釣り用小型クーラボックスを買った&少々手を加えてみた

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釣り用に使っていた小型のクーラボックスに少々問題が・・・

寒い冬が終わり、春が近づいてくると人は何かと浮足立ってくる。


樹木や草花の新たな芽吹きで春を感じ、小鳥や虫たちが活発に動き始める事で感じ、少々壊れた人が街中で目に付き始める事で感じる春の息吹。



片や、国民病とも言われている花粉症の方にとってはナーバスなシーズンだろう。


マスクとゴーグルで完全防備している人をよく見かけるが、オッサンの身体は無神経でガサツに出来上がっているので、そんな現代人の繊細な症状とは無縁で、日々のほほんと暮らしている。



そんなオッサンでも春を感じ始めているからか、それとも先日のシロギス釣りで良い想いをしたからか、調子に乗って小型のクーラーボックスを買ってしまった。


実は”今年こそは何とかしないと”と思っていたのをやっと実行したという事なんだけどね。



いつもシロギス釣りに持参しているクーラーボックスは、釣り用ではなくレジャー用で、しかも自分のものではなく義姉のもの。


ちょうど良い手軽なサイズで重宝していました。


しかし問題は、レジャー用なので保冷性能がよろしくない。


冬場の寒い時期なら気にしないけど、真夏の炎天下の釣りとなると、なんとも心もとない薄い発泡スチロール断熱。


せっかく釣った魚を美味しくお持ち帰りしたいので、できれば保冷性能は良いことに越したことはない。



しかし、買い替えた一番の理由は壊れたというか壊しちゃったというか・・・


沖上がりの船着き場でシロギスを捌いている時、椅子がわりに座ってたらオッサンの体重で片方のヒンジ部が割れた。


それ以来、開ける度にフタが変な方向に偏り、さらには閉じてもフタがズレるもんだから密閉性も怪しい。


軽量なオッサンの体重を支えきれんとは「軟弱者!!」(セイラ・マス)とクーラーボックスに往復ビンタを食らわせたのだが、自然治癒するわけでもない。


義姉はもうこのクーラーボックスを使っていないからオッサンはまだ自白してなくて、自首するべきかこのまま黙秘するべきか悩んでいた。


んで結論が、これ以上被害を大きくするとゲロしなければならないだろうから、コレはこのままにしておこうと放置プレイにすることにした。



ピンチはチャンスなり!


ちょうど良い機会なので、オッサン専用の新たなクーラーをゲットする方向で行動を開始したのでした。

オッサン的クーラーボックス選定基準

さて自腹を切るとなると本気にならざるを得ない。


クーラーボックスを考えるにあたり、真っ先に思いつく判断基準はサイズだろう。


何釣りに使うかである。


当然シロギス釣りに使うんだけど、ハゼ釣りの遠征にも使うかもしれない。


いずれにしても小魚用であることに変わりはない。



オッサンの拙い経験からクーラーボックスは大は小を兼ねない。


否、容量的に大きいに越したことないけど、でかいクーラーに小魚一匹ほど惨めなものはない。


釣り人とは、釣る前は夢が膨らみ頭の中で大漁旗がはためいてるもんだから、クーラーボックスも必要以上に大きくなりがちである。


入れ喰いで入り切らないよ〜と信じて疑わない。


しかし現実は、そんな事件は10年に一回あるかないかで、クーラーボックスの中はいつもスカスカ、氷だけがカラカラと虚しく踊るのである。



シロギス釣りに何度も行くと自分の技量が分かってくるので、現実的に考えると15リットルもあれば十分である。


もっと小さくても良いと思うが、氷や魚の他にドリンクやチョコレート系のおやつなども入れるからそんなところだろう。



次の基準は保冷性能


使われる断熱材によって保冷力は違ってきます。


保冷力が高い順に
真空パネル>ウレタン>スチロール(ポリスチレン)
の順って感じ。


保冷力が高いほど高性能なクーラーと言えますが、実際に使用する時期や環境、必要な保冷時間などによって選ぶ事になるでしょう。


オッサンの場合は冬も真夏も出動だし、釣りの場合は炎天下もある。


ただ日帰りばかりだから、それほど長時間でもない。



最後にして一番大事な基準はもちろんお値段です!


