ここ数年ばかり、オッサンの中でホットな船釣りモノのビシアジ釣り。
地元、東京湾名物のお手軽お気軽なライトアジ釣りではなく、130号の重量級のビシをブンブン振り回し、50〜100mの深場から大アジを抜き上げる男気あふれる釣りモノである。
東京湾のブランド鯵は金アジと呼ばれ、背中部が金色に輝く事に由来する。
回遊しない地元密着型のコヤツは、肉厚ながらも筋肉質ではなく脂のノリが格別なので、季節やモノによってはノドグロにも匹敵する価格で取引される一品。
そもそもアジという名の通り、刺し身、焼きもの、揚げもの、干物etcどんなレシピにしても美味しい魚だ。
魚嫌いのオッサンでも「美味しいな!」と食が進むくらいだ。
捌くのも簡単なので、こんなありがたい食材を捕まえてこない理由が無い。
陸っぱりでも釣れるし、ライトアジの名称で東京湾中の船宿から出船しているが、ここらへんのターゲットアジはちょっと小さい。
オッサンが所望するのは、メガアジ(尺アジ)以上の大アジだ。
ちなみにこの分類は東京湾だけかもしれないけれど、アジのサイズによって名称が分かれる。
豆アジ:10cm未満
小アジ:10cm以上20cm未満
中アジ:20cm以上30cm未満
メガアジ:30cm以上40cm未満
ギガアジ:40cm以上50cm未満
テラアジ:50cm以上
といった感じ。
オッサンはゴールデンなメガアジ以上がターゲットなので、東京湾横須賀の走水〜観音崎沖周辺のビシアジ釣りに通っている次第でございます。
残念ながら、未だにテラアジにはお目に掛かったことがありません。
余談ですが、魚って食して美味しいサイズがだいたい決まっていたりする。
スーパーで並んでいるサイズがその美味しいサイズの基準で、アジで言えば25cmくらいが食べ頃で、大きければ良いわけでもないらしい。
とはいえ、某変態アジおじさんの話によると、走水辺りの大アジはコマセで育ったほぼ養殖だから、大きくても美味しいとのこと。
確かに、オッサンもそう思う。
んで、2025年もそんなプチ養殖な美味アジが欲しくて通ってるんだけど、ど〜いうわけか調子が良くない。
今年は既に5回も行っているが、毎回毎回玉砕…
オッサンのビシアジ釣りのノルマは25cmの中アジ以上が30匹。
できればメガアジ以上で揃えれば言う事なし!だ。
ところが、今年はことごとくノルマを達成できていない。
船宿の釣果情報を参考に釣れそうな時を見計らっての参戦だけれど、それでも玉砕するのである。
たまたまタイミングが悪いのか、オッサンの腕が悪いのか…
たぶんその両方に原因があるんだろうけど、2025年のアジ釣りはすこぶる調子が悪いのでした。
同行の仲間も納得するには程遠い貧果に、帰りの道中の車内は皆無言で寂寥感あふれる雰囲気で空気が重い。
決して、釣れてないわけじゃないんですよ!
日によってはナイスサイズのアジが50匹以上とか出ているんですが、オッサンが釣り糸垂れる時はダメなんだよね〜
日頃の行いと言われればソレはソレで納得するしかないのだが、ここまで玉砕が続くのもおかしな話である。
当たり前に30匹以上は釣れると思っている釣りモノだから、ど〜にもくすぶるオッサン。
いろいろと原因を探り、その対処を都度やってみるが解決には至らず…
そんなドロ沼なアジ釣りの悪い流れを変えるため、ロッドを新調してみることにした。
いや、分かってますよ…。そんな事をしたって釣れるようにはならないのは…
しかし、アジ釣りに行く理由をこじつけないと、このまま離れてしまいそうな気がしていたから…
ハゼが欲しいなら自分で釣らないと手に入らないが、アジなんてそこらへんのスーパーに行けば見かけないことはないほどポピュラーな食材。
「そんな苦労しないで、買えば良いじゃん!」と開き直ったらそこでジ・エンドなのである。
ビシアジ釣りで使うロッドの条件となると、150号くらいのオモリを背負える腰の強いロッドになる。
ビシアジ釣り専用のロッドの他、中深場用のヤリイカとかオニカサゴとか青物とかにも対応できるロッドが使える。
選択肢は結構あるんだけど、実は買うロッドは既に決めてある。
以前から気になっていた奴で、知る人ぞ知る変態アジ釣り名人おじさんが紹介していたロッド。
『アブガルシア ショートアーム GS 82 165MH』
けっこう話題になったから、知ってる人使っている人も多い。
変態おじさんが使ってるし、多くの釣り人が選ぶということはそれなりに価値があるということだと思う。
「そんなに言うならオッサンも…」っという訳で、以前から目を付けていた。
いつものように、誰もが知っている某巨大ECサイトで物色。
といっても何度も見ているので『欲しいものリスト』には既に入っていて、あとはカートに入れるだけ。
この手のネットショップって売れ行きによって価格が変動するんだけれど、タイミングよくほぼ底値だったのでポチッとな!
この手のロッドにしてはリーズナブルな価格帯なんだけど、またやってしまったか…
でも、早く届かないかな〜
数日後、ロッドが届いた。
ワクワクしながら慌てて開けてみる。
お〜、コレコレ!
ビシアジの他にもいろいろ使えるようで、お!タコ釣りにも使えるのか!?
他にもいろいろとね
オモリを150号まで背負えるのは頼りになる。
けっこうガッチリなロッド
内容物はロッド本体、袋、取扱説明書と落下防止の尻手ベルト

