2023年4回めの東京湾ビシアジ釣りは文句なし!2023年10月8日。2023年4回目のビシアジ釣りに行ってきました。釣り場:東京湾【走水沖】天気:曇り釣行時間:7時30分(潮位:80cm上げ2分)〜13時00分くらい(潮位:145cm満潮)小潮釣果:マアジ56匹(22cm〜42cm) ロッド:ダイワ リーディング82H190リール:ダイワ ハイパータナコン400FBeライン:PE4号ハリス:フロロ3号ハリ:アジ針12号(三本針)エサ:アオイソメアンドンビシ130号の天秤仕掛け今回はアジ釣りである。いつもの小ハゼ釣りとは違って、遊漁船に乗るので準備やらでテンヤワンヤだった。短いのべ竿と針とかの小道具が入ってる小さな箱とビク程度で、自転車の前カゴにすべて収まる荷物で済むハゼ釣り。ところが、船釣りともなればそうもいかない。オッサンが行くアジ釣りはライトアジではなく、130号の重いアンドンビシを使い、深い時は70〜90m下を狙うフルスペックの釣りもの。当然ながら、電動リール必須である。わざわざ電動リール必須と書いたのは、オッサンはまだ毛も生えてないウブな頃、何を間違ったのか手巻きリールでこの釣りものをやったことがあった。しかも真冬に行ったもんだから、狙う水深は90m以上は当たり前の厳しい時期。船中、手巻きはオッサンひとりで、後のアジ釣り人は電気的リールは当たり前の当然。ビシアジ釣りに使えるロッドも持ってないもんだから、タコ釣り用のロッドを代用。飽きない程度に釣れたが、クソ重い仕掛けを水深90m下から手巻きでグリグリ上げるのも体力と気力が要求される。ガッツゼロのオッサンは、開始から3時間でグロッキー。電動リールを使ってるセレブなアジ釣り人達にジェラシーの視線を浴びせながら、ロクに釣りせずにモサ〜っと船に揺られていたのでした。そんな武勇伝を釣り仲間に発表したら、T氏から不憫に思われ、電動リールやら高価なロッドやら仕掛けやら、アジ釣りに必要な全て一式を恵んでくれた。T氏もお歳を召しているもんで、「体力的にもう船釣りはやらないから…」との事らしいが、普通タダでくれるか!?こんな豪華なセットを!【去るもの追わず来るもの拒まず】がオッサンのスタンスなのでありがたく頂くが、T氏、人が良すぎるよ!っというわけで、他力本願で今時のアジ釣り人の仲間入りを果たしたオッサンだが、まぁコレもオッサンの人徳って感じかな!そこそこサイズのクーラーボックスをはじめ、リール、ロッド、仕掛けやら130号のビシやら…荷物も多いので、準備だけでひと仕事だ。本日のお試しはふたつ当日は朝5時にアジ釣りでは大先輩のH2氏が迎えに来てくれたんだけど、この時期だと外はまだ真っ暗だ。オッサンは朝は苦手では無いけど、あまりに早朝で外が暗いのはアンニュイな気分になる。オッサンの中では空が明るくないと朝とは呼ばない。釣りって、活動開始が早朝過ぎるのが玉にキズなんだよな〜1時間ほどで船宿に到着。本日もアジ釣りの定宿、横須賀市新安浦港の『長谷川丸』さん。大型船を3艘扱ってる船宿受付を済ませ乗船するが、なんか今日は混んでて、片舷に8人もいるんですが…しかも、いつもよりも船が少々小さいし…ムムム、今日は手狭になるか…船長も「今日はこんなに来ていただけるとは予想外」とのこと。釣座は特にこだわりはないので、オッサンとH2氏共に胴の間に陣取る。釣座が決まれば釣りの準備。まぁ、オッサンもアジ釣りは何回か来ているので手慣れたものである。アッという間に準備も完了なんだけど、本日はお試しが2つある。ひとつはコマセを入れるアジビシ。いつもはスタンダードなステンレス網の奴なんだけど、今回はポリカーボネート製のを持ってきた。左がいつも使ってた奴で、右が今回お試しのポリカ製オッサンのアジ釣りもやっと毛が生えた程度なんだけど、アジ釣りのコマセはドンドン撒けばアジがたくさん寄ってきて、良く釣れるもんだと思ってた。