2017年17回めのハゼ釣りは江戸川でのボート釣り

恒例の江戸川放水路でのボートハゼ釣り

2017年9月3日。2017年夏シーズン17回目のハゼ釣りに行ってきました。

 

釣り場:江戸川放水路-市川市行徳天気:晴れ釣行時間:7時30分(潮位:85cm下げ8分くらい)〜12時30分くらい(潮位:95cm上げ4分くらい) 中潮釣果:マハゼ105匹(8〜13cm)

 

 

竿:SZM「渓流」1.8m

 

道糸:ナイロン1.0号 ハリス:ナイロン0.6号 ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ エサ:アオイソメのちボイル桜エビのちベビーホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け

 

 

「ハゼ釣りに行こう!」

 

とても短いがたいそう勢いのあるメールが届いた。

 

送りつけて来たのはオッサンの兄。

 

 

オッサンの兄弟は、毎年クリスマスに贈り物を交換しハグし合うというようなことは全くなく、余程の用事がない限りは連絡もしないという微妙な距離感を保っていた。

 

そんな兄からのポジティブメール。

 

 

「今年もそんな時期が来たか・・・」オッサンは述懐する。

 

毎年恒例になりつつある江戸川放水路でのボートハゼ釣り。

 

メンバーはオッサン・オッサン兄・甥っ子(オッサン姉の子供)の三人だ。

 

本来なら甥っ子のパパも参加するべきだが、転勤族なので日本中を単身赴任で出たっきりなもんだから滅多に顔を合わせることもない。

 

 

オッサン兄には子供がいないので、すぐ近くに住んでいる甥っ子を自分の子供のように感じているのかもしれない。

 

このような子供のいない叔父叔母の存在は、親から言わせれば”上手く利用すればカモネギな存在”である。

 

 

親にしてみれば子供の面倒を見てくれるし、子供の好きなものを買ってくれるので家計にも大助かり。

 

子供にしてみれば何でも買ってくれ、好きなものを食べさせてくれるわがまま放題を享受してくれる存在。

 

親子にしてみれば完全なるWIN-WINの関係で、搾取されるのは叔父叔母のみという悲しい人間模様。

 

これに気付かず、一方通行な”愛”を与え続けるおめでたい人は、どこの一族にもいるもんだ。ありがたや〜!ありがたや〜!

 

 

っという訳で恒例の江戸川ボートハゼ釣りも今回で2回め。(昨年は雨天中止になった)

 

まだ夜明け前からオッサンは行動開始。

 

いつものママチャリではなく車移動で、兄と甥っ子をピックアップ。

 

コンビニで朝ごはんを調達するが、ドサクサに紛れて甥っ子のカゴにオッサンのブレックファーストを忍び込ませ代金を兄に全て払わせる。

 

 

江戸川に到着すると、何軒もの船宿の釣り船客の車がズラ〜っと並んでいるし、立ち込みでハゼ釣りをしている人もかなりの人数だ。

 

さすがハゼ釣りのメッカである。

 

 

オッサン御一行様は今年も伊藤遊船さんにお邪魔する。

一昨年もお世話になった船宿

 

多分どの船宿でも変わりないんだろうけど、勝手を知ってるので安心する。

 

 

受付を済ませアオイソメを一パック購入。

 

もちろん全ての代金を兄に払わせたのは言うまでもない。

 

一応「出すよ!」というパフォーマンスは見せておくが、財布のヒモは三重のカタ結びで全く払う気のないオッサン。

 

あ〜甥っ子パワーって素晴らしい!

こちらで受付。エサとか仕掛けもここで購入できる

 

やたらと揺れる桟橋を進み、10人ほど乗れるエンジン付きの小型ボートに乗り込む。

 

いきなり手漕ぎボートに乗り込んで「いってらっしゃ〜い!」ではなく、エンジンボートで手漕ぎボートを牽引し、ポイント近くまで送ってもらい乗り移るというシステムである。

 

休憩などで戻りたい場合も迎えに来てくれ、体力のない現代人にはとてもありがたい。

ボート乗り場への桟橋

 

ちなみに入場料を払うと桟橋でハゼ釣りもできる

 

桟橋にトイレも完備。「立ち小便禁止」と書いてある便所で立って用を足す不道徳な兄

 

エンジンボートでお出迎え

 

カルガモ親子のように手漕ぎボートを牽引してゆく

 

さぁ!出発だ!!

