2020年最初のシロギス釣行はまぁまぁ釣れたよ!【追加記事あり】

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2020年最初で最後になるのか!?なシロギス釣り

2020年2月2日。2020年最初のシロギス釣りに行ってきました。
船宿:根岸丸
釣り場:木更津沖
天気:晴れ
釣行時間:9時00分〜13時30分くらい
釣果:シロギス55匹(13cm〜20cm)


ロッド:シマノベイゲームXキスH-175 リール:ダイワレブロス2004H(のち2号から借りたシマノのアルテグラ) 
ライン:PE0.6号 リーダー:ホンテロン2号 ハリス:フロロ1号 
ハリ:競技キスSP8号
オモリ:小田原15号
仕掛け:ハリス40cmの胴付仕掛け上下二段式



考えてみれば、昨年のシロギス釣りは年始に行ったソレ1回きりだった。


例年なら3〜4回は行くんだけど、どうしたもんか…


原因はやはりタコ釣りだな!



オッサンの釣りもので釣行数がダントツに多いのがハゼ釣りで、No.2がテナガエビ釣り、その次がシロギス釣りだった。


しかし、昨年始めたマダコ釣りのアオリを受けて、No.3のシロギス釣りの座が脅かされている。


確かにシロギス釣りも面白いんだけど、一番の問題は捌くのが面倒くさい。


まぁ魚に限らず、肉や野菜など食するには何らかの手を加えなければならない。


採りたてをそのまま口に入れるのは、原始人並みの生活をしてる人かナスD(本名:友寄隆英)くらいなもんだろう。


食料の中でも魚の下準備はことのほか手間がかかる。


※オッサンはやったことないが、たぶん食肉が一番大変なんだろうけど、ジビエ経験者でもない限りは一般人が食獣を捌くことはないだろう。



とにかく魚を釣ったら捌かなくてはならないのが、釣り人の悩みのタネでもある。


全然釣れないオッサンが言うのもなんだけど、シロギス30匹以上は捌く気力がなくなる。


よく名人クラスが1〜2束平気で釣ってるけど、その人達は自分で捌いてるのかな?と疑問になる。


ハゼとは違ってシロギスともなれば、通常は背開きや3枚おろしにするんだろうから、そこそこの手間はかかる。


釣り後の疲れ切った状態で1束どころか50匹も捌くのは無理だよね……がオッサンの経験から基づく見解である。



もう一つの原因は、オッサンは魚をあまり好きではないということ。


コレを告白してしまうとミもフタもないのですが、食すなら
魚<<<<肉という位置づけ。


確かに、魚も美味しいですよ!少しはね…


でもちょっと食べれば満足なので、肉のように「もうコレ以上は食えん!」というほど大量には食えんですよ。魚は。


っというわけで、お魚愛が希薄な我が家ではシロギスと言えば定番の天ぷらが食卓に並ぶだけで、レシピのレパートリーもほぼ皆無である。



かたやタコは捌くのも簡単だし、オッサンの持ちレシピもまぁまぁ豊富である。


タコ釣り場も広大な沖堤防なので、釣りに飽きたらボ〜っと寝転んでても良いし、ウロウロできるから気分転換にもなる。


ゆらゆら揺れる狭い遊漁船に閉じ込められるよりは、随分気持ちが良いものだ。


なので、昨年はタコ釣りに押されてシロギス釣りに行かなかったんだろうと思われる。



あとはその1回きりのシロギス釣りで結構釣れたからだろうな〜


釣りって面白いもんで、予想外に釣れるとすぐに次も!とはならなくて、しばらくは行かなくてもいいかな〜…となる。


満足感が出てしまうと欲求が満たされてしまい、次への意欲が削がれてしまうのだ。


逆に釣れないと悔しくて次こそ!となり、すぐにリベンジしたくなるのが釣りの魔力である。


満足してしまったオッサンは、しばらく行かなくてもいいや!で一年が経過したらしい。



しかし、真冬ともなるとタコも釣れない事もないが、さすがにど〜でしょ?とも思うので、今年は東京湾で好調と話題沸騰かどうかは知らないけど、釣れるらしい落ちギス狙いに行ってみることになりました。