しかし、前回のアジ釣りでオッサンの隣りにすごい上手い人がいた。釣りは上手い人に聞くのが上達の近道なので、オッサンはいろいろと質問ばかりしていた。その中に、「コマセを多く撒けは釣れるように思うけど、実際はそうでもないし、撒き過ぎるとアタリが出るまで時間が掛かる」との事。「適度にポロリポロリ程度で、そのコマセの中に如何に針を同調させるか?が肝」らしい。なんでも、コマセの振り加減によって毎回針の位置を微妙に調整しているというプロにしか分からんサジ加減があるらしい。んで、そのプロが使っていたビシが、今回オッサンが持ち込んだビシなのである。コレだとコマセが出過ぎるのを抑える事ができるとの事。なるほど!いつも使っていたビシはステンレス線の網で隙間が大きいが、今回のポリカ製のビシは網目が小さい。そういえば、前々回のアジ釣りでは、いつものようにコマセをドバドバ使ってたら、自分のコマセを使い切ってしまい、H2氏から分けてもらった苦い記憶がある。昔はコマセのおかわりがあったんだけど、今はそんな贅沢は出来なくて、朝に配給されただけでそれが無くなればゲームオーバーだ。コマセも無駄な出費も抑えなければならない、世知辛い世の中である。「東京湾・相模湾」っていう表記はよく見るな〜一番下の窓が調整できるオッサンはコマセを抑えたいので開口部は小さくオモリが外せるから掃除がラクちんだ心配は開閉部が頼りないんだよな〜ともあれ、プロも使ってるんだから良い品なんだろうて。頼むぞ!君だけが頼りだ!もうひとつのお試しが餌のアオイソメ。いつも使っていた餌は、船宿で配られるイカを赤く染めたアカタン。こんな訳の分からん物体に喰い付くアジもど〜なんだか?と思うが、釣れるから不思議だ。コレはおかわりもあるでよ!アオイソメ餌は前から気になってて、上手い人はイソメを使っているイメージがあった。だけど、H2氏曰く「別にアカタンと変わらないよ〜」との事だったので、「変わらないなら、わざわざ大枚はたいて買うこともないか…」と使わずじまい。しかし、最近になって長谷川丸さんのHPでもイソメの方が喰う!と載ってて、船宿でも販売中!とあった。ここまでプッシュするなら使ってみる価値あり!と地元の釣具屋で買って持ち込んだ。しかし、値上げラッシュのこのご時世。イソメも例外ではなく、値段が跳ね上がっていて驚いた。いつも冬のハゼの穴釣りではイソメ餌を使うんだけど、この値段じゃ〜ハゼ釣りなんぞにおいそれと気軽に使えんな〜ちなみに出港前の準備時間に、船長が手持ちのかごにイソメを入れて売り歩いてて、車内販売みたいな売り子さんみたいで微笑ましかった。イソメも高級品になってしまったコレだとちょっと大きいかな?オッサンのコックピットあとは河岸払い(出港)を待つだけなので、オッサンもブレックファースト。大好物のレーズンパン食後は、船酔いしたことはないけど、酔い止めの『ミンティア』船に乗る時の必需品船長に今日はどのポイントに行くのか?聞いてみたら「沖に出ます!」というふざけた返事だったので、とりあえず「ブチ殺すぞ!」と返しておいた。定刻通り7:15に河岸払い。さぁ、出港じゃ!沖ってどこに行くんだ?と思ってたら、普通に走水沖に向かっているらしい。開始からスタートダッシュ!ほどなくして走水沖に到着。やっぱり走水沖じゃんかよ!時間はたっぷりあったのにかかわらず、釣り場に到着してからモタモタと餌を付け始めるオッサン。三本針にイソメを付け、ビシにコマセを突っ込みまして…頼むぞ!イソメの三連星まぁ、焦っても釣れるとは限らないし…「ハイ!どうぞ〜。水深45m、下から2〜3mで探ってみてください」の合図で一斉に投入。考えてみれば、下から2〜3m以外を聞いたことないが、あるんかな?いくら走水が速い潮流とは言え、今日は小潮だから幾分は流れがおとなしい。スルスルとほぼ垂直に仕掛けが落ちてゆき、着底。すぐに1m巻いて4回コマセを振り→もう1m巻いて2回コマセ→もう50cm巻いてアタリを待つ。