サイズが大きければ大きいほど高額になるし、保冷力が高い順にお値段もアップします。


真空パネルに至っては、1面〜6面と使われるパネル数によって値段も分かれる。


当然ながら高価な真空パネルクーラーは問題外。


ウレタンクーラーもそこそこするから、現実的にはスチロール断熱になるのかな・・・




悶々としながら10〜15リットルのサイズでお店やらネットやらを物色する。


ダイワとかシマノの有名どころは使い勝手も良さそうで、釣り人の射幸心をワシャワシャとくすぐるが、お値段的に結構な塩梅だ。


かと言って、レジャー用の安いクーラーはやはり性能がイマイチだし、上に座るとぶっ壊れるだろう。


安いクーラーボックスを買って、以前実行したクーラーボックス改造計画を再びとか、ウレタン注入とかも考えたけど、考えるだけでねぶたくなったので改造の方向は断念。
クーラーボックス改造の記事はこちら


いつも通り優柔不断なオッサンは、ハッキリと決められないでくすぶっていたんだけど、やっと決断をする。


ず〜っと気になっていたある商品に決めた!

決断の理由とちょっとの心配と・・・

その商品とは
秀和(SHU-WA) ウレタンクーラー UL1000LH 10.4リットル
である。


秀和はメジャーではないけど、知る人ぞ知る高性能なクーラーボックスのメーカー。


釣り用だけでなくレジャー用のクーラーも作っていて、釣りにレジャーに活躍する隠れた名品と愛用者も多い(らしい)。


決断の理由

ウレタン断熱のくせに値段が安い

容量の割に外寸がコンパクト&軽量

耐久性が高そう

水抜き穴が付いてる

釣り雑誌の広告でよく見かける


とまぁ、こんなところなんだけど懸念事項もいくつかあって・・・


一番気になったのが容量が小さいということ。


秀和クーラーのこのシリーズは10.4L・25L・37Lと3種類あって、37Lはデカすぎて問題外なので25Lか10.4Lでかなり悩んだ。


内容量は25Lと言っても、他の釣り具メーカーの17Lクラスと外寸がそれほど変わらないけど、今回の使い道はそんな大きいサイズは必要ない。


かと言って10.4Lだと微妙に小さいような気がする・・・


オッサンのシロギス釣りなんて大したことないから、シロギス&氷だけなら10.4Lでも足りると思うけど、ドリンクを入れたりするから少々厳しくなりそうだ。




かな〜り長考した挙げ句10.4Lに決定!


理由はやっぱり「大は小を兼ねない」という金言。


さらには、何で読んだのか聞いたのか忘れたが「クーラーボックスは小さめを選べ!」という格言もある。


オッサンのシロギス釣りの今現在の実力と今後の伸びシロを考えても、やっぱりパッとしないだろうから大きい必要はなく、現実をしっかりと受け止めよう。


クーラーに入り切らない大漁や、思わぬ大物といった嬉しいハプニングなんて期待するべきではない。



無意味に大きいクーラーボックスは運ぶのも大変だし、何よりも仕舞い場所に困る。


お店で見るとたいして大きく感じなくても、自宅に運び込んだ途端に巨大化し、家族から邪魔扱いは必至。


玄関か廊下などの室内ならまだ良い方で、ビニールを被せて車庫やバルコニーの半屋外が指定席になるのが関の山です。


オッサンちの場合は、戸棚の狭い隙間にムリヤリ突っ込めば10.4Lは何とかなりそうだ。


容量的には少々の心配はあるが、ドリンクを入れないでお魚オンリーなら大丈夫だと思う。



もう一つの懸念は「な〜んかダサい・・・」


ネットの写真を見ると賛同いただけると思いますが、もうどこから見ても昭和のクーラーボックスだ。


色といい、ステンレスむき出しの可動部といい”なんちゅ〜ねん!”な雰囲気。


「これがレトロで良いんだよ!」という意見もございますが、かなりの少数派だろうし、オッサン的にはもう少し企業努力しましょう!と言いたくなる。


性能は良いんだから、ちょっと手を加えれば絶対売れると思うけどな〜


でもデザイン変更すると現行の値段で提供できないのかもしれないな〜



こんな多少の違和感を覚えながら、ネット通販で購入するを
ポチッとな!

