2021年9月5日。2021年夏シーズン18回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【はぜつき磯→夕やけなぎさ】天気:雨のち曇り釣行時間:6時30分くらい(潮位:140cm下げ4分)〜10時00分くらい(潮位:27cm干潮)中潮釣果:マハゼ124匹(8cm〜14cm)
竿:3.5m 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:ベビーボイルホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
2021年もいよいよ9月に突入。
今年は残暑が厳しかったり肌寒い日が続いたりと、どっちなんだよ!な夏の終り。
9月といえば、夏が終わり秋へ向かってゆく少しセンチメンタルになりがちな頃合い。
そんな切ない時候なもんだから、9月をテーマにした楽曲も多い。
古くは竹内まりやから、大原櫻子、クレイジーケンバンド、変わりダネでは原田知世…
しかしオッサンの中の『September』と言えば、Earth, Wind & Fire以外ありえない!
このディスコソング(という響きも既に死語だが…)が世に放たれてから40年以上になるが、移り変わりの早い現代においても全く色褪せず、汗臭いアースなPVをyoutubeで未だにパワープレイしているオッサン。
歌詞の内容は実は9月ではなくて、クリスマスの時にSeptemberを偲ぶというものだから、本来ならタイトルは『December』とかになるハズだ。
しかし、楽曲とはあくまで音の響き優先でDecemberよりもSeptemberの方が出音としては美しく聞こえるもんだから、心の中ではクリスマスをイメージしつつ出音はSeptemberで押し通そう!という事になったんだろうて…
まぁ、こんな経緯はオッサンのテキトーなイメージだけど、曲が素晴らしいからタイトルと内容の相違なんてミジンコみたいな話だ。
そんなEW&Fにも高齢化は訪れていて、バンドリーダー兼ヴォーカルのモーリス・ホワイトが2016年に死去してしまった。
奇しくも同じ年にあのプリンスも死去したんだけど、その時のメディアの扱いが天と地以上の差に愕然とした。
プリンスの死は速報で流され、各ワイドショーがトップネタとして特集も組んでいた。
んがしかし!モーリス・ホワイトの時は一応こんなニュースもありまっせ的な扱い…
まぁ、業績やらその才能や影響力などを考慮すると当然といえば当然なんだけど、オッサン的にはプリンスはどうもなぁ…という位置づけだったもんで、オッサンと世間とのズレに違和感というか孤立感を覚えたと記憶しております。
そんなアースな季節がやってきた9月のハゼ釣りも、ますますテクニカルな釣りモノになってきました。
昨日の釣り仲間の釣果報告では悲劇の4匹という、惨憺たるありさま。
しかもこの釣り師はかなりの手練れにもかかわらずだ。
明日は厳しい戦いになりそうだ…、オッサンは覚悟した。
目が覚めると既に5時を廻っているが、まだ薄暗い朝。
もうこの時期になると朝が空けるのも遅くなる。
その上、気のせいと思いたいが雨音がしている。
「ん〜?雨降ってるの?マジか!?」
少々風は吹くけど、天気はなんとか持ちそうだと思ってたけど残念!
レインスーツという名の安ガッパを着込み、今日もハゼ釣り場へ出発。
シャカシャカと愛車を漕ぐが、9月とはいえカッパはまだ暑い。
マスクもしてるもんだから体温の熱気とマスクでメガネが曇って前方がよく見えない。
まぁ、毎週通っている道だから目をつぶっても行ける!とも思うが、老い先短い人生を更にショートカットすべきではないだろう。
いつものように現場を見渡すが、さすがにこの雨の中では釣り人はほとんどいない。
普通は雨の中やらんわな!
こちらの現場【はぜつき磯】には釣り人はいないけどあちらの【夕やけなぎさ】にはいるんだろうな…と思いながら様子を見に行くと、そこそこの釣り人がいた。
チラホラとハゼ釣り人がいた
いつもに比べれば少ないけど、よくこんな雨の日にやるもんだ。
どこで釣り糸を垂れるか少々悩んでいると、他の常連さんもそんな感じで思案中。
お互いに情報交換しながらメイメイのポイントに散ってゆく。
オッサンはいつもの【はぜつき磯】に引き返すことにする。
今日は空いてるからダメなら動けばいいや!