もちろん同行はいつものオッサン2号だけど、ゲストで2号の雇い主、謎の青年という布陣。


この雇い主とやらは、2号の務める某国際的企業のお偉いさんだが、気さくな人でたま〜に釣りで一緒になる。


もとからの釣り好きという訳ではなく、2号が釣りの世界に引きずり込んだリアル釣りバカ日誌な関係。


接待ゴルフや晩餐会、仮面舞踏会など社交的なお付き合いばかりでグッタリしているところに、2号が釣りという全く違うアナザーワールドのまき餌をバラまいてきたもんだから、遺憾ながらも釣られてしまったらしい。



もうひとりの謎の青年はどんな関係性か知らんが、以前の釣り企画で一緒だったみたいだけど全く覚えてないし、たぶん顔を見ても分からんだろう。


だから謎なんだけどサ!




当日、まだ東雲(しののめ)な時間に2号がお迎えに来た。


少々早い時間に来たのは、お偉いさんをお迎えしなければならないから。


やはりコレくらいのVIPになると、自分で運転というリスクは避けなければならないらしい。


高台のてっぺんにある超高級マンションに到着するが、もう見るからにゴージャスな雰囲気。


たぶんオッサンちの地獄な毎月ローン額でさえ管理費程度だろうという程のデラックスマンション。


唖然としながらその建造物を眺めながら、まぁVIPなもんでセキュリティもしっかりしたハウジングじゃないとマズイんだろうなとも思う。


VIPを後部座席に鎮座させ、いざ船宿へGo!


途端に先ほどとは打って変わって2号の目つきが鋭くなり、会話の内容もバカ話ではなくなる。


凶悪犯の護送か国賓警護のSPのような緊張感が2号から漂う。


方やオッサンと言えば、「まぁ、なんかあっても戦うのは2号だし…」とお気楽で、なんとかバカ話に持っていこうとするが獲物を狙う目つきの2号はローレスポンス…


人の話なんぞ聞いちゃ〜なくて、護衛用に忍ばせているベレッタM92FS(9mmパラべラム弾装填済み)を握りしめる2号。


緊張感漂う護送車はヒタヒタと進むのでした。

東京湾に奏でる『兄弟船』

本日の船宿はシロギス釣りの定宿「根岸丸」さん。


数釣りが定番のシロギス釣りにおいて、型狙いを標榜する変わった船長がいる船宿である。


駐車場にはそこそこの数の車が停まっていたので、そんなにシロギス釣れてんのかな?と思ってたら、スミイカ船の客が多いらしい。

一年ぶりのご来訪


受付を済ませ着替えやら釣りの準備をしていると、もうひとりのご一行様である謎の青年がやってきたが、案の定、誰?この人?だった。


たぶん2号の会社絡みだろうが、大企業のトップが目の前にいるにも関わらず大したサツも交わさないし、ど〜なってんだろ?


コレが最近の若いもんの態度なのか、それともあまりにも上の存在なので実感が沸かないのか、まぁオッサンには関係ないので聞きもしないが…


大型船じゃないけど客を詰め込まないから余裕はある


装備は最強防寒長靴と「ワークマン-イージスオーシャン(2018年Ver.)」


ちなみにおヒマなら各記事はこちらからどうぞ↓↓↓
釣りに使う最強の防寒長靴の性能は如何に!?


