2015年7月12日。2015年5回目のハゼ釣りに行ってきました。釣り場:大井ふ頭中央海浜公園-夕やけなぎさ天気:晴れ釣行時間:6時30分〜8時30分(干潮8:28〜満潮15:12 中潮)釣果:マハゼ40匹(5cm〜11cm 8cmくらいのサイズが多し) 赤ちゃんハゼ30匹以上(放流しました) 【今シーズン総釣果:408匹】
竿:2.0m 道糸:0.8号 ハリス:0.6号 ハリ:袖1号 オモリ:ナス1号 エサ:ベビーホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
今回は毎年恒例となっているハゼの地産地消企画「釣ったハゼを食らう!」です。
要は、ハゼを釣って⇒その場で調理して⇒酒のツマミにするという企画。
イベント会場となる「大井ふ頭中央海浜公園」の海浜部は、無料でバーベキュー(以下、BBQ)が可能なエリアがあるので、トップシーズンである今頃の週末はBBQを楽しむグループであふれかえります。
明け方のまだ静かなBBQ会場
オッサンは釣ったハゼを持って帰らないので、ハゼを食するのはこのイベント時のみで、ハゼを堪能する良い機会になっています。
当日、例のごとくオッサンが言い出しっぺなので、宴会場の場所取りのため朝6時に現地入り。
移動手段はいつもの娘の自転車だ。
ゲリラ的に空いていた『日陰&海の近く』という一等地を確保。
宴会場を確保すれば本日のオッサンの仕事は終ったも同然なので、後はゆっくりとテーブルやイスを出しながら釣りの準備をしていると、早くもオッサン3号が現れた。
本日のメンバーはオッサン1号(私)〜3号の3名だ。
昨年、同様のイベントを開催したときはオッサン4号もいたが、今年は単身赴任しているので欠席となった。(参考までに昨年のイベント時の記事はこちら)
欠席の4号は、もともと釣りには全く興味がないのでハゼ釣りの戦力的には全く問題ないのだが、やはり一名少ないのは少し寂しいものだ。
本日の食材は、ハゼの他にもオッサン2号と3号がいろいろと持ってきてくれるようなので、そもそもハゼ釣りしなくてもよいのでは・・・と釣る前から面倒くさくなっているオッサン1号なのでした。
オッサン3号も到着するなり「ハゼ釣らなくてもいいんぢゃね!?」という会話になる始末で、開宴前から企画倒れの臭いがプンプンだ。
それもそのはず。今日はものすごく暑い!
ここ数日、東京地方は急激に真夏日となり、まだ暑さに慣れていないので現場に来るだけで体力が激しく奪われている。
お酒を飲むので全員が自転車移動で、各オッサンも釣りの道具のみならず、BBQ道具や食材持参なので荷物もいつもの5倍以上。
オヤジ臭混じりの汗をたらしながらの現地入りなのでした。
例年ならば、全員分のハゼを確保するべく率先してハゼ釣りをするのだが、今年は一人少ないし、とにかくハゼが濃いのでオッサン2号・3号でも自分の分は確保できるはずだ。
なので、それほど必死に釣りをすることもないが、オッサン二人でボ〜っとしててもしょうがないのでハゼ釣りをすることにする。
行きがけに通りがかった「はぜつき磯」は、今年はハゼの調子が良いので常連が並んで釣りをしていたが、こちらの「夕やけなぎさ」は人気がなく、釣り人はポツリポツリといったところ。
釣り人が少ない「夕やけなぎさ」
まぁ、今日は食べる分だけ釣れればいいからノンビリやることにする。
本日の目標は7〜8cmの唐揚げサイズを30匹。
これ以上大きくなると、食べている時に口の中に骨が残ってあまりよい感じがしない。
いつもは戦闘服のウェーダー着用だが、今日はイベントなので短パン&サンダルのラフなスタイルだ。
水温はまだ冷たいと思っていたけれど、予想以上に温かい。
この感じだとハゼの活性も良いだろうけど、水が澄み過ぎているのでどうだろう・・・
Eゾーンの柵ぎわはファミリーに占拠されていたので、Cゾーンから始める。(夕やけなぎさのゾーン分けはこちらから)
予想通り赤ちゃんハゼの猛烈なアタックがあり、適当に竿をあげるとくっついてきたのはやっぱり赤ちゃんハゼだ。
こんなハゼでも袖1号のハリなら釣れるが、即放流
さて、このベビーアタックから唐揚げサイズを選んでアワセを入れたいので、一度仕掛けを入れてアワセをいれずにアタリの様子を伺う。
オモリが着底すると同時に赤ちゃんハゼが激しくつついてくるが、その後にはより大きなハゼも喰ってくる。
ということは、最初のアタリはスルーしながら、その後に来る比較的大きいハゼのアタリでアワセれば唐揚げサイズが釣れるということだ。
というわけで、やってみるとやっぱり釣れた。
唐揚げにするには少し大きすぎる。もう少し小さいサイズがターゲット
ただ、使っているエサがホタテなので赤ちゃんハゼに持っていかれることも多く、良〜く喰わせていると袖1号の小さなハリをしっかり飲まれていることもある。
かと言って、早めにアワセせると赤ちゃんがかかってくる・・・
エサをとられまくったり、赤ちゃんハゼを放流しながら、唐揚げサイズを釣り上げるのもストレスがたまる。
30分ほどで唐揚げサイズは3匹しか釣れない・・・
もっと沖を攻められれば状況を打開できるが、今日は短パンスタイルなのでせいぜいヒザ下くらいまでしか立ち込めない。
”いっそのことはぜつき磯に行くか!”と思っていたらEゾーンの柵ぎわが空いたのでダッシュで移動!
