2017年8月12日。2017年夏シーズン14回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:多摩川羽田第一水門脇天気:晴れ釣行時間:13時30分(潮位:55cmほぼ干潮)~15時30分くらい(潮位:70cm上げ2分くらい) 中潮釣果:マハゼ16匹(8~12cm)
竿:「そよ風」2m
道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号 ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ エサ:ボイルベビーホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
本日はお盆突入記念として、気になっていたけど今まで一度も行ったことのないハゼ釣り現場へ向かいました。
現場は多摩川の羽田第一水門の脇になります。
”羽田第一水門”と言っても何それ?ですが、海老取川の近くと言えば「あ~あそこら辺か!」と分かる人は見当がつくと思います。
一応地図をば。こちらが本日の現場になります。
ちょっと前の話になりますが、海老取川のハゼ釣りの様子を見に行った時のこと。
予想通り海老取川のハゼは今年もダメらしいという情報を地元の方から得た。
さらに悪いことに防潮堤の工事もしてるもんだから、おそらくは今後数年は釣りにならないだろう。
ちなみに工事箇所は海老取川の中程だから、多摩川との合流部辺りは釣りは可能。釣れればだけど・・・
なので、海老取川で唯一希望が持てるのは、ある時ある場所限定で大ハゼを狙うのみになるのかな。
工事で立入禁止になっていた
海老取川は今年もダメか・・・
船宿が並ぶ護岸沿いをハゼチェックしながら歩くが、どこもイマイチばかりだった。
あの水門まで行ったら帰ろう・・・もうしばらくはここら辺も来ないだろうなぁ~と思っていた時だった。
最後の水門のすぐ脇にたどり着いたとき、良型で大量のハゼがオッサンの影に気づいて逃げてゆく。
「こんなところに溜まってたんだ!」
早速、オッサンのデスノートにこの現場を記しておいた。
今朝は結構な雨が降っていたので、当然ハゼ釣りは止めておいた。
「今日はゆっくり寝坊しよう!せっかくのお盆だから!!」と毛布に包まってマグロになっていた。※昨晩は東京も冷えたので夏用のブランケットでなく毛布の出番。
全然関係ない話だが、警察用語や鉄道用語で「マグロ」とは轢死体を意味するらしい。
分かりやすくも生々しい表現である。
三度寝した後、雨音も止んでいたので轢死体は起き上がった。
雨はすっかりあがり、晴れ間も見えていた。
今からじゃハゼ釣りに行っても釣れんわな~っと、ゆっくりするつもりだったけどオッサンもやることがない・・・
帰省予定があるため体力は温存しておきたいが、昼間はエアコンを稼働させない鉄の掟があるので家の中にいるだけで体力を消耗してゆく。
っという訳で、ランチをやっつけると颯爽と愛車にまたがったのでした。
多摩川のサイクリングロードをひたすら河口に向かっていると、そこら辺に上半身ハダカのオッサンがうじゃうじゃいる。
「何で脱いじゃうんだろう?自慢する程のボディでもないし・・・っていうか、逆に醜いのだがそんなに見せたいか?」
メタボなボディビルダー達を視界に入れないようにしながら現場に向かうが、多摩川の様子を見るとある重要な事に気がついた。
「やばい!今の時間帯は潮位がドン引きだ。あの現場は釣りになるのか?」
以前現場をチェックした時は水位が上がっていた時間帯だった。
現場が見えてくると水位はかなり下がっていたが、まぁ釣りはできそうだ。
んが、狭い現場に親子の釣り人が陣取っている。
「あららら!考えることはみんな同じか・・・」
一瞬あきらめて帰ろうと思ったが、暑い中せっかくここまで来たし、何よりもまたボディを見せつけられるのも気分が悪い。
ダメ元でお声を掛けさせて頂くと、人の良さそうなお父さんが「もう帰るのでどうぞ!」と言ってくれた。
これが羽田第一水門
船宿「伝寿丸」さんの看板がある階段を下りる
目の前は広大な河口の風景
前に来た時は瓦礫の際まで水位があったけど、今はかなり下がっている。
少々厳しい潮位だ
水面をのぞくとハゼの姿は見えないので厳しい釣りを覚悟する。
何も考えてなかったので、いつも通りの2mの竿しか持ってきてない。
水面は1mほど下なので、護岸に座って釣り糸を垂れる事になった。
熱いコンクリートで尻が焼かれる。
期待薄での第一投。
すぐにアタリがあり、唐揚げサイズのハゼが釣れた。
一投目で釣れると気分が良い
良い意味で期待を裏切られたので「お~、これはいっちゃうかもよ~!」とどこへ行くのかわからないやる気が出てくる。
んがやる気も初めだけだった。
ポツリポツリとアタリはある。
アタリはあるんだけど何かがおかしい・・・
オッサンはアタリに違和感を感じていた。
ハゼが釣れないのは当然ながら、何かが違う。
真っ昼間なので深い方にハゼが移動しているはずだと、深場を攻めていたんだけど、試しにエサが見える浅場に落としてみた。
犯人発覚!
