マスクを手作りしてみたよ!

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マスクはいずこ!?

世界中で話題沸騰のコロナ騒ぎもまだまだ終わりそうもない。


ピークは過ぎたと言われてる国もチラホラ出ているようだけど、本当のピークなんて実際に終息してみないと分からないと思う。


「あの時がピークだったな。マジで…」


このコロナウィルスっていったん治まったように思えても、第二波、第三波…とやって来るらしく、油断ができない奴である。


そんなウェーブには乗りたくないもんだが、残念ながら今までの日本のコロナ対応及び人々の流れを鑑みるに、それぞれの波に見事なテイクオフからランディングを決めそうで恐ろしい。


もっと言えばこの国の場合は、カットバックからのエアリアルまで決めそうな勢いだから、コレまた恐ろしい。



この渦中にあって職業、年齢関係なく、命を削って頑張ってる方がいる反面、全く気にしてない奴もいる。


この温度差ってなんだろう?とず〜っと考えていたんだけど、結局はそれぞれの人の考え方やモノゴトの捉え方という答えしか出てこなかった。


平和ボケの日本と自他共に揶揄されるけど、そう言うことでもないと思う。


戦時中だって、空襲警報が鳴り響いてるのに気にもしないで外をほっつき歩いてる奴も結構いたらしいから、どんな時でも気にする人は気にするし、気にしない奴は気にしない。


ただそれだけの事である。



価値観が対極にある相手にいくら説得しても無駄である。


聖水をぶっ掛けながら聖書一冊詠唱してやっても、燃えさかる炎の前で般若心経を1000日間読経してやっても、相手にしてみれば「ハィ?それがなにか…?」程度の話で、な〜んも響かないのである。


こちらの不快や不機嫌を察知する事は微塵もなく、ただ思うがままに振る舞う。


ある意味スゴイと思うが、コレは特別な人の話ではなく、どんな人にもこのエトスは内在していて、ひょんな事でそれが顔を出す。


そんな相手と対峙した時は、こちらも思考を巡らせることもなく、ただ「な、なるほどね!」と受け流すしか無いのである。




休日は一歩も自宅を出ることもなくStay home中のオッサンだが、平日はそうもいかん。


残念ながらオッサンが働く会社には自宅待機という言葉は無いらしく、毎日出勤しなければならない。


外を歩くとほぼ全員がマスクを着用している。


片やオッサンはマスクをしていない。


だって無いんだもん!


まぁ普段から汚い作業着着てフラフラ歩いてるもんだから人から避けられるんだけど、その上マスク未着用ともなれば辺りの人は2mどころか、かなりの車間距離を空けてオッサンとやり過ごす。


砂埃の舞う荒野でひとりポツンと取り残されたオッサン。


風に吹かれたタンブルウィードがオッサンの足元を転がってゆく孤独感。



まぁこのご時世、当たり前といえば当たり前かもしれないが、そんな人々とすれ違いながら「そのマスクってどこで手に入れてるの?」という疑問が湧く。


サラリーマン風の方は使い捨てのサージカルマスク率が高い。


オッサンもぜひ欲しいのだが、どこにも売ってない。


近所のドラッグストアでは、当初は整理券を早朝から配っていたが、問題があったらしくシステム変更され、不特定時間にゲリラ的に売り出してるようだ。


しかし、実際に売ってるのを見たことがない。


そこの店員やKGB真っ青の情報通である近所のババァなどから情報をかき集め、当たり時間に行ってみるのだが影も形もない。


「本当に売ってんのかよ!」と飼い主が買い物で居なくなりベンチに繋がれた犬に文句をたれるが、犬はキョトンとしてるだけ…


マスクはいずこ!!



