【追加記事03】生エサ用デビルパラシュートの自作【改良編】

自作のデビルパラシュートには改良が必要だ!

先日、やっとタコ釣りに行ってきました。

 

当然、自作のデビルパラシュートやらタコ天秤を使ってきました。

 

自作モノで釣れたのは嬉しかったし、思ったよりも大漁で楽しい初タコ釣りとなりました。

 

初タコ釣りの記事はこちら↓>>>「初めてのタコ釣りに行ってきた!」へ

 

しかし、持って行った5つ全てのパラシュートが根掛かりロストという憂き目にあい、釣果とは裏腹にトホホな心持ちで帰宅したのでございます。

 

まぁ原因はオッサン自身にあるんだけど、まさかパラシュート全滅とは思わなんだ!

 

自作だったからまだ良かったけど(本心的には良か〜ないが!)、市販の本物のパラシュート全滅じゃ〜泣くに泣けないわな。

 

 

 

実際にタコ釣りをしてみると、イメージと違って気になる点がいくつか見えてきたので、改良することにしました。

 

今回の改良点は、

  • 改良点その1:ハリのサイズアップ
  • やはりハリは大きい方がタコが引っ掛かりやすいハズ

     

  • 改良点その2:エサを載せる土台は必要
  • 生エサを安定してパラシュートに括り付けるには、しっかりした土台が無いとね

 

他にもいくつか気になる点があったけど、もう少しオッサンのタコ釣りが上達してから考えることにします。

 

なので、今回は現時点でハッキリしてる箇所だけの改良に留めます。

 

 

基本的なサイズや作り方は今までと同じなので、改良部以外の製作工程は割愛します。

 

まずはハリを選ぶ

まずはハリのサイズを大きくしたいが、デビルパラシュートはハリ部が浮いてないとただの根掛かりマシーンなので重量制限がある。

 

ハリのサイズは大きくしたいが太くて重いのはダメだ。

 

さらにカエシの無いスレ針がマストである。

 

カエシがある方がバラしは減るんだろうけど、小ダコはリリースなので出来る限りのダメージ軽減の為にスレ針を使う。

 

 

 

いつも買っている釣り針メーカーの通販サイトを物色するが、なかなか良さげな針って無いものだ。

 

サイトを眺めながら改めて思うのは「本当にいろんな釣り針があるな〜」

 

 

その昔は1000種類以上もの釣り針が生産されていたと聞いたことがあるが、あながち大げさな話でもないだろう。

 

同じ対象魚でも特定の釣法に絞り込んだ特殊仕様になってたり、特定のエサに対応した針などもあり、千差万別だ。

 

何にでも凝る日本民族のニーズに応えた釣り針メーカーのたゆまぬ努力は、称賛に値するのである。

 

 

んで散々悩んで決めたのがこれらの針。

 

○ボラ掛け針 19号○タコ掛け針 9号と7号

 

前回はフグのカットウ針を使ったんだけど、サイズアップとなるとボラの引っ掛け針しかなさそうだった。

 

言わずもがな、この針はボラのボディめがけてうりゃ!と引っ掛けるという残虐な釣法の針で、”ギャングバリ”という名称でもある。

 

その残忍さゆえ、この釣法は禁止されている場所さえある禁断釣法。

 

今はやってるのを見たことないが、オッサンがまだ小学生だった頃はコレをやってた奴らがいて、まわりの釣り人じゅうに迷惑をかけてたのを思い出す。

 

ヤンキーっぽい奴らだったから怖くてその時は文句を言えなかったので、ここでで言わせてもらう。

 

「キサマら!俺の仕掛けまで引っ掛けてんじゃね〜よ!他でやれよ!海の藻屑にすっぞ!!

 

その時は皆そいつらに対して気が立っていて、ついにブチ切れた釣り人に囲まれてかわいがられてたけど、元気かな〜あのヤンキー達。

 

このギャングバリの購入ボタンをポチッしながら懐かしいメモリーに白線を流すオッサン。

 

しかし、このメーカーではこの針の組み立て職人さんが引退してしまい、在庫限りの販売なので今後の在庫状況はマメにチェックしておかねば!

 

いっその事「オッサンが組み立てましょうか?」とも思ったが、そんな仕事では食っていけないだろうな…と思ったので立候補はやめておいた。

いろんなメモリーが詰まったギャングバリ

 

サイズはこれくらい

 

 

もうひとつは”蛸掛針”という名称が付いてるが、一体どういう使い方をする針なのかよく分からん。

 

スレ針だからやはり引っ掛け系なのかな?

謎な使用法の針

 

結構大きさが違う

 

しかしある残念な事実が判明。

 

タコ掛け針の9号はまだしも、7号は小さ過ぎて使いようがないぞ!

 

っという訳で、今回は7号はお蔵入りとなったのでした。

 

本当は9号でも小さいんだけど、これ以上大きいサイズがなかった。

 

もっと大きい12号とかのサイズが欲しかったな〜

 

タコを仕留めるには小さいと思うんだけど、一体どうやってこの針を使うのか?謎は深まるばかりである。

 

お次は土台の素材

次は土台をどうするか?である。

 

生のエサを載せる台なので平べったいものになるんだろう。

 

ちなみにオッサンがタコを実釣した時はマイワシを三枚におろした半身を使った。

 

同行のオッサン2号はタコ釣りの定番エサ、ブタの背脂を使った。

 

ハテ?そんな感じのエサを載せるテーブルはどんなモノが良いのだろう?

