いつも種ミジンコを採ってくる自然公園が立入禁止になって以来、ミジンコ繁殖作戦はパッとしなかった。
それは、ミジンコ繁殖池と呼んでいる、ただの発泡スチロール箱内の生き残りだけでなんとかするしかなかったから…
やはり、そこそこボリューミーな種ミジンコがいないとスタートからズッコける。
しかし、2025年の今年は新たな種ミジンコ採取場を発見し、種ミジンコをゲット!
今年は期待できるぞ!と意気込んでいた。
ミジンコ採取の顛末はこちらから↓↓↓
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ミジンコ採取からひと月ほど経った現状はというと…
ミジンコ爆増!という結果に。
爆増までにひと月の時間が掛かったのは、5月もけっこう寒い日とか天気が悪い日が多かったから。
ミジンコ繁殖の適正水温は25℃と言われる。
オッサンのミジンコ繁殖池は屋外にあるから、外気温の変化をモロに食らう。
5月と言えども、朝晩は冷え込むことも多いから、ミジンコ的にも増えづらい水温だったと思う。
しかし、5月も下旬になると夏日とかもあってミジンコ繁殖の季節が到来。
なので爆増という結果になったと思う。
ミジンコ繁殖池はオッサンちにあるのではなく、妻の実家の屋上の端っこで勝手に間借りしてやっている。
まぁ、甚だ迷惑な話なのは重々承知だが、ミジンコだけしかいないからボウフラの巣窟、つまり蚊の発生源になるから自分ちではやりたくない。
という理由と、その屋上は地上5階の高さになるから、蚊もそれほどやって来ないし屋上だからおひさまの影になるものは何も無いという好立地。
種ミジンコを採取した当時はマメに様子を見に行ってたんだけど、期待したほど増えてなかったから、ミジンコの餌をあげにゆく4〜5日おき程度でしか訪れなくなっていた。
見るたびに「う〜ん…、なかなか増えないな。今年も厳しいかな…」と思っていた。
しかし、5月も下旬になってくると東京でも真夏日になることもあり、ミジンコ様が目に見えて増え始めた。
もっともっと増やすために餌を大量投入し、ミジンコ繁殖にターボがかかる。
っという訳で、6月に入ってミジンコ爆増という状態にまで持っていけたのである。
コレがオッサンのミジンコ繁殖池。
普通の発泡スチロール箱だけど
底の方には大量のミジンコ様がウネウネとうごめいている。
ちょっと見えづらいか…
とても数えられないが、恐らくは万単位でいるんぢゃね?と思う。
採取してきてから数十倍に増えているようだ。
ペットボトルをカットしたコップでひとすくいすると、数百は入ってくる。
コレも見えづらいか…
試しに水温を測ってみるとジャスト25℃だった。
ちょうど良い水加減ですな!
ミジンコの餌は『ムックリワーク』というミジンコ繁殖促進飼料を使ってます。
コレはミジンコの餌となる植物プランクトンを増やす栄養剤みたいなものなので、正確にはミジンコの餌の餌です。
説明書によると『60cm水槽で1週間に1〜2回、耳かきすりきり一杯程度をふりかけてチョンマゲ!』と明記してある。
当然ながら入れ過ぎると水質を悪くするかららしいが、正直、そんな耳クソ程度の投入量では現状維持が精一杯。
オッサンはあくまでミジンコ爆増を目指している。
っというわけで、毎回毎回おきて破りのムックリワーク大量投入を決行!
玉砕覚悟の大量投入!
