2025年もゴールデンウィークがやって来た!
ゴールデンウィークは海外のビーチリゾートでバカンス!っというのは微塵もなくて、単にミジンコの季節がやって来た!というだけ。
オッサンにとってのゴールデンウィークは、まだハゼが釣れるわけでもないので、釣れないテナガエビ釣りをやって時間を潰すのみ…
そして、もう一つの行事がミジンコ繁殖の準備を始めるのがこの時期。
オッサンにとってのミジンコとは、ミジンコマニアのようにミジンコを飼って、暖かい瞳で愛でるというわけでなくて、メダカの活餌としてのポジション。
オッサンちで飼っているメダカに活きたミジンコを投入すると、狂ったように追いかけ回してバクバクと食べるメダカたち。
その姿が見たいがためだけに、活きたミジンコを繁殖させている。
そのメダカの飼育も、完全屋内でセントラルヒーティング&ろ過フィルター付きのエアーポンプ完備のアクアリウムという恵まれた環境とは対局の環境。
屋外の睡蓮鉢で、ほぼ放ったらかし状態。
夏は灼熱、冬は凍結。
『ビオトープ』と表現すれば聞こえは良いが、餌だけをチョロっとあげるだけで、産んだ卵も知らんぷりで、卵も稚魚も親メダカに捕食され放題。
このサバイバルを生き抜くものだけが、オッサンちで生きてゆけるのである。
そんな過酷な環境のメダカたちへのボーナス期間がミジンコの季節。
いつもは市販の顆粒状の人工飼料なんだけど、この時期だけは活ミジンコを与えられる。
メダカは本能にスイッチが入るのか、ミジンコを追っかけてバクバク食べるんだけど、その勢いで生まれたばかりの稚魚もバクッ!とやることも少なくない。
稚魚にとっては、命を掛けた鬼ごっこの季節。
それがミジンコボーナス期間である。
ミジンコの繁殖とは言うものの、完全にゼロから始めるのは敷居が高いし、なによりも時間と手間がかかる。
ミジンコ繁殖の時期ってせいぜい5月〜7月いっぱいくらいなので、短期間勝負。
なので、時間のかかる事はやってらんない!
というわけで、まずやるべきは種ミジンコを捕まえてくることから。
しかし、オッサンは東京都区内のメトロポリスに住んでいるので、そこら辺の田んぼから捕まえてくるなんて不可能である。
とは言え、この厳しいご時世、ネットで活きミジンコを購入するなんて贅沢はできまへん!
なので自力で採取するしかないんだけど、ハテ?ミジンコってどこに居るの?と、近所の公園の池やらを物色しまくった。
怪しいオッサンが、しゃがみ込んでジ〜っと池の端っこを見つめている姿は完全に不審者である。
公園に遊びに来ている親子連れからは、刺さるような冷たい視線。
時には、警官に職質された事も。
それでもめげずに探し歩いた結果、やっと見つけたのはある自然公園内の大きめの水たまり。
やっと見つけた喜びに、自分で自分を褒めた。
その後は、毎年ソコで種ミジンコの採取がミジンコシーズンのスタートだったんだけど、2023年にその公園が立入禁止になってしまった。
どうやら事故があったらしく、「足元が脆いので立入禁止!」と立て札に書かれてあり、2025年現在も未だに閉鎖中である。
公共の公園なんだから、さっさと改善して再オープンしろよ!と憤るが、行政って責任をとるのを一番嫌がる。
オッサンは以前は役人を相手にする仕事をしていたんだけど、とにかくこの人種は自分に責任が降りかかるのを極度に嫌い、できる限り避けようとする。
社会人は当然ながら、人間とは生きてる間は自分の言動全てに責任を負っているし、その責任を果たすのが当たり前なんだけど、行政の人間にはこの思考が欠如しているとあの時に痛感した。
コイツらは国民の税金を湯水のごとく使って、社会的に何の役割を果たしているつもりなんだろう?と常々思っていた。
まぁ、コレは役人だけじゃなくて、よく居るよねこんな奴!
責任からは逃げるくせに、金と権力は誰よりも欲しがる奴!
こんな奴は誰にも相手されないのが世の常で、仲間・友達なんてひとりもいない孤独で惨めな人生を歩むことになる。
自業自得だけど、当の本人は孤独なクセに孤高気取りの勘違いでお高くとまり、ますます周囲から敬遠される。
こんな漫画的な人物ってあまりいないと思われるかも知れませんが、意外にも結構な確率で存在している。
あなたの周りにもいつハズで、この手の奴のひとりやふたりは顔が思い浮かぶハズですよ〜!
まぁそんな訳で、2025年も種ミジンコ探しからスタートしなくてはならない。
まだ発見していないミジンコ池がどこかにあるハズだ!きっと、どこかに…
っと、グレートジャーニー規模の壮大なミジンコ旅紀行を覚悟してたんだけど、意外にもすぐに見つかった!
しかも、元祖ミジンコ池のすぐ近所で!