やはり柵ぎわはいい〜♪
柵ギリギリを攻めると大きめのハゼのアタリがコン!コン!とくる。
コンスタントに唐揚げサイズ以上があがってきます。
このくらいがコンスタントにあがってくる。やはり柵ぎわはいいね〜
オッサン二人で調子よく釣っていると、オッサン2号が現れた。
オッサン2号はこのサイトに度々登場する沖釣り専の巨漢だ。
どうやら自転車移動がこたえたらしく、遠くに見える宴会場のイスに座って動く気配がない。
しょうがないので休憩がてら迎えに行くことにする。
釣りの面白いところは、ある程度の経験者になると同じ釣り物でも仕掛けが違うということだ。
本日のオッサン1号〜3号もそれぞれの好みがある。
基本的にはミャク釣りでエサはホタテなんだけれども、
まぁ、自分のイメージ通りの釣りができれば良いので、コレが正解というものはない。
オッサン三人がくだらない話をしながらアドレナリンの低い釣りをするのも考えもので、オッサン1号(私)は、2時間で40匹の釣果とふざけすぎた感はありますが食べるには十分な数を釣ったので納竿。
宴の準備にとりかかる。
本日の最大級はこれくらい
しばらくすると、オッサン3号もあがってきた。(⇒釣果44匹)
しかし、オッサン2号があがってこない。
いつもならさっさとあがってくるのだが、今日は頑張っている様子。
とりあえず持ってきたお新香を食べながら宴の準備を進める。
ここ数年、飲みの席でもサッパリとしたお新香を注文するが、こんな席でもお新香があるとホッっとする自分も「あ〜歳とったなぁ」と実感する次第であります。
30分くらい経ってやっとオッサン2号があがってきた。
どうやら、ハゼ釣りのコツをつかんだらしく粘っていたとのこと。(⇒釣果63匹)
本日のメインディッシュは計147匹と三人で食べるには多すぎるが、とりあえず全部さばいて適当に持って帰るということで落ち着く。
1−水で洗ってゴミや汚れを落とす↓2−ジプロックにハゼと荒塩を入れてよ〜くもむ。さらなる汚れと細かいウロコを落とす↓3−もう一度水でハゼをよく流す↓4−頭は付けたままワタを出す(お腹に包丁でちょっと切り込みを入れて、包丁の先でチョイチョイとかき出す)大きめのハゼは頭も落とすと火のとおりが早いです↓5−最後に水でキレイにする
下ごしらえ完了!
まずはハゼの唐揚げを作りましたが、これはこれで普通にうまい!
いままでは定番のハゼの唐揚げでしたが・・・
しかし、本日は天ぷらにも挑戦してみました。
ハゼの天ぷらは唐揚げ以上に美味でした!
江戸前の”ハゼの天ぷら”といえば、専門の漁師さんが釣り上げた型の揃ったハゼを調理した高級料理ですが、本日はオッサン達が釣り上げた大小不揃いのハゼの丸揚げだ。
これがまた、唐揚げよりもサクサク&ホクホクでかなりの美味!!
今後はハゼの天ぷらが定番メニューへと格上げになりました。
お腹も満たされ、アルコールも程よく廻った頃にはもうお昼近くになっていた。
周りのBBQグループも同じようで、朝は静かだった公園内がお昼近くになってくるとザワついてくる。
はしゃぎ声が大音量になってくるくらいはまだ可愛い方で、酔っ払ったお兄ちゃん達が服のまま泳ぎ始めたりすると、夕やけなぎさもカオス状態だ。
カオス状態の夕やけなぎさ
今年から東京湾で新しく”顔を付けて”泳げる海水浴場がオープンしたと話題になっている。
いままでは東京湾では顔を付けてはいけなかったようだが、この夕やけなぎさではそんなルールは全く通用せず!
子供から酔っぱらいまで、当たり前のように水に潜っている無法地帯だ。
そんなアウトローなBBQピープルの目をクギ付けにするある人物が登場した。
その名も『フンドシ』
いわずもがな、老人がフンドシ一丁でハゼ釣りをしているのだ!
実はこの『フンドシ』は夕やけなぎさの名物で、この時期の人が多い時間帯に現れる。
夕やけなぎさ名物『フンドシ』
釣りの腕も中々のもので、釣れなくなってくる真っ昼間でもコンスタントに釣り続ける腕前だ。
通常、釣り人は無駄な移動を避けるためにビクやエサ、予備の仕掛けなどを身に付けて釣りをするが、『フンドシ』はベトナム人がよくかぶっていそうな頂点の尖った麦わら帽子とゴム長オンリーで釣りをしている。(フンドシスタイルなら足袋とか草履を履いてほしいものだが、フンドシはなぜかゴム長着用だ)
一匹釣れるたびに陸まであがってきて、ハゼをビクに入れ、エサを付ける。
Watch me!というアピールにしか見えないが、どうなんだろうか?
しかし古来、日本の海水浴といえば男児はフンドシだった訳で…ある意味「正装」と言っても過言ではないのだろう。
気になるのは、『フンドシ』は全身がキレイな褐色に日焼けしている。
素っ裸で焼かないと、ここまで隙間なくキレイに焼けないはずだ。
日焼けサロン?否!きっと何処かでマッパで焼いていると思う。個人的には、是非そうであって欲しい!
尊敬すべきは、『フンドシ』は周囲の注目をヨソに、坦々とハゼを釣り続ける修行僧のような一途な姿勢だ。
オッサンもいつかそんな境地に達したいものだ。