2025年8月14日。
2025年夏シーズン13回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【はぜつき磯】
天気:くもり
釣行時間:5時30分くらい(潮位:135cm上げ5分)〜9時30分くらい(潮位:180cm下げ1分)中潮
釣果:マハゼ118匹(9cm〜13cm)
竿:2.1m(行雲流水)一時3.5m(清流X)
道糸:ナイロン0.8号
ハリス:ホンテロン0.6号
ハリ:袖スレ1号
オモリ:自作Fe(鉄)オモリ(1号相当の重さ)
エサ:アオイソメのちボイルベビーホタテ
ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
ハゼ釣りといえば、初心者・大衆釣りの代表的な存在。
誰でもお気軽お手軽に楽しく釣れる、レジャーフィッシングNo.1の釣りもの。
バブな赤ちゃんから寝たきり老人まで、幅広い年代が楽しめる釣りであろう。
とは言うものの、やはり地域性があって、コレは関東地方の東京湾沿岸地域だけのお話で、特に東京では古くは江戸時代から、娯楽のひとつとして親しまれている日本古来の大衆的な釣り。
オッサンのなんとなくの思い込みかもしれないけど、『ハゼを釣る』という地域は、関東や南東北地方・東海地方・関西では近畿地方くらいまでのイメージ。
ハゼって日本列島のほぼ全域の汽水域に生息しているらしいけど、ハゼを釣る文化があるのは上記の地域限定といった感じかな?
その他地域の人は、ハゼという魚は知っているんだろうけど、そんな小魚をわざわざ釣るという行為は思いも寄らないのかもしれない。
そんな感じでハゼ釣りをやる地域ではメジャーな釣りものだけど、どんなものにでも突き詰めようとするストイックな人間がいるもので…
適当に楽しく釣り糸垂れりゃ〜いいもんを、目を血走らせながら、あ〜でもないこ〜でもないやりながら、一匹でも多く釣ろうとする輩。
釣りの世界では、ベテランとか常連とか、もっとスゴイのになると名人とか呼ばれる人たち。
このように呼ばれると聞こえは良いが、実際は「まぁ、そこまでやらんでも…」と周囲に呆れ返られてるのが現実だ。
しかし本人はそんな冷ややかな視線を尻目に、真剣に突き詰めるがあまり、既に周りが見えなくなっている状態にも気づかない。
ここまで来ると、もう完全に自分を見失っている状態だ。
本日のオッサンもそんな感じだった。
昨日はアジ釣りに出かけていたので、ハゼ釣りはお休みした。
んで聞くところによると、昨日はハゼは爆釣!だったらしい。
オッサンがいない時にハゼがよく釣れるのはいつものことなので別段驚きもしないが、ここまで常態化するとハゼに殺意が芽生える。
いつもながらアジ釣りは玉砕に終わり、この悔しさをハゼにぶつけて八つ当たりするべく、今朝はいつもよりも早くに自宅を出発した。
ちょうどいつもの橋に差し掛かると、おひさまが登ってきた。
朝日がまぶしいぜ!
んで振り返って釣り場を見渡すと、やっぱりもうズラリとハゼ釣り人が並んでいる。
オッサンも疲れた身体にバラ鞭打って、精一杯早起きしてきているのに、この人たちはなんでこんな早くに来れるんだろう?
なんであんなに早いんだろう?
昨日のアジ釣りで疲労困憊なので、今日はつべこべ言わずに目の前の【はぜつき磯】でやることにする。
既にやっている仲間から「今日も釣れるよ!昨日ほどじゃないけど…」
最後が引っ掛かるが、とにかく釣れるらしい。
釣れればどこでもいいや!
まずは仲間がやっている目の前の浅場からスタート。
の前に釣りの準備。
兎にも角にも、準備の一番初めは虫除けから。
今シーズンはヌカカにやられまくっているので、ヌカカ用の高級虫除けをば。
この商品を使い始めてからヌカカに刺されなくなったので、効果がバッチリのようだ。
効果抜群だ!
浅場なので竿は2.1mの短竿で手返しよく。
今日も『行雲流水』にて
仕掛けはいつものミャク釣り仕掛け。
浅場だからたまにはシモリウキでもおもしろそうだけど、オッサンウキ釣りは苦手。
そもそもウキ仕掛け持って来てないし。
たまにゃ〜ウキ釣りでも…
餌はいつものボイルベビーホタテと、昨日のアジ釣りで余ったアオイソメ。
問題はこのイソメは太いイソメなので、ハゼのお口にはちょっぴり合わないかな?
10cm以上の良型ハゼなら大丈夫だと思うけど、小ハゼだとハリ掛かりしないだろうな〜…
ホタテとイソメ
太イソメだからな〜
イソメが太くてボリュームがあるから、垂らしは無しで。
コレでも掛かるかどうか…
準備完了にて釣り開始。
水辺に近づくとハゼがワ〜っと逃げてゆく。
ハゼがワンサといるから爆釣じゃ〜!って思われるかもしれませんが、世の中そう甘くありまへんがな。
この手のハゼはまず喰ってきまへん。
昔はこういうのも喰いまくってきたけど、昨今のスレまくったハゼは口を使いませんね〜
なので、手前のハゼは無視して、沖めがけて第一投。
水深が浅いので、着水とほぼ同時に着底。
水辺のあのハゼの濃さだとすぐにアタって来ると思ったけど、シ〜ン…っと反応なし。
スンスン!と細かく誘ってみるが、何の反応もなし。
ムムム…、そう簡単ではないか…
いくつか向きを変えて探るんだけど、全然アタリがないんですけど。
隣りのT氏に「釣れないじゃん!」と文句を言うと、「そんなことないよ!」と目の前で釣り上げ、見せつけてくる。
こんチキショー!
