2021年12月12日。2021年34回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:「秘密の花園」(KR@→KLA)※釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:晴れ釣行時間:7時30分(潮位:95cm上げ2分)〜11時30分くらい(潮位:160cmほぼ満潮)小潮釣果:マハゼ12匹(13〜17cm)
竿:ベイシックジャパン「行雲流水」1.5m道糸:フロロカーボン1.5号 ハリス:フロロカーボン1号ハリ:袖4号スレオモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:アオイソメハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
もうそろそろハゼの穴釣りも飽きてきた。
コレが大型ハゼぞろいで、時おり20cmオーバーも釣れた!なんて事態だったら、ここまでヘソを曲げることもなかったろう。
しかし2021年の穴ハゼどもは小粒ばかりで、しかも浅い穴ばかりから釣れてくるもんだから、冬ハゼの醍醐味である小気味よい引きが楽しめない。
たいそうくすぶる穴釣りになっている。
もう12月も中旬。
そろそろハゼの穴釣りも終わりの香りが漂ってきたので、希望を持とうにもイマイチ信じきれんのである。
というわけで今回もネタものに走り、現実から目を背けようという作戦である。
今回のネタはコレ↓
なにやら怪しい錠剤
これは「エクスタシー」とか「ヤーバー」と呼ばれる市販されてない薬剤で、これでハゼをアッパラパーにして釣り上げる!
と散々このブログ内で使い古した言い回しなんだけど、そ〜いう人道に反した事ではない。
この薬剤の正体はコレ↓
ビタミンB群のサプリメント
このビタミンBパワーでお疲れのハゼに喝を入れて釣り上げる!という事でもない。
説明すると、ビタミンB群の中でも特に注目なのはビタミンB2で、どうやらこのB2とやらは水中で怪しく光るらしい。
釣りアイテムで『ケイムラ』と呼ばれ、紫外線が当たると光って魚に注目させるというのがありますが、要はコレと同じ働きをするのがビタミンB2らしい。
ケイムラって塗料とかもあるけど、そこそこなお値段するし、今回はエサに使用するので「たべられません」では困る。
まずはネットで「ビタミンB2」の粉末を調べてみたが、海外の怪しい商品はあったが国内ものって無いのね…
なので、今回はお手軽に近所のドラッグストアでサプリメントを買ってきたんだけど、純粋なビタミンB2ではなくて、B1やらB12やらナイアシン、葉酸など訳の分からん成分も含まれている。
別に倦怠感やダルさを回復する目的ではないのでB2以外はいらんのだが、サプリメントっていらんものまで突っ込んで多効果感を演出してくるから厄介である。
B2以外に用は無いのだが…
120錠も入ってお得なお値段だったが、こんなんで回復するなら誰も苦労はせん!
しかし、そもそも薬なんてプラシーボ効果狙いみたいなもんだから”信じるものは救われる”で、飲むだけで効いた気になるんだろうて…
その効果の程は知る人ぞ知るが、まずはビタミンB2をゲット。
お次は、このナイスサプリを粉末に加工しなくてはならない。
とうわけで、いつものように貧乏人の味方100均にて物色。
買ってきたのは「ミニすり鉢セット」
「すりこぎ」も付属しているナイスアイテム
ヨシ!これで準備完了。
すり鉢にビタミン剤を入れてたら、ちょうど妻に発見されて「なに怪しい事してんの?」と犯罪者を見るかのような眼差し。
「いや……、コレをすり潰そうと…」と自己弁護なオッサン。
「そんなので潰れるわけ無いじゃない!ハンマーみたいので潰さないと…」人は他人事となるとクレバーで芯を食ったコメントをする。
そうなのか!?
オッサンの中ではすり鉢しか思い浮かばなかったのだが、言われてみるとそ〜いう気にもなる!
突然自信がなくなるオッサン。
すり鉢じゃ〜潰れんのか?
しかし、今更ハンマーを持ち出すのも負けた気がして悔しい。
とりあえずゴリゴリ圧を掛けてみるとあっさり砕けた。
正義は勝つ!
更にゴリゴリして粉状にする。
けっこう簡単に粉になった
こんな簡単に砕けるなら身体への吸収もバッチリだね!と妙に納得するオッサン。
お次はコレをビンに入れまして、
ビンに入れて
水を入れてシャカシャカ混ぜると、光る水溶液の完成じゃ!
色的にはポンジュースみたい
暗い穴の中でキラキラ光るイソメのイメージ。
本当かどうか知らないけど、もともとイソメにはケイムラ機能があって水中で光るらしいが、この液体で更にパワーアップって感じだね!
気になるのが、サプリメントだけにケミカル臭がするんだけど大丈夫かな?
