電動リールの糸巻き換えを自分でやったけど…誰にでも捨てられないモノってあると思う。別に高価なモノでも、大切なモノでもないんだけど、なんとなく捨てられないモノ。「とりあえず取っておこう…」見かけるたびにそう思いながら、もう何年も、下手すりゃ~十年以上も引き出しの奥に眠ったまま。そんなブツ…まぁ、他人から見ればゴミのようなブツならともかく、捨てるには忍びないウェットなブツの場合はそう呑気にもしてられない。それは『捨てるには忍びないモノ』であると同時に、現時点で『持っているとヤバいモノ』である場合が多い。例えば、昔の彼女との過ぎ去りしメモリーがパンパンに詰まったアルバム。現代においては『写真』と言えばデジタル画像の意味で、その保存はUSBなどのメモリー媒体やネットクラウドが一般的で、そのコピーも鼻くそをほじりながらいくらでも可能だ。しかし、昔のアルバムとは紙媒体のアナログだからこそ、この世にこれ一枚きりという超限定品。コレが無くなったらもう二度と手に入れられる事は出来ず、永遠にこの世から消え去ってしまう。ウェットな思い出とともに…今はそれぞれの人生を送っている二人だが、だからといって「ハイ、さよなら!」とゴミ箱に捨てる事もはばかるブツ。かといって、そんな危険なブツを今の家族にでも見られでもしたら、ややこしいことになる。だからといって、押し入れの奥深く、目に触れることのないようにするのもどうだろうか?その、いかにも【隠す】という行為が、もしも発見された時にことさら意味を持ち、痛くない腹まで探られるかもしれない。そんなブツは危険だ!このような放射性セシウム並みに取扱い注意なブツとまでは言わないが、なんとなく捨てられないモノって誰にでもあるハズ。特に釣り人はこの点において、すこぶる始末が悪い。一度しか行ったことがない釣りモノのギヤや、いろいろ試した後にもう使うことがなくなった仕掛けやオモリの数々…釣り人の悪い性癖で、自分だけは良い思いをしたいもんだから、あれもこれもと余計に買い揃え、結局は使わなかったり、役に立たなかったりして余りまくる。もう使わないんだから捨てりゃ~いいもんを「何かに使うかもしんまい!」とか「捨てるのもどの分別ゴミに出すのか分からんし、フリマに出すのも面倒臭いし…」と結局はご丁寧にしまっておく…いつの間にか押入れは釣具で溢れかえり、家族からは「邪魔だから早く始末しろ!」と誹謗中傷の嵐。しょうがないので、屋外にイナバの物置を設置し、ソコが釣具の一時的な避難場所になるも再びアッという間に溢れかえる。以後リピート…釣り人の捨てられない釣具問題は全てがこんな塩梅で一向に解決せず、永遠に迷宮入りである。ところが、ある事態にのみ一時的に解決する事がある。その事態とは、釣り仲間にもう使わない釣りアイテムをあげる時。もちろんこの『あげるブツ』というのは、何年も押し入れで眠っていたと同時にたいして高値でもないブツである事がほとんどだ。本人も心の奥底では分かっていたのである。もう二度と使うことはないという事は…ただ認めたくないだけだったのである。釣り仲間が「こんな釣りモノをやろうと思ってるんだけど、ロッドもリールも無いし…」という情報が耳に入ったら…「そう言えば、昔使っていたその釣りモノに使えるアイテムがあったぞ!ど〜せもう使わなそうだから、あげてもいいかな…」と仏心がムクムクと湧き上がる。その裏には、”俺様はずっと昔からやってたんだぜ!”というプチ自慢も含まれているのは否めない。そんな訳で、理由はどうであれ、一時的に釣具整理が出来るチャンスがこの瞬間なのである。タダとは所詮こんなモノ…釣り仲間のY氏がアジ釣りを始めた。一概にアジ釣りとは言うものの、お手軽なライトではなくて、130号のビシを海底まで沈め、時には100mの深さまで探るフルスペックのビシアジ釣りである。オッサンとH2氏に同行して体験してみたら、数はそれほどでもなかったんだけど大アジが釣れてしまい、ソレがまた美味でもあったことからハマってしまったらしい。本格的に始めるにあたり、せめて最低限のアイテムは自分のモノで揃えたいのが人情だ。大物はロッドやリール、クーラボックスで、小物はビシや天秤、仕掛けなどなど…なかでも一番の問題はリール。この釣りモノは、重量のあるビシを何度も深場に上下させるので電動リールは必須。ちなみにオッサンは、最初のビシアジ釣り時に手巻きで参戦し、開始3時間でギブアップしたという黒歴史は秘密である。