2018年11月4日。2018年29回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:秘密の花園(KL−1)※「秘密の花園」という釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:曇りのち雨釣行時間:10時00分(潮位:75cm上げ2分)〜13時00分くらい(潮位:155cm上げ7分)中潮釣果:マハゼ8匹(14cm〜18cm)
竿:1.5m 道糸:ナイロン1.5号 ハリス:ナイロン1号 ハリ:袖4号スレオモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ エサ:アオイソメハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
たぶんオッサンは普通の人よりはハゼ釣りに行ってると思う。
その時、その状況によって”どうやったらより釣れるのか?”を今までの経験と知識をフル活用して対処し、一匹一匹釣り上げてゆく。
手前味噌なんだけど、たぶんオッサンは普通の人よりはハゼを釣る方だと思う。
っということは、状況による対処がある程度は上手くいってるということでもあると思う。
しかし、今日はどうにも分からなくなってしまった。
どうやったら良いのか?どうやったら釣れるのか?
考えれば考えるほど迷宮に迷い込んでしまったのだ。
いつものように休日はハゼ釣りだ。
いや、ハゼ釣りに行ってる場合じゃないとは思うんだけど、もっと有意義な過ごし方も思いつかないんもんだから、ハゼ釣りの通常営業になる。
オッサンが住んでいる地域は臨海部が近い地域で、自転車圏内に海の陸っぱりの釣り場が結構あります。
「釣りをするには恵まれた場所だよな〜」とつくづく思うが、そもそもこんな場所に住んでなければ釣りすらもやってないだろうとも思う。
いつものハゼの穴釣り場『秘密の花園』に到着すると、有意義な過ごし方を忘れた釣り人達がいた。
なんでか知らないが、今シーズンはこの釣り場に結構釣り人がいて困惑する。
確かに今年は数もサイズも良いので噂が噂を呼んでいるのかもしれない。
釣り人の噂ってアナログなくせに伝達スピードはギガビット級に早いので、”ある場所で釣れる”という情報はすぐに広まる。
しかし、この現象も今の時期だけだろうとも思う。
この釣り場のNo1釣り師「穴師匠」も言ってたけど、「噂を聞きつけて一度は来るんだけど、そんな簡単には釣れないからすぐに来なくなるんだよね〜」
ハゼの穴釣りは夏とは違い、釣り糸を垂れればポンポン釣れるほど甘くはない。
今はまだマシでまだ釣れる時期だけど、その内に寒くなるわ、数も上がらなくなるわで厳しくなる。
そうなればこの釣り場もいつもの落ち着きを取り戻すのだろう。
現場に到着するが、暖かかった昨日とは違って寒々しい空模様だし、なぜか潮が濁っていてハゼがいる穴がよく見えない。
なんでこんなに濁ってるの?
なんでだろ?と思ってたら、その原因が遠くの方から近づいてきた。
犯人はウェイクボードのボート。
ボートが通過する度に波が立って海底の砂を巻き上げて潮が濁るのだ。
ここらへんは運河だから船が通過するのはしょうがないが、このボートは通過ではなくて何度も往復するから迷惑。釣り人の敵である。
アララ来ちゃってるのか、まぁ彼らも商売なんだから・・・と気持ちを切り替えるが、隣のオヤジは我慢できずにボートに向かって怒鳴る。
「あっちでやれぇぇぇ〜!」
よく分かります、その怒鳴りたい気持ち。
だがそんな声はボートのエンジン音にかき消されて届いてないだろう。
ウェイクボーダーが転ぶとボートもストップし旋回して沈した奴を迎えに行くんだけど、その時はエンジンも静かになる。
ちょうどそのオヤジの目の前で沈して静かになった。
”ホレ!今なら声が届くぞ!”とオッサンはウキウキしながらそのオヤジがどうするか見てたんだけど、オヤジは黙ったままで何も言わない。
まぁこんなもんっしょ!