尻手ベルトもある
袋にはロッド名が入っているが別に無くても…
入れなくても…
簡易なディップカバーが付いていて、けっこうちゃんとしているな〜
安ぽいがカバー付き
ロッド本体は、レッドとゴールドの派手な色合い。

この配色はう〜んどうでしょう…

リールシートはプラスチック製でナットはアルミ製
ツーピースロッドだけれど、強度重視のグリップジョイント。
ビシアジだからこうなるわな
竿先はけっこうしっかりしている。
8:2の先調子だし
ロッドを脇に抱えるから、リールシートから竿尻の長さはそこそこ長い。
コレだけあれば十分だ
ちなみに130号のビシを背負うとコレくらい曲がる。
130号だと
参考までに80号だとコレくらい。
80号だと
8:2の先調子だから扱いやすいですね〜
けっこう繊細なアタリも取れているようで、オッサンが下手糞だからか、お隣りのアジ釣り名人から「アタってるのに上げないんだ!?」と言われてしまった。
「はい?アタってたの?」
「うん、しっかりアタってるよ!なかなか上げないから追喰い狙いかと思ってた」
「いや、一匹づつ丁寧に上げることを心掛けてます!」
というわけで、繊細なアタリを隣りで見ていても分かるくらいに表現してくれるロッドらしい。
そもそもが、持ち主が竿先を凝視しててもそのアタリに気づかないのが大問題なんだけどね…
あとコマセワークをクイックにやるにはやりやすいと思います。
変態おじさんが実践している小刻みにビシを振り続け、コマセをポロリポロリと小出しに出すやり方には適していると思います。
逆に大きめにフワンフワンと出すやり方では、気を使わないとビシが跳ねちゃうかな。
バットもガッチリなので重さのあるビシを振るには頼もしいんだけど、オッサンの感覚的にはガッチリし過ぎてるかな?
アジを掛けると弾いてしまう事があるような気がしていた。
もう少し剛性がある方が良いのかな?と思ったけど、コレはドラグやクッションゴムとかで調整すれば問題なさそうだけど。
気になったのが、リールを固定しているパイプシートの強度は少し頼りないかな…
ビシをブンブンやる度にリールが動く。
ボディはプラスチック製でナットはアルミ製なんだけど、ロッドのしなりに追従している結果だろうから問題ないとは思うけれど。
釣りをしながら頻繁に緩みを確認するようにしていました。
総合的には、この性能のロッドでこの価格ならリーズナブルだと思います。
レンタルを卒業して一本目のマイロッドには最適かと。
っというわけで、気になっていた一品を手に入れたオッサン。
あとはアジを釣るだけなんだけど、それが一番の問題なんだよね〜