 

 

考えてもよく分からないので釣具屋へヒントを貰いに行く。

 

カニを括り付けてタコを釣るタコテンヤの仕掛けがあったので、それをヒントにする。

 

タコテンヤではプラスチックの平べったい土台に巨大なハリが付いていたが、そのサイズ感だと絶対に沈むので少々考える。

 

 

結論としては、土台に木材を使って浮力を稼いでもらうことにする。

 

形状も少しテーパーを掛けて先細りにしてスリムにする。

 

使用する木材は、ホームセンターを物色して見つけたのが「ファルカタ材」。

 

ファルカタって何?と思ったが、感触はバルサ材みたいに柔らかめで軽い素材。

 

バルサ材だと柔らかすぎてタコに握りつぶされる可能性も無きにしもあらずだけど、この部材はもう少し硬さがあるから少しは丈夫だと思う。

 

浮力もありそうだし、何よりも加工しやすそうだ。

 

後で調べてみたら木材ではなく、なんと!草から出来ているらしい。

 

いくつかサイズがあったが、今回は幅30mm×厚さ6mm×長さ910mmを選ぶ。

夏休みの工作程度なら良いが、これで大きめのDIYは強度的に…

 

 

土台とパラシュート本体の接続をどうするか?に散々悩んだけど、思いついたシンプルな方法でやってみることにする。

0.7mmのステンレスの針金

 

固定方法は後ほど!

 

 

ヨシ!材料は揃ったので作るぞぃ!

 

いよいよ製作開始!

まずはパラシュート本体の製作だけど、基本的には今までと同じなので製作工程は割愛!

 

一応、今回は三種類製作してみました。

 

  • 其の壱:ボラ掛け針のダブルVer.
  • 前回製作したように三本針を曲げ、それを2つ付けて六本針にしたもの。針のサイズが一番大きくなるからタコ掛かりが良さそうに思う。

    大きいことは良いことだ!

     

  • 其の弐:ボラ掛け針+タコ掛け針のコラボVer.
  • ボラ針の間々にタコ掛け針を付けたもの。実は三本針を曲げるのってリスクがあるんですよ。気を付けてゆっくりと曲げるんだけど、モノによっては”ポキ!”と針が折れます。折れた針は使えないし、ただのゴミになるから、精神的ダメージが大きいんですよね〜

     

    っという訳でリスク回避の策として、曲げないでそのまま使う作戦。気になるのは、パラシュート本体のセンターからズラして付けることになるからバランスが良くないんですよね〜まぁ、タコはバランスなんて気にしないだろうけど…

    ハリに段差が付くからタコ掛かりも良いカモしんまい!

    (↑まぁ、希望だけど…)

    これで釣れれば、今後はこの仕様がスタンダードになるカモ。

     

  • 其の参:タコ掛け針×8本Ver.
  • タコ掛け針を8本取り付けたもの。本物のデビルパラシュートには10本もの針が付いてますが、さすがに10本は大変なので8本で勘弁してください!です。少々針が小さい印象だけど、バランスが良いし一番格好良いと思う。

    見た目は一番だけど、実釣はどうだろう…

 

どれが釣れるかなんて数行かないと分からないから、まぁ自己満足ということで。

 

一応、目標の針のサイズアップという点は、少しだけど達成できたと思う。

右がカットウ針仕様で左がボラ掛け針仕様。写真では大したことない差だけど実際は結構違う

 

 

 

パラシュート本体に針を付けたら、次は土台を考える。

 

土台のサイズを鑑みるに、まぁ大体8cmってところかな?

 

 

ファルカタ材を8cmにカット&半分から上にテーパーを付ける。

ジグソーという機械でカットしたが柔らかいから簡単に切れる

 

実釣ではエサを固定するのに細いステンレス線を巻くので、ステンレス線の取っ掛かりとなる切り込みを入れる。

 

さらに土台をパラシュート本体に固定する為の針金を通す穴をあけた。

けっこう細かい作業になった

 

 

次は0.7mmのステンレス針金を曲げてU字型にカット。

土台一枚に5箇所で固定する予定

 

表側からU字のステンレス針金を差し込んで

 

裏側でクリクリと巻いて締める

 

巻く強さはファルカタ材に針金が少しメリ込むくらい。

土台と針金がツラいちになるくらい。巻きすぎると割れます

 

全部巻くとこんな感じ

 

ひと巻きくらい残して余分をカット

 

こんな感じ

 

パラシュート本体と針金箇所をハンダ付けして固定

 

フラックス(強酸性)とハンダの熱で変色&焦げますが

 

水洗いすると少しはマシになります

 

フロートをつければ完成!

 

裏側

 

 

このパラシュートは水中でほぼ垂直に立つから、できれば表裏両面に生エサを括り付ければ、どんな方向からでもタコへのアピールマックスだと思う。

 

ただ、その時の重量にフロートが耐えられるかどうかは謎。

 

ファルカタ材も浮力の一翼を担ってくれるから、結構なエサ重量にも頑張ってくれるとは思うんだけどなぁ〜

 

 

改良したデビルパラシュートもどきで、次こそはお持ち帰りサイズを爆釣じゃ!

 

ただその時は、大量にデビルパラシュートを持って行かねばならないのは言うまでもない。

 

 

今回製作分のパラシュート。これだけあれば足りるだろ!と思うけど…

 

意外に収容力がある100均のおりがみ入れ。全部は入らなかたけどね

ついでにオモリも作ってみた!

ついでにオモリも作りました。

 

直径13mmの丸鋼を9cmにカットして、先端に糸留めフックをハンダ付けしました。

 

重さは25号相当になります。

 

根掛かりしにくい棒状にしたつもりですが、やはり先端部は根掛かりするかもしれませんね。

 

まぁ、大量に作って根掛かりロストに備えようと思ってます。

25号オモリ相当の重さの丸鋼オモリ

 

針金で作った糸留めフックをハンダ付け

 

この数ではちょっと心もとないか…

 

 

 

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