2021年夏シーズン12回目のハゼ釣りはネタを仕込んだが…

2021年夏シーズン12回目のハゼ釣りはネタを仕込んだけど…

2021年8月9日。2021年夏シーズン12回目のハゼ釣りに行ってきました。

 

釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【はぜつき磯→夕やけなぎさ】天気:曇り時々雨釣行時間:5時30分くらい(潮位:200cm満潮)〜9時30分くらい(潮位:75cm下げ7分)大潮釣果:マハゼ100匹(6cm〜12cm)

 

 

竿:3.6mのち2.4m(ヒゲ竿)のち2.1m 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:ベビーボイルホタテ時々アオイソメハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け

 

 

まぁ、なんですよ…

 

オッサンのネタものはいつもながら玉砕ばかりで成功した試しがない。

 

何をもって成功と判断するのかは難しいが、とりあえずは気持ち良くハゼが釣れればひとまずはヨシとしよう。

 

そんなサクセス・ストリーを夢見て、本日もネタを仕込んでのハゼ釣行。

 

連休の昨日は台風10号最接近だったのでハゼ釣りに行けなかったけど、それでも台風一過のタイミングで夕(ゆう)マズメ狙いで出撃した仲間は爆釣だったらしい。

 

台風後の釣りは、爆釣か激渋のどちらかになることが多い。

 

たいていは渋い方に振れるんだけど、場合によってはアホみたいに釣れる事態もありえる。

 

そんな仲間の報告を羨ましく思うが、もうオッサンには天気のタイミングを見計らって出撃する瞬発力もなくて、あ〜歳はとりたくねぇな〜と思うしかないのである。

 

だもんで、暇を持て余した昨日はネタ仕込みに専念したオッサンなのでした。

 

 

 

予報では本日も微妙な天気。

 

台風がらみの天気予報はコロコロ変わるから、こちらも気がきじゃなくて心がソワソワする。

 

ついさっきチェックした予報は晴れだったのに今は雨予報に変わるのも珍しくなく、「んだよ!さっき晴れって言ったじゃんかよ!」と一喜一憂するオッサン。

 

なにせネタを試したくてウズウズしているので、天気予報にも食ってかかる始末の悪さ。

 

しかし、最終的には曇のち雨でおまけに風が強い予報にて確定。

 

んだよ!っと舌打ちだが、この時にはもう既に『ハゼ釣りに行く!』側にアクセル全開だった。

 

 

昨今の天気予報はほとんどハズレない印象。

 

現在は2015年に運用開始した気象静止衛星『ひまわり8号』が頑張っていて、世界で初めて鮮明なカラー画像を撮影できるようになったらしい。

 

解像度も従来の2倍となり、日本付近の観測頻度は2分半おきに行われているようで、ほぼリアルタイムで雲の様子が鮮明に解析できるらしい。

 

現在の降水予報精度は年平均83%。

 

こう聞くとかなりの精度と思われるかもしれませんが、1950年の降水の予報精度が約72%だったようなので70年も経ったにもかかわらずプラス10%と聞くと微妙ではある。

 

気象関係者としては「その10%アップがスゴイんだよ!分かってないね〜!」っとズブの素人のオッサンに言われたくないだろうが、天気予報とは必ずしも当たるのが良いとは限らない。

 

良い予報は当たり、悪い予報はハズレて欲しいのが人情だ。

 

なので、確率100%が善というわけでもなくて、ハズレる余地も必要だということだ。

 

関係ないけど、昔の天気予報は全然当たらなかったらしく、戦争で突撃の際には弾丸に当たらないようゲン担ぎで「測候所、測候所…」と唱えた程だったらしい。

 

本当かどうかは知らないけど…

 

 

 

んで、本日は曇りのち雨&強風を覚悟でのハゼ釣行だけど「もしかしたらナイスなハゼ日和になるかもしんまい!測候所、測候所…」と唱えながら愛車を漕ぐ。

 

空はかなりの面積が青空で、どう見てもこれから雨が降るようには見えない。

 

結局、どんなに高性能な人工衛星を飛ばそうが、どんなに素晴らしいAI技術が発達しようが、それを扱う人間がアホなままでは全ては宝の持ち腐れなのである。

 

そして残念ながら人間とは厚かましくてワンマンな生き物なので、どんな人間も自分にとって悪い方に転がるのを好まない往生際のバッドな生き物だ。

 

こんなんだから、AIに言わせれば「人間の相手なんてしてられっかよ!」と映画『マトリックス』みたいにAIが人間を不要と判断する日が来るかもしれない。

 

よく映画でも小説でも、機械が感情を持つことにより人間に反旗を翻すかもしれないから、機械が感情を持つことを恐れるみたいな話があったりするが、それもどうだろう?