ワークマンの防水防寒スーツ【イージスオーシャン2018】が来た!【追加記事あり】



船に乗り込む。


釣座は2号が右ミヨシ(一番前)でそのお隣がVIP。


反対側の左ミヨシに謎の青年でそのお隣がオッサンという布陣。


青年の装備を見るからに良さげなアイテムを使ってるので、釣りは結構やってるみたいだ。


っていうか、オッサンよりも金が掛かってるのがシャクに触るが、オッサンよりも金を掛けるなという方が難しいだろう。


そのタックルに免じてミヨシを青年に譲ったんだけど、この親切心がこの後の後悔を生むことになる。


船に乗り込みイソイソと釣り支度


仕掛けは、冬場は胴付きで上下二段の二本針。


二本針での一荷を狙ってるのではなく、上針が見せエサで下の針で喰わせる作戦。


経験上、冬場はコレの方が喰いが良いと思う。



オッサンは投げるから仕掛けは短い方がお好みなので、捨て糸が5cmで下のハリスが来て、その上45cmに上のハリス。


ハリス長さは40cmでございます。


道糸とハリスの結線部分はクロスハリス止めを使ってます。


コレの秀逸な機能は横方向だけでなく、縦方向にも回転するということ。


以前はカワハギ釣りで使うフックビーズを使ってたんだけど、横方向だけの回転なので結構ハリスが絡まった。


まぁ、エサ付け下手だから絡むという話なんだけど…


その度にハリスを交換しなければならなかったけど、コレにしてからは絡みも激減したし、絡まっても針を持ってツーっと引っ張ると縦横方向に勝手に回転して解れる事が多い。←絶対ではないけどね。


難点は金属なのでわずかだけど重量があるから、それがシロギスの喰いに違和感として影響があると思う。


後は手に入りにくいかな。


以前は近所の釣具屋でも売ってたんだけど、売れないらしくもう置かなくなった。


なのでアマゾンでついで買いしてます。


けっこう貴重品なのでセコいオッサンは毎回持って帰り、水洗いして再利用してます。


オッサンが使ってるのは古いタイプで、ハリスの先をチチワ結びにして取り付けてるんだけど、今現在のVer.はハリス止め部がハリスを引っ掛けてとめられるように改良されてます。

けっこう手に入りにくいクロスハリス止め



針は「がまかつ-競技キスSP8号」


特にこだわりはないんだけど、この針は有名なシロギス釣り名人が使っていて、オッサンもただ単にあやかりたいというヨコシマな理由というだけです。


釣りは釣れてる人のマネしたもん勝ちなのは言うまでもない。


今年の年始にシロギス釣りした2号情報によると、シロギスのアタリ自体はあるけど喰いは浅い。


パックンチョがやたら多くエサをチョロチョロ動かすと餌食になるので、おとなしくしていた方が吉らしい。


まぁ、もともとオッサンの釣り方はチョコチョコ動かす方ではないのでソレは良しとして、喰いが浅いということはエサは短い方が良さそうである。


なのでショートバイト対策で、アオイソメを4cm程度から始めることにする。

活性はあるらしいので短くても喰ってくるだろうて


準備も終わったので2号とダベってたら、「鉄オモリが好きでしょ!」とオッサンにオモリをくれた。


「好きっちゅうか、エコを意識してるだけなんだけど…」とありがたく貰ったので早速オモリを付け替えた。

この重さの鉄オモリも珍しいな。できればすべてのオモリが鉄製になって欲しいが


この釣りはオモリロストはほとんど無いけど気持ちの問題だ


定刻8時に河岸払い。


向かうは東京湾の対岸の木更津沖で、今の時期はほぼ全てのシロギス船がソコに集結してるらしい。


遠方だから50分ほど掛かるので、寒いのが苦手なオッサンはとっととキャビンに避難した。

長旅の始まり〜


船酔いしたことはないけどいつもの酔止め


今日は風もなく凪なハズだったんだけど、港を出た途端に波と風が激しくなってきた。


船は大きく揺られ、激しい波しぶきで釣座には海水が叩きつけてくる。


ひとりまたひとりと釣り人達がキャビンに避難してくる。


キャビンの小窓から外を眺めるが時おりの波しぶきで景色すら見えないほどで、まさに遠洋のカツオ一本釣り漁船状態。


オッサンの脳内に鳥羽一郎(愛称:トバん)の『兄弟船♪』がパワープレイする。


ちなみにトバんは、両親が漁師と海女さんという漁業一家に生まれ、遠洋漁船の船員としてマグロ・カツオを追い求め、パナマやインド洋などワールドワイドに活躍した生粋の漁師という経歴を持つホンマモンの海の漢(おとこ)でもある。



