2020年もいよいよ4月に突入。
例年なら多摩川へテナガエビ釣りに行き始める時期である。
しかし、今年は例のウィルス騒動で不要不急の外出はダメみたいで、おとなしくしてなくちゃならないらしい。
でも不要不急って何だ?
仕事や生活必需品の買い出し、病院などは不要不急には含まれないらしいし、散歩や子どものストレス発散のための遊びも許されている。
某百合子知事によると「その日でないと駄目なことがあるかどうか」が判断基準であるらしいが、んなもん人によってその基準は違うだろう。
「今日はキャバドル瑠璃ちゃんの誕生日でプレゼントも用意した。絶対アフター決めてやる!どうしても今日じゃないとダメなんだぁ!」は、当人にとっては不要不急ではなく必要至急だろうが、こんな程度の痛客は相手にされないだろうて。
渋谷でたむろする若者が何かと槍玉に挙がっているが、彼らにとってソレは必需火急なのかもしれない。
かたや、早朝から行列し、買い占めに暴走する高齢者の行動は不要不急のような気もする。
その判断は当事者のみぞ知る微妙なタッチであり、人によっていろんな不要不急があるのだ。
日本もそろそろキナ臭くなってきたが、海外は既にかなりシビアである。
海外では外出禁止令が出され、違反者には罰金や下手すりゃ〜懲役刑も課される厳しい罰が待っている。
日本の恥の文化と違って、アッチは罰の文化なのでそうなるのだろう。
そこでインドだ。
インドにおいても不要不急の外出は禁じられているが、その罰がスクワットや腕立て伏せというビリーズブートキャンプ真っ青の刑。
罰を受けスクワットをするインド市民の真ん中で、それを命令する警察官は鬼軍曹ビリー教官のようだ。
「ノーペイン ノーゲイン(痛みなくして、得るものなし)」「カモン!お遊びのつもりか!」
まさに鬼畜。
まぁ、インドのビリー警官はその光景を見て笑っていたが…
そんな訳で日本でもスクワットの刑が施行されるのを楽しみにしてるオッサンだが、他人がやってるのは笑ってられるが自分がやらされるのは恥ずかしいな〜
恥の文化なだけに…
というわけで今週も自宅でくすぶるオッサン。
でも正直、スーパーで生活必需品の買い物するよりは、テナガエビ釣りしてる方が濃厚接触しないと思うけど…
人のほとんどいない釣り場だし、例え他にいたとしてもお隣りとは何mも離れてるし…
接触の可能性があるとすれば、餌のアカムシを買う時だな!
その時は息を止めて入店し、アカムシをGet&レジにDash&外へGo out!
呼吸無しで生還できるだろうか…
オッサンはエビに要事があるからエビ釣りは不要じゃないと思うが、「貴様ぁ!エビ釣りは不急だろうが!?」と取り調べ室のライトを当てられたら、そうではないとは言い切れん。
というわけで未練タラタラのオッサンですが、今週も自宅に引き籠もってます。
先週末も自宅から一歩も出なかったんだよな〜、マジで。
もう気が狂いそうなので公園でチビッコ達と無邪気に滑り台でもしたい気分だが、滑り台に中年が混ざってたら通報されるよね、きっと…
「今日はどうしよっかな〜…」と10秒ほど長考するとふと閃いた。
「そうだ、アレをやろう!」
実は昨年から温めていた企画なんだけど、その名は『ツムツム釣法』
いや別にネーミングはどうでもいいんだけど、名前も含めて一応考えていたのでつい発表してみました。
このブログ内でハゼ釣りの時に散々言ってるんだけど、アタリとして明確に出ないアタリでモァ〜ン!のアタリと表現しているもの。
これは竿先や道糸の動きとか手に伝わる振動とかの分かりやすいアタリではなく、雰囲気みたいな、でも明確に感じられる気配みたいなアタリの事です。
