2021年9月26日。2021年夏シーズン22回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【はぜつき磯→しおじ磯】天気:曇り釣行時間:6時30分くらい(潮位:160cm上げ8分)〜11時00分くらい(潮位:137cm下げ5)中潮釣果:マハゼ100匹(7cm〜12cm)
竿:3.5m 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:ベビーボイルホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
遅ればせながら、先日、オッサンもやっと2回目のワクチン接種を終えました。
行政の大規模摂取だったので、会場は某企業の体育館にて小綺麗で開放的だった。
摂取時間毎に大量の折りたたみ椅子が並べられ、受付、問診、摂取等のブースで分けられている。
オッサンも自分の番が来るまでは暇なもんで、いつものように人間観察で時間を潰していた。
やられる側の細民は緊張の面持ちでおとなしく着席しているのだが、運営側はテキパキと流れ作業をこなしている感じ。
もう何ヶ月も同じ作業をしてるんだろうから、こなれたもんだけど、そこには仕事としてのやる気とモチベーションというかその人の個性が現れる。
案内係的な人達は一応テキパキとこなしてるんだけど、目につくというか鼻につくのがもっと上位の人種。
今回の場合は医療の資格を持っているであろう問診係と摂取係。
ブースで仕切ってあるとは言うものの、隙間から内部はまる見えだ。
まず目に付いたのは問診係。
客がいる時はそれなりに仕事をしてる風だが、客がハケると途端に「ダル〜、何でこんな事せなあかんねん!」な雰囲気を醸し出す奴がいる。
当然、背筋を伸ばた着席姿勢なんてしてなくて、お行儀悪く足は組み、頭を斜めに傾け、見下す視線で事にあたっている。
離れているので会話は聞こえてこないが、話し方も推して知るべしだろうて。
もちろん5ブース全てではなく、あるひとブースだけの話なんだけど、他がチャンとしてもんだからコイツが悪い意味で目立つ。
しかし、その気持ちも分からなくもない。
問診とは言うものの聞かれることは、名前、今までの摂取の有無、注射やアルコール消毒で異変があったかどうかくらいなもんだ。
聴診器をあてたりとか、指で胸をトントン(昔はよくやられたけど最近やらないな。何の意味があったのか知らんけど)したりとか医者らしいことは一切しない。
こんなもん受付時に確認すりゃ〜いいじゃん!程度な話である。
一応、医者がやらなきゃいけないんだろうけど、非常時なんだから例外的に効率よくやるべきだと思うんだけど…
幸いなことにオッサンはそいつに当たらなかったが、どんなダルい会話をするのか興味があった。
お次はいよいよ注射だ。
こちらもブース式だけど、先程よりは密室感がある。
内部がハッキリ分からないので案内係が空いてるブースに客を促すシステムだけど、ここでも個性を発揮してくる。
通常は、医者は座ったままで案内係が連れてくるのを待ってるだけ。
気の利いた医者は、客がハケるとブースの入り口に立って「空いてますよ」アピールをしている。エクセレント!これぞ仕事だ!!
んが、ここにもやる気のない奴がいるもんで、コイツの作戦は数人終わる毎に椅子を入口にバリケードのように置いてシャットアウト!
休憩なのかトイレなのか一服なのか知らんが、姿をくらます。
「何だコイツ!?こんな奴にブチ込まれるのは嫌だな…。何を注入されるか怪しいぞ!」
すぐに帰ってくるんだけど、まぁ注射を打ちまくるのも大変な仕事だと思うが、サボるにしてももっと利口なやり方があるだろうて。
こちらもオッサンは回避し、通常ブースでの摂取だった。
しかし、医者の技量なのか刺した場所を間違ったのか、針を入れた途端にかなりの痛みが走った。
1回目はチクリともしないくらいで、昨今の注射器はスゴイもんだ!と感心しきりで、今回も前回のノリでいたからこの痛みは殊の外だった。
「何すんだコイツ!」ばりに無意識に睨みつけたが若い女医さんでカワイイ系だったので、やっぱり許す。
素顔全体は見えなかったが、こういう時はマスクというアイテムは役に立つ。
国民皆マスク着用となってから久しいが、マスク美人が多いと聞く。
目元しか見えないため判断の範囲が狭くなるから、判定基準が甘くなるゆえの現象だろう。
下手な化粧よりも効果絶大だが、それがため、外したときの落差にも備えておくべきだろう。
まぁマスクは外すだけで判定完了だが、その点、化粧の方が勃ちが悪い、じゃなくて”たち”が悪いのは昔から語り継がれる通りだ。
無事2回の摂取を終え、晴れて無罪放免となったオッサン。
ヨシ!これからは飲み屋で飲み放題!バケーション行きまくりのレッツ・フィーバー!!