コレがオッサンのスタンダードなアジ釣りのルーティン。最初の4回のコマセ振りは多いと思われるかもしれませんが、ここでしっかりとアジを寄せる効果は実感してます。まぁ、こんな事やってるからコマセが無くなっちゃうんだけどね…釣り始めはまだアジが寄ってないからアタリが遠いとは言われるが、そうでもなくて、棚の高さとコマセの中に餌をしっかり同調させていれば、すぐにアタってくるハズ。アジ釣りの肝は棚取りとコマセと餌の同調なんだけど、そう単純にいかないのが現実。潮の流れによって、地上で見えるラインの出し加減と水中の実際では違うので、ソレをどうやって修正するのか?が釣果に結びつく。潮流が早ければ、ラインは斜めに出ているので単純にラインの目印通りにはならないし、コマセ煙幕の中に2mのハリスに付いている餌を漂わせるなんて至難の技である。釣れる釣れないは、潮流によってアジのいる棚に向けて正しい修正ができるかどうかにかかってくる。この点、今日はおとなしい潮加減なのでやりやすい。釣れない時は、スタートからしばらくはアタリが無いことが多いが、今日はどうだ?んで、すぐにアタって来た!「お〜!今日は良いかもよ〜」っと、すぐに巻き上げる。上中下の針のどこにアジが喰っているのか?を確認して棚の微調整をするため、オッサンは最初は追い喰いを狙わないで、すぐに巻き上げるようにしています。お隣りのH2氏も同じタイミングで巻き上げている。今日はアジの活性が良いようで、船中のあちらこちらで電動リールを巻き上げる音が聞こえてくる。一匹目は一番上の針に喰っていたので、次からはもう少し棚を上げても良いかな?次は20cmほど上げてみると、真ん中の針に喰って来たので、今後はこの棚でやっていきます。ほぼ毎回、落とすたびにしっかりアタって来るので気持ちが良い。アジはすげぇ〜釣れてる!今日は爆釣だぜ!!と思っていると、パッタリ釣れなくなることもあるので、釣れる時はジャンジャン釣らなければならない。本日はアジの活性が良いので二匹掛けや三匹掛けを狙ってるんだけど、なかなか上手くいかないな〜例え二匹掛けて上がってきても、船べりでポロリと落ちることが多発。40cmクラス級の大アジならタモ(網)を使うけど、そうでないなら、面倒くさいのでいちいちタモは使わない。慎重な人は毎回タモを使っているから、人によって性格はまちまちだ。酷い時は二匹ともポロリと自動リリースになりやがって、「こんチキショ〜!」の声が東京湾にこだまする。まぁ、どうしても多点掛けはポロリのリスクが高くなるからしょうがないんだども、二匹ともリリースは無いよね〜そんな訳で、基本的には一匹づつ上げることになるが、今のところは落とすたびに釣れるから楽しい!順調に釣れてます!前半は25〜30cmくらいの中型アジが主体で、落とせばほぼアタックしてくる入れ喰いで、スタートダッシュで数を稼ぐ理想の展開。やはりイソメ餌を使ったのは正解で、試しに三本針の真ん中だけアカタンを付けて実験してみたら、見事にアカタンだけ無視されて、上針と下針だけ喰ってきた。一番主力の真ん中の針だけを避けてくるんだから、どんだけアカタン嫌われてるんだよ!開始から二時間で30匹ほど上げていて、ず〜っと同じパターンで釣れ続けていた。実は、もうこの時点でオッサンはお腹いっぱいだった。なにせ、帰ったらアジを捌いて料理しなければならないので、30匹も釣ればオッサンの少ないレシピはもういっぱいいっぱいだ。船長もそんな気持ちを察してか、まだ釣れているのに「ハイ、上げてくださ〜い!」とポイント移動。オッサンの頭の中のメリーゴーラウンド10分ほど動いた先はハズレで、アタリひとつなく玉砕で即移動。んでやって来たのは、またすぐ近く。落としてみるが、またしてもアタリがない…棚を変えたりしたんだけど、アタらないな〜「一番最初のポイントで良かったじゃん!」とH2氏と話してたら、H2氏が40cmオーバーの大アジを釣り上げた。