 

感情が無いから尻を洗うのも人を殺すのも同じ無感情でやるでは?

 

感情を持つことにより真の意思疎通が生まれるじゃないの?

 

人間は病気になってもやって良いことと悪い事の区別がつくのは、感情があるからでしょ。

 

たまにぶっ壊れた人間もいるけど何にでも例外はあって、大多数はキチンとしているから世の中が成り立っている。

 

人と機械とのパートナーシップ社会は、機械が感情を持つ事で初めて実現すると思う。

 

 

 

んなわけで、「そっらを越えて〜、ラ・ラ・ラ、ほっしの彼方ぁ〜♪」っと感情を持つロボット代表の歌を奏でながらチャリは進む。

ハングリーハゼはいずこ?

いつものように現場が見える橋から眺めるが、大潮の満潮時間なもんだから潮位が高くて釣りをする足場がなさそう。

 

風もそこそこ吹いていて海面が波立っている。

 

「やはり風は吹くのか…」

 

どんな釣りでも風は大敵で、釣りづらいったらありゃしない!

 

特にオッサンはミャク釣りで、おまけに小さなアタリを繊細に取るタイプだから風が吹くとアタリが分からない。

 

まだ雨のほうがマシだ!雨は釣れるし。

 

そんな現場なもんだからハゼ釣り人は数えるくらいしかいない。

連休にもかかわらず釣り人が少ないな…

 

橋のたもとで常連さんが釣り糸を垂れていたので、橋の上から塩梅を聞いてみる。

 

「全然ダメ!アタリが無いよ〜」とのレスポンス。

 

釣り場は違うけど昨日の爆釣報告で期待してたんだけど、ダメかぁ…

 

この常連さんはかなりの手練だから信用できる。

 

このレベルでダメと言うんだからダメなんだろう。

 

なんだよアタリが無いって…せっかくネタも仕込んできたのに…

 

悔しいから上から石を投げてやろうと思ったくらいだ。

 

これから雨も降るし風も思ったより強いから、ヨシ!帰ろう!っと引き返すくらいの強い意志を持っていたらハゼ釣りなんぞはやってないだろう。

 

「せっかくここまで来たんだから、一応やってみましょうかね…」と貧乏臭いオッサン。

 

 

まずはいつものポイントへやってくる。

 

本来なら早速ネタを試したいところだが、今現在の潮位では高すぎて釣りにならんだろう。

 

まずは通常業務で数を稼ぎ、心の余裕ができてからネタをやろう!、と全くネタものを信用してないオッサン。

 

後ほどそのネタで実釣するのですが、それを見ればみんなも期待できないと思うだろう。

 

 

今現在、大潮の満潮だから思いっきり潮位が高く、いつもは護岸石の上に立って釣るんだけどそれすらもままならない潮加減。

えらい潮が高いな

 

よく見ると、ってよく見なくてもそうなんだけど、やはり水潮になっている。

 

そりゃ〜昨日あれだけ雨が降れば水潮にもなるわな。

 

これじゃ〜厳しいわけだ。

赤潮とも違う濁りが出ている水潮

 

まずは3.6mの長竿で始める。

 

風がそこそこ強いから長竿も厳しいが、この潮位だし水潮だから沖狙いじゃないと釣れんだろう。

 

少しでも沖に行きたいのでジャブジャブと水に立ち込むが、やはり冷たい。

 

水潮って海水と真水が混ざるんじゃなくて、上が真水で下が海水の二枚潮の構成。

 

真水の方が水温が低くなるのでこのように冷たくなる。

 

まぁ、夏場はこの冷たさが心地良くもあるが、ハゼが釣れなきゃ心地も悪い。

 

 

一応ハゼは汽水域の魚だけど、それでも真水を嫌うのでハゼは沖にいるはずだ。

 

できる限り沖方向に振り込みス〜っと仕掛けが落ちていきスン!っと着底。

 

釣れる時はこの時点でアタるんだけど全く音沙汰なし。

 

フッ!そういうことか…。チクショ〜!言われた通りじゃんかよ!!

 

天気予報と同じで悪い事はハズレて欲しいんじゃ〜!とのオッサンの願い虚しく、アタリがない。

 

どこに落としても全然アタって来ないぞ!