お目当てのポイントで釣りの準備を始める。
本日はおNewのアイテムを持ってきました。
その名は『ダイワ 清流X 硬調 35』
竿を新調しました。
今まで使っていた長竿は『軽極 ハゼ 硬式 360』で軽くて良い竿なのですが、いくつか思うところもありまして…
どんなものにも何かしらモノ足りないと言うか、欲が出てきてしまう。
ある釣り師の言うことにゃ〜「その竿で1000匹釣ってから次を考えろ!」で、ごもっともだと思う。
さすがに1000匹も釣れば、その竿の良し悪しも分かるだろうから、次の竿をご所望なら「次はこうしたい、あ〜したい」と目的が具体的になる。
釣り人によって、やたら竿をチェンジする人がいるんだけど結局は迷走して釣りそものの技術がアップしないと思う。
竿はあくまで腕の延長に過ぎなくて、ベースである腕が確かでなければどんなアイテムを使っても結果はみえている。
『弘法筆を選ばず』とは言うものの、実際は弘法大師もかなり筆を選んだらしいが、それは一般には理解できないレベルで突き詰めようとした筆選びであって、一般レベルではどんな筆であっても立派に書いたんだと思う。
釣り竿も同じで、まずは腕を磨かない事には話にならん!
そりゃ〜変な竿よりも、そこそこのお値段の竿の方が楽しめるし、上達も早いと思うが、ある程度のレベルまではその一本でじっくりやるべきだろう。
竿や仕掛けはいろいろあって、どれを選ぶのかはその人次第だけど、やるならひとつの方法でドッシリ構えてやり続ける。
釣りって魚との対話で、まずはひとつの方法での会話=単一言語話者(Monolingual)が出来てから、二言語話者(Bilingual)や多言語話者(Multilingual)を目指せば良いんだと思う。
たったひとつの言語も話せないのに多言語を目指そうとするのは無理っしょ!
昨年に軽極ハゼを買って以来、さすがに1000匹は釣ったハズなので、もう次を考えても良い頃だ。
という訳で今回の購入に至ったわけですが、選択肢なんてほとんどなかった。
オッサンは竿尻を手のひらに包み込むように握る『ケツ持ち』で握るから、長竿といえども軽量が大前提。
軽極ハゼ360が45gだから、同じ長さでせいぜい50gで探してたんだけどてんで見つからないのね〜
んで白羽の矢が立ったのが今回の竿で47g。
『硬調』とあるから、硬めと言うのもオッサンのお眼鏡に叶った要因。
軽極ハゼは硬式なんだけど、少し柔らかくて、わずかだけどアワセが決まらないんです。
小さなアタリはとれるんだけど、アワセがホンのちょっと遅れる。
コレをず〜っと気にしてたんですよ。
竿先を10cmくらいカットしようかな?とも思ったんだけど、コレが原因でこの竿のメリットであるアタリが死んだら本末転倒だし、貧乏性なもんでカットするのももったいないし…
けっこう長い間悶々とした釣りをしていて、やっと今回の決断に至りました。
頼むぞNewアイテム!
記念すべき第一投。
ブン!と振り込んで着水し、ス〜っと円弧状に落として軟着底。
っということは全く無くて、ボチャ!と着水してからのドスン!と着底。
竿の挙動がまだ分からないのでこうなる。
まぁいい…、次は誘い〜掛けたハゼの挙動のチェック。
スンスン!と数cmの誘いを入れるととてもやりやすかったので、誘いは合格。
んでアタリはどうだぁ?と待っているとツンツン!とアタって来たが、どうみてもダボハゼのアタリ。
ダボはアタって来なくていいんですけど…
何度かダボハゼとのやり取りをしつつ、やっとハゼのアタリが来た!
クン!と手首を返すとクイックにアワセが決まり、掛かった!