「今年こそは!いつものミジンコ池で採れるハズ!」と意気込んで行ってみたんだけど、相変わらずの閉鎖中で玉砕…
閉じられた門前で「ハテ?どうしたもんか…?」と途方に暮れながら、「このまま手ぶらで帰るのもなんだし…」とミジンコ入れのペットボトルを見つめながら思考を巡らせる。
すると、「そう言えば、あそこに淡水池の排水口があったハズ!」と思い出した。
さっそく移動すると、自然公園内からの排水口があった!
よく通過するところだったけど、一度も園内に入ったことがなかった場所。
園路を辿ると頃合いの池が見えて来る。
「こんなところにこんな規模の池があったんだ!」と新鮮な驚き。
水深があるところはカダヤシなどミジンコの捕食者がいていない事が多いけど、端っこの方の浅くて落ち葉とかが沈んでいる泥土地帯にはミジンコが湧いている可能性が高い。
恐る恐る水をすくってみると…
ビンゴ!
水の中にけっこうな数のミジンコが、ウヨウヨ泳いでいるではないですか!?
ヨシ!コレでスタートダッシュができるぞ!!
ペットボトル2本にミジンコを入れて撤収。
待望の種ミジンコゲット!
けっこうな数入ってるぞ!
急いで帰宅し、オッサンちのミジンコ繁殖池へ。
っという表現には少々語弊があって、ミジンコを繁殖させているスポットはオッサンちではなくて妻の実家の屋上。
一応、妻の親に許可を得ているが、自分ちの屋上でミジンコを増やされたら迷惑だろうて。
だから、自分ちでやらないんだけどサ!
さらには繁殖池というようなシロモノではなくて、ただの発泡スチロールの箱。
発泡スチロールの箱ですが…
上にかぶせてあるのは、ステンレス製のパンチングメタル。
カラスが行水に来るのを防ぐのと、適度な日陰を作る役割。
前回はもっとどデカい発泡スチロール箱を使っていた。
コレ!
まぁ、小さいよりは大きい方が水温が安定しているから良いが、さすがにコレはデカすぎたね!
っというのも、コレしか箱が手に入らなかったから。
この箱が来たのは、ちょうどコロナ禍真っ最中の時。
あの頃はなぜかメダカ飼育のブームがあって、屋外で飼育するには発泡スチロール箱が最適らしいとのデマが流れた。
まぁ、金を掛けずに手軽にメダカを飼育するのに最適なケースということで、発泡スチロール箱に白羽の矢が立ち、街中から発泡スチロールの箱が消えた。
ミジンコ繁殖箱は数年おきに新しくしてて、ちょうどこの時に入れ替えなければならなかった。
しかし、オッサンはこの発泡スチロール争奪戦にすっかり出遅れ、ちょうど頃合いのサイズをゲットできず、友人からこの巨大な箱を支給されたのでした。
こちとらはメダカじゃなくてミジンコに使うだけなので、ちょっち大きすぎたかな…
現在ではすっかりメダカブームは過ぎ去り、以前のようにどこでも発泡箱が転がっている状態になったのはありがたい。
昨年のミジンコ繁殖時期の終了から、ず〜っと放ったらかしだった箱を久しぶりに訪れる。
一度、カラスが箱を突いて壊された事があるんだけど、まだ箱の形は残っていた。
パンチングメタルの蓋を外すと、水はキレイだったけど藻みたいなのが繁殖していた。
何?この物体?
しかし、コレも自然現象なので気にしない。
水底をよ〜く凝視すると、数える程度だけど、ミジンコがフヨフヨと泳いでいるのが見える。
昨年からの生き残りらしい。
さすがにこの過疎状態からの爆増は難しいと思われたので、種ミジンコを採れて良かった良かった。
では、さっそく種ミジンコをば。
頼むぞ!増えてくれよ〜
種ミジンコをドボドボと投入!
行ったれ〜!
投入後、ミジンコの餌を入れる。
コレは『ムックリワーク』というミジンコ繁殖促進飼料。
早い話が、ミジンコの餌である植物プランクトンを増やす栄養剤みたいなもの。
正確に表現すると、ミジンコの餌の餌です。
本来なら、ミジンコを投入する前にムックリワークを使って植物プランクトンを増やしておくべきでしたが、すっかり忘れてたので今から開始でございます。
もう何年も前に購入したもの
この手の植物プランクトンを増やす奴って、鶏糞とかで臭いと見た目がキツイのが多いけど、このムックリワークはおがくずみたいな見た目と香りで使いやすい。
原料は、日本海産紅ズワイカニ殻を主原料に、ぬか類・こう母類を独自の製法でブレンドしたものらしい。
水も汚さないから、コレなら安心して人んちで出来るって感じ!
もう何年か使ってるけど、ミジンコが爆増するほどでもないけど増えるは増えます。
ムックリワークの詳しくはこちらから>>>「2020年ミジンコ繁殖に事件発生!」へ
どうせなら大量に散布!
行ったれ~!その2
ミジンコ繁殖池には大量のミジンコが投入された。
さて、2025年はどれだけ増えるのか?それとも…
爆増してくれ〜!
あ、申し訳ないですがミジンコ採取の場所は秘密です。
ミジンコ環境は貴重でデリケートなので、人が殺到すると環境が悪化するので。あしからず!