電動リールとはご存知のように、最低でもウン万円はするプレシャスなアイテムなので、そう簡単に手が出ないシロモノ。なので、レンタルを卒業したいアジ釣りフリークには、かなり敷居が高いアイテムとなっております。中古という手もあるが、電動モノってどれだけもつのか分からないじゃん!見た目はそこそこキレイでも、実はかなり使い込んでたり、扱いが雑だったり、メンテがいい加減だったり…きっと中にはお買い得な品もあるんだろうけど、『安物買いの銭失い』になる可能性がそこそこ高いので、手を出す気にはなれないよね〜なので、やはり新品が欲しいけど、お値段が…ところが持つべきは釣り仲間で、「誰々がこんな釣りを始めたんだけど釣具を持ってない…」なんて情報が出回ると、どこからともなくソレ用のアイテムが天から舞い降りてくる事があったりする。実際に、オッサンの電動リールや高価なロッドやらのビシアジ釣りセットも、仲間のT氏から頂いたお品。しかも、この時はアジ釣り用だけじゃなくて、タチウオやらマゴチやらの仕掛けやらもワンサと貰ってしまった。T氏曰く「もう船に乗ることもないから…」とのことだったが、売ってしまえばかなりの金額になったハズのブツをタダでくれるとは、オッサンは珍しく恐縮してしまった。そして、まさにオッサンと同様の事柄がY氏にも訪れた。電動リールやらロッドやらロッドキーパーやらが、釣り仲間からY氏に付与されたのだ。あげる側からすると、ずっと使わないで取っておいたブツを、ココぞとばかりに処分したのかも知れないが、もらう側からするとありがたいことこの上なし!まぁ、使わないアイテムをず〜っと取っておくのは、釣り人という人種の悪い性癖だけども…でも、こんなところにその人の運というか、人とナリが表れるのかな?とも思ったが、Y氏って善人じゃなくて悪人タイプなんだけどサ。ともかく、労せずしてアジ釣りアイテムをゲットしたY氏。とは言え、この手のアイテムは高級品ではなくて、汎用版であるのが世の常だ。そして、ソレらはかなり使い込まれているというのも、また事実。Y氏が貰った電動リールもご多分に漏れず、くたびれた一品だった。まぁ、タダなんだから贅沢は言えんわな〜そもそもが、マトモに動くのかどうかも怪しい物体だったので、その確認から始めなければならない。っという訳で、電動リールを稼働させるバッテリーを持っているオッサンに、その役割を担う白羽の矢がおっ立ったのである。程なくして、オッサンに古ぼけた電動リールが届けられた。んだけど、見た瞬間に思った。汚い!動く動かない以前に、汚なすぎて触る気にもなれなかった。コマセやらイソメの乾燥したのがこびりついてて、「せめてキレイにしてから持って来いよ!」とブツブツ言いながら速攻洗った。少しはマシになったので、やっと作業開始。このリールは『シマノ 08電動丸3000プレイズ』電動リール初心者用というか一番安い価格帯のリールで、レンタルリールとしてもよく使われている奴。入門用の電動リールですな3000番だと大きい方の中型〜大型リール一歩手前というサイズなので、サイズ的にはデカい!ビシアジ釣りにはちょっと大きいかな。やはりデカい重い実用最大ドラグが10kgなので、ビシアジ釣りでもコレくらいのパワーは欲しいけど、このサイズにしては非力ではある。昨今は軽量コンパクト&ハイパワーが主流だけど、当然ながらお値段も悩ましくなる。まぁ、このリールのお値段を考えれば、致し方ないところですな〜リールに巻いてあったのはPE5号だねとにかく、まずは動くかどうかの動作の確認をば。ではオッサンの電動リール用の高級リチウムイオンバッテリーを取り出しまして…っという事はなくて、そんなオシャレでゴージャスなバッテリーなんぞは持ってません!オッサンのバッテリーはコレだ!ショボいし、年季が入ってるぜ!知っている方もいると思うけど、この物体は電動ドリルとかインパクトドライバーの電動工具のバッテリーです。しかも、かなり古いニッケル水素タイプの奴。会社で使っていた古い電動工具を処分する時に、「12Vという事は電動リールに使えるな…」っとバッテリーだけ取っておいたのです。一応12ボルトだけど、3アンペアだから容量なんて無に等しい。もちろん、このバッテリーではアジ釣りには使えないので、ラインを巻いたり、動作を確認したりのイタズラ程度のもの。