2025年も年始くらいまでしつこくハゼの夜釣りをやっていた。
まぁ楽しいは楽しかったけど、夜中〜朝までのオールな夜釣りだったもんで、極寒地獄と相まってつらかったのは否めない。
そんな地獄のハゼ釣りも終わり、しばらくはオッサンも冬眠していた。
ハゼ釣りの時期って、たいていは7月くらいからだろうけど、それまで我慢できない一部の輩は5月後半にはもう釣り糸を垂れている。
当然釣れないんだけど、釣り場で釣り糸を垂れるという行為それだけが、禁断症状を抑える唯一の処方箋なんだと思う。
こうなるともう末期症状だ。
そんなジャンキーに昨日(5月24日)の釣果を聞いてみたら、2時間ほどでビリンゴ(小ハゼに似た外道。ダボハゼとは違います)を含め70匹程度は釣れたらしい。
そのうち、この時期にしてはそこそこサイズの6〜7cmが30匹くらいだそうな。
思ったよりも釣れてんな〜!
調べてみると、オッサンの昨年のハゼ開幕戦は5月26日だったから、けっこう早くからやってたんだね。
んじゃ〜、こちとらもそろそろ始めますか!?
っというわけで、「ヨッコイショウイチ!」っと昭和のカビの生えたギャグでやっと重い腰を上げることにした。
本来なら本日も多摩川へテナガエビ釣りに行くつもりだったけど、昨晩からの雨が今朝も降り続いていたので欠席。
ハゼ釣りなら雨天決行だけど、雨の中、エビ釣りに行く元気も気概もやる気もなかった。
遅めの朝に雨は止んだ。
ハテ〜?どうするべきか?いまさらエビ釣りに行くのも面倒だ。
しかし、あまりにも暇だったのでハゼ釣り場の様子を見に行くことにした。
いつもの橋からハゼ釣り場が見えてくるが、やはり誰もいなかった…
懐かしのハゼ釣り場
誰かいたら釣果やらハゼ釣りの塩梅を聞いてみたかったが、昨日の雨じゃ〜今日は釣れないのは分かりきってるからね。
いつも文句ばかりになってしまうんだけど…
ハゼ釣り場があるこの公園内にはBBQもできる施設がある。
BBQもできるが…
誰もが利用できる公共公園なハズなんだけど、少々排他的というか閉鎖的というかオープンではない施設になっておりまして…
BBQ利用者以外は関連施設を使わせないぞ!という確固たる意志が伝わってくる感じになっております。
園路は柵で分断
水道施設は使えないようになっている
蛇口のハンドルが外してある
このようにBBQ利用者以外は触るな!という感じの悪い施設です。
予約制の有料施設だからソレも分からなくはないが、だったら壁を作ってしっかり囲ってくれよ!
BBQ利用者だってここで釣りしてたり、酔っ払いが爆音かけて騒いだり、酷い奴は釣りしている所で泳ぎ始めるのもいるんだから。
まぁ、無料で無法地帯だった頃よりはマシになったと思うが、そもそもここにBBQ施設が必要とは思わない。
釣り人はおろか、近隣住民に聞いても必要という意見を聞いたことがない。
んで、昨年は見なかった謎の物体がある。
何だアレ?
遠目で見かけたら枯れ葉が中に溜まっていたから、枯れ葉を集めてカブトムシの幼虫でも育ててるのかと思ってたら…
喫煙コーナーって
くだらねぇ〜!こんな所にこんなの必要なわけ無いじゃん!
街なかならいざ知らず、こんな辺鄙な公園のこんな場所でタバコ吸うやつなんているかよ!
しかも利用禁止って…
全く必要ないアホな施設作って、しかも使えません!ときたもんだ。
コレならまだココでカブトムシの幼虫を育てる方がマシだよ!
ココに喫煙所を作ろう!と指示した奴の頭の中は、きっとカブトムシの幼虫程度しか入ってないんだろうて。
コレを作るのだって、決して安くはないお金が掛かっているハズ。
その原資は、オッサン達のような庶民が一生懸命に納めている血税から出ている。
行政がこういう無責任なことを平気でやるのは、誰も責任を取らないし、取る必要がないからだ。
こういうトンチンカンな事を誰がいつどこで決定するのか知らんが、こういうのって会議を何度も重ねて決定されるイメージがあるけど、現実はそうではない。
地位と権力のあるお偉方のノリと気分で、「こういうのを作れば良いジャマイカ!」で決定されるのがほとんど。
会社だって、行政だって、国の重要問題でさえ、お偉方のノーテンキなたったひと言で決まるのだ。
その後、何度も行われる会議や委員会などの話し合いは、答えの決まった事柄にどうやってそれらしい言い訳をこじつけるのか?に過ぎない。
オッサンが常々『話し合いなんて無意味』と思っているのはこういう事だから。
会社の会議、学校での学級会、恋人同士の痴話…
どれも結論は決まってて、売上を上げましょう!、良い行いをしましょう!、性病になったら病院へ行きましょう!
