2025年4月29日
2025年2回めのテナガエビ釣りに行ってきました。
ポイント:多摩川六郷川橋梁の上流(川崎側)
天気:晴れ
釣行時間:7時30分(潮位150cm下げ2分)〜11時00分(潮位2cm下げ9分)大潮
釣果:5匹(10cm〜13cm)
竿:「GR愁渓」2.1mと「清滝」2.1m
道糸:フロロカーボン2号
ハリス:ホンテロン0.8号
ハリ:タナゴ針-極小新半月
ウキ:発泡スチロールの玉浮き
オモリ:中通し1号
エサ:アカムシ&ミミズ(自己調達)
仕掛け:ハリス3cmの一本針ウキ仕掛け
昨日は夕方から結構な雨降りだった。
釣りにおいて、雨というキーワードは微妙だ。
雨が降ると、釣れたり釣れなかったり…
オッサンの拙い経験から言わせてもらうと、小雨程度なら普段よりも釣れる事が多い。
晴天時よりも周りが暗いし、雨が水面に落ちていると魚の警戒心が薄れるのか餌をよく喰う気がする。
ところが土砂降りともなると、雨水が大量に流入するためか、魚が動かなくなって餌を喰わなくなる。
まぁ、オッサンが勝手にそう思っているだけかも知れないけど…
昨晩アレだけ雨が降ったもんだから、”いつも”なら本日のテナガエビ釣行はお休みしていたハズだった。
多摩川には流域からの雨水が集中して水が濁っているだろうし、増水で水流も速そうだ。
しかも大潮だから、なおさら状況が悪い。
普段でさえ釣れないテナガエビ釣りが、ますます釣れないのは目に見えている。
しかし、ある理由により本日はエビ釣りに行かざるを得なかった。
その理由とは…
本日のテナガエビ釣りにはゲストがやって来る。
コレがピチピチのギャルならオッサンもルンルン気分だけど、残念ながらオッサンよりもオッサンな人物。
ハゼ釣り仲間のH2氏、その人である。
まぁ、テナガエビ釣りごときにギャルなんぞが来るハズもないが…
H2氏といえば、ハゼ釣りはおろか、アジ釣りや銭湯にも同行し、釣り仲間のうちでもダントツに顔を合わせている人物。
なので、新鮮味が全く無いもんだから、ど〜でもよいと言えばいいんだけど…
そんなH2氏は今年で仕事をリタイヤしたので毎日が暇らしく、事あるごとに「今度エビ釣りに誘ってくださいよ!」と言われていた。
しかしオッサンは、そのたびにモゴモゴと歯切れの悪い言い訳で、H2氏からの誘いを煙に巻いていた。
オッサンとしては、テナガエビ釣りに入れ込んでるどころか逆に冷めてるくらいだったし、たいして釣れる釣りモノでもないから、わざわざ他人様を道連れにするつもりは毛頭なかった。
なんだけど、ついにH2氏とテナガエビ釣りに行くハメになった。
H2氏は人当たりは良いんだけど、酒は飲むわ煙草は吸うわ、パチンコなどのギャンブルはやるわ、飲む!打つ!買う!の三拍子をコンプリートするような無頼派。
まぁ、買う!の方は知らんけど…
仕事を辞めてから、コレに拍車が掛かっているらしく少々心配していた。
財政面はともかく、健康面には良くなかろうて…
っという訳で、H2氏更生プログラムの一環として、テナガエビ釣りにご同行の運びとなりました。
テナガエビ釣りとは言っても、使用するアイテムはハゼ釣りと似たようなもんで、餌と針さえエビ仕様ならなんとかなる程度の釣りモノ。
なので、H2氏の仕掛けと針だけはオッサンが用意した。
天気予報通り、日が変わる頃には雨はあがったけど、けっこう降り続いたからエビ釣りは厳しいだろうな〜
朝、目覚めると爽やかな晴天。
釣り場を知らないH2氏がオッサンちにやってきて、釣り場へ向けてチャリを漕ぎ出す。
まだ朝方はけっこう冷えて、二人して「寒いね〜…」と言いながら多摩川を目指す。
いつものように河川敷の川崎競馬の練習馬場で競走馬を眺める。
昨日の雨で馬場には水たまりが出来ていた。
競馬の事は何も知らないオッサンが「本日は重馬場ですな〜!」と言ったら、「この馬場じゃ〜、競争中止だよ!」とH2氏。
そうなんだ…
競走中止らしいぞ!
程なく、いつものエビ釣りポイントに到着。
もうこの時点で本日のノルマは達成したようなもんだけど、「んじゃ〜、後はヨロシコ!」っと帰るのもなんだし、しょうがないのでエビ釣りでもやることにする。
釣り場を見渡すと、珍しく先客がひとりいた。
どうやらテナガエビ釣りをやっているらしい。
同士がいると励みになる。
お〜!同士よ!