今現在は電動工具のバッテリーも、大容量&ハイパワーのリチウムイオンバッテリーが主流だけど、昔はこんな非力なバッテリーで仕事してたんだよな〜リール用のバッテリーではないので、このままでは電源端子に接続できない。接続できまへん!なので、ひと工夫をば。ナニコレ?見ての通り、太めの針金をU字に曲げた物体。コレをバッテリーの端子に突っ込みまして。DC12Vだと触ってもビリッ!とは感じない針金にコードのグリップを繋げる。さぁ、動くか!?ピッ!っと音が鳴って電源が入った!お〜!生きてるじゃん!巻いてみたり、セットとかやってみたらキチンと動作した。「こいつ…動くぞ!」byアムロ・レイっという訳で、このくたびれたリールは、どうやらまだ使えるらしい事が判明した。ヤブ蛇でラインを巻き換えるハメに…持ち主のY氏に「電動リールは使える!」の報告したら喜んでいたが、実はこの時点では、こんな古いくたびれた初心者リールというのをY氏自身はまだ知る由もなかった。この時にはまだこのリールはY氏には渡ってなくて、他の仲間から渡されたもの。まぁ、タダだから期待はしてないだろうけど、もうちょっとはマシなリールをイマジンしていたと思う。Y氏もビシアジ釣りに使うだけだろうけど、一応確認してみた。「今、リールに巻いてあるのはPE5号のようだけど、走水のアジ釣りに使うにはちょっと太いと思うよ!」「どうする?もっと細いPEに巻き換えるかい?」走水界隈のビシアジ釣りのオフィシャルのPEライン太さは3〜4号。Y氏はアジ釣りデビュー戦時、潮流があまりにも速くて、かなり難儀な釣りを余儀なくされた苦い経験があった。PEラインがちょっぴり太いだけで大げさな!?と思われるかもしれませんが、水の抵抗ってけっこう凄くて、ラインが一段階違うだけでもかなり流されたりする。Y氏は、その時マトモな釣りにならなかった不貞腐れ具合が走馬灯のように思い出されたようで、「もっと細いのに巻き換えます!」と即答。この瞬間に、当初の電動リールの動作確認という依頼のみならず、PEラインの巻き換え作業がオプションサービスとして追加されたのでした。オッサンの老婆心というかおせっかいがヤブ蛇を出してしまったようだ。数日後、Y氏から新しいPEラインが届けられた。新しいのは気持ちがいいね〜PE3号を300mというのは、オッサンがアドバイスした通り。アジ釣り限定なら3号で十分だし、長さも高切れを考慮して300mもあれば余裕でしょ!このラインはオッサンが使っているのと同じで、オッサンのは4号。強度があってソフトで扱いやすい、なによりもコストパフォーマンスが良い。一流メーカーのシマノだし!リンクオッサンも次は3号を巻こうと思ってるから、しれ〜っとこの新しいラインをオッサンのリールに巻いてしまおう!Y氏のリールにはオッサンの使い古しを巻いときゃ〜いいよ!ど〜せバレねぇ〜し!と思ったが、やはり人としてそれは出来なかった。一応、謝礼のビールも貰っちゃったし…やぶ蛇作業を始めるにあたり、少々の準備が必要になる。一番の問題は、下糸の量はどれくらい?だった。このリールって3000番代だからデカい!このどデカいリールのスプールにPE3号のリールを300m巻くには、下糸を巻く必要あるということ。まぁ、キャストするリールじゃないから、下糸が必須かというとそうでもないけど、細かい事を言えば巻取りスピードに違いが出る。スプールの直径が違えば、一回転あたりの巻取り量が変わってくる。当然、直径が太い方が巻取り量が多くなり、巻取りスピードが早くなるということ。オッサンのリールもそうなんだけど、お安い電動リールって非力だから回転スピードが遅い。釣りをしていても、船長のアナウンスで「上げてください!」で皆が一斉に巻き上げると、他は早いのにオッサンは遅かったりする。リールパワー=リールのお値段の違いを痛感する瞬間である。なので、少しでもスプール径は太い方が良いから、やはり下糸は必要か…ネットから『08電動丸3000プレイズ』の取扱説明書がダウンロード出来たので、確認してみる。糸巻き量の項目を見てみると…ふむふむ、4号-400mに5号-350mね…ん?3号の記述がないのですが…つまり、このリールはPE3号ラインを巻く前提ではないという事ですね〜!まぁ、4号5号の感じで予想すれば、3号は450m巻けるという事か…っということは分かったが、今手元にあるのは300mしかない。