ひとり兄弟船は目的地を目指し、波をかき分け突き進むのでした。

いろいろありましたが、釣れたから結果オーライで…

程なく木更津沖に到着するが想像以上に波風が激しい。

釣り場に着けば落ち着くと思ってたんだけど…


渋々キャビンを出るが、あの状態で唯一避難しなかった2号と謎の青年は、防水防寒着着用とはいえ全身ズブ濡れで体が冷え切っていた。


君たちこそ真の海の漢(おとこ)だ!と称賛するが、真似しなくて本当に良かったと心底思った。



「始めてください!」とアナウンスがあるも、風と波で身体が安定しない。


出遅れたオッサンは迷惑をかけまいと両隣りの落とした場所を確認するが「ん?マズイな…」


左隣りの常連は自分の斜め前つまりオッサンの前方にちょい投げしてきてるし、ミヨシの青年は船前方向ではなく自分の目の前に落としている。


つまりオッサンの落とす場所は目の前の船下しかないという事態。


まぁ、この風と波では投げるのも厳しいのでポチョン!と船下に落としてみる。


スルスルと落ちてゆくが水深は25mってところかな。


ゼロテンよりもラインが緩むマイナス気味で動かさないでいると、すぐにプルン!とアタリが来た。


ムムム…シロギスにしては弱いアタリ。


念の為、そのままキープで次のアタリを待っていると、またしてもプルン!程度の揺れ。


しょうがないので小さめゆっくりめに聞いてみる。


この時期はキスの動きも鈍いので、キスが追って来られる程度のスピードと範囲(オモリが20cmくらい動く程度かな)で仕掛けをずらす。


これが夏場ならロッドを勢いよく90度以上の聞きアワセになるんだけど、この時期にコレをやってもキスはついて来れない。



すると少々重いだけの残念なハリ掛かりを確認。


ため息混じりでリールを巻き上げると、やはりパックンチョだった。


まぁ、スロースターターのオッサンとしては通常営業な感じだよね〜



その後も2投ほどパックンチョと戯れるが、やっとシロギスのアタリが来た!


緩んだPEラインを大きく揺さぶる小気味よいアタリ方。


一度目のアタリは見逃して次のアタリを待っていると、またしても同じアタリが来たので聞きアワセると、ブルブルと竿先をしならせながらの懐かしい小気味良さ!


やっと来たよ〜!


リールを巻くとブルンブルン!と抵抗してくる。


コレだよ!コレ!!


上がってきたのは20cmに満たない量産型サイズだけど、今年の第一号が釣れて良かった良かった。

シャッターチャンスが酷い写真ですが、釣れたという事で…


いくら数狙いではないと言っても、この時期は大型なんてまずお目にかかれないので、毎回イソメの交換はしないで釣れる限りは同じエサを投入する。


こちとらは同じようにエサ付けしてるつもりなんだけど、不思議なもので釣れるエサと釣れないエサがある。


釣れるエサは噛み跡だらけでフニョフニョになっても喰ってくるし、釣れないエサは新品でも全然喰わなかったりする。


そのご都合は魚に聞いてみないと分からないんだけど、いかんせん言葉が通じないのでど〜しようもない。



情報通りパックンチョの猛攻で、エサをほとんど動かしてないにもかかわらず喰ってくるんだよな〜、コイツ。


型の良い奴はシロギスと思わせる喰い方をしてくるのもいて、紛らわしいんだよ!マジで!?