コレってどれだけの方にご理解いただいているのか分かりませんが、友人からは「何ソレ?」と半信半疑どころか胡散臭さ100%。
ツチノコやビッグフット、小さいおっさんのごとく、実際に経験した人じゃないとその存在はアンビリーバボーなもの、それはモァ〜ン。
「もっとブワーッときてボーンと!!」
長嶋茂雄の発言は、この感覚を知る者の一番的確な表現で、これを超える説明はない。
ある事柄を究めた者に理屈めいたものを感じるかもしれないが、実は全くそうではなくて、物事は究めれば究めるほど理屈ではなくなるのだ。
すべては「感覚」である。
究めたものほど感覚が優れ、感覚を重要視する。
凡庸な者ほど理屈に溺れるものである。
オッサンがハゼ釣りを究めたとはとても言えないが、ハゼの世界にも感覚が存在するのは理解している。
問題はソレをどうやったら伝えられるか?ということである。
ミスターくらい突き抜けた存在ならアレでも説得力を持つが、パンピー以下なオッサンがいくら力説しても「なに言ってんだ?コイツ!」のレスポンスだろう。
いくらオッサンと言えども、このままオオカミ少年(中年だけど)なままでは心苦しいではないか!?
というわけで、多くのハゼ釣り人の猜疑心を払拭すべく考えたのがツムツム釣法。
そのトホホな釣法とは?
いつもの如く、前置きだけは長くて申し訳ないです。
ちなみにもう分かっていると思うけど、オッサンのハゼ釣りはウキを使わないミャク釣りなので、ミャク釣り前提の釣法となります。
ウキ釣り専の方には今回は無駄な時間なので、ここでこのサイトを静かに閉じ『鬼滅の刃』を読んだ方が有意義な時間を過ごせると思いひます。
遅まきながら読み始めた『鬼滅の刃』、面白いよね〜!
ではツムツム釣法を実践するにあたり、のべ竿を少々改造します。
改造内容は、竿先にトップガイドを取り付けるです。
こんな感じになる
使い方は後述。
では作業開始。
まずはハゼ釣りに使うのべ竿を準備しますが、竿先のリリアンを外すので一軍の竿ではやらない方が良いでしょう。
まだツムツムで実釣したことが無いので釣れるかどうかは怪しいし、大切な一軍竿をいぢくる勇気はなかなか起きないであろう。
なので、オッサンが用意したのは三軍の竿。
この竿はオッサンが持っている竿でも最年長に付き合いの長い竿で、現在はテナガエビ釣りで置き竿にして使っている竿です。
竿先にメタルワイヤー付けられたりと、なにかと実験台にされる竿でもある。
お安いから気楽に出来るんだよね〜
取り付けるトップガイドはコレ↓
小さいくせにたった1個で250円もしやがって
お店で売っていた一番小さいトップガイドにしました。
のべ竿に取り付けて極小のアタリを取る目的もあるので、なるべく小さいガイドの方が感度が良いと思います。
元に戻すことも考えて、竿先に入れ込む式ではなく糸巻き式のトップガイドにしました。
糸巻き式なら簡単に戻せるし
この竿先にトップガイドを取り付ける
まずはリリアンを外します。
カッターでリリアンを削るようにすれば簡単に取れますが、竿先は削らないように注意しましょう!
当然外したリリアンはもう使えないので、もし元に戻す場合は新しいリリアンを取り付けてください。
この竿のリリアンも何回付け直したことだろう…
外し完了。できれば古い接着剤もキレイに削りたい
次に用意するのは、瞬間接着剤とトップガイドに巻きつける糸。
今回使うトップガイドは小さいから、細めの糸がいいかな。
100均の接着剤と適当にあった糸。色はどうでもいいや!