どうあがいても、下糸は巻くしかないようである。3号の例は無かったけど、説明書によると、下糸用のゲージなるものが箱に付属しているそうな…でも、箱なんてねぇ〜し! ちょうどいろいろ調べている時に、ネットでリールの下糸量を計算するツールとやらを見つけた。下糸はオッサンが持っているナイロンライン7号でやるので、必要情報を入力してみると「下糸量は108mでございやす!」との判定。なるほど!108ってちょうど煩悩の数だね!?って、ナイロンラインにはPEみたく1m毎マーキングしてあるわけじゃないから、その108mってのがどれくらいかが分からね~んだよ!っという訳で、いろいろと策を練ったのだが、やはりあの作戦でやるしかないらしいぞ!まずは必要な道具をご用意。下糸用のナイロンライン下糸なんて安物でいいからなんでもいいけど、太い方が楽ちんだ。今回はナイロンの7号空のラインスプール今回は、もともと巻いてあるPEラインを外すので2つ必要。ラインスプールは、糸巻きに余裕のある大容量タイプが間違いないです。今回はショボいのを使ってしまったので、あんな事に…今回は2つ使いますインパクトドライバー世の中にはラインの巻き直し作業の専門機器『リサイクラー』なるオシャレな製品があるが、当然、オッサンはそんな気の利いたブツを持っているはずもない。なので、会社からインパクトドライバーを失敬してきた。電動工具はなにかと役に立つちなみにこのインパクトドライバーは最新式。バッテリーもリチウムイオン電池で、大容量&ハイパワータイプ。左は旧タイプ。右が最新型ちなみにライトが明るく光るぞ!今回の作業には関係ないが…謎の自作の治具ハテ?何に使うでしょう?答えは後ほど。何だコレ!?ミステリー準備完了にて作業開始。まずは今リールに巻いてある古いPEを外します。にあたり、まず使うのがこの謎の治具。まずはコレを使いますコレは、インパクトドライバーのボックスソケットにM14のボルトを溶接したもの。もうお分かりだと思いますが、このようにして使います。まずは治具を空スプールに取り付ける。ナットはダブルでね電気力でPEラインを巻き取るっちゅう作戦ですな!高速回転!各フォーメーションはこんな感じ。セット完了!軽くテンションを掛けるために、水で濡らしたタオルをかましスイッチオン!ギュイ〜ン!っとねアッという間に完了しました。1分もかからず巻取り終了コレはY氏にお返し。何メートルあったんだろう?んで、いよいよココからが本番。まずはラインスプールを固定するセッティングから。こんな感じ?コレは、オッサンがいつもハンダ付けとかに使っている『なんちゃってバイス』を椅子に固定しました。ちなみにこの椅子は、オッサンの子どもたちがまだバブの頃に使ってたベビーチェア。オッサンの作業椅子として、いまだに現役でございます。このブログを書いている今この時も、この椅子に座ってます。もう30年近く使ってるのか…んで、謎の治具その2をセット。この治具もM14にフラットバーを溶接したもの。ラインスプールには、M14の太さがちょうど良いんですよ。バイスに挟み込んで固定新しく巻くPEをセット。もちろんナット側はダブルにてPEの先をチチワ結び。チワワじゃないよチチワだよ!まずは新しいPEをリールに巻きます。リールスプールのポッチにチチワを引っ掛け濡れタオルで軽くテンションを掛けながら巻いてゆく。この場合のテンションは軽めアッという間に300m巻き終わり。さすがに早いな!このままでも使えないことはないが、スプールの余白が大きいから、やはり下糸は巻きたい。半分くらいの余白がある下糸のナイロンとPEラインをFGノットで結ぶ。きちんとFGノットでやってみたお次はナイロンラインを巻きまして…と思ったら、ナイロンラインのスプールの穴にM14が入らないじゃん!あ、入らんぞ!っという訳で、何か長めの棒状のブツはないか?と部屋中を物色すると、筆があったのでソレを突っ込む。コレでなんとかんで、ナイロンラインを巻いてゆくんだけど、思ったよりも巻けたんですけど…ツールの計算では108mだったが、体感的に200m以上は余裕で巻いたと思う。かなり下糸巻いたぞ!余白もこんな感じで当然、このままでは下糸が表側に来ているので使いものにならん!なので、ライン全体を裏返しにしなければならない。っという訳で、もう一度ラインを巻き直す作業に入ります。もう一つのラインスプールを準備。セット!