小型クーラーボックスが届いた

メーカー在庫だったみたいで納期が3〜4週間後ということだったから、”別に急がないし、気長に待ちましょう!”と思ってたら4日で届いた。

なんか箱がくたびれてるけど中身大丈夫かな?


まぁ中身は大丈夫そうだ!



箱から取り出して見るとイメージしていた以上に小さい・・・


ムムム、失敗かな?と10秒ほどボ〜ゼンとするが、小ささに慣れてくるとそうでもなく”なんとかなるかな・・・”と思い始めた。

小さいは小さいがそれ程でもないかな。でも小さいな・・・



しかし、改めて現物を見てもレトロなんだよな〜


やっぱり水色という色が昔ながらのクーラーボックスのイメージだから、せめてカラーリングだけでも変えれば印象が変わると思う。


例えば

こんな感じに色を変えてみるだけでも、随分雰囲気が変わると思うけど。
オッサン的には黒色がカッコ良いと思うぞぃ!




ヒンジもバックルもステンレスむき出し


持ち手はプラスチックだけどしっかりしている


水抜き穴。このサイズでもあると重宝すると思う


パッドの付いたしっかりしたショルダーベルトも付いてるが、このサイズでは使わないかな


頑丈な作り。これならオッサン(体重55kg)が座っても大丈夫



内部は少し傾斜になっていて、フタ部よりも底部のほうが狭くなっている。

スチロールよりも壁が薄い


ウレタン断熱なので冷たい気がするのは気のせいかな・・・


「断熱材:高密度オートフロスウレタン」て、よく分からん



内部の高さは500mlのペットボトルがギリギリ立つ。

500mlのペットボトルを立てると上下に隙間が無くなるので


横にすれば保冷剤も可だ!


500mlのペットボトル×8で残りの隙間はこれくらい


2リットルは言わずもがな・・・


実態が分かってくると、10.4リットルって思っていた以上に何とかなりそうな気がしてきた。


ちょっと気になったのが、フタのパッキン部分。


スポンジみたいな材質で取り外しができそうにない。


パッキンって意外に汚れるパーツだから取り外して洗いたいし、スポンジだと汚れが落ちないかもしれない。


できれば取外し可能なゴム製とかにして欲しかった。

スポンジ素材だし外せないのはど〜なんですかね〜

オプション作業その1:底部の足に滑り止めゴムを装着

サイズ的には大丈夫そうなので、さっそく気になる部分に手を加えてみる。


まずは底面の足部。


四隅に角の足が付いているが、プラスチック樹脂むき出しなので据わりが悪いし滑りそうだ。


船中って水に濡れていることが多いから滑りやすい。


更に船が大きく揺れることもあり、クーラーボックスのような重量があるのが滑ると危険である。



っという訳でこの足に滑り止めを施すことにする。

底部。まぁ何の変哲もないね


ここがプラスチックむき出しだと滑るだろう



滑り止めに使う材料は

YGKタフデンリフト板(黒色)

サイズ:39cm×31cm
厚さ:5mm
素材:合成ゴム(SBR)
耐久性に優れていて、多くのシューズリペアショップで使われている素材


オッサンがランニングシューズの靴底の減りを補修する時に使っている材料です。

コレだけあれば一生あっても使い切れない


表は細かい滑り止めのエンボスがある


この材料を足の中に突っ込もうという作戦です。


先ずは足の型を取ります。

紙を置いて鉛筆でシャカシャカする


取れた!