釣り上げるとポケ〜っと口を開いたままで針を外しやすいのは良いんだけど、「私は悪いコトしてません!」的なゆるキャラ感が余計に腹立たしくもある。

本名は「イトヒキハゼ」というらしいが、コヤツをありがたく持って帰る人を見たことない。食えるのかな?



さっきから気になること その1

開始から1時間ほどで風と波が静かになったのでオッサンも遠投したいのだが、いかんせん投げる場所がない。


左隣の常連はなぜか斜め前方ばかり投げてきて、ちょうどオッサンの正面ちょい投げポジションに落としてくる。


しかもコヤツは30号のオモリでそこそこ投げてくるもんだから、15号のレギュレーションオモリを使っているオッサンとは違う挙動をしてくる。


一度オッサンとオマツリしたんだけど、一方的にこちらが悪いように言われてカチンと来たので「オメェ〜がこっちに投げてんのが悪いんだろうがぁ!東京湾の藻屑にすっぞ!このダボがぁ〜!!」と言いかけたが、常連だし船長に迷惑がかかるので大人の対応をしておいた。


コヤツは他ともオマツリする船中のお祭り野郎になっていたが、そりゃ〜そうなるわな。


そのオモリを使うなら投げないで船下じゃないと他に迷惑がかかるよ!



かたやミヨシの青年は忘れた頃に船前方方向に投げてくれるが、基本的に横方向である。


「ミヨシに座るなら前方に投げてくれ〜!」と言いたかったが、もしかしたらどこぞの御曹司かもしれんし、昨今は些細な事でブチ切れる輩も多く物騒だ。


オッサンが藻屑にされたらたまらないので最後まで黙っておいたが…


という訳で、全然投げれず船下ばかりの悶々とした釣りを続けるオッサンなのでした。



さっきから気になること その2

どうにも仕掛けの挙動がおかしいぞ!


せめてもの抵抗で5mくらいのチョイ投げどころかチャイ投げ程度ではあるんだけど、やたらと流される。


時間帯的にはそれほど潮は早くないハズだけど…


この原因はすぐに解明されて犯人はオモリだ!


2号からもらった鉄オモリはポヨン!とした丸っこい形状なので、潮の抵抗を受けやすいんだと思う。


海底でも安定してないようで、その場でステイせずに動きやすくなっていてマイナステンションが難しかった。


なのですぐにオモリをいつもの小田原オモリにチェンジしたらいつもの安定感を取り戻した。


夏の浅場だったら問題ないだろうが、20m以上の深場でジィ〜っと待つ今の釣り方ではちょっと厳しいかな。


このオモリの出番はまた夏ということで。



さっきから気になること その3

どうにもリールの挙動がおかしいぞ!


先程からリールを巻くたびにハンドルとベイルアームがカタカタとぶつかる。


何で?と思いながら点検してみると…


ガビ〜〜〜ん!また、やってしまったぁ!!


ナント!ハンドルを固定するネジ(何て名前かは分からじ)がとれて無くなってるではありませんか!?


周囲を見渡すがやはり落ちてなく、海に奉納されてしまったようである。



またしても……




そう、以前にもオッサンはこのリールでこのネジを無くした前科がある。


その時は最初にネジを締め忘れていて、釣り場まで船の竿立てに立ててたんだけど船の振動でネジが緩み続け、釣り場に到着した時には海に落ちてしまっていた。


その時は船長にかわりのリールを借りて事なきを得たが…



頭が真っ白になるも、しばらくは我慢して使っていたがどうにも使いづらいし、その内に今度はハンドルを落としてしまいそうだ。


我慢できなくなったので、こんな時は2号だ!


コヤツは必要以上にアイテムを持ち歩いてるので予備のリールもきっとあるに違いない!!


