピール力があるハズハズ。
赤タンよりは確実にイソメの方が喰いが良いと思う。
イソメ餌は自分で持ち込み
デカい太てぇ〜
準備完了にて出船まで腹ごしらえ。
ここまでいろいろと身銭を切ってしまったのでお安く済ませる。
半額セール!
船酔い止めのお守り『ミンティア』
一度も酔ったことないけどね
定時通りに出船。
釣りをしている時はだいたいいつもモヤってるんだけど、この時だけはワクワクする。
いよいよ始まる!
今日はどっち方面へ行くのかな?と思ったら、横須賀沖へ向かっている。
横須賀沖からか!?
20分ほど走って目標のポイントへ来たのかな?と思ったら、遅走しながらウロウロするばかりで、いつまで経っても停船しない。
良さげなアジの群れを探しているらしいが、どうにも決めかねているご様子。
しばらくウロウロが続いたが、あきらめたらしくもと来た方面へ疾走する。
やって来たのは地元の走水沖。
結局は地元の走水沖にて
「どうぞ!(水深)46m。底から2〜3mでやってください」
昨今はアジのタナが高くなっていて、水底から4〜5mは当たり前みたいに聞くけれど、ここはいつも通りに数mだ。
やっと始まって船中が慌ただしくなるのと裏腹に、いまさら餌を付け始めたり、クーラーボックスに水を入れたり、ファンデーションで肌を整えたりとモタモタしているオッサン。
さぁ、やるぞ!と始めようとすると「(アジの)姿が見れました!」さっそく釣れ始めているようだ。
しかしオッサンが始める前に、お隣りのMT氏が大丈夫か?心配だったのでその手順を見ていると、ぎこちないが勉強してきたらしく問題なさそうだ。
ではオッサンもアジ釣り開始!
スルスルと仕掛けが落ちてゆくが、ほぼ真下に素直に落ちていったので、潮は緩くて正直な感じらしい。
着底し、一応3m巻き上げて10秒ほどそのままにして、ビシが落ち着くのを待つ。
もう一度着底させ、1.5m巻き上げ、大げさにならない程度にフワンフワンと2回振り→もう1m巻いてフワンフワン→更にもう1m巻いてフワンフワンでそのまま止める。
コレがオッサンのスタンダードなコマセワーク。
釣り始めはタナを3.5mで設定している。
オッサンの拙ない経験上、タナは3.5mが一番釣れていた印象があるから。
タナに来たらゆ〜っくりとロッドを上げるとかやる人もいるけれど、オッサン的にはソレでアタる事は極まれだったので、止めていた方が喰ってくると思う。
まずはコマセを派手にバラ撒いてアジを寄せる事から…っと思っていたら、プルン!とアタって来た!
アタったら手巻きで2mほど巻いてから、電気的リールのスイッチ・オン!
ウィ〜ン!ウィ〜ン!とアジが暴れながらも、電気力で巻き上げてゆく。
電動リールを考えた人はエライ!なんて楽チンなんだ!!
アジって針掛かりさせた時に暴れて、5mほど巻き上げるとその後はしばらくはおとなしく上がってくるけど、水面から6〜8m辺りでもう一度暴れ始める。
この暴れている時は針から外れやすくなるので、巻き上げ速度を調整したり、ロッドを伏せたりして引きをいなしたりする。
アジを針掛りさせたらすぐにロッドホルダーに固定する人がいるけれど、オッサンはアジとのやり取りを楽しみたいから、ギリギリまでロッドホルダーに固定しません。
こんな感じで、アジとのやり取りを楽しみながら水面に姿を現したアジを見るとナイスサイズ!
オッサンはハリス3号を使っているから、余程のサイズじゃない限りは網を使わずに抜き上げる。
無事に上がってきた本日の一匹目。
お!いいね〜
一投目から上がってきたから、今日はアジの活性が良いんじゃない?
すぐにお次も同じく3.5mのタナで…と思ってたら、2.5mあたりでコマセを振っていたらアタって来た!
活性が良い時って、目標のタナに入れる前にアタって来ることがよくあるし、それ以前に早潮時に斜めにラインが落ちていった時、着底後に数m巻いて底立ちを取っている時にもアタって来ることもある。
なので、オッサンはコマセを振る時はおとなしい動作でやっています。
コマセの振りって、その人の性格とか個性が出ると思います。
派手にブンブン!やる人もいれば、オッサンみたいにおとなしくやる人もいる。
ロブロフスキーハムスターのように臆病なオッサンとしては、周囲に迷惑をかけないようなコマセ振りを心がけて…
っという訳ではなくて、振っている時でもしっかりとアタリが取れるようにしていたら、こんな感じに落ち着いただけです。
ポイントは、ラインが跳ねないよう常にラインを張っている状態を維持するという感じかな。
っというわけで、コマセを振っていたらアタって来た!
慌ててアワセを入れて巻き上げると、重量感のある暴れ方で「コレはデカいぞ!」と期待しながら慎重にやり取りをする。
水面で推定40cm弱のアジを確認し、「さぁ、タモ入れだ!」と網を構えたらアジが海の底へお帰りになってしまった…
「なんてこったい!良いサイズだったのにぃ〜」
気分を入れ替え、次もタナに入れるとすぐにアタって来る。
今度もナイスサイズな引きで、今度こそは!と意気込んでたら、またしてもバラし…
恐ろしいことに、その次もバレてしまった!
痛恨の三連続バラしで、東京湾にオッサンの怨嗟の声がこだまする。
毎投ごとにアタってくるのはありがたいが、バレるのは困るのですが…
しばしバラシの原因を考えるが、何の解決法も思いつかないまま釣り続行。
考える暇があったら、時合いを逃さずに手を動かそう!