気持ちは踊るが悪いことはできないもんで、その日は何とも無かったが翌日は発熱とダルさでグロッキー…
1回めは何とも無かったので、この調子で乗り越えちゃる!とよく言われる『2回めは副反応が出やすい』という都市伝説も眼中なかった。
午前中は仕事だったけど、発熱の影響で何やってたかの記憶も無く、フラフラ状態で帰宅しバタンキュー。
油断してたので何の対策もしてなくて、そのまま死んだように天使の眠りについたオッサン。
意識が薄れゆく中、このまま”Break on throuth(to the other side)”するんだろうか…
そうなると、自宅療養(放置)中の死亡者数にカウントされるのかな…っとくだらん事を考えていた。
夢の中で、オッサンが三途の川で立ち込みながらハゼ釣りをしていると、対岸から死んだ両親が石を投げて邪魔をしてきたので、頭にきてハゼを投げ返して帰ってきた、というトホホな夢で目覚めた。
その効果か知らんが、翌日はスッキリな目覚め!
なかなかブレーク・スルーできないオッサンなのでした。
残念ながら彼岸に到達できなかったオッサンだけど、その要因は心残りがあったから。
2021年のハゼ釣りはすこぶる調子良いので、「せめて今シーズン終了まではブレーク・スルーできん!」っと本能が頑張ったんだと思う。
というわけで、昨日は副反応により寝っぱなしだったもんで、違う意味で身体がけだるいオッサン。
本来なら「もう50歳を超えてるんだし大事をとって休むべきだろう」とも思ったが、釣り仲間が笑顔で良型ハゼをポンポン釣ってる姿を想像すると悔しくて寝てられん!
せめて釣ってる側で石を投げて邪魔しに行くべきだろう!と思ったので、身体にムチを打っての出撃。
愛車を漕いでいると身体がフワフワしていて、ちっとも力が入らんぞ。
釣り場を見渡すが、もう9月も終わりなのでハゼ釣り人は少ない。
もう9月も終了か…
先行の仲間がいたのでハゼ釣りの塩梅を聞いてみるが厳しいらしい。
やっぱり…
昨日、仲間からの情報では【はぜつき磯】【夕やけなぎさ】【しおじ磯】全てで厳しかったらしい。
いよいよ景気が良かった2021年夏シーズンのハゼ釣りも終了か…と覚悟を決めたオッサン。
どこへ行っても同じなら近場でいいや!と【はぜつき磯】から始める。
【はぜつき磯】のいつもの深場ポイント
いくら厳しいとは言っても少しくらいは釣れるでしょ!この時まではお気楽に考えていた。
ス〜っと円弧状に落とすとすぐにアタって来たがどう見ても奴のアタリだ。
ハリ掛かりしなかったが3度目で上がってきたのはやはり奴だった。
コイツだけはいつでも釣れるんだよな〜
その後もアタリはある。アタリだけはね…
しかし、ことごとく奴なのだ。
いずれはマハゼが釣れるハズと様々な方向、様々なポイントにチャレンジするが、全てダボハゼばかりでマハゼは上がらず、アタリすら無い。
20匹ほどダボを釣ったところで堪忍袋の緒が切れた。
移動だぁ!!
やってきたのは今季2度めの【しおじ磯】。
懐かしいぜ!
前回は8月初旬に来て、やはり厳しかったと記憶しております。
今季のしおじ磯は全然パッとしないんだけど、【はぜつき磯】【夕やけなぎさ】がダメならここしか無いんですけど…
こちらも深場ポイントから始めるが、一発目はやはりダボが釣れた。
【しおじ磯】でもコイツかよ!
もうダメだ…
心が萎えたが次はハゼのアタリが来た!
フニャけた心に日が灯る。
絶対、掛けちゃる!!
全集中で寸分違わず狙いのポイントに落とすと、僅かなアタリで上がってきたのは本日一匹目のマハゼ。
やっと釣れたよぉ〜
8cmって感じでこの時期のハゼとしてはなんじゃこりゃ〜!なふざけたサイズなんだけど、この状況で贅沢は言ってられん。
とにかくマハゼが釣れればヨシとしましょう!
その後もアタリは頻繁にあり、ダボも混ざるけどハゼが上がってくる。
しかしサイズはことごとく10cmにも満たない小ハゼばかり…
ムムム…、良型はいずこ!?
恐らくはもっと沖にいるんだろうけど、のべ竿ではどうしようもない。
っていつも言ってるんだけど、んじゃ〜投げたら釣れるのか?と思うが、実は投げても釣れないのでして…
沖にいるはいるんだけど、そんなに喰わないんだよね〜
投げて釣れるくらいなら、とっくに投げ釣りしてます。
本日のハゼ釣りの塩梅は、とにかくハリに掛からない。
サイズが小さいというのもあるけど、喰いが浅くて針までバクッ!っと喰い付かない感じ。
アタリは頻繁にあるんだけど、空振りばかり。
しおじ磯で釣っている仲間もこの現象に悩まされていた。
エサばかり消費され、ビクにハゼが入らない。
オッサンも厳しいは厳しいんだけど、釣り方がありまして…
っともったいブリますが、別に特別な事はやってなくて、最初の一口めで勝負してるんです。
オッサンの釣り方は短期決戦型で、とにかく最初のアタリで掛けにいきます。
着底寸前もしくはすぐのアタリ、ハゼが警戒しながら一口目をついばむ僅かな竿のゆらぎ、ス〜っと水面を滑る道糸の動き、竿に伝わるハゼの気配…
この全てがオッサンのアタリ判定。
正直、これらのアタリに身体が反射的に反応するので、喰わせて釣るのは苦手なんです。
あとは仕掛けの違いカモ知れません。
コレはちょっとマニアックな話になるので、面倒臭い方はスルーしてください。
ミャク釣りの話なんだけど、小さなアタリを取りたいがために極細のPEラインを使ってる事があると思います。
非伸縮性ゆえの高感度、強度も抜群とくれば使わない手はありません。
今後はのべ竿を使ったハゼ釣りでもPEラインが主流になると思います。
オッサンもPEラインを試した時にすげぇ〜なコレ!と思いました。
しかし、今現在は少々考え中です。
確かに釣れますよ!