フラフラと2号のところまで移動し、懺悔の気持ちで告白する。


オッサン:「リールない?」


2号:「何でよ!?」


オッサン:「少々トラブルが発生しまして…」


2号:「無くは無いけど…」


ゴソゴソと道具箱をあさる2号。


”あるんだな!ヨシヨシ…”ほくそ笑むオッサン。


出てきたのはシマノ-アルテグラだった。


ちなみに2号はシマノ信仰者である。


2号曰く「このリールはプレミア付いてるから…」


確かに!この旧型ウルテは現行タイプとは違うクイックレスポンスタイプである。


文字通りリールの巻き始めがクイックなタイプで、バス、エギング、アジング、シーバス等のルアーユーザーに圧倒的に支持されたブツでもある。


しかし、現行タイプはコアソリッドタイプになってしまい、ユーザーも多かった旧ウルテファンも遺憾の極みとけっこうネットを騒がせた経緯がある。


実はオッサンもクイックレスポンスが好みで、この型のアルテグラも良いな〜と選択肢にあがったこともあったが、お値段問題で躊躇している内にコアソリッドにモデルチェンジしてしまい断念した。


クイックレスポンスのリールはこのアルテグラが最安ラインだったので、それ以上は手が出せず現在に至る。



プレミアリールを握りしめ、自分の席に戻ってリールをチェンジして釣りを再開。


まぁ、リールがオッサンの安リールから大幅アップグレードしたからと言って釣果が激変する訳でもなく、相変わらずパックンチョ攻撃が続く。


それでもチョロチョロとシロギスは上がってくるが、ここでまた気になることが…


時々なんだけど、聞きアワセを入れるとラインがラインローラーに乗らずにブルン!とスプールから一巻き分外れる感じになる。


何でまた?とよくよく見るとスプールに必要以上にコレでもか!っていう位にラインが巻かれている。


ラインが外れる原因ってコレじゃね!?


この現象でアワセが決まらずに何匹ものシロギスを逃した(ハズ)。


2号がトイレついでにリールの使い心地を聞いてきたので、事の顛末を伝えたが「ソレってリールのせい?」と弾けた栗のように噛み付いてきたので、”ちょっと言い過ぎたかな…”と反省し、「他に何の原因があるよ!」と火に油を注いでやった。


後に外れる理由はそうでは無いことが判明したが、2号には黙っておいたのは言うまでもない。



釣行時間も残すところ30分というところで、ず〜っと船下及びチャイ投げで我慢していたオッサンもついにブチ切れた。


青年が船下とか仕掛けを回収した隙を見計らって、斜め前方にチカラ一杯の遠投し始める。


やはり遠投した方が操作しやすいし、釣れる。


青年としては「なんか、いきなりオッサンが投げ始めた!」と思ってたか知らんが、コレがホンマモンの釣りじゃい!とばかりに見せつけてやった。


ここしばらくは魔の時間帯でシロギスが釣れなかったんだけど、投げる度にシロギスが上がってくる。


しかも投げることにより仕掛けが斜めになるもんだから、上針にもシロギスが喰ってきてダブルのサービスもあり!