まずは竿先に接着剤を塗布。
仮付けできればいい程度の量
すぐにトップガイドを仮付けしますが、ガイドが小さ過ぎるのでピンセットで作業した。
老眼にゃ〜辛い作業
次に補強の糸を巻き付けていきます。
糸の輪っかをガイドに通して、
キュッと結んだら、接着剤で仮止め。
隙間なく糸をクルクルと一往復巻きつけて、
接着剤で本付け。
乾燥後に余分な糸をカットしたら完成!
とっても簡単だ!
では、どうやって実践するのかですが、まだ実釣したことがないので曖昧なイメージです。
なので実釣後は多少変わるかもしれないし、もしかしたら「使えるかこんなもん!!」といつものように一発でお蔵入りかもしれません。
期待しないでくださいね。
まずは竿尻のブランクを抜くためのキャップを緩めます。
緩めたネジ溝に道糸を2回ほど巻きつけます。
見やすいように白い糸を使ってます
再びネジを締め付けて糸を固定。
コレで道糸を固定します
トップガイドに道糸を通せば準備完了です。
あっ!別に順番はどうでも良いです。
オッサンはいつも仕掛けを作る時は、リリアンに道糸を取り付けてから仕掛け作りに入るのでこういう順番でやりました。
もちろん仕掛けの長さは定石通り、竿と同じ長さにしないと手返ししづらいと思います。
次に持ち方ですが、こんな感じ↓
こんな感じとしか…
↑コレに深い意味はないが、せっかく作ったもんで…
まぁ、写真をご覧いただければおわかると思いますが、道糸を人差し指に引っ掛けるのがキモです。
この人差し指でハゼの微かなアタリや気配を読み取るのです。
人差し指に引っ掛けるメリットがもうひとつあって、人差し指をクィクィ!と曲げ伸ばしするとナイスな誘いが出来るということです。
よくあるんだけど、ハゼはいるのに口を使わない時。
餌に興味が無い訳じゃなくて、餌の目の前まで寄って来るんだけどバク!と喰い付かずにそこでジ〜っとしてる時。
誰もが経験する、なんとも歯がゆく如何ともし難い状態。
「バクっといけよ!バクっと!!」
そんなくすぶる時に有効なのが、わずかに餌を揺らす誘いです。
このわずかに…がキモで、こういう時って、オモリの移動どころかパタンパタンと立てたり寝かせたり程度の動きでもハゼはプイ!とソッポを向いてしまいます。
そのような状況では、餌だけ揺らせばハゼが反射的に餌にかぶりついてしまうのはよくある事です。
ただ餌のみをユラユラさせるのって、繊細な竿さばきが要求されるので結構難しいです。
んがしかし、人差し指をクイクイさせるだけでその誘いが可能になるのです。たぶん…
あの誘いがいとも簡単にできるではありませんか!たぶん…
もちろん、ハゼを釣り上げた後の手返しも問題なく出来ます。
※オッサンはハゼを針から外すときも餌をつける時も竿を握り直すことはないので。
ハゼのサンプルがなかったので紙アジにて
全体のイメージはこんな感じかな…
今回はいつもの1号相当の自作オモリを付けて操作してみたんだけど、道糸に太い糸を使ったので挙動が悪かった。
もしかすると、オモリは2号くらいのちょっと重い方が操作しやすいかもしれません。
いつもの自作オモリ
あくまでイメージでしかないから、あとは実釣してみないと何とも言えませんね〜
オッサンのミャク釣りは、どちらかと言えば竿先や道糸の動きを見る派ではなく、手に伝わってくるアタリをキャッチする感覚派なので、少数派の釣法になるのかもしれません。
どちらにせよ、モァ〜ンを感じ取ることができれば釣果アップは当然ながら、よりディープな釣りが楽しめると思います。
まぁ、たかがハゼ釣りでそんなディープいらんがな!と言われればそれまでですが…
この釣法でモァ〜ン疑惑を払拭できればよいのですが、まだやったことがないから極めて怪しいかもしんまい。
こうしてオッサンの濡れ衣は一枚また一枚と増え続け、十二単のように重くのしかかってゆくのでした。