 

しかし、実はこういう時は!?ってそんな魔法はなくて、とにかく喰ってくるハゼを探すしかなくて、とにかくシラミつぶしに探すしかないのである。

 

頑張ってシラミを潰していると、あるポイントで小さなアタリがあった!

 

いた!オッサンの瞳孔が開く。

 

オッサンに居所を教えたらお終いだ。仕留めちゃる!

 

アタリがあったポイントに寸分狂わず落とすと着底すぐにアタリ、掛ける。

 

上がってきたのはこんな程度なサイズだが、この渋いなかで贅沢はいってられない。

やっと釣れたよ〜

 

開始20分でやっと一匹目。

 

次も全く同じポイントに落とすとすぐにアタリがあり、同じポイントで数匹上がってくる。

 

こういうアタリ方をするということはハゼが全然居ないんじゃなくて、単に喰ってこないだけ。

 

ハゼはそこそこいるんだけど喰いが悪いだけ。

 

なので、喰ってくるハゼを探せば、その一匹に刺激され近所のハゼも喰ってくる。

 

だもんで、いつもここでオッサンが口を酸っぱくして言ってるように、全く同じポイントに落とせる技術を磨いておけば、周りは釣れないけど自分は釣れるという優越感に浸ることが出来ます。

 

水深に関係なく、半径10cmできればその半分の5cm以内に落とせるように精進して下さい。

 

とは言え、その最初の一匹を探すのにかなりの時間がかかる。

 

次のハングリーハゼを見つけたいんだけど、なかなか居ないぞ!

 

こういう時はホンの僅かなズレで喰う喰わないになるから、狙ってというよりは偶然に期待するしかないんだよね〜

 

ここは2m以上ある深場だから良型を期待してたんだけど、せいぜい10cmくらいしか釣れなくて、やはり良型サイズは沖にいるのかな。

 

風も強くて3.6mの長竿があおられ、アタリを取るのもままならない。

 

一時間粘てみたけど15匹しか釣れなくて、泣きそうになる。

 

ダメだ!移動じゃ!!

 

いよいよヒゲ竿の登場だけど…

やってきたのは【夕やけなぎさ】

 

さすがにこちらにはそこそこのハゼ釣り人がいる。

ここは釣れる釣れない関係なくいつも人がいる

 

こちらに来たのはサイズはともかく数を稼ぐという理由でもある。

 

オッサンのノルマは1束(100匹)なので、もうメダカでもなんでもいいから数釣る作戦。

 

恥も外聞もないんじゃ〜!である。

 

しかし一番の理由は本日のネタの実釣だ。

 

そのネタとは『クジラヒゲ』の穂先を使った実釣実験である。

 

オッサンの釣り方は小さなアタリをキャッチするのですが、そのアタリをもっと確実に取りたいがためにクジラのヒゲを使ったらどうだろう?という企画です。

 

※クジラヒゲ竿の詳しい経緯に付いてはこちらからどうぞ↓↓↓『竿の穂先をクジラのヒゲでやってみるぞ!作戦』

 

このヒゲ竿は全長2.4mなので深場では厳しくて、遠浅の【夕やけなぎさ】なら釣りになるというわけです。

 

こちらの釣り場は入り江になっていて、風もいくぶん弱くなるので釣りやすいというのもありがたい。

 

ワクワクしながらヒゲ竿の準備をしていると、何人もの常連がここから立ち去ろうとしているではありませんか!?

 

聞くと「たいして釣れないし、小さいのばかりでつまらないから移動する」とのこと。

 

オッサンが大漁を期待して今まさにやろうとしているのに、そんなやる気を削ぐ冷たいコメント。

 

「アッチはもっと釣れないし、風が強くて釣りにならないよ!」とオッサンには珍しくノンフィクションなコメントで引き止める。

 

一見良い人のようだけどソコは実は裏があって、他の釣り人の釣れ具合で次のポイントを見極めるため。

 

そのためにはある程度のレベルの釣り師じゃないと参考にならんのである。

 

こんな平和なハゼ釣り場にも駆け引きと策略が渦巻いているのである。くわばら、くわばら…

 

 

準備ができたので実験開始。

ハテ?クジラのヒゲで釣れるのか?