軽くテンションを掛けながら巻いてゆくんだけど、だんだんと巻きが大きくなってゆくとある懸念が募ってゆく…ん〜、やっぱりマズかったかな…そう、用意したラインスプールの容量が少なくて、スプール内にラインが収まらなくなってきた!かなりマズイ状況だけど、今さら引き返せんぞ!スピードコントロールしながら、巻きが崩れないよう、細心の注意を払って最後まで巻き終えた。うわ〜、こんなに飛び出した!ホッとしたのも束の間、この作業をもう一度繰り返さなければならない。もうヒヤヒヤだよ!ゆっくり&テンションを掛けながらの作業で、なんとか無事に巻き終えた。こちらのスプールには全部収まった!良かった〜そして、いよいよ最後の作業、電動リールに巻いてゆきます。この作業はしっかりテンションを掛けなければならないので、リールをロッドにセットしロッドを抱え込めるようにします。電動リールをロッドにセット下糸をポッチへ掛けたら準備完了。これからが勝負!普通の手動リールなら、テンションを掛けながら巻くだけで良いんだけど、電動リールの場合はラインの実測値をリールに学習させなければならない。取扱説明書を熟読しながら、下糸用の設定をポチポチとボタンを押しながらセット。いよいよ巻き始めるんだけど、テンションは「3」という数字。巻き始めるとリアルタイムでテンション値が表示されるんだけど、この「3」って地獄の数字で、かなりの強テンションを要求される。当然、濡れタオルをかますんだけど、単純にラインをタオルで摘むだけじゃお話にならなくて、ラインを折り返して両手でギュッ!っと押さえつけないと「3」の表示が出現しない。しかも低速で巻かないと、コレまた未達成の数字になるので、かなりの低速回転を余儀なくされた。ひゃ〜!厳しいね〜!途中力尽きて、3度の休憩を経てやっと巻き取り完了。やっとだよ〜!最後に学習終了の設定を行い、全ての作業が終了しました。いや〜、キツかった〜!こんなに苦労するとは思わなんだ。確かに、コレならショップでやってもらった方がはるかに楽ですね。でも、テンションがしっかり掛かってなくて、ラインをユルユルに巻かれると、ライントラブルとかカウンターがズレたりするんだよね〜作業する人の経験値なのか、単にやる気の問題なのか…まぁ、カウンターって絶対じゃなくて、少なからずズレるもんだからあくまで目安程度のもの。アジ釣りの場合は、カウンターじゃなくてラインマーカーで確認することがほとんどだけど、たま〜に上から棚取りをすることも無きにしもあらずだから、カウンターに頼ることもあり。DIYでやる人は、専用の器具を使っているようですね。リサイクラーはテンションを掛けるには力不足のようで、あまり評判が良くないらしい。なので、ラインにテンションを掛けるためだけの専用の道具があるようです。リンク確かに、専用具なら間違いないと思いますが、なにしろお値段が…。頻繁にこの作業をやる方ならマストアイテムですがね〜自分でやってみると分かりますが、テンション負荷「3」を安定して叩き出すのは至難の業。ハッキリ言って、無理難題な話です。たぶんショップでやってもらっても、きっちり「3」はできてないと思います。メーカーはあくまで「3」を要求してくるけど、ある程度のテンションが掛かっていれば、実釣には問題ないと思いますよ!とは言え、見た目でラインがユルユルだとダメだと思うけどね。ライン巻き作業の他、各部の注油もやっておいたけど、他の可動部もスムーズだったので見た目の割には丁寧にメンテしてたのかな?作業後にY氏にブツをお届けしたら、ロッドとクーラーボックスを新調し、仕掛けやらビシやらも小物も揃えたと言っていた。なんかアジ釣りに本気になっているようで、「もうハゼ釣りとかどうでもいいっスよ!」と豪語していた。『釣りはハゼに始まりハゼに終わる』と聞いたことがあるが、コレは本当は『鮒』が正しいらしいです。でも、けっこうハゼVer.をよく見聞きするから、ソレもまた間違いではないと思います。アジ釣りも楽しいが、沖釣りって大枚はたくからそうそう行けるものでもないし、その時の状況で釣れる釣れないが大きい。しかも、自分で好きなポイントに移動できるわけでもなくて、ある意味他人任せみたいなところがあるが、狭い船中でも釣れる人と釣れない人の差が出るから、ソコは突き詰めるべきかな。果たしてY氏。その費用対効果がどう転がるのか?今後も楽しみではある。まぁ、他人事だし!