竿が気持ち良くしなってハゼが暴れる。
しばらく泳がせて竿の挙動をチェックするが、まぁまぁな感じ。
上がってきたのは本日一匹目の彼岸ハゼサイズ。
まだお彼岸には早いが…
次も寸分違わず同じポイントに落とすと、すぐにアタリが来る。
ただ今日は数匹しか続かなくて、次のハゼスポットを探すんだけどなかなか見つからないんだよね〜
上がってくるハゼもちょっと小粒で、ハッキリとアタって来ないから、ダボなのかハゼなのか迷うこと多々あり。
空振りも多くて厳しい釣りになる。
近所の常連も苦戦していて数が伸びないらしい。
オッサンも厳しいは厳しいけど、型はともかくチョロチョロと釣れていて、いかに同じスポットにしっかり落とせるかが勝負を分ける。
とは言え渋くて「今日は釣れないな…、そういう時期だからしょうがないか…」と諦めの境地だった。
この時点で25匹…
しかし、ある常連さんが「あっち(夕やけなぎさ)じゃ〜入れ喰いだよ!行ってごらん!!」という耳寄り情報。
例えば「昨日は入れ喰いだったよ!」は参考にならんけど、これは今の話、Now!である。
#入れ喰いなうなら行かねばならん!急げ!!
【夕やけなぎさ】にやってくると、もう帰ってしまったんだろうほとんど釣り人はいなくなっていた。
釣れなきゃ帰るよね
しかし、入れ喰い現場は既に情報を聞きつけた常連がズラリだった。
そこそこ広いハゼ釣り場とは言え、こんな時に釣れるポイントはとても限られている。
狭い入れ喰いスポットにむさ苦しい常連が6人、ほぼ2m間隔に並ぶ。
広い釣り場でオッサン6人がひとかたまり。
次世代移動通信システム先取りの6G。
傍から見れば奇妙な光景だったと思う。
入れ喰いとは言うものの、どの程度の入れ喰いなのか?
けっこう人によって程度の差があるからどうなんだろう?と半信半疑だったが、エサを落とした途端にサービスタイムスタート!
本当に入れ喰いだった。
着底と同時にアタリが来て、型も10cm程度が多いからハリ掛かりも良好。
ここから先週壊れて買い替えた100均のハゼカウンターにターボがかかる。
こういう時って上機嫌になるし心にも余裕ができるもんだから、くだらない話で盛り上がりながらのハゼ釣り。
みんな手練れだから話をしながらでもポンポン釣り上げる。
入れ喰いの時って釣りに集中しなくても、釣れ続けるからこういうハイの状態になる。
逆に釣れない時の方が黙って真剣にやるんだよね。
もしくはとっとと諦めるか…
入れ喰いとは言えどこでも釣れる訳じゃないけど、ハゼスポットを外さなければそこでのアタリは止まらない。
あっという間にノルマの1束を超えたので、後はテキト〜に釣り続ける。
ありがたいことに単調なリズムで釣れ続けるんだけど、入れ喰いはすぐに飽きてくる。
誰もがそれを感じてるんだけど、誰も釣りをやめようとしない。
お互いに誰かがやめるのを待ってるんだけど、誰が言い出しっぺになるのか…
もうババ抜き状態だ。
みんな絶対に飽きてるんだけど、誰がババを引く?
”誰か、早く〜…”雨乞いのような心の声が聞こえてくるようだ。
「もうやめた!」
ついにH2氏が均衡を破った。
天の声で一同ホッとするんだけど、ここからが釣り人の悪いところで「もう一匹釣ったらおしまい!」と食い下がる。
こういう時って一匹じゃ〜済まないのが世の常で、オッサンも適当に数匹釣り上げてやっと終了。
3時間半で124匹という結果でしたが、最後の一時間足らずでほとんど稼いだ感じ。
型も良いからビクも賑やかだ
釣れたハゼは全てH2氏がお持ち帰りしたんだけど、6G全員分だから悲惨で、あとから聞いた話では490匹いたそうな。
スゴイことになってるんですが
H2氏はマメにハゼを捌くので3時間かかったそうな。
もうここまで来るといじめや嫌がらせのレベルであるが、この数のハゼを消費するのもスゴイ話だ。
さて『ダイワ 清流X 硬調 35』のインプレションですが、あくまでオッサンの好みだけど、軽極ハゼと清流Xどちらも甲乙つけ難いけど、どちらかと言えば清流Xの方が好みかな。
竿に張りがあってアワセがクイックに決まる。
軽極ハゼは少し胴寄りに重心が乗るから、清流よりも少しアワセが遅れる感じ。
ハゼを掛けた後の引きは軽極ハゼの方が楽しめるから、コレはどちらを重視するかで好みが分かれると思う。
これから穴釣りまでの9月いっぱいまでは清流Xで粘ってみようかな。
この竿であと900匹も釣ればその先が見えてくるカモ知れないが、それはもうちょっと先のお話。