やっとアタって来るエリアを見つけたんだけど、今度はハリ掛かりしない。
落とす度にアタるんだけど、全然掛からない。
「やはり太いイソメだとハリ掛かりしないか…」
そもそもが昨日の今日で疲れまくっていて、身体はダルンダルンで脳みそはポワンポワン状態。
自分でもアタリに全く反応できていないのは分かっちゃいるが、どうにも身体の反応がナマケモノのように鈍い。
「今日は駄目だこりゃ〜…」
開始10分で諦めて、近くの岩に座りこんで釣りはじめる始末。
全然ハリ掛かりしないので餌をホタテにチェンジしようとしたら、竿先をひったくられてやっと釣れた!
やっとだよ〜
同じスポットで二連打。
まぁ、このサイズなら良いね
んで、再び釣れなくなる。
しばらくモサ〜っとしてて、久しぶりに針に掛かった!と思ったらコイツだった。
力が抜けるんだよ!
釣れない原因は太いイソメのせいじゃ!と思ったので、ホタテにチェンジ。
コレなら釣れるだろうて
と思ったけど状況変わらず。
おまけに岩に座ってたからフナムシに襲われた。
そう言えば、あの虫除けには『フナムシにも効果バツグン!』とは書いてなかったな…
もう我慢ならん!ので移動開始。
やって来たのは、前回もやった秘密の花園エリア。
困ったときはここに来ればたいていなんとかなるんだけど、エリアが狭いからすぐに釣り切っちゃうんだよね〜
こちらでも水辺に立つとワ〜っとハゼが逃げてゆくが、さっきのエリアと違ってハゼのサイズが断然大きい。
「このハゼが全部喰ってくればな〜…」
夢のようなお話だけど昔は本当にそうで、時速1束なんて当たり前だったんだから!
歳をとると、しみじみと昔を懐かしんでしまう。
んで、適当に仕掛けを落とすといきなりアタリまくるぅ!って事ななくて、こちらも音沙汰なし。
はぁ〜、今日もダメか…
と思いながらボケ〜っとしているとツン!とアタって来た。
すかさずのフッキングで暴れまくって上がってきたのは、良型ハゼ。
ナイスファイト!な奴
ん〜?もしかして…
次もいまと同じ要領でやってみると、アタって来てしっかり上がってきた!
またしても良型
念のためもう一回やってみると、ハリ掛かりした途端に暴れまくり、本日最大サイズが上がる。
お〜!このサイズなら文句なし!
なるほどね!今日はこうやって釣るんだ!
目の前には良型ハゼがワンサと佇んでいる。
普通はこの手の見えているハゼは、目の前に餌を落としても無反応。
このハゼに口を使わせるには、こちらも辛抱強く繊細な釣りが要求される
まずはいつも通りに円弧状に仕掛けを落とし、軟着底させる。
ここから我慢の子。
短くて5秒、長くて20秒動かさないでそのままステイさせます。
この間にアタれば良しで、アタらなかったら餌を震わせる程度で動かす。
いつもならスンスン!と数cmズル引きとか、オモリを動かさずにゆらゆらと揺らす感じだけど、今日はコレをやるとハゼがビックリして逃げてしまう。
なので、今日は繊細な竿操作が明暗を分けます。
しかも、アタリ方が尋常じゃなくて、竿先を数cm下げるアタリなんてほとんどなくて、ホンの数mm竿先を拝ませる程度。
もしくは竿先に出なくて、手元に振動でツン!以下のス……っといった感じか、もしくは振動すらもないモワ〜ン…系の気配なアタリ方。
このアタリを取れないと釣れないらしい。
厳しいな〜今日は!
と思ったけど、このマニアックなハゼ釣りに、しびれながらも興奮し始めるオッサン。
先程のやる気のなさは吹っ飛び、このおぼろげなハゼ釣りに全集中。
目と手のひらと極小な竿操作に神経を集中させ、ストイック過ぎるハゼ釣りに没入する。
釣れると10cm以上の良型ハゼばかりなので、神経をスリ減らす価値は十分にある。
釣れれば10cm以上は当たり前
調子良くなってきた頃に遠くから嫌な音がしてくる。
釣り船が通過する時間になった。
「クソ!せっかく楽しくなってきたのに」
んでやっぱり、船の立波で水中がかき回され釣れなくなった。
深場ならまたすぐに釣れ始めることが多いけど、浅場の釣りは釣れなくなることが多く、もしくは、しばらくの間水が落ち着くまで待たなければならない。
その間に深場エリアで時間を潰す。
3.5mの長竿で沖狙いをやってみたんだけど、沖なくせにハゼのサイズは小さいわ、ほとんどアタラないわでやってらんね〜
3.5mの長竿でやってみたが
アタらない上、せいぜいこのサイズ
なので、再び秘密の花園へ戻る。
場を休ませていたので、また良型ハゼたちがボケ〜っと佇んでいるのが見える。
んで再びマニアック過ぎ釣法でやると釣れ始める。
ちゃんとやれば釣れる!
近所で何人か他のハゼ