残り時間がわずかでしたが楽しい釣りが出来ました。


惜しむらくは最初からコレをやりたかったが、ソレはソレでしょうがないでしょう。


青年もけっこう釣ってたから楽しめたと思う。



4時間30分ほどで55匹とまぁ釣れたと思いますが、乗船していたレジェンド達は1束を超えていて、さすがにこの差は如何ともし難いな。

冬場はクーラー直ではなくジプロックに入れてます


せめてもの負け惜しみは、そんなに釣っても捌くの大変じゃん!ということで…


帰りは海が穏やかだったので、釣座で心地よい船旅になりました。

海は状況次第で鬼にも仏にもなる


帰りの船に揺られながらリールトラブルの原因を考えていた。


間違いなくネジはキツく締めていたにもかかわらず、何で無くなったんだろ…



ふとある原因が浮かんだ。


ソレだ!ソレに違いない!!オッサンはその原因を突き止めたのでした。




まぁ、必要以上にいろいろありましたが、何だかんだで釣れたし楽しいシロギス釣行となりました。


ただ気になったのが、もうこの時期にアカクラゲが出ているということ。


海面に浮いてるわけじゃなくて海底付近に居るみたいで、回収した仕掛けに毒の触手が付いてることが何度かあって、他の釣り人も同じことを言ってた。


船長に報告すると「そうなんですよ。今年はこんな時期に出てるんですよ!」と言ってた。


昨今は漁業にも温暖化の影響が出ていて、それが良い方向ばかりじゃないのが悩みどころ。


釣りの世界も同じで、いままで釣れたものが釣れなくなるのはやっぱり寂しいな…



※後日、海底に落ちていったパーツを取り寄せました。

固定ネジがないと巻けないよね〜


ここのネジが命取りになるとは…


ネットではバッタモンも売ってるけど純正品にしました


念の為、2つ取り寄せました


復活!

リールトラブルの”ある原因”とは

その原因とはオッサンの奇妙なグリップ法にある。


シロギス釣行の時は『ペンシルグリップ』でやっています。


これがペンシルグリップどすえ


この持ち方のメリットは、手首を返すだけでロッドを立てたり伏せたりの動作が可能で、腕や肘を使わずとも大きい動作を行うことが出来ます。


微妙で小刻みな誘いも出来るし、大きく聞いたり迅速なアワセにも対応できる汎用性もあります。


なのでシロギス釣りでは、この持ち方でやってる人をけっこう見かけます。



しかしオッサンだけなのか分かりませんが、この持ち方のデメリットがキスを掛けて巻き上げていると、負担の掛かるリール本体の背後側に当ててるの薬指と小指の甲が痛くなってくるんです。


他のリールはこの背後部の形状がどうなっているのか分かりませんが、オッサンの使っているリールは何だか尖っていて、その痛みに拍車をかけてきます。


なので指の当たる部分を平らに削りあて布をしていますが、それでも釣り後半をすぎると痛みが出てきます。

指の当たる部分を削って(安リールだから躊躇なく出来るぞ!)


あて布をしているけどまだ痛くなる



試行錯誤の末、奇妙なグリップ法にたどり着いた。


この形が完成形だと思ったんだけど…


リール背後を小指球部に当てて指への負担を無くした。


コレでいいじゃん!としばらくはこのグリップでやってたら今回の事件発生。


問題は、例の落下したネジ部に手の部分が当たることがあるということ。


安リールに多い構造なんだけど、ハンドルを巻くと反対側のこのネジもとも廻りするんです。


このネジに手が当たったままリールを巻くと、ネジが緩む方向に回され、最終的には落下という結末に…



原因は判明したんだけど、ハテどうしたもんか…


ネジは予備もあるからとは言え、2個程度じゃ〜足らんだろうて…


もういっそのことネジをギッチリ固定してやろうかとも思ったが、メンテナンスを考えるとそれもマズいか…



いろいろ思案したが、やはり正式なペンシルグリップでやることにする。


しかし、このままではオッサンのホワイト・フィッシュな指が痛くて泣きそうになるので何とかしてみる。


見つけたのがホームセンターで売ってたコレ↓

発泡ゴム


柔らかさも厚みもGood!


裏面には両面テープ付きで何よりもリーズナブルなので完璧だ!


早速貼ってみた。


サイズもちょうど良さそうだし、感触も心地よい。

ちょうど良いサイズ


コレなら指も痛くならなそうだ!


問題は耐久性だけど、安いから使う度に貼り替えても良いと思う。


そもそもシロギス釣りそんなに行かないし!