気になるお水をチェックすると、思っていたよりも濁りがなくて、流速もそれほどでもないので釣りにはなりそうだ。
コレなら釣りになりそうだ
まずはオッサンよりもH2氏の準備に取り掛かる。
仕掛けを渡して、餌付けのご指導。
H2氏もそこそこなお歳しだから、細いアカムシを極小のタナゴ針に付けられるか懸念していたが、なんなくやっていた。
この釣り場はテトラポット帯なので、足を踏み外して落ちないか心配だったけど、H2氏はお歳しの割にはフットワークが軽く、ヒョイヒョイと移動しながら釣り始めた。
コレなら大丈夫か…
んで、オッサンも釣りの準備を始める。
竿は、ハゼ釣りからテナガエビ用に格下げになったいつもの2.1mの奴。
二本竿
仕掛けも、な〜んの変哲もない直線的な仕掛け。
コレって何仕掛けって言うんだろう?
餌はいつものように近所の公園からほじってきたミミズ。
ミミズは細めを選んで捕まえる
ちなみにミミズ入れにカナブンの幼虫が紛れ込んでいた。
コイツ、いつの間に!
あとH2氏から恵んでもらったアカムシも試してみます。
テナガエビ釣りの定番餌
二匹をチョン掛け
せっかくなので、二本竿のそれぞれにミミズとアカムシを付け、どちらがテナガエビの受けが良いかを検証してみます。
竿尻部には、置き竿時に転げ落ちないように重しを付けておく。
スパイクオモリが役に立つ
エビ入れは、いつもの水くみバケツ in ソーラー式エアポンプ。
天気が良いとモーターがうなるぜぃ!
まだ潮位が高いので、オッサン秘密のポイントへは近寄れない。
なので、今まで釣れた実績穴をテトラポットの上から攻め、H2氏をギャフン!と言わせる作戦。
だったんだけど、全然釣れないんですけど…
アカムシだろうがミミズだろうが、全くの無反応…
H2氏に「アタリある?」と聞いても、顔をしかめるばかり。
恐ろしいことに、開始から一時間以上が経過しても、二人のエビ釣り氏の浮きに生命反応は皆無なのでした。
「ギャフン!、ギャフン!…」
オッサンが呪文を唱えると、『モーセの十戒』のように多摩川が割れ、オッサン珠玉のポイントへの道が開けた!
っということはなくて、単に潮が引いて、ようやく秘密のポイントへ行けるようになった。
「ヨシ!ここからがエビ釣りの開始じゃ〜!」と気合を入れ直すも、本日はそれほど甘くはなかった…
一昨日もココで釣ってたんだけど、餌を落とした途端に浮きがピョコン!と反応してエビがお知らせしてくれた。
本日も一昨日釣れた穴に落としてるんだけど、浮きが全く反応しない…
うわ〜マズイな…、コレ!
このポイントで釣れないんじゃ〜、もう手の施しようがないぞ!
オッサンはともかく、テナガエビ釣りデビュー戦のH2氏に申し訳ないぞ。
いくつかの実績穴を探っていると、ある穴でやっと本日の一匹目が釣れた!
やっとだよ〜!
すぐにH2氏を呼ぼうかと思ったが、一匹だけしかいないと困るので、もう一度同じ穴に落とすとすぐにまた釣れた。
お〜!いるいる!
テナガエビがいるにはいるんだけど、浮きが全く反応しなくて、餌を落としてしばらくして竿を上げるとエビが喰ってる感じ。
う〜ん、これじゃ〜つまらないな〜…と思ったが、ちょっと離れたところで釣っていたH2氏を呼び寄せる。
本日のメインテーマは『H2氏にテナガエビ釣りを経験してもらう』なので、とにかくH2氏にエビを釣ってもらわにゃ〜
H2氏に「この穴にいるから、やってみて!」
スルスルと実績穴に落とすが、いつもならエビがいればすぐに浮きが動くんだけど、やはり浮きが反応しない…
なので頃合いで竿を上げてみたら、ピュン!って餌を摘んでいたエビが逃げた振動が来たらしい。
「あ!今逃げられたみたい!まだ竿を上げるのが早かったか〜」とH2氏。
さっきまで全然釣れなくて目が死んでたH2氏だったが、やはり釣り師で、生命反応があると俄然やる気が出てくる。
再び同じ穴を攻め、今度は慎重に長めに喰わせ時間をとり、ス〜っとゆっくり竿を上げると…
ビクン!っと先ほどとは違う強い振動に、反射的に強く反応してしまい、竿を素早く上げてしまった!
「今のじゃ〜、ダメなんだよね?」と頭では理解しているけど、慣れないうちはハゼ釣りのように強くクイックにアワセてしまうのも仕方のないこと。
ちょうどすぐ隣りでオッサンもやってて、釣れたオッサンのやり取りを見ていたH2氏。
「なるほど!あそこまでゆっくりとやり取りするんだ!」と理解してくれたらしい。
「基本はゆっくりなんだけど、掛かったエビに好き勝手させるんじゃなくて、ある程度引っ張ってテンションをかけないと、潜って出て来なくなるよ」
っと、シロウトには分からないサジ加減を伝授。
H2氏なら理解してくれるだろうて。
んで、次でやっとH2氏も初テナガエビをゲットして満面の笑顔だった。
おめでとうH2氏!やはり初物はどんな釣りモノでも嬉しいよね!