どんな話し合いも、結論が決まり切った無駄な時間潰しでしかない。
んで、すぐ近くに新しい立て札を発見。
ヒアリだって!
ヒアリって久しぶりに聞いたワード。
当初はヒアリ、ヒアリって騒がれてたけど、最近は聞かなくなったな〜
本当かどうか知らんけど、ヒアリが騒がれなくなったのは、港湾施設での水際対策で頑張っているのもあるけど、他の理由もあるらしい。
それはそこらへんによくいるクロアリ。
正式名称はクロオオアリで、日本全域にいる珍しくもない在来のアリ君。
どこにでもいるこの黒いアリが、ヒアリの拡散を防いでいるらしい。
なんでもクロアリの出すフェロモンをヒアリが嫌うようで、強力かつ持続性の高い忌避剤としてヒアリに作用するらしい。
さらにはクロオオアリっていう名称からも分かるように、アリにしては大きいらしく、生物としても強くてヒアリなんぞは敵ではないらしい。
いつもそこらへんで見かけるアリが、人命をも奪う外来有毒生物をやっつけてるなんて、スゴい奴だ!
人間がいくら頑張っても、アリなんて小さい生き物を完全に防ぐなんて不可能。
頑張れクロアリ!
でも、このクロアリも海外では非常にヤバい外来種になってるらしくて…
グローバル化って厄介だね〜
気を取り直してハゼ釣り場の方はというと…
まずは【夕やけなぎさ】にやって来たけど、案の定誰もいない。
やっぱり誰もいないか…
昨日の雨の影響からか、水際を覗いてもほとんど魚が居ない。
何も居ないな〜
お次は【しおじ磯】に行ってみる。
期待はしてなかったけど、やはりこちらにもハゼ釣り人は皆無。
まぁ、居ないよね…
こちらの水なんて【夕やけなぎさ】よりも赤ぽく濁っている。
コレじゃ〜釣れるわけないよね
んで、こっちにも例の物体が。
アレは!?
やはり無駄施設か…
当然こちらも使えない
全く何のために作ってるのやら…
ちなみに今日始めて気づいたんだけど、いつも【しおじ磯】でご飯食べてたベンチって役割があったんだね。
いつもご飯を食べるベンチ
コレってイザという時は仮説テントに早変わり!するらしい。
知らんかった!
今さら気づくなよ!って感じですが、この場所でイザという時が来るのかどうかは神のみぞ知るだが、イザとなったらお世話になります。
っというわけで、暇つぶしでハゼ釣り場の様子を見に来たんだけど、特になにもなかったのが正直なところ。
「まぁ、とりあえず帰るか…」と思っていると、普段はなんてことない見慣れた風景が妙に目についた。
しょっちゅう見ている野鳥の観察舎兼事務所
この建物の中には入ったことはない。
オッサンは野鳥には興味がないし、なんかこの手の施設って『自然大好き!』なネイチャーな人が利用する程度のイメージしかなかった。
なので、付帯するトイレで用を足すくらいなもんで…
手ぶらで帰るのもなんだし…と思ってたら、脇の門が開いているのに気づいた。
門が開いてるし
いつもな素通りだったけど、本日はなぜか吸い込まれていった。
何か不思議な力に誘われて…
自分の意志とは関係なく、何かの力に引っ張られるように奥へ奥へと。
怪しい小道をひたすら進む
思ったよりも道は続いてて「コレって帰ってこれるのかな?」と不安になっていると…
突然開けた!
どうやら野鳥を観察する施設らしい。
まぁ、入る時に「野鳥観察小屋」って書いてあったし!
だよね〜!
ここからネイチャーな人が野鳥のベストショットを撮るんだろうて。
しかし、この奥は人が立ち入りできない保護区域。
間違いなくあの奥はハゼのパラダイスに違いない!
あの奥はハゼの楽園だ!
年に一度でいいから、ココを開放してくれないかな?
狂ったようにハゼを釣りまくってやるぜぃ!
全くの徒労に終わったハゼ釣り場の視察。
帰宅し、気になっていたある作業を始める。
その前に、今年もハゼ釣りの餌のベビーボイルホタテを仕入れてきました。
とりあえず2kg
いつものように豊洲市場で『仕入れ』て来た。
通常は一般の買い物はできないけど、オッサンのは買い物ではなくあくまで仕入れなのでOKサ!
しかし、今年もホタテは値上げしてて一袋1kgが2,500円(税別)だった。
昨年は2,100円だったし、その前は1,850円だった気がする。
ハァ…、どんどん高くなるね〜
そもそもが値上げラッシュだし、今年は青森の方でホタテが採れないってニュースがやってたから、コレまた高くなってるんだろうな〜…と戦々恐々としていた。
でも、冷凍ものなんだから今年の水揚げは関係なくね?というのがいち消費者の願望ではあったが、市場原理はそう甘くはなかったね。
サイズはMサイズなんだけど、ホタテのサイズって決まった規格はないのかな?
