2017年5月28日 2017年シーズン6回目のテナガエビ釣りに行ってきました。ポイント:多摩川大橋(東京側)天気:曇りのち晴れ釣行時間:5時30分(潮位185cm)〜10時30分(潮位60cm) 中潮釣果:テナガエビ32匹(うち2匹リリース) 外道ダボハゼ1匹
竿:1.8m 道糸:1.5号 ハリス:0.6号 ハリ:袖スレ1号 ウキ:玉ウキ8号 テナガエビ用十字テンビン(竿しば釣具店製)
竿:2.1m 道糸:1.5号 ハリス:0.6号 ハリ:袖スレ1号 ウキ:玉ウキ8号 テナガエビ用十字テンビン(自作)
エサ:白サシ
「釣り」とは・・・。
オッサンごときが偉そうなことを言うのも恐縮ですが、釣りとは、釣れる場所で釣れる時に釣れるやり方でやれば釣れる。
コレがひとつでも欠ければ釣れない。
当たり前のことだが今日は久しぶりにコレを痛感した。
本日は中潮で潮位差が201cmと大きく変わる日である。
こんな日はテナガエビ釣りには全く向かない日だ。
全然潮が動かないのもダメなんだけど、動きすぎるのも良くない。
この記事を読んでしまっている奇特な方は、きっとテナガエビ釣りをやったことがあると思います。
せっかく見つけたテナガエビがバンバン釣れるホットスポットが、潮の関係でパッタリと釣れなくなった経験もあると思います。
潮が早い日はこの釣れるサービスタイムが一瞬で終わってしまい、新たなテナガスポットを探さなければならなくなる。
釣りではこのサービスタイムを「時合い(じあい)」と表現し、達人になればなるほど、この時合いに狙いを定め、準備し、時合いではピンポイントで勝負をかけてくる。
このレベルの釣りではダラダラ時間をかけるのではなく、短期決戦、決め打ちで勝負するのである。
本日のテナガスポットはいつもの六郷橋下である。
釣れる場所はピンポイントで決まってるもんだから、ソコを確保すべく、早朝から自転車は立ちこぎで現場へ急ぐ。
到着した時間はほぼ満潮で今までで一番水位が高かった。
こんなに水位が高いのは初めてだ
狙っていたポイントには既に数人のテナガ老師達が陣取っていて、オッサンの入る隙間がない。
さすが!いい場所を確保している
もっと早く来れば良いのだが、早起きで高齢者に勝てる気が全くしない。
ポイントを求めてしばらくウロウロしたが、前回ジェットストリームアタックをかけたポイントもこの水位では近寄れない。
しょうがないので老師の脇でやらせてもらうが、多分ダメだろうと期待薄で準備を始める。
本日のエサはアカムシではなく白サシである。
分かりやすく表現するとウジ虫だ。
ウジを買ったのは人生初だ
動きがけっこう愛らしい(個人の感想です)
ウジという響きには少々抵抗があるが、釣り用に衛生管理されたウジなので清潔なはずだ。
ちなみにイタリアのある地方には、わざわざウジをわかせたチーズがあるという。絶対に食べたくないし、見たくもない珍味である。
今日は来てないけれど、いつもここに陣取っている常連さんがサシをエサに使っていて「個人的にはアカムシよりも釣れると思うし、エサとしても使いやすい」と言っていた。
いつもの上州屋さんで143円(税抜き)で、数えてないけれど50〜60匹は入っていそうだ。
他に紅サシといってウジ虫を赤く染めた商品がある。
お店では「テナガエビにオススメ!」と紅サシを倍々プッシュしていたが、あの常連さんは白サシを使ってたし、運動会では白組の時のほうが勝率が高かった。
何よりも紅サシはノーマルよりもチョッピリ値段が高かった。
というわけで白サシを買ってきた次第である。
エサを付けて仕掛けを落とすと思った通り水深が1m以上ある。
「これじゃ釣れないな・・・」
確かにハリを刺しやすいし、刺しても潰れにくい
まだ朝食を食べてなかったのでオッサンもエサを食らい、竿を上げてみるが全くサシを突っついた形跡がない。
「ど〜すっかな〜?」と悩んでいると親子連れがテナガエビ釣りに来て、今一番釣れている老師の場所で釣らせてもらっている。
ちゃっかり父親もその場所でやっていて、早速エビを釣り上げている。
子供の特権だよな〜!
オッサンも”ちょっとお邪魔してもいいですか?”とは言えず、竿を上げてみるとくっついてきたのはダボハゼだった。
深いとダボハゼが釣れるんだよね
「もうガマンならん!」オッサンは移動を決断した。
自転車をこぎなら、ハテ?どこ行こう?
行き先さえ決まってないのである。
まだ早朝なので脳ミソが堅い。
思考停止しているので、ダラダラと身を任せているとけっこう走っていた。
んで、やってきたのは困ったときの多摩川大橋である。
自宅から一番近い釣り場。帰巣本能か?