家族連れは手作りマスク率が高い。


いかにも手作りといったものから本格的な作りのものまで。


使われる材料もそれぞれで、作り手の本気度とセンスが問われる出来である。


実はオッサンももうしょうがないから手作りしよう!とず〜っと思っていた。


でも、材料を手に入れるには買い物に行かなくちゃならない。


マスク材料入手の旅は不要不急に該当するのか?と葛藤してたんだけど、まぁ単に面倒臭いというのが一番の理由だった。


というわけでなかなか実行しなかったんだけど、近所の人がコロナ陽性との噂を例のKGBババァから入手したので、やっと重い腰を上げたオッサンなのでした。

『HKマスク』というのがあるらしい

まずはマスクってどうやって作るの?という疑問から入ったんだけど、さすが世界的なマスク不足なので、ネットには嫌というほどの情報が溢れていた。


シロウトでも簡単に作れます!という程度のものから、結構スゲェ〜なぁ!な一品まで…


色々と見ているとふと目に留まったのが『HKマスク』とやら。


HK=香港ということらしい。


なんでも香港の科学博士が考案したらしく、自宅で簡単にDIY出来る上、医療用マスクに匹敵する性能を叩き出すらしい。
※詳しくは「HKマスク」でググってください。


マスクの型紙や動画もアップされていて、早速動画を観てみたが、残念ながら中国語?だった。


せめて英語だろうとも思ったが、オッサンには英語だろうが中国語だろうがパンジャーブ語だろうがよう分からん。


んが、日本語の字幕が出てたので問題は無いです。


作り方を観たが簡単そうだった。


動画では工業用ミシンで作ってたけど、マスクなんて小さいもんだからミシンが無くても手縫いでも十分だと思う。




製作にあたり、まずは材料集めから。


布生地は何でもよくて古着でもいいんだけど、オッサンは形から入るタイプなので手芸屋さんに買いに行った。


っというのも、生地の他に耳に掛けるゴムや鼻当て用のワイヤーなど他に材料が必要だったから。



手芸屋さんは今まで釣りの材料でお世話になってる「ユザワヤ」さん。


まぁ、手芸をやる方なら知らない人はいないであろう有名店。


問題はそんな店の客って女性(ほぼババァ)しか居ないのであり、オッサンには中東国でのワールドカップ予選のごとく完全アウェイである。


しかし、オッサンも友の会会員カードを保持する常連様である。



店の前に佇むと緊張でオッサンの尻がムズがゆくなる。


緊張すると汗が出たり、手が震えたりと人によって症状が様々であるが、オッサンは緊張すると尻がムズムズするタイプ。


友人なんてウンチがしたくなる症状に見舞われるらしい。


人にはいろんな緊張があるものだ。



ムズがゆくしながら意を決して店内へGo!


ババァのナフタリン臭が立ち込める店内を見渡す。


ありがたいことに生地材料売り場には「マスクコーナー」なる一角が設置されていた。


しかし考えることは皆同じで、そのコーナーには死体に群がるハイエナのごとくババァが群がり、熾烈な争奪戦が繰り広げられていたのでした。


オッサンも負けじと突入!


いきなり現れた未マスクのオッサンに敵は怯んだのか、僅かなスキが出来た。


お一人様おひとつ限定のマスクゴムと鼻あて用ワイヤーをゲット&離脱!


まずは大仕事を完遂し、ひと安心。


あとはゆっくりと布生地を選ぶことにする。



いろんな生地があるが、そこはやはりババァの店。


場末のブティックで売ってるような「ナニコレ珍百景」の服みたいな柄や子供用の柄が多い。


オッサン的にはモダンでシックな和柄を探してたんだけど…


良いの無いな〜っと思ってたら、スゴイ目立たない個所にいくつか発見。


どれにしよっかな〜っとモタモタしてたら、横からヌ〜っとババァの手が伸びて来てオッサンの候補をひとつ持って行ってしまった。


この店は生地をカット売りしているので、その反物を持っていかれると、カット購入し店員がソコに戻してくるまで手の出しようがない。


すぐに買って戻ってくるかな?とババァを監視するが、ババァは例のブツを持ったまま他をうろつきやがって全然購入手続きに進もうとしない。


ダメだ!アレは諦めよう。


ここは魔窟であることをすっかり忘れてたオッサン。


魑魅魍魎がうろつく闇の世界では一瞬のスキが命取りになる。



というわけで、表の生地と裏の生地を1mずつ購入。


表生地は甚平とかを作る生地かな?裏生地はガーゼ生地。

上に乗ってるのはMサイズの型紙


あとはマスクゴムと鼻あて用のワイヤーとマスクをしっかりと密着させる用のヒモ(←コレはHKマスクには必要らしい)をゲットしました。

何だかんだで一番の貴重品はワイヤーだった


材料は揃ったので製作開始。

HKマスクの手作り作戦開始!