国会のヤジと一緒で、自分が言ってるのがバレないとタカをくくってるから怒鳴ってるだけで、いざとなったらだんまりだ。
オッサンも人のことは言えないが、こんな所でハゼを釣ってる奴なんて人間的にチッポケだろうて。
そんなオヤジは無視して釣りの準備を始める。
エサのアオイソメはこちらへ向かう途中の街の釣具屋で買ってきた。
昨日はエサ切れで納竿になったから、今日はそうならないように多めに仕入れた。
値段は少し高いけどタップリ入ってる
あと昨日ビクのヒモが切れて、危うくハゼが入ったままビクごと海に奉納するところだったので、頑丈なロープで補修してきた。
このビクもずいぶん長く使ってきたな〜
岩の穴がよく見えないんだけど、薄っすらと黒っぽくなってるのが穴らしいのでそんな感じのポイントに仕掛けを落としてゆく。
スルスルと落ちていってくれればいいが、見当違いなところに落としていたりもする。
穴にビンゴな場合でも、まず最初のアタリはコツコツ系のカニのアタリだ。
カニを排除しないとマハゼが喰ってこないことが多いから、しばらくカニに喰わせておいて、ゆっくりと上げると3〜5匹くらいイソメに喰らいついてるカニ団子状態で上がってくる。
コレを何度か繰り返してカニが少なくなってくると、遠慮深いマハゼがやっとイソメを喰ってくるという感じ。
しかしカニを排除したらそのまま音沙汰なしという事もある、というよりはカニを釣っておしまいな穴のほうが遥かに多い。
開始30分程カニ釣りにいそしんでいたが、やっとマハゼのアタリが来た。
クンクン!と数cm竿を曲げてくるゆっくりとしたアタリは間違いなくマハゼのものだ。
一応一匹目なので慎重にゆっくり喰わせることにする。
きゃつもなかなか大きく喰い込まないで、いつまでもクンクン!と味見程度の引きしかみせない。
しかし、我慢できずにやっと喰い込んだらしい、グ〜〜ンっと必要以上に大きく竿を下げてきた。
もうここまで引くとこちらでアワセを入れなくても、向こうアワセでハリ掛かりする。
なかなかの重量感で上がってきた本日の一匹目は引きの割には小さい15cmクラス。
もうちょっと良いサイズを期待した重量感だったけど・・・
この穴はコレ一匹で終了。
お隣りの穴に落とすと珍しくすぐにハゼのアタリが!
でも小さいな・・・というアタリで今度は早めにアワセを入れると予想外の横走り。
竿をしならせて上がってきたのは、本日最大の18cmのマハゼだった。
お〜!大型が上がってきた!
同じ穴からもう一匹上がってきたけど、やっぱり一匹目の方が大きくて穴の世界では大きい奴から喰ってくるという順番になってるらしい。
そのうち雨が降ってきて、風も強くなってきた。
風が吹くと波が立つので余計にハゼの穴が見えなくなってくる。
雨と風のダブルパンチ!
ひゃ〜厳しいなぁ。
一人また一人と釣り人が帰ってゆく。
しかし、あきらめの悪い釣り人がオッサンともうひとり、H氏である。
H氏はついさっき来たので、この程度の小雨で帰るわけにもいかず粘っている。
オッサンも負けじと居座る。
しかし、この頃からオッサンの釣りがズレてくる。
目が慣れてきたせいか穴は見えている。
なので正確に穴に落とせるんだけど、問題はその後である。
マハゼのアタリがあり、いつものタイミングでアワセても一瞬ハリ掛かりするんだけどスッポ抜ける。
もしくは水面まで上がってくるんだけど、そこでスッポ抜ける。
負けじと落とし込み釣法でゆっくり落としてアタらせ、良いタイミングでアワセてもスッポ抜ける。
これらが多発した。
どう考えてもおかしい。
タイミング的には掛かるハズだし、現に一瞬だけど掛かっている。
エサの端っこを咥えているだけの感じではなく、明らかにハリに掛かっているハズ。
でもスッポ抜けるのだ。
エサの長さ、ハリへの通し方、アワセの強さ大きさなどをいろいろと変えたりしたけど、とにかく抜ける。
釣り上げた数よりもスッポ抜けて逃したハゼの方が多い。
当然、ハリ掛かりしてから逃したハゼはもう喰ってこないので、次のチャンスはもうない。
いくら考えてもこの原因が分からない。
さっきまでは釣れてたのに・・・
こんな事を繰り返している内に風と雨で身体も冷えてきたし、アタリも遠のいたので納竿にしました。
持ってきたランチをパクつきながら考えるがまとまらず・・・
以前とパッケージが変わったような気がするが、味は同じだった。「悪魔的なうまさ」と豪語するほどのものでもないが美味しいよ!
H氏にその疑問を投げかけると「そりゃ〜、スレバリ使ってるんだもん落ちるでしょ!」と軽く返された。
確かにカエシが無いからハズレやすいとは思うけど、あれほど連続して抜けるなんて事があるのかな?
原因は必ずあるはずなんだけど、いくら考えても答えが見いだせないオッサン。
まだまだオッサンも尻が青いようで、分からないことだらけなのでした。
でも、だからこそ次はなんとかしようと考える。
コレこそが釣りのおかしみなんだろう。
3時間で8匹と数はイマイチでしたが、18cmが2匹、17.5cmが1匹とサイズ的には楽しめました。
数は少ないけど、コレくらいが例年の穴釣りの釣果だったりする
18cm
18cm
17.5cm
スレバリじゃなくてカエシのあるハリを使えばゲット出来たハゼもいたと思うけど、釣るだけが目的じゃないから今後もスレを使い続けると思います。
これでいいのだ!