ハゼが釣れる状況ではPEの特徴が遺憾なく発揮され、手返しが早くなると思います。
しかし、どんな優れたモノにもデメリットはあります。
お値段が高いからたかがハゼ釣りなんぞにそんな投資はできん!というオッサンみたいな貧乏人の発想に至るのは分かります。
んが今回はそんなショボい理由ではありません。
問題なのはフォールスピードです。
仕掛けが着水して、底に着底するまでの速さです。
PEの0.1号みたいに極細のラインだと水の抵抗が少ないので、かなりのスピードで仕掛けが落ちています。
多くの魚がそうであるように、ハゼも落ちてくるエサに反応します。
円弧状に落としているエサのスピードが速すぎるため、ハゼがエサを追って来れないもしくは見逃しているため、落ちたエサにゆっくり喰いつく感じになっている事が考えられます。
つまり、ハゼは警戒心が強いままエサに近づいて来るということです。
これが、ある程度の太さがある道糸ならそのスピードも遅くなるので、落ちてくるエサをハゼが追っかけてきて着底すぐに喰い付く一番ハリ掛かりが良好なシチュエーションを演出できるという訳です。
ハゼは群れで行動しているので、上からのエサを発見した時は我先にと奪い合いになり警戒心が薄れます。
コレが着底直前またはすぐのアタリになります。
あとハゼは運動音痴でドン臭いもんだから、上からのエサを上手くキャッチできなくてエラーしてしまう事も多々あります。
その場合はエラーして脇に転がったエサに喰い付くのですが、魚は目が悪いもんだからエサを探してウロウロするので、すぐに喰い付けない事もあります。
コレが着底後にちょっと時間を置いてから来るアタリになります。
どちらにせよ、落ちてくるエサをハゼに気付かせないとこの状況が作れません。
なので、今現在はナイロン0.8号を使っているオッサン。
もちろん、通常もしくは爆釣の状況ならこんな面倒臭いことをせずとも釣れるので、PEラインは強力な武器になると思います。
と偉そうな御託を並べましたが、単に仕掛けを作るのが面倒だからというのが一番の理由だ。
PEラインシステムは単純にPEだけというわけにもいかないもんだから、手間がかかるんですよね〜
竿先の天上糸をかませるかどうかは別にして、オモリ側の仕掛け糸は必須になります。
コレをやっておかないとPEライン部で根掛りすると大変です。
オッサンもやったことあるんですが、強靭なのでなかなかラインが切れない。
竿を痛めたくないから道糸と一直線に竿を引っ張りますが、リリアンまるごとスッポ抜けたり、ギューッと引っ張るもんだから竿が固着して縮まなくなったり(最悪はそれを直そうとして折れる)します。
なので仕掛け糸は大事ですよ〜
話をハゼ釣りに戻します。
ボチボチとハゼは釣れるんだけど、今日はそんなテクニカルなハゼ釣り日。
喰わせる型の釣り人には向いてないバッド・デー。
オッサンが釣り上げる度に周囲の視線が刺さる。
いや…別に…悪い事してる訳じゃないと思いますが…
オッサンは無実だ!
しかし、ず〜っと型が小さいぞ!
潮も動き始めてるんだから良型が上がるハズ、と信じて続けてるんだけど全然サイズアップしない。
結局、ノルマの1束まで粘ったけど最後までサイズは小さいままだった。
4時間半粘って100匹ジャスト。
ハゼが小さいからビクがスカスカだ
ひと仕事終え、釣り場を見渡すといつの間にか大盛況なハゼ釣り場になっていた。
どうやら子供釣り大会的なイベントをしているらしく、チビッコ達がワラワラ湧いていた。
可哀想に…、何でこんなテクニカルな日にやってるんだろう?
もっと簡単に釣れる夏場にやればいいのにとも思ったが、恐らくは熱中症にならないよう涼しい時期の開催なんだろう。
緊急事態そっちのけな賑わい
釣れない中での釣れる状況。
実はオッサンは釣れない状況の釣りが好きな方でして…
釣れる時はすぐに飽きちゃうんだけど、釣れない時は粘れるんだよな〜
たぶん、いろいろ試してどんな釣り方なら釣れるかを探るのが楽しいんだと思う。
釣れる時はそんな事する必要がないからね。
とは言え、釣れないとつまらないのは誰でも同じだ。
次も渋い釣りになるといいな〜っと願う、マゾいオッサンなのでした。