2号に事の顛末を発表したが、最も根本的な原因を指摘された。


「そもそも安いリール使ってんのが悪いんじゃん!」
「ある程度は出費しないと楽しめないよ〜!」
「だからいつまで経っても俺に勝てないんだよ!」


鬼の首を取ったように、ここぞとばかりに仕返ししてきた2号。


そんなに言わなくても…とも思ったが、確かに一理はあるな。


最高級といかなくても、ある程度は出費したほうが何事も楽しめるのは間違いない。



オッサンのご意見を言わせてもらえば、竿は微細なアタリをとったり、掛けてから魚とのやりとりなどでその性能が求められる。


んがしかし、リールはドラグをジィ〜ジィ〜鳴らすような釣りじゃなければ、スムーズに巻ければ良いじゃん!程度の位置づけ。



日々改良され、毎年のように新製品が登場するこの業界。


華々しくデビューした新品が、わずか数年であっという間に旧型に転落する、入れ替わりの激しいゴールデン街のホステスのような世知辛い世界。


下手に大枚はたいて買うよりは、その時々で安くとも新型を使い倒す方が精神衛生上も良いのではないだろうか。



そんなオッサンのリールも安物のくせにもう5年目に突入である。


安物にも五分の魂。


高けりゃ〜、新しけりゃ〜って話ぢゃない。


使い古しの傷だらけで、磨いても磨いても指紋の取れない愛用品には、他人には理解できないコクがあるのだ。


そう自分に言い聞かせ、今日も場末のネオン街に消えてゆくオッサンなのでした。

【追加記事】こんな安リールにオプション付けてみたが…

まぁ、そんな訳でリールも通常に使える態勢に戻ったのですが、よせばいいのにオッサンの中でもしかしたら!?の鎌首が持ち上がってきました。


それは例のリールハンドル固定ネジの蓋?を固定する方法を探してる時だった。


いつものようにネット世界を徘徊してたらゴキゲンなアイテムが目に留まった。



スピニングリール用のリールスタンドです。


スタンドというと聞こえは良いが、リールがゴロンと転がって傷が付かないようにするつっかえ棒みたいな商品。


オッサン的には別に安リールが傷つこうがな〜んも気にならないが、もしかしたらコレってこうなるのでは……?という淡い希望がもたげてきた。



というわけで、何事もやってみなくちゃ分からないのでポチっと購入。


数日後に届いた。

カラーはいろいろあるけど、リールの色に合わせた


写真ではイマイチ安っぽいけど、実物は結構きれいなGold色。本体はアルミ製だからとても軽い


この穴なんだ?


付属物はコレ。調整に使うらしいがオッサンは使わなかった



もしかして…と期待して買った部分は、リールにねじ込むビス部。


このビスだけが独立して回転してリールスタンドが回転しなければ、オッサン流の変形ペンシルグリップが可能では?と思ってたんだけど…

このビスだけが回転すれば…


but!現実はそう甘くはなかった!!


当然ながら本体とビス部は一体ものとして固定されてまして…


そりゃ〜そうだわな〜〜〜!


商品の役割からして、そんな構造にする意味ないもんね〜


なので、オッサンの期待は見事に崩れ去ったのでした。



せっかく買ったし、使わないのももったいないから装着しました。

せっかく買ったんだから使わな!


例の穴はキュッ!と締めるときに使うらしい


装着完了!


ちょっとは安リールも高級感が出たか?


でもないか…


やっぱり、リールのハンドルを回転するとリールスタンドも回る…まぁ、いいや。




モノゴトは何事も実際にやってみなくちゃ分からないことだらけだ。


相田みつをも言ってるではないか。
『とにかく具体的に動いてごらん 具体的に動けば 具体的な答が出るから』


人は気を付けていても机上の空論に陥りがちだ。


ちょっと小耳にはさんだ話とか、想像とアドリブで構築した話に説得力を持たせようと、いろいろ小細工をする。


自分の眼で、足で確かめることもなく、ただ知ったかぶりと憶測で声を荒げる。


一番カッコ悪い人間の姿である。



どんな些細な事でもいい。


自分の身体で確認した、自分だけが知っている事にたどり着く。


どんな事でもいい。


たどり着いたこと。


それが偉業である。




安リールのオプションも、新型コロナの対策もやってみなくちゃ具体的な答えは出ないのだ。


やってみて具体的な答えを出す。


それを修正、ブラッシュアップしてまたやってみる。


その繰り返しのみが偉業への道なんだな〜〜〜   みつ○

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