マスクの型紙をダウンロードしましたが、サイズが3種類あって、

  • L=成人男性用
  • M=成人女性用
  • S=子ども用

になってます。


ただ、実際のサイズを見ていただけると分かると思いますが、結構大きいんですよね。


なので、オッサンはMサイズにしました。


もともとオッサンは中身が少ない頭なんで、頭も顔も普通よりは小さめだと思います。


※作業工程はマスクの動画を観ていただいて、ここでは細かい途中経過は省略!


型紙に合わせて材料を切り出したら、各箇所を縫製。


使うミシンは仕事で使っているハイパワー工業用ミシンだ。


正直、こんな柔らかくて薄い生地を縫うミシンではないので、結構気を使いました。

こんなヤワな生地を縫うミシンじゃないんだよね〜


実はマスクゴムと鼻あては買ってきた材料は使ってなくて、家族の使い捨てマスクから失敬しました。


買ってきた材料は今後必要になるかもしれないから…という事で。

もちろん消毒済み


30分ほどで完成!

結構簡単に出来た


右のビヨ〜んって伸びているヒモは頭の後ろで結きつけるヒモです。


これがHKマスクの特徴で、この二本のヒモでマスクを密着させます。


確かに、ヒモで結くのとゴムを耳に掛けるだけとでは密着度が格段に違います。


普通のマスクが如何にユルユルだったのかを実感しました。

マスク表側


マスク裏側


この二枚の生地の間にティッシュペーパーかキッチンペーパーを折り重ねて入れることにより、医療用マスクの性能に近づける事が出来るようです。


まだキッチンペーパーでは試してないけど、ティッシュペーパーを二枚重ねで入れても息苦しくなりませんでした。


口元に余裕のある形の裁断なのでそうなのかもしれません。



サイズもMサイズで製作してちょうど良かったです。


もともと大きく顔を覆うタイプのマスクなので、Lサイズで作ったら覆面レスラーみたいに顔全体が覆えるくらいかもしれません。




本来なら、買ってきた新しい生地は洗濯してから製作に入るべきですが、買ってきた勢いで製作を敢行。


どれくらい生地が縮むのか心配だったのですが、ホンの僅か小さくなっただけで済みました。

左が一回洗濯。右が作りたて


でも今回の製作で課題も見つかりまして…


まずは頭に巻き付けるヒモは、ゴム系の方が良いですな!


首を左右に振ると、ヒモで引っ張られて抵抗がある。


動画ではゴムヒモなんだけど、このご時世にナイスなゴムヒモ売ってないんだよね〜


ユザワヤでも売り切れ中だったし…


なので、Tシャツヤーンとかの伸縮性のある材料で作ってみようかな。



もう一つの課題は、この裁断の形って立体的だから想像していたような柄にならなかった。


真っ直ぐなストライプ柄を選んだんだけど、実際には楕円ぽくなってしまいました。


なので、無地とかワンポイント系の柄のほうが間違いないかな…




これでオッサンもマイマスクデビューとなりました。


皮肉なことに、マイマスクデビューするとすぐにサージカルマスクが手に入った。


いつも行く建材屋が怪しいルートから仕入れたらしい。

逆安心の中国製


アレだけ探した使い捨てマスクが”もういらないな〜!”っと思った途端に手に入る。


よくあることである。



マイマスクを着用しながら仕事をしてたら、会社の後輩が「カッコ良いマスクしてますね!」と言ってきた。


コイツはマスクをしない奴である。


「お前はマスクしないのか?」と問うたら、「俺は感染しないので大丈夫っス!」とのたまわりやがった。


「なるほどね!」
バカは放っておこう。

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