全く生命反応なし!

ポイントを指定すれば送ってくれるだろうけど、どこが良いかなんて分からないから黙ってると適当に連れて行ってくれる。

 

 

下流の方へ移動し、適当なところで手漕ぎボートに乗り移る。

 

前回同様にオッサンが漕ぎ手である。

 

 

他のボートと同じような深さまで移動し、イカリを下ろして釣りの準備をする。

 

竿は全てオッサンのもので、1.8m・2.0m・2.1mの三本を持ってきた。

 

仕掛けはいつもの胴付き仕掛けだが、兄は自分で天秤仕掛けを持ってきていた。

 

 

甥っ子の仕掛けをチャチャっと作って、エサ付けと釣り方をレクチャー。

 

コヤツはアオイソメを触れない草食系男子なので、ボイル桜エビを与えた。

 

兄は自分の天秤仕掛けをガチャガチャやっていて、見るからにダメそうな仕掛けだが心優しい弟としては黙って見守ることにする。

 

二人は早速釣り糸を垂れ始めていたが、オッサンは早朝移動だったので少々疲れて、朝ごはんをやっつけながら二人の釣りを眺めていた。

 

 

しばらくしても全然アタリがないらしく竿がちっとも上がらない。

 

周りの釣り人を見ても全然ダメらしい・・・

 

 

 

残念ながら悪い予感が的中だ。

 

東京はここ数日寒いくらいの陽気で、昨日は冷たい雨も降った。

 

水温がかなり低くなっていて、厳しい釣りになるカモなぁ〜っと思っていた。

 

 

それでも「釣れないことはないっしょ!」とお気楽に考えていた。この時までは・・・

 

 

 

オッサンも釣り糸を垂れる。

 

持ってきたエビとホタテは甥っ子のために温存するので、エサはアオイソメで始める。

 

「ヨシ!一気に釣っちゃおっかな〜!」とやる気満々で始めたのだが、そのやる気も5分でShのデスパイネなみに大きく空振りした。

 

 

アタリが全くない・・・

 

 

 

 

生命反応がない・・・

 

 

 

 

これはヤバイかも・・・

 

 

 

手当たり次第に探りを入れるがどこに入れても全く反応がないのだ。

 

30分程粘るが移動を決断。

 

移動しよう!は良いが、どこにハゼがいるのかさっぱり分からん。

 

 

そこで少々考えたオッサン答えは

地形が変化する所

魚釣りの常套手段で、岩場だったり、障害物があったりなどなど。

 

やはり変化のある場所はハゼも溜まりやすいハズ

 

浅場

今日は晴れているから浅い方が水温が上がる。

 

水温が低いのが釣れない原因だから、少しでも暖かい場所にいるハゼが口を使うハズ

 

まだ深い場所に落ちる季節でもないので、深場にはいないと思う。(赤潮や青潮が原因なら深場の方に逃げてるんだろうけどね)

 

一人でボートに乗ってる人の近所

一人でボートに乗っているということはシロウトではないハズ

 

それなりにこちらでのハゼ釣りを経験していると思われるので、こんな状況にも対応しているのでは・・・

 

 

 

こんなオーディションテーマで見つけたのが、カキ殻でできた中洲みたいな場所のすぐ脇。

 

根掛かりするがこれは地形に変化がある証拠で、しっかり探れば何とかなるかもしんまい・・・

 

 

オッサンの第一投で早速アタリが来る。

 

掛け損ねたので全く同じポイントへ落とすと掛かった!

 

釣り開始から1時間が過ぎてやっと一匹目が上がった。

この一匹が遠かったぁ〜

 

重苦しかった雰囲気の船内も活気づく。

 

んが!この一匹だけで再びアタリが遠のき、ドヨ〜〜ンな空気に包まれる。

 

 

 

移動を繰り返すがどこも全然ダメで、手も足も出ない。

 

開始から2時間半。みんな無言でボートに揺られ、硬い時間だけが過ぎてゆく・・・

 

「もう帰ろう・・・」誰もが心では思っていたが言葉には出せなかった。

 

 

 

こうなるとハゼ釣りというよりはボート漕ぎにきているのと同じで、漕ぎ手は甥っ子にバトンタッチ。

 

ボートを漕ぐという非日常体験してもらおうというのがせめてもの親心というものだ。

 

 