例えば、貝柱の直径が何cmくらいがMとかLとか。
毎年オッサンが買ってくる、もとい仕入れてくるホタテは貝柱の直径が2〜2.5cmくらいの少し小さめのサイズ。
この同じサイズの表記が、昨年はSSサイズで今年はMサイズ…
う〜ん?よく分からんな。
今年はコレがMサイズ
んで、気になっていた作業とは、ハゼを入れるビクの改造です。
いつもオッサンが使っているのは、ビクの底に水を貯められるいわゆるズックビク。
ズックビク
市販のズックビクは底部の布地が黒っぽくてフォトジェニックではないので、オッサンが明るい色の生地に改造して使っていた。
休憩時とかにビクを水揚げしてても、底に水を貯められるのでハゼが昇天することもない。
ハズなんだけど実はそうでもなくて、ちょっと油断して休憩時間が長くなったりすると、底の方に居たハゼがお亡くなりになっている事があった。
とは言え、眼の前の釣り場の水に浸けておくと船の立波とかで、ハゼがビクから脱走する事があって気が気じゃなかった。
あと、釣りをしている時はほとんど水に立ち込んでるんだけど、膝くらいまでの深めで立ち込んでいればお腰に付けたビクも深く沈んでいるから問題はない。
ところが、浅めの立ち込みだとビク内のハゼは水に浸かっているんだけど、底の方のハゼは酸欠でコレまた昇天することがあった。
ビク内のハゼが少なければ問題ないが、釣り中盤頃からビク内がハゼで密集してくると、下の方は酸欠気味になることがあってハゼが可哀想になってくる。
なので、しょっちゅうビクをザバザバやって水を入れ替えたりしていた。
実はこの作業がけっこう面倒臭かった。
ハゼ釣り仲間には、ビクの底部を改造してプラザルにしているのもいるから、それを真似してみようと思った次第であります。
本日の生贄はこのビク。
もう使わなくなったビク
今使っているやつの前に使っていた古いビク。
底にはサビ
問題なければ多少古くても使うんだけど、実はビクの口部の枠が折れてしまった。
ココって結構大事な部分で、折れるとかなり使いづらくなるんですよね〜
実はけっこう大事なパーツ
とりあえず今回はお試しでやってみるので、この壊れたビクを改造してゆきます。
ズック部に使う材料はコレ。
ハテ〜?
これはメッシュシートといって、建築現場の足場の周りに張ってある膜材の材料です。
いろいろ種類があるんだけど、今回のは厚手で丈夫なシートです。
網目でございます
網目なので、本来なら縫製箇所には別のシートを熱圧着し、網目を無くしてから作業するのですが、今回は面倒臭いし仕事でもないので割愛。
まずは古いズック部を分解するのですが、コレが難儀した。
古くてシートが固くなってるし、底部がサビているのでなかなか外れない…
なんとかして外す。
分解完了
底部の型枠はサビ過ぎて細くなっていた。
元は同じモノなんだけど
使うミシンは、会社で使ってる工業用ミシン。
勢い余って指を巻き込むと、指も縫製してくれるパワー溢れる40年ものの骨董品。
未だに現役
まずは底部のシートから。
縫い代を多めにとりまして
枠を包んで縫製してゆく。
ガシガシ!とね
アッという間に底部終了。
作業が荒いな〜
次は立ち上がり部のシートを縫製します。
立ち上がりは10cmくらい
コレもアッという間に…、っと言うほど簡単でも単純でもなくて、実はいろいろとテクニックが詰まっているのですが、さっさと作業を終わらせたいのでコレまた割愛。
アッという間に…
次で最後の作業。
網部を入れて
上枠を縫い込んでゆきます
実はこの作業が一番厳しい。
見た通り、机の上がフラットなミシン台なので、ミシン本体にビクの枠が当たって思うような箇所に縫製できない。
実はこの作業が大変
力ずくで完了
インシュロックで補強したら完成!
左が今までのズックビクで、右がメッシュのズックビク。
見た目はあまり変わらんな
作業時間50分。
作業時間の半分以上は、古いシートを外すのに要しました。
実際の作業って実はこんな感じで、見える実作業よりも下地の調整とか乾燥時間とかに時間を取られる方が多いです。
逆に、目に見えない作業を疎かにしていたり、実作業ばかりに時間が掛かっていると、出来上がりが良くない事が多いと思います。
手を加えれば加えるほど良いものができると思われるかも知れませんが、実はそうでもなくて…
シンプルかつ繊細な方が、良い仕上がりになることがほとんど。
まぁ、こんなビクなんぞで豪語するのもなんですが…
果たして、このビクが役に立つのか?
コレもいろいろとパーツがくたびれているから、さすがにもういじくるのはコレで最後だな。
さて、いつからハゼ釣り始めようかな?