次にこの型に合わせてカットするのですが、硬質ゴムな上に5mmもの厚さがあるからカッターなんて歯が立たない。


なので文明の利器を使う。


これは仕事で使っている「ディスクグラインダー」という電動工具。


円形の刃を変えれば、いろんな材料をカットしたり、削ったりと大活躍するナイスな道具。

一家に一台どですか?


しかし、作業をする上でちょっと気になることがあったが、カットし始めてすぐに現実のものとなった。


今、コイツに付いている刃は金属カット用の刃なのだが、削るというより摩擦でカットする刃なので熱で熔けたゴム臭がモノスゴイ!


この作業は工場でやっていて換気扇をフル回転しても臭いが消えない。


まぁ我慢するしかない・・・



ある程度までカットしたら削り専用刃で形を整える。

ひとつめが完成


要領をつかむと簡単に作業が進む


削りカスで鼻の穴が真っ黒になりながらも形になった。


本体への接着は強力な両面テープで貼り付ける。

かなりお高い強力両面テープ(業務用)


カッターで余計な部分をカット


一度付くと取れなくなるので慎重に位置決め


2mm程飛び出すが、ちょうど良い塩梅だ


完成!正規品みたいな仕上がりでいい感じ


かなり硬いゴムだから少し滑るかな〜っと思ったけど、エンボスのおかげか全然滑らない。


さすが靴底専用の材料である。

グイグイ押してもビクともしないぞ!


これで船でも車でも少々の揺れなら安心だ!

オプション作業その2:保冷効果持続用の内ブタ製作

お次は、以前も実行した保冷力を維持させるための内ブタ作戦。


オッサンはクーラーボックスに海水の塩分濃度と同じ塩氷を入れておいて、現場で海水を投入し、キンキンに冷えた海水の中に魚を入れておきます。


人によって釣った魚の保存方法や魚のサイズによっても違うのですが、シロギスやアジなどの小魚系はこの方法が良いと思ってます。



魚が釣れたらバケツに放っておかないで、なるべく早くクーラーボックスに入れるので、シロギス釣りのような数釣りでは頻繁にクーラーボックスの開閉をする事になります。
(まぁ、釣れればの話だけどサ・・・)


その度に暖かい空気がクーラーボックスにINしてきて、保冷効果が悪くなる。


なので内ブタを作って極力外気を入れないようにしようという作戦です。



幸いにもこのクーラーボックスには内側に段差がある。


この段差に内ブタを乗っければちょうどいいね!



釣り具メーカーのクーラーボックスにはいろんなオプションの為に段差があったりするが、このクーラーに純正オプションってあるのかな?

謎の段差だが、ありがたい段差



フタの材料は3mmのアルミ複合板。


これは樹脂を薄いアルミ板で挟んだ板材で、安価な看板に使ったりする材料。


たまにホームセンターで売ってたりすることもある。

カッターで何度も刃を入れると切れる


しかるべきサイズにカットしたら、次は板に穴を開ける。


カッターでも出来るけど面倒くさいので先程のディスクグラインダーを使う。

大活躍だぜ!相棒!!


すごく簡単に切れたぜ!相棒!!


切り口のバリをヤスリでキレイに滑らかに整える


内ブタのフレームが完成



お次は穴の可動式フタを制作します。


使う材料は普通のクリアファイル(青色)。

青色は海をイメージというわけでもなく、そこにあったというだけの理由


しかるべきサイズにカットして両面テープを貼り付ける


フタに貼り付け


最後にクリアファイルのセンターをカットする


完成!


こんな感じになります


フタを持ち上げるときは指を引っ掛けるだけ


こんな感じでシロギスをポイポイ突っ込んでゆく



以上、簡単だけどオッサン仕様のナイスなオプションも装着して、これで準備万端だ!



まぁ、見慣れればこのクーラーボックスも悪くないですよ!


基本的な性能は良いから、今後は小魚釣りで活躍すると思います。


このサイズならレジャーにも重宝するかもしれないが、魚の匂いが付くだろうから釣り以外では活躍しそうにないな・・・



このクーラーボックスを持って行きクーラーボックスが満タンだよ〜ってうれしい悲鳴になると良いなぁ〜

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