甥っ子はオッサンよりもボート漕ぎが下手で左右にフラフラしていたが、別に目指すポイントもないもんだから好きにさせていたら川の真ん中まで来てしまった。

 

そこでオッサンが何気なしに「反対側へ行こう!」と提案した。

 

オッサンの勘なんだけど、何となく対岸が明るく見え、釣れる予感がしたのだ。

 

 

すぐにオッサンが漕ぎ手になり対岸へ急ぐ。

 

ラストで見つけたハゼのホットスポット

後ろを振り返りながらオッサンのオーディションテーマに合致する場所を見つける。

 

ボート乗り場のL字型の桟橋の中に入る。

 

岸がすぐ目の前だから水深は1mないくらいだろう。

これはボートに乗る必要があるのか?という近さ

 

「どうぞ〜〜!」っとオッサンがオールを片付けている間に兄と甥っ子が投入し、すぐに二人共釣り上げた!

 

やっと生命反応があり、船内が一気に活気づく。

 

 

オッサンも早速釣りに掛かる。

 

落とすとすぐにアタリがあり、ハゼが上がってくる。

 

 

爆釣という程でもないけれど、数回落とせば確実にハゼが上がってくるという状況だ。

 

「やっとハゼ釣りらしくなってきた!」ホッと胸をなでおろすオッサンなのでした。

 

 

ハゼがいればコッチのもので、死んでいたオッサンの闘争心に火がつく。

 

「一気に勝負を掛けちゃる!」

 

 

両隣の身内達を遥かに上回るペースでハゼを上げるオッサン。

オッサン愛用のカウンターがクルクル回り出す

 

水深があるから竿をブルブルと震わせるシェイキングよりも、いつもよりも大げさに10cm程エサを動かすように誘いを入れると喰いが良かった。

 

もともと喰いが悪い日だったので、イソメのタラシは15mmくらいに長めにした方がアタリが頻繁にありました。

 

 

途中イソメがなくなったので桜エビにチェンジしたけど、一匹だと全然喰ってこないから二匹に増量すると喰ってきた。チャッカリしてるぜ〜

桜エビは二匹掛けにしないと喰わなかった

 

 

「よく釣れるな〜」とチンタラやっている兄がオッサンに言ってくるが「こちとら毎週ハゼと勝負しとるんじゃ〜」っと黙らせる。

 

鬼のペースで釣り続けるが、時折甥っ子が「ハゼに喰われた〜」とハリを飲み込んでプラ〜ンと垂れ下がったままのハゼが目の前に現れる。

 

「めんどくせェ〜〜〜」チャチャっと自作の針外しでハリを外して甥っ子にハゼをぶん投げる。

 

まぁ、使っているハリは袖1号なので普通は飲まれるわな〜

 

 

しかし悔しいのがこやつらは15cmオーバーを釣り上げているが、オッサンにはせいぜい13cmまでしか来ない。

 

理由は分かりきっていて、オッサンは数を釣るために頻繁にエサを動かして誘っている。

 

片や、こやつらはハゼが引っ張るまでジ〜っと動かさないでいる。

 

 

いくらハゼと言えども大型は警戒心が強いので、チョンチョン動くエサは警戒して喰ってこないのだろう。

兄が釣り上げた本日最大の15.5cm

 

結局エサが全てなくなるまで釣り続けた。

 

5時間でオッサンは105匹で兄と甥っ子は50匹ずつくらいかな。

江戸川のハゼは丸々太って肉厚だ

 

前半の二時間半は壊滅状態で、オッサンの一匹で終わりだと誰もが思っていたが、最後の移動でハゼのホットスポットが見つかって良かった。

 

 

いくら釣れない日でも何処かにハゼはいるはずなので、粘り強く見つけることが今後の経験として活きてくると思います。

 

オッサン的には、ハゼ釣りってどこにハゼがいるかを見つけるのがほとんど全てで、仕掛けや技術なんて枝葉の話だと思っています。

 

 

 

兄にいろいろと支出させていたので、何とか釣らせないとな〜と釣り船の船長さんの気持ちでいたから、良いハゼ釣行になって良かった、良かった。

 

 

 

「また来年ね!」兄から機嫌の良さそうなメールが来た。

 

来年は財布を持っていかなくても良さそうだ!

 

 

伊藤遊船さんの主。毛並みがスゴくきれいだった

 

 

 

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