魚は基本的にエサの匂いで寄ってくるから、このケミカル臭がどう影響するのかは微妙なところだ。
いや、それ以前にビタミンB2以外の成分がどう影響するのか?
「これでオラの生活習慣病も改善するぜぃ!」と思いながらハゼがイソメを喰ってくれるのか?
そもそもこの水溶液が水中で光るのか?
本来ならブラックライトを照射して実証するべきだが、残念ながらそんなオシャレでトリッキーなライトは持ってないので想像に任せるしかない。
いつものように不安ばかりのネタなのでした。
昨日の土曜日はいつものように釣れた!らしい。
まったく…、オッサンが行けない時ばかり釣れやがって。
しかし、本日の狙いは数ではない。
ハゼの穴釣りは数よりサイズである。
今シーズンはまだ誰も20cmオーバーを上げてない。
ここは一発オッサンが第一号となって伝説になっちゃる!と意気込んでのポイント選び。
オッサンの釣りがいつもパッとしないのは、このようなヨコシマな邪念ばかりで釣り糸垂れてるからだろうな…
しかし人間の原動力は欲望だ!
欲望のない人間なんて居ないっしょ?
あのお釈迦様(=仏陀)だって3人の妻が居て、それぞれに子供がいたらしい。
本能のままに好き勝手に生きるのではなくて、欲望を理性でコントロールして生きてるのが人間であり、そのバランスの度合いが人間性というものに現れる。
欲望大いに結構、ビバ欲望!なのである。
んで欲望のまま釣りするオッサンは、今日も怪しい作戦のハゼ釣り。
やってきたのは常連もあまり来ないポイント。
ココは数は釣れないけど、上がれば大型ハゼが期待できるエリア。
なのでイチかバチかになるんだけど、今シーズンはもう数釣りも飽きたので、そろそろ結果(=20cmオーバー)にコミットするべきだろう。
しかし問題は、このエリアは朝方は日陰だし、いつも風が吹いているから寒いんだ!
今日は陽気が良いらしいが、完全防寒仕様にてやってきたオッサン。
釣り場に到着するが、誰もいないだろうと思ってたんだけど先客がいて、オッサン目当てのポイントに陣取っていた。
ムムム…、先を越されたか。
しょうがない、釣り場は早いもん勝ちだ。
まずはいつものようにブレックファースト。
ホットスポドリと怪しいパンにて。
朝食べるには微妙なライン
もぐもぐしながら釣り場のチェック。
潮位はまだ低いが、これから上がってくるから悪くはないだろう。
ただ、潮位が低いから水際の石は滑りやすいから気を付けないとね。
安全確保は最優先!
続いて釣りの準備を始めるが、まず取り出したるは怪しいイソメ。
自宅を出る時にひとつまみ分ビタミン液に漬けておいた。
ある程度浸さないと発光効果が無いだろうと思ったからなんだけど、移動時間の30分ほど漬けたイソメ自体の見た目は黄色くなってないから、本当に光るのか甚だ疑問だ。
イソメがご臨終してないか心配だったけど、ニョロニョロ動いてたからホッとする。
ヤク中のイソメ達
では早速、実釣開始。
適当な穴に落とすとなんと!すぐにアタリが!?という事は全く無くて、全然アタらないんですけど…
落とせど落とせど何の反応もない。
ムムム…、ビタミン効果は失敗か!?と思ってたら、やっとマハゼのアタリが来て上がってきたのは16cmくらい。
とりあえず一匹目
すぐに二匹目も上がってきたんだけど、同じ程度のサイズ…
そうじゃねぇ〜んだよ…
こんな程度のサイズを求めて、こんなお寒いポイントに鼻水垂らして粘ってる訳ではないのだが。
釣れにくいポイントだからこの釣れなさはしょうがないとしても、問題はイソメ側にありまして…
コレはオッサンの作戦ミスが原因かも知れないが、イソメがブチブチと切れやすい。
この原因はビタミン水溶液の水にあると思う。
昨晩作った時に入れた水は水道水。
その液体にイソメを入れたので、イソメが弱ってしまったのだろうて。
何とか生き永らえてはいるが、白っぽいしブヨブヨ柔らかいので、どうみても水が原因だと思う。
う〜ん、これは盲点だった。
しかしそれ以前によくよく考えてみると、死んだエビやホタテならビタミン水溶液を吸収して発光するのかも知れんが、活餌が身体に取り込むか?
活きているんだから異物を身体に取り込むという事は考えにくい。
通常なら異物は排除する方向だろう。
つまり、ビタミン液に漬けたこのイソメは、水道水で弱ったただのイソメなのでした。
っというわけで、いつものようにネタ失敗じゃ〜!