このタイミングで船中あちらこちらで大型が上がり始める。んで例のごとく、オッサンにはアタらないんですけど…こういう場合は、釣れてる人に釣り方を聞くのが手っ取り早い。釣りは素直な方が釣れる。『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』安っぽいプライドなんぞはいらんのである。H2氏によれば、1m巻いて2回コマセを振り→もう1m巻いて1回コマセでそのままステイらしい。そっか〜、オッサンは棚が少し高かったようだ。アジ釣りって50cm違うと、全然釣れないことがある。んで、H2氏の通りにやるとすぐにアタックしてきた!んだけど、随分暴れるぞ!通常は針掛かりさせてから5〜10mくらいはグングン引いて暴れ、その後は俎上の鯉のごとくなすがまま大人しく上がってくるんだけど、ず〜っと暴れ続けている。これはサバか!?サバって針に掛けるとけっこう暴れる。現にこの直前にH2氏がゴマサバを釣り上げていた。「こっちもサバかよ…」サバは暴れて周りに迷惑を掛けることがあるので、早めに巻いてたんだけど、上がってきた魚体は40cmを超えるタモ取りサイズのマアジだった。お〜!イイね!!正直、アジは25cmくらいのが一番美味しいと思うけど、釣りとしては大きい方が楽しい。ここからが大アジ祭り開始!毎回とはいかないけど、アタってくれば35〜40cmオーバーは当たり前。酷い時は、コマセを振らなくても、棚に入るだけでアタってくる好活性。なんだけど、アジが大きいと暴れるもんだから、他の釣り人と仕掛けが絡むオマツリが頻発する。ただでさえ、片舷に8人も乗っててオマツリし易いのに…釣れている時間帯にオマツリは痛いので、気持ちは焦るばかり…しかも、本日は風があるので長いハリスが絡みやすい。オッサンなんて、ハリスが風に吹かれて絡みまくるひとりオマツリ野郎になってて、余計せわしない釣りを余儀なくされていた。今日は朝からけっこうな風が吹いていた基本的にH2氏と同じようなペースで釣っているので、このオマツリ頻発事件が痛手で、H2氏との差は一向に縮まらず。しかも、あと30分の釣り時間を残してイソメも無くなった。H2氏と買ってきたイソメを分けてたんだけど、まさかイソメが全部無くなるとは思わなんだ。それだけ釣れた!という証なんだと思う。いつもなら目を血走らせて最後の最後まで釣り続けるんだけど、もう十分に満足したし、そもそもがもうクーラーボックスがアジで満たされ、もうコレ以上入らへん!なのでちょっと早いけど納竿してお片付け。んで定刻通り13時にて沖あがり。竿頭は66匹、H2氏は59匹、オッサンは56匹でH2氏に負けたのがちょっぴり悔しい。しかし、今回は数良し!サイズ良し!とアジ釣りで初めて満足した釣行となりました。全部が東京湾ブランドの黄金アジでした。こんなアジ釣りは数シーズンに一回あるかないか、だろうな〜もうコレ以上入らんがな今回お試ししたポリカ製のビシが良いのかどうかは分からじ。とりあえずコマセはけっこう余ったから、このビシの燃費は悪くないだろうと思う。っていうか、コマセって釣れる時よりも、釣れない時の方が消費するんだよね。まぁ、もうちょっと使ってみないと分からないな〜陸に上がると、アジの詰まった重たいクーラーボックスで皆さん笑顔だった。オッサンもクーラーボックスがこんなに重くなるのは初めてだ。アジ釣りは十分に満足したが、オッサンのアジ釣りはこれからが本番である。この大量のアジを捌き、調理しなければならない。「そこまでやって釣りでしょ!」釣った魚を捌いて調理し、皿洗いなどの片付けも全て自分でやるまでが釣りに含まれる、という意味の妻の名言である。まだ暗いうちから活動を開始し、一日中立ちんぼで船に揺られ、クソ重たいビシを上げ下げし、暴れるアジと格闘で身体はもうクタクタだ。うつらうつらしながらの帰りの道中、この名言がグルグルとメリーゴーラウンドのようにオッサンの頭の中を巡るのでした。