何か知らんが、ハゼではない小魚がエサを突っついてくる。
さらには魚ではない奴もいる・・・よ~く凝視するとその正体はエビだった。
ん~?テナガエビでもないコイツはボサエビか!?
この近くの店ではボサ天重のメニューもある、ここらへんの名物でもある小さなエビだ。
オッサンはいつものホタテの貝柱をエサにしているのでハリから抜けやすい。
ボサがエサをスルスルとハリから抜いて、お持ち帰りしているではないですか!?
どうりでアタリもないのにエサが無くなってるわけだ。
しかし、ハゼとは違うアタリ方をするあの小魚はなんだ?
小魚に集中するがなかなかハリ掛かりしない。
やっと掛けて面白いくらいに暴れて上がってきたのはウグイの稚魚だった。
臭いが強いのであまり触りたくない
ウグイを仕留めたので次はボサエビだ!っとハゼそっちのけで訳の分からないやる気を見せるオッサン。
テナガエビ同様にホタテのヒモをエサにしてみるが、突っつくだけでいくらやってもハリ掛かりしない。
どうやらテナガとはエサの喰い方が違うらしい。
喰わせるのはあきらめて、終いにゃ~エビのボディ狙いのスレ掛かりに期待したがダメでした。
結局ボサエビは釣れなかった・・・
外道遊びにも飽きたのでハゼ釣りに戻る。
深場を狙えばそこそこのハゼも上がってくるが、いかんせんアタリ自体が少なすぎる。
ココらへんのサイズも釣れるが・・・
相変わらずウグイとボサの攻撃を受け、エサだけは消費してゆく。
やっと掛かったと思ったら上がってくるのはいつものコイツ。
どこにでも現れるダボハゼ
小さなアタリはウグイ。
アタリもなくエサを取られるのはボサエビ。
やっと掛かったと思ったらダボハゼ。
外道のジェットストリームアタックを喰らいまくっているオッサンなのでした。
暑さと釣れなさにグロッキー寸前だったので少々休憩。
今日は小倉羊かんだが、どちらかと言うと”練”のほうが好み
釣れる時に釣れる場所で釣れるやり方でやれば釣れる。
釣りの大原則だが、そもそもこんな釣れない真っ昼間に釣り糸を垂れてること自体がアンポンタンなのである。
釣り船が帰ってくる時間になった。
伝寿丸さんも帰ってきたが、潮が引いているので桟橋には付けないらしく、オッサンが釣っている水門脇に横付けしたのに驚いた。
本日の釣り物のマゴチは結構釣れたらしい。お客さんも上機嫌だ。
船宿は釣らせてナンボだから良かったね~
一方、全然釣れないオッサンはもう抜け殻状態だ。
結局2時間粘ったが諦めた。
16匹・・・猛暑とは裏腹に凍え死にそうな貧果である。
夏ハゼの釣果ではない!
いつもなら16匹なんて10分かからないよ、マジで!
マゴチが水揚げされる横で、マゴチのエサを懸命に釣っている惨めなオッサンなのでした。
マゴチと交換してくれないかな~。一番小さいのでいいからサ!
全く割に合わない”わらしべ長者現象”は起きるはずもなかった・・・
本日の敗因は釣れる時ではなかったに尽きます。
早朝&満潮に釣れば、いくらなんでもオッサンのようにはならなかったはずだ。
しっかりと現場の状況を見極めてから来ることをオススメします。
ここでは竿は少なくとも2.4m、できれば2.7mがちょうど良いかな。
2mだと狙える範囲がかなり絞られてしまいます。