2021年10月31日。2021年26回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:「秘密の花園」(KL-@)※釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:曇り釣行時間:7時00分(潮位:67cm干潮)〜11時00分くらい(潮位:124cm上げ5分)若潮釣果:マハゼ17匹(12〜16cm)
竿:ベイシックジャパン「行雲流水」1.5m道糸:フロロカーボン1.5号 ハリス:フロロカーボン1号ハリ:袖4号スレオモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:アオイソメハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
釣りによくある事だけど、自分だけが釣れることがある。
周りの釣り人はサッパリ釣れてなくて、自分だけが妙に釣れる状態。
特に変わったことをしているわけでもないし、飛び抜けた技術を持っているわけでもない。
でもなぜか自分だけ釣れてる。
当人はウハウハなんだけど、釣るたびに周りの視線が突き刺さる。
「なんでコイツだけ釣れるんだ?何か妙な事やってるんじゃね?」
疑心暗鬼の種がムクムクと芽を出し、疑念と猜疑心が花開く。
まぁ往々にして、たまたまソコに喰い気のある魚が集まっていただけというのがオチなんだけど、本人にしてみれば釣りレベルがひと皮むけて、メタル系モンスターを倒したかのようなジャンプアップ!と勘違い。
次回も同じく爆釣を期待して同じポイントに行ってみると、先週近くで散々苦虫を食わされた常連がちゃっかり陣取っている。
「いいもん!オラはレベルアップしたからどこでも釣れるモン!」と後ろ髪をひかれながらも適当なポイントで釣り始める。
んがしかし、その常連も釣れないし、オラもサッパリという現実をぶつけられる。
そして、いつも通りの平穏な釣り場に戻りましたとさ…
このように、釣りにおいては二匹目のどぜうがいることはとても稀であり、人によっては一匹目すらお目にかかれない事も多々ある。
という訳で、時として自分だけが良い思いをすることがあるのが釣りである。
しかし、その逆もあるのもまた釣りである。
今日のオッサンはそんな日だった。
いつものように土曜日も仕事である。
週休二日制が一体いつから一般的になったのか知らんが、オッサンはそんな企業に務めたことがない。
8時間労働やフレックスタイム、残業の上限規制…
労働者保護の規制はいろいろあるが、オッサンが働く職場ではそんな耳障りの良い制度はことごとく採用されていないのばっかだった。
まぁ、道端に落ちてるジャリ銭かき集めるような仕事ばかりしている身分で、贅沢は言ってられんわな。
んでいつものように土曜日の午後になると、釣り仲間の上級国民どもから午前中のハゼ釣り情報が入ってくる。
「今日は釣れたよ〜!」「型も良かったよ!!」
そんなナイスな釣果報告を受け、「んじゃ〜!いっちょオラも爆釣しちゃおっかな〜!!」と期待しての日曜日。
釣り場に到着した途端に昨日もココで釣りしていた上級国民どものいつものリフ。
「今日は渋いよ!釣れないよ!!」
「っざけんな!」
もう毎週のように繰り返されてきたこのやり取り…
土曜日は釣れるんだけど日曜日は渋いこの現象。
思うに、平日の釣り場は人があまりいないから魚が溜まってきて土曜日は釣れる。
んがしかし、日曜日は、土曜日に釣られちゃったし釣り場も荒らされたので厳しいぞ!となっているんだと思う。
いつも思う。
オッサンが土曜日に釣りに来ていたら、今の釣果の倍は釣ってるんだろうなぁ〜
っというのをある常連に話したら、「○○さん(オッサンのこと)が土曜日も釣りに来てたら、ハゼいなくなっちゃうよ!」
たかがこんなオッサンが釣り糸垂れたくらいでハゼがいなくなるとも思えんが、釣り場を荒らすことは間違いないだろうね!
オッサンも土曜日にハゼ釣りに来て、良い思ひしたいな〜
んで、今週もいつものように土曜日の釣果は釣れた!という報告だった。
オッサンも期待半分、諦め半分のぞんざいな心持ちで本日も出撃。
現場に到着した途端に、昨日来ていた常連のいつものセリフ「今日はダメだよ!」をくらった。
慣れてるとは言え、朝イチからコレを聞かされるのも凹む。
さて…、どうしたもんか…
今現在はほぼ干潮で潮位が著しく低く、狙うべき穴を見つけるのに苦労しそうだ。
干潮時間を過ぎれば潮も上がってくるだろうとも思うが、本日は若潮なので劇的な改善は期待できないだろうて。
潮がドン引きでハゼ穴を見つけるのが厳しいぞ!
でも昨日は同じような状態でも釣れたようだから、マメに穴を見つけるしかないのである。
ハゼの穴釣りはとにかく粘り強く、喰ってくるハゼがいる穴を見つけたもん勝ちだ。
ひとつの穴から何匹も釣れるサービスホールを見つければ、一気に数を稼げる。
諦めず腐らず、穴から穴へ倍々プッシュで粘った者が最後に笑うのがこのハゼの穴釣りなのである。
さっさと釣りの準備を済ませ、オッサンも参戦。
先週は忘れてしまったエサ入れも持ってきたので、本日は準備万端だ。
っていうか、忘れたというよりはどこかに置き忘れたらしく、どこにも見当たらなかった。
しょうがないので、今日は昔使っていたエサ入れの底に穴が空いている活餌用を持ってきた。
ハゼの穴釣りはアオイソメがエサだから正しい選択なんだけど、夏ハゼの時はホタテエサなので底に穴が空いてるとホタテ汁が垂れてきて服が臭くなる。
次の夏までには底に穴が空いてないエサ入れをゲットしなければ!