この事実に気づいたオッサン。
まぁ、そんなのやる前から気付けよ!って話ですが、人間って奴は夢みてる時は脳ミソがお花畑になるから、こんなもんだろう。
厳しい現実をぶつけられるまでは、せめて短い時間くらいは夢を見させてよ!である。
さて、夢から覚めたタイミングでH2氏から「ご飯食べようよ」の連絡にて移動開始。
とりあえず夢から覚めたオッサン。
ご飯後は通常のイソメで釣り開始。
イソメのボディも赤く、ちぎると真っ赤な体液が吹き出しクネクネと元気である。
やっぱり新鮮なイソメは良いね〜
とは言え、これで釣れるほど穴釣りは甘くない。
さっきからチョロチョロとアタっては来るけど、そのプレイスが浅い穴ばかりでチョンチョン!程度のアタリで喰ってこなくなる。
こちとらはその後のグ〜ン!っと大きく引っ張るアタリを待ち構えてるんだけど、全然そのアタリが来ないじゃん!?
かといって、最初の浅いアタリでアワセてもハリに掛からず。
掛からないならまだマシな方で、イソメの先っちょだけ咥えてハゼが穴から上がって来るもんだから、姿が見えた途端にハゼがイソメを離して穴に消えてゆくこと数知れず…
こういうハゼはもう喰って来ないもんだから、セカンドチャンスもありゃしない。
たま〜にハリ掛かりして上がってきても、浅い穴から釣れたハゼってすぐに水面から抜き上げざるを得なくて、ハゼが空中で暴れて手で握る前にハリから外れてボチャ!って落ちてゆく…
本来なら水面下で泳がせて疲れさせ、大人しくなってから抜き上げる。
その泳がせている時のやり取りと重量感が穴釣りの醍醐味なんだけど、ソレも無くて挙句の果てはボチャ!である。
悔しいったらありゃしないが、せめてもの救いがハゼが小さいから、例え落としても「小さいからリリースしてやるよ…」っと負け惜しみ程度で済むことである。
これが大型ハゼを落としたともなれば、本当に「あぁ〜!」って声が出るんだから。本当だよ!
オッサンはカエシの無いスレバリを使っているから、余計に外れるのカモ知れない。
夏ハゼならともかく、一匹一匹が貴重な穴釣りでもスレを使う。
他の常連を見ていると、釣れたハゼを手で掴まないでハリに掛かったままブラ〜ンとぶら下げたまま歩き回ったりしている。
よくそんなリスキーな事するな〜と思うが、「まず外れないよ!」との事。
あんな小さなカエシでもそれだけの信頼があるらしい。
何で穴釣りでもスレバリを使ってるんだろう?
ハゼを傷つけたくないという意味もあるが、一番の理由が穴釣りのお師匠様の影響だと思う。
この秘密の花園で出会ったオッサンが唯一ハゼ釣りの師匠と呼べる名人。
そのお師匠様がスレバリを使っていたから、リスペクトとオマージュの念を込めているのかも知れない。
ハゼを確実に取り込むなら普通の針を使えば良いんだけど、いつかまたお師匠様に会った時の為に使い続けているんだと思います。
オッサンの今の釣りを見たら何と言われるんだろう?
多分、褒めてはくれないだろう。
以前はもっと丁寧な釣りをしていたから…
あの屈託のない笑顔で「ずいぶん下手になったね〜!」と笑われるかも知れない。
毎回のようにこの釣り場で会っていたけど、ここ数年会わなくなった。
それほど歳でも無かったから、何か不測の事態が起きたのか…
悪い方向ばかり考えてしまうが、今でも毎回毎回「今日はいるのか?いてくれ〜!」と気にしてるんだけど未だ出会えず。
またお会いした時にあの難解な釣り談義を聞きたいものだ。
また出会ったら、その時は話するだけで満足するのだろう。
釣りなんてしてたらもったいない!
オッサンが毎週のように穴釣りに出掛ける理由の半分以上が、またお師匠様に出会えると期待しているから。
ちょっと昔を思い出してセンチになってしまいました。
しかし、頃合いの深さの穴から全然アタリが無いんだよね〜
どうなってるんだろう?
ハゼが居ないわけじゃ無いと思うんだけど…
結局、4時間で12匹とくすぶる釣りになってしまいました。
う〜ん、今日も大型出ずか…
なんか、今シーズンはサイズが出ないままな気がしてきました。
一応、常連内では19.5cmまでは出てますが、20cmオーバーは未だ出ず。
このままだと、寂しいままシーズンオフに突入しそうで、なんだかな〜