旅行用スーツケースの凹みを自分で修理してみた

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受け取ったスーツケースに異変発生!

海外留学していた子供が帰国し、空港でスーツケースを受け取ると預けた時とは明らかに違う異変があったらしい。


スーツケースの角がかなり凹んでいた。よくある話だが。


これは”いや〜チョットぶつけちゃって・・・”というレベルではない。


明らかに故意に放り投げて落とし、そこには下手人の殺意も見て取れるほどの事態である。



これが使い古されたスーツケースなら”あの時の良き思ひ出として、またひとつ年季が入ったね”で済まされるかもしれない。


しかし、この留学のために新品で購入し、まだ甘酸っぱさが残っている品なので、どうにも”このまんまで”といのも納得がいかんらしい。




YouTubeあたりに、お客様の荷物を放り投げている動画が晒されて問題になる事がある。


「まぁ、たまたま機嫌が悪かっただけだろうし、いくら仕事でもいろいろあるんだしさ・・・」と思っていたのだが、いざ身内が被害者になると、犯人に対してそこはかとなく殺意を抱かずにはいられない。




保険で直すことになったのだが、さんざん時間をかけて戻ってきたスーツケースは送ったときと全く変わらない状態で帰ってきた。


修理不能ということだった。


「なんで?こんなもんの修理が出来んのじゃ?」



思うに、保険会社と修理先との「いくら以内で修理します」という上限を超えていたのでは?


修理する方としても、プロとしてお金をもらう以上いい加減な修理は出来ないだろうし、キチンと直すならそれなりの金額がかかるのだろう。



修理出来ませんでしたで返品されたスーツケース入りの大きなダンボールが、狭い我が家を圧迫していた。

ポリカーボネートって頑丈なはずなんだけど・・・

ゴールデンウィークにもかかわらず、どこかへ出かけるアテも意欲もなくダラダラしていたある日、妻からソレをどうにかしろ!と大きなダンボールを指差して厳命が下る。


確かにいずれどうにかせねばなるまいが、オレがやるのか!?やるべきことなのか!?



少々憤ったが、オッサンも他にやることもなかったので暇つぶしがてら行動に移すことになった。


久しぶりにダンボールから取り出す


あらためて現場をみるとヒドイね確かに


スーツケースの内側はこんな感じで、この部分に収まっていたお土産の箱も被害にあったらしい



このスーツケースのボディーにはポリカーボネートが使われている。


オッサンはこの手の素材を扱う仕事をしているが、最近はカーポートの屋根や高速道路の透明な壁などにはポリカが使われている。


以前はアクリル板だったけれど、アクリルは紫外線に長期間さらされると割れやすくなり危険なので、現在ではほとんどがポリカを使っている。



ポリカは柔軟なのに衝撃にとても強く、割れないのが特徴ですがその強度は凄まじく、以前、3mm厚のポリカを処分するのに大人二人で乗っかって折り曲げようとしたら、曲がるどころか二人共弾かれてしまったことがありました。


しかし、そんなポリカが凹むほどの衝撃って何やったんだ?
エールフランス!!



フランス人って温厚で優雅なイメージがあったんだけど、フランス大統領選(2017年)の過激さをニュースで見ていると、結構熱い国民なんだと納得した。

スーツケースの修理は10分で完了

用意するものは、ドライヤーとヨガマット。


床を傷つけない様に下に敷くだけなので、ヨガマットである必要は全くない。

オッサンが柔軟体操時に使っている100均で買ったヨガマット。100円じゃなかったけどサ


あと自分の足。

わざわざ汚い足の写真を撮ることもないが・・・



まずはドライヤーを使って、触って熱いくらいまで現場を温める。

薄い素材だからすぐに温まります


次に、熱いうちに裏側から「うりゃ!」と体重を乗せる。

温めないと体重くらいでは直らない。普通の体重ではの話だけど


一回目ではこのくらい戻る。

できればもうチョット頑張りたいところ



もう一度温めて、今度は指で小さくなった凹みを直してゆく。


するとこのくらいまでには直った。

素人ではここまでが限界かな



この修理は10分で完了しました。


素人修理ですが、ここまでやれば及第点ではないでしょうか。




これを修理のプロが見たら呆れるだろうけど、修理しないで返品されるこちとらも考えさせられます。


プロが納得するしないはともかく、最低限素人ができるくらいのことはやるべきだと思います。


求めているのはプライドじゃなくて誠意なんだから。

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