 

いつものようにス〜と落とすつもりが、竿が超先調子なほぼ棒だからドスン!と落ちる。

 

アタリを取るのに道糸にテンションを掛けるが、その許容範囲がとてもタイトで、緩過ぎるかオモリが動いてしまう。

 

難しいな…

 

とりあえずアタリは取れるが、ハゼが小さく喰いも浅いのでハリに掛からず。

 

何度か入れ直してやっとハゼを掛ける。

 

しばらく泳がせて竿の調子をみる。

 

ほとんどクジラヒゲの部分だけがしなるだけで、キレイに竿がしならなくて不自然な角度で曲がっている。

 

まぁコレは当たり前で、もともとの竿先3ブランク分を外してヒゲを装着してるから、ハゼが掛かったくらいではしなるハズもない。

 

上がってきたハゼは10cmくらいで、アタリ方と泳ぎの強さからもっと小さい印象だったけどアテが全然違う。

ん〜?このサイズの挙動だったか!?

 

ムムム…厳しいな。

 

アタリは頻繁にあって、上がってくるハゼもそこそこのサイズもいるんだけど、アタリを含めた竿の挙動がどうもしっくりこない。

 

それでも釣れないことはないから釣り続ける。

 

 

空は雲がドンドン厚くなり、ときおり雨も落ちてくる。

 

風はますます強くなり、竿が持っていかれるくらいの突風も吹いてきた。

 

状況は悪くなるばかりでこのままではノルマが達成できない。

 

オッサンも焦り始める。

 

せっかく仕込んできたヒゲ竿で粘ってみたが、その弱点もいろいろ見えてきた。

 

この時点での釣果は70匹。

 

このままではマズイぞ!

 

というわけで竿をチェンジするが、3.6mの長竿は強風に吹かれて話にならず。

 

仕方がないのでヒゲ竿のヒゲ部を外し、本来の竿の姿に戻す。

 

実はヒゲを完全に信用していたわけではないので、こんな事もあろうかと持ってきてたんですよ!

 

ただ、長さが3mだとこの強風では厳しいので、今度は持ち手部側を3本外して2.1mの長さにする。

 

当然持ちにくいし見た目も悪いが、釣りは釣れてなんぼのもんじゃい!

カッコ悪いが気にしない

 

さすがに本来の竿の姿なのでバランスが良い。

 

途端に釣りやすくなり、数も上がるようになる。

 

相変わらず風は強いけど強風対策はあって、仕掛けを着水させたら竿を上に立てるんじゃなくて寝かせます。

 

寝かせる角度は水平よりも低く、竿先が水面近くになるくらい。

 

こうすると風の抵抗が少なくなってアタリが取りやすくなります。

 

それでも風に吹かれてアタリが取れない時は、その角度でス〜っとズル引きするとアタリが取れるようになります。

 

ただ、アワセの角度が悪くなるので掛けづらくなるのですが、風に吹かれてな〜んも分からなくて全然釣れないという状況よりは遥かにマシです。

 

 

遊んでばかりいたのでエサのホタテの消費も激しくて、持ってきたホタテが無くなってしまった。

 

あとは仲間からもらったアオイソメでしのぐしかない。

 

この時点であと10匹釣らねばならない。

 

イソメもアタリはあるんだけどハリ掛かりが良くなくて、厳しいこの強風下ではなおさらだ。

 

雨も本格的な降りになってきた。

 

それでも何とかハゼを釣り上げ目標達成にて、即撤収!

 

4時間粘ってというか遊んで100匹ジャスト。

ひゃ〜、なんとか達成!

 

今回はクジラのヒゲ穂先を使ってみましたが、いくつかの問題点もありました。

 

竿は一番穂先が大事なのは間違いないけど、2番目3番目もそれにつられてキレイにしならないと、とても釣りづらいというのが良く分かりました。

 

後は竿全体のバランス。

 

今回のヒゲ竿は重心が極端に手元方向にいってしまったので、変なバランスになり、竿を握っていた手が痛くなってしまいました。

 

 

今後クジラのヒゲを使うかは未定ですが、使うとするならば、ヒゲ全体をもっともっと細く削り、既存の竿に付ける時は一番先のブランクだけで済むようにするべきだと思いました。

 

まぁ、この手の手作りものは一発で決まることはまず無いので、ゆっくりと時間をかけながら微調整を繰り返して理想に近づけるのがセオリー。

 

問題はオッサンはすぐに飽きてしまうので、ゆっくり微調整なんてやってらんないのだ。

 

 

っという訳で、普通のアイテムで普通に釣るのが一番釣れるというわかりきったオチで勘弁して下さい。

 

 

 

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