思わず、オッサンが初めてテナガエビを釣り上げた時のことを思い出した。
「うぉ!エビって竿で釣れるんだ!」って感動した。
H2氏が釣れたので、オッサンもお役御免でホッとした。
ついでに針の外し方もレクチャー。
エビの口って、よく分からない構造してるから最初はビビるよね。
さすがH2氏で、お次も針掛かりしたんだけど、今度はエビに潜られてしまい、引っ張っても出てこなくなった。
お次の課題はコレで、針掛かりさせたら適度なテンションでやり取りしないとこうなる。
まぁ、誰もが通る道ではある。
しかし、やはり海千山千のハゼ釣り師。
ハゼの穴釣りでもこのような事態を経験しているので、対処法を心得ている。
この場合の対処法とは、一度テンションを緩めエビが動き出すのを待って、エビが動き始めたら再び引っ張って引きずり出すという感じ。
もちろん他の原因、例えば、道糸や浮きが岩の隙間に引っ掛かって外れない場合は、エビごと諦めて道糸をぶった切るしかないです。
ただ、エビが原因と普通の根掛かりを見分ける方法があって、少し緩めた時にモゾモゾとエビが動く振動が伝わってくる場合は、エビ次第で引きずり出せる可能性があります。
んで、H2氏はこの方法で引っ掛かっていたエビを引きずり出した。
さすがである。
その後もいまいちパッとしないテナガエビ釣りが続く。
釣れなくはないんだけど、釣れるとも言い難い…
釣れなくはないんだけど…
潮位はますます低くなり、既にほぼ釣りにならない状態に。
オッサンひとりならとっくに帰ってる状況なんだけど、H2氏はまだ粘る。
もう多摩川本流側でしか釣りにならないが、オッサンはウロウロ移動しながら、テトラポットの下に水が残っている箇所を覗き込みながら探す。
何箇所か見つかって、比較的小さめのテナガエビがウロウロしている。
そんなスポットに餌を垂らしてみるんだけど、エビの手先に餌を落としても全く見向きもしない。
このように、もう餌に興味がない状態になってるから釣れるわけがない。
悔しいから、しつこくやっているとやっと1匹だけ釣れた!
コイツだけは餌に反応した
っという訳で、3時間半も粘って僅かに5匹の貧果…
二人でやっとこの程度…
あまりに粘ったので、日向においてたバケツ内の水温が上昇し、2匹昇天してしまいました。
エビはH2氏が持って帰りました。
ボイルして塩をふり、ビールのおつまみで美味しくいただいたそうな。
しかし本日のテナガエビは元気がなかった。
活性が低いと言うか、やる気がないと言うか…
通常なら、エビが餌にちょっかい出し始めると浮きがピョコン!ピョコン!動くんだけど、今日はほぼ動きがなかった。
なので、数分待ってからス〜っと竿をゆっくり上げて掛かりを確認するしか出来ず…
コレだと、なんか心がトキメかないんだよね〜
たぶん、昨日の雨が影響してたんだと思う。
手の届く範囲に餌があればちょっかい出す程度で、わざわざ移動してまで餌を求めてなかったんだと思います。
でも、もう少しやる気出してよ!
あと、ミミズ餌とアカムシ餌の違いですが、ミミズ餌の方がエビの反応が良かったです。
今日はたまたまそういう日だっただけかも知れませんが、ミミズ餌=4匹に対して、アカムシ餌=1匹でした。
さらには、ミミズ餌の方が釣れたエビサイズが大きかったです。
でもコレは釣りのスタイルにもよるかな…
オッサンは二本竿で置き竿だから、喰わせる時間が短いアカムシ餌だと時間を置きすぎて、餌だけを取られる事が頻発しました。
なので、ボリュームがあって、お食事に時間がかかるミミズ餌の方が向いてるかな?
もっとエビサイズが大きくなったら、サシ餌(ウジ虫)も試してみようと思ってます。
手持ちの一本竿の場合は、勝負が早いアカムシ餌の方が楽しい釣りになると思いますよ。
とは言え、本日のメインテーマ『H2氏にテナガエビを釣ってもらおう!』はかろうじて達成できたのでヨシとしましょう!
オッサンがエビサイズの計測をしているスケールの販売を始めました。
結構お問い合わせを頂いてて、んだば!商売しちゃおっかな〜って思ったんだけど、実際に売るとなると、材料確保が面倒臭かったり、製作にとても気を使うやらでテンヤワンヤ…
正直、利益なんてほとんど無くて商売になりませんが、もしよかったら覗いてみて下さい。
販売しているのは、オッサンがいつも使っているスケールに改良を加え、なるべく丁寧に作っているので、幾分マシだと思います。
売り切れだったり、怠けて作ってなかったりで、売ってなかったら申し訳ないです。
なるべく頑張って製作します。