ちゃんとやってればこのサイズも
実はオッサンのお隣りには、この船宿のアジ釣りでたま〜にご一緒する名人がいる。
その技術を盗もうと横目でチラ見しながら釣りしてるんだけど、まぁ細かい部分は分からんわな…
以前話を伺った時に、「コマセの振り加減でタナを微妙に調整する」みたいな事を聞いたんだけど、そのサジ加減は隣りで見ていても分からない。
ひとつ分かったのが、名人でさえもけっこうバラすことがあるが、オッサンみたいにいちいち凹まずにさっさと気持ちを切り替えて、すぐに次の行動をしていること。
釣りでのバラシは事故みたいなものだから、んなもん気にしててもしょうがないわな〜
んで、この名人はいつも25リットルクラスのクーラーボックスを2つ持ち込んでいる。
さすがこのクラスになるとクーラーはひとつじゃ足りないんだな…と思ったけど、今日その話題になったら「たくさん釣れたらアジを入れますが、ひとつは道具箱です!」とのこと。
ただの道具入れだった。
他愛のない会話をしながらアジ釣りは続く。
釣り始めからタナはず〜っと3.5mでやっていてアタリ続けてたんだけど、潮目が変わったからかアタリが遠のいてきた。
ハテ?どうすべ?なんだけど、とにかくアタるタナを探すしかない。
と言っても、たいていは1mくらいズレた所にいたりする。
たま〜にとんでもない層にいたりすることもあるけれど、まぁそんなのは稀だし続かないことが多い。
んですぐに次が見つかった。2mでアタって来た。
実はタナが2mくらいだと安定しなくて、小さかったりけっこう良型だったりとアジのサイズがバラバラだったりする。
本日最大サイズも2mで
2mでも調子良くて、毎回のようにアタリ続けてくれるから順調に数が伸びる。
しかし、ある問題発生!
分かりやすいアタリで針掛りさせると、ググン!ググン!と強烈に引いてくる。
どうみてもアジの引きじゃなくて「何が掛かってるんだろう?」と思いながら、ドラグ調整をしながら引きをいなして慎重に上げてくる。
謎の生物は疲れ知らずで、針掛りさせてからず〜っと暴れ続け、ちっともおとなくしなりゃしない。
やっと水面に姿を現したら良型太っちょのマダイだった!
あ〜、そっか〜マダイか。
ナイスマダイ!
いいお土産ができたと思ったけど、コヤツでなんの料理をすべきか迷っていた。
※結局は面倒臭くなって釣り仲間にあげた。
その後、5回ほどマダイが掛かったけどことごとくハリスを切られ、みるみるうちに作ってきた仕掛けが無くなって迷惑だった。
最初のマダイはよく上がったな〜
そして別のゲストも。
良型のサバフグ君
サバフグって毒のないフグって言われるけど、そんな事もなくて、季節や海域によっては毒を持つから、やはりフグは油断ならないな。
もちろん即リリース!
比較的タナが低いと、アジ以外のゲストも掛かる事があるからあまりやりたくないんだけど、アタらないんじゃ〜やるしかないよね。
ちなみにタナが2mの場合は1m巻き上げフワンフワンと2回振り→もう0.5m巻いてフワンフワン→更にもう0.5m巻いてフワンフワンでそのまま止めるという感じでやってます。
もちろんコマセの振り方はおとなしくですよ!
今日は、2回目〜3回目のコマセ振りの時にアタって来ることが多かったかな。
本日のY氏は目標釣果を上回ったので終始ゴキゲンだった。
MT氏は慣れないからか仕掛けトラブルが多くて、順調とは言い難い状況だったらしい。
2号ハリスの3本針仕掛けだと難しいわな。
今日はアジの型が良かったので、ドラグ調整がままならないと良型アジにハリスを切られるし。
最後の方はオッサンのクーラーボックスに入りきらない釣果になった。
MT氏が釣ったアジも一緒に入れていたという理由もあるけれど、そもそもが良型揃いで数も上がったからね。
5時間でマアジ43匹と今年6回目にしてやっと楽しいアジ釣りになりました。
クーラーに入りきらん!
結局本日は、船のわずかなズラシもなしに、朝イチから終わりまでず〜っと同じポイントでやり続けました。
こんな日も珍しいな。
2025年のアジ釣りも6回目にしてやっとリベンジできました。
こんな釣りが続けばと思うけれど、そうそう良い思いばかりじゃないしね…
デビュー戦となったMT氏もそこそこ釣り上げて味をしめてしまったらしく、マイロッドとマイ電動リールを揃える気満々になっていた。
こうして、アジ釣り仲間がまたひとり増えたのでした。
釣りを終えると今日中に捌かなきゃならないんだけど、少しでも減らすために釣り仲間と妻の実家に押し付けてやった。
半分くらいにはなったが、それでもけっこうなボリュームで翌日のディナーはアジ三昧。
・なめろう
・アジのハンバーグ
・アジフライ
・アジのスコッチエッグ
・アジのつみれ汁
釣り翌日の食卓
当然食いきれないもんだから、後日アジフライの余りで作った『アジフライの卵とじ』と、なめろうをナスでサンドイッチして焼いた『ナスさんが焼き』にアレンジ。
コレはコレで美味しい
まぁ、オッサンはアジの捌きとお料理を作っているだけでもうお腹いっぱいになったので、いつもあまり食べれないんだけれども。
目は食べたいけれど、体が受け付けない。
若い頃は無理をしても食べれたけれど、もう歳なもんで…
はぁ〜、歳はとりたくないやね〜