イソメエサなら適任な穴空きエサ入れ
まずは常連たちが並んで釣りをしている適当なポイントから始めてみる。
もうほとんど海底の砂地まで水は引いていて、案の定、ナイスな深さの穴が見当たらない。
実はこういう時は水を見るのではなく岩を見る。
潮位がもっと高いと仮定した時に、どの穴なら適した深さの穴になり、ハゼが釣れるのか?
岩の大きさと岩の組み方をよく見て、ナイスな深さの穴を見極めてソコに仕掛けを落とすのである。
当然、見た目に水は無いんだけど、穴が深いから下の方には水が残っていて、そこにハゼもいるという考え方である。
深さのある穴を見つけてスルスルと落とすとすぐにハゼがアタリが!
グン!グン!グ〜〜ン!っと大きく引いた時にアワセると掛かった!
上がってきたのは15cmくらいの良型だった。
読み通り釣れるとうれしいね〜!
こんな感じで、傍から見ると水の無い所で釣り糸を垂れるオッサン。
他の常連たちが水際で釣りしているのに、陸上で釣りをするオッサン。
この最初の一匹が嬉しくもあり、かつ失敗の種でもあったのは、だいぶ時間が経ってから気づくのであった。
この一匹に気を良くしたオッサン。
水無し釣法で4匹ほど釣り上げ、厳しいは厳しいけど釣れるじゃん!と思っていたのはここまでだった。
実は厳しいながらも他の常連たちもチョロチョロ釣り上げていて、「同じ穴から5匹釣れたよ!」とか「コッチは7匹だったよ!」とか景気の良い話が聞こえてくる。
片や、オッサンはひと穴から一匹の単発で、しかも全然釣れなくてダボハゼとカニの猛攻を喰らい続けていたのである。
これが集中して自分の世界に入り込む釣り師なら問題ないんだろうけど、オッサンはゲスでつまらない人間なので周りの言動を気にしはじめてしまう。
オッサンの悪い癖で目の前の事柄に集中するのではなく、人間観察をし始めてしまうので、周囲に人がいるとその人達の言動が気になってくるのである。
”なんでこの人はこんな事を言ってるんだろう?”とか”この行動の意味は何?”とか…
今での人間観察から、人は全然深くなくてかなり浅いという結論に至るには時間は掛からなかった。
もっと深くて複雑かと思ったら、とても浅くて単純な生き物だった。
ソレは十分わかっているんだけど、必要以上に深読みして、ソコに何かの意味を見出そうとするオッサン。
実はハゼ釣りをしていても、すぐ側に人がいると気になって、釣り半分観察半分であることもしばしば。
ダメだ!こんな事やってると釣りができん!
なので、オッサンは釣れようが釣れまいが人があまりいないポイントに移動するのである。
一応誤解のないよう言っておきますが、別に人が近くに来るのを嫌がってる訳ではないので、ソレは気にしないでください。
ただし、近くに来たら観察されてしまうのは承知上でお願いします。
くだらん深読みされてしまいますよ〜!
っという訳で、常連たちの群れを避けてそそくさと大移動し始めるオッサン。
釣りに集中できる&少しでも水が深いポイントを目指してフラフラと動く。
しかし、コレが裏目に出る。
そこそこナイスな深さの穴に落としても、たま〜に単発でハゼが上がるくらいで、ひと穴から何匹も釣れるサービスホールにブチ当たらない。
移動移動を繰り返すが、全然状況は改善せず。
動けば動くほどダメなパターンに落ちてゆくオッサン。
時おり、H2氏の近くを通りかかる度に塩梅を聞いてみると、「さっきはひとつの穴から7匹上がってきたよ!」とか「今ここで6匹来たよ!」とか羽振りが良い。
この御方、勘が良いというか運が良いというか、普段の人柄の良さが穴釣りに表現されていて、とにかくサービスホールを見つけるのが上手い。
んで、普段から行いの悪いオッサンはこの時思った。
「あ、今日はオッサンの日じゃなかったな…」
という訳で、4時間で17匹と通常の穴釣りの釣果と考えれば喜ばしい数だけど、周りは30匹だの40匹なので、オッサンひとりで離れ小島。
ムムム…、スカスカのビク内
最大サイズは16cm
少しずつハゼも大きくなっているようで、本日の仲間内での最大サイズは17cmとのこと。
次回からいよいよ11月といよいよ穴釣り本番シーズンになってきました。
数は上がらなくてもいいんだけど、サイズが18cmとかが普通に釣れて欲しいのが穴釣り。
20cmオーバーが上がるのはいつになるやら…
周りが釣れてるのにオッサンだけがポツンと釣れない日。
何が敗因かと言えば、それは一瞬のくだらない成功体験にすがりついたオッサン自身にある。
その時に何が良策なのか?をキチンと見極めてチェイス・ザ・チャンス!(by アムロちゃん)
はおいといて、釣りにおいても3つのCH=変化(change)に挑戦(challenge)することは好機(chance)であることを肝に命じるべきでしたね。
どうにも歳をとると、安牌に走るのはいかんな!
一応、穴釣りのネタも2つほどあるので、お次はリスクを犯してみようと思ってます。
ど〜せまた失敗するんだろうけど、同じことばっかじゃ全然つまらん!
リスクヘッジ?
くだらん!玉砕あるのみじゃ〜!っていう人生だからダメなんだろうな、なぁ!俺…