おかげさまで最初の画像のように水が緑色に変色。
つまり、植物プランクトンが大量に繁殖している様相にはなっている。
しかし、オッサンが目指す状態にはまだ程遠い…
ネットの画像で見かけるミジンコのブリーダー(って言うのかな?ミジンコを繁殖させて販売してる人)のミジンコ水槽って、ほうれん草タップリinな緑野菜のポタージュスープのような濃厚な緑色になっている。
アレくらい芳醇で濃厚な濃さじゃないとミジンコ爆増は難しいのでは?と思ったりする。
でも、あの濃厚さを維持&ミジンコを活かし続けるのは至難の業だとも思う。
オッサンもチャレンジした事があるんだけど、鶏糞が入っている肥料を水に溶かして液肥を作って…とかやったら、臭いわ、ミジンコはが全滅するわで見事に玉砕。
ミジンコって、環境が悪いとたったひと晩で全滅するから手に負えない。
だからこそ、そこら辺の微妙なサジ加減がブリーダーの腕の見せ所なんだろうな~
今のところミジンコ全滅にはなってないけど、ミジンコ繁殖池をよ〜く観察すると、休眠卵を抱えている奴もチラホラ見えるから危険信号が灯り始めているかも知れない。
休眠卵とは、乾燥とか不適な環境を乗り越えるため、絶滅する時に休眠卵を早めに産むことで長期に生き残るミジンコの戦略。
ミジンコのお尻あたりにある黒いゴマみたいな小さな黒い点がソレで、コレを抱えたミジンコが増えると全滅近し!のサイン。
ちょっと心配なので、今後はムックリワークの投入量を加減しながら様子を見ようと思ってます。
さて、ペットボトルコップにすくったミジンコを持って移動開始。
行先はオッサンち。
オッサンちの庭は、『チボリ公園』に負けず劣らずの庭園というには程遠い建物の脇。
猫の額と表現するには猫に申し訳ないほどの狭い隙間に、睡蓮鉢が置いてある。
ソコでメダカを飼ってるんだけど、そのメダカ達の活き餌としての役割がこのミジンコ。
ミジンコはメダカ達の活き餌
当初はこの鉢で本当に睡蓮を育ててて、ボウフラが発生しないようにとメダカを投入。
そもそも植物に興味のないオッサンが睡蓮に飽きるのに時間は掛からなくて、すぐに枯れ果てた。
なんで「睡蓮を育てよう!」と思ったのか?
今となっては皆目見当もつかないが、こんな睡蓮鉢まで用意したということは、当時のオッサンは「睡蓮育てるぞ!」と本腰だったらしい。
この睡蓮鉢で生きているメダカ達も、もう何世代も世代交代し続けて生き永らえている。
完全屋外飼育なので、夏は灼熱、冬は凍結し、生まれた卵や赤ちゃんメダカも放ったらかしなので、親メダカに狙われ放題のサバイバルで過酷な地獄のような環境。
メダカが全滅したらやめようと思ってるんだけど、未だに全滅を逃れているしぶとさ。
そんなメダカ達に、この時期だけのご褒美がこの活きミジンコ。
ミジンコを投入
ミジンコを投入すると、メダカは本能にスイッチが入るのか狂ったようにミジンコを追いかけてバクバクと食べ始める。
コレ!コレ!コレを見たくて苦労してミジンコを育ててるんだよ!
狂ったメダカたち
いつもなら、睡蓮鉢に3m近寄ろうものならササッ!と逃げて水草の下に身を隠すシャイなメダカたちも、ミジンコを投入し始めると手元に寄ってくる。
どころか、手でメダカをすくえるくらいにミジンコしか見えてないらしい。
勢い余って赤ちゃんメダカをパクリとやることも多々あり。
ソレを見てほくそ笑むオッサン。
猟奇的というか、残酷というか、サディスティックな俺!
この様子を見れる期間は極わずか…
ミジンコ爆増はせいぜい7月いっぱいくらいまでで、それ以降は暑すぎてミジンコが増えなくなる。
秋の気配が漂う頃には全滅し、ミジンコ繁殖池に生き物の気配は無くなります。
気温が高くなって来る上りの25℃はミジンコが増えるんだけど、涼しくなってくる下りの25℃の頃にはミジンコはもう居ないんですよ。
休眠卵は水中にあるから、冬を超え、春になってくるとミジンコが孵化し、ポツリポツリと泳いでいるのを見かける。
とは言え、種ミジンコは他から採取して来ないと、繁殖時期に間に合わないからな〜
とりあえず2025年のミジンコ繁殖は成功!らしいのでメダカもオッサンも大喜び。
被害者は、妻の親と赤ちゃんメダカ。
まぁ、その程度なら全く問題ないね!