今の水位では川崎側よりも東京側の方が望みがあるだろう。
釣り場には既に10名以上のテナガ釣りスト達がいたが、半分は釣りそっちのでダベっているだけの地元民だ。
水深的には頃合いだ
なぜか新品の市販仕掛けが2つも落ちていた。釣り場はキレイにしましょう!
テトラポットの”股間”と表現するのが適切なのかは疑問だが、その部分は暗く影になっているのでエビが居つくことが多い。
股間を狙って仕掛けを落とすと、すぐにウキがピクン!と反応する。
少し喰わせてから竿をゆっくり上げると、本日一匹めのテナガエビが上がってきた。
やっと一匹目げっとぉ〜
コッチに来て良かったよ〜っと喜びをかみしめるのもつかの間、三連発の後にパッタリと釣れなくなる。
アタリはあるのだがエビが小さ過ぎてハリ掛かりしない。
テナガエビがエサを持って上がってくるが、水面でピュ!っていなくなる事が多発。
実はオッサンには狙いがあって、今釣っているこの場所は本命ではない。
この釣り場の一番のホットスポットはこのテトラ帯ではないのだ。
橋の下から少し外れた場所に古びた単管で組んである怪しい足場がある。
そこを狙っていたのである。
今は水没しているが、これから水が引いてくれば、その内姿を見せるだろう。
その一級ポイントを確保すべく、釣れもしない足場のたもとで、釣っているふりをしながら水が引くのを待つ。
これが怪しい足場。二人分くらいなら耐えられると思う。たぶん・・・
30分後、乗れるくらいまで水が引いたので上陸。
「さぁ!本日のメインイベントスタート!!」とウキウキしながら仕掛けを落とすと、遠くから嫌な音が近づいてくる。
ボートである。
マズイ!このままここにいたら波でビショビショになる。
一旦避難し、波がおさまってから再び上陸。
去ってゆくボートをニラミながら「二度と戻ってくるな!」と念を送る。
悪は去った。
気分を取り直して仕掛けを落とすが、水が濁っていてテナガエビが居付いてそうなポイントが良く見えない。
とりあえず適当に落とすと、早速良型のテナガエビが上がってきた。
さすが一級ポイント!
その後も飽きないくらいは釣れるのだが、イマイチぱっとしない釣れ具合。
オッサンがくすぶっていると「釣れますか?」と声を掛けられた。
この人はすぐ脇でカープフィッシングをしている人だ。
この釣りは、エサをブッ込んだら何時間もそのままという究極の待ちの釣りなので、釣り人もやることがないらしい。
この人もブッ込んだら、その後姿を消してていたが、いつの間にか帰ってきたらしい。
どうやら、待っている間はテナガエビ釣りもやるみたいで「エサひとつ貰っていいですか?」と気さくな笑顔を見せる。
かなりの常連らしく、この場所の石の配置一つ一つを覚えていて、今この状況でどこにエビがいるかを把握していてポンポン釣り上げている。
釣りをしながら、石の配置と今どこを狙うべきかを細かく教えてくれた。
オッサンは気になったことを質問してみた。「いないときにアタリが来たらどうするんですか?」
「あ〜、アタリが来れば無線で分かるから大丈夫!」
無線!?釣りの世界もテジタルの進出が著しい。
そのうち全自動で勝手に釣り上げてくれる仕掛けも登場するかもしれない。
「全自動でテナガエビが釣れる究極の仕掛け【僕にも釣れた君】新発売!これであなたも太公望。あなたは見てるだけでいいんです!!」
・・・・・でもそれって釣りなのか?
話をエビに戻す。
教えてもらったピンポイントを攻めると釣れるようになった。
でもその人曰く「まだ水が悪いね〜。赤潮が入ったからまだ抜け切れていないね。今年は水温が低かったからエビも小さいし。ハゼなんて全然見ないよね」
ドキ!!確かにこれはオッサンも感じていて、例年ならマハゼの稚魚がウロウロしてていい時分なんだけど、今年は全然見ない。
やはり今年はハゼも厳しいのかな・・・
「んじゃ、帰ります」とその人は竿を出したまま、また消えていった。カープは一体いつ釣れるんだろう・・・
教えてもらったポイントから本日最大のテナガエビが上がった。
昨年ものの立派なエビ。今年はこのクラスが全然上がらない
。
ここでひとつテナガエビ釣りをする方にご協力願います。
テナガエビのメスは極力リリースしてください。
今年は特にメスのテナガエビが少ないです。
エビ資源確保のためご協力お願いします。
メスが釣れたら優しくハリを外してリリース願います
エサのウジがなくなったので納竿。
5時間で32匹と何ともサッパリしない釣果。
ちょっと厳しい釣果
う〜ん・・・釣果もサイズも全然ですな。
暖かくなってきてるから少しはマシになるハズと思いたいけれど、今年はマズイかも知れない。
本格的に危機感を抱き始めたオッサンなのでした。
追伸、サシエサは可もなく不可もなくという所。
エサ付けはアカムシより格段にやりやすいし、エサ持ちも良い。
今日の感じでエサがなくなったから、大漁が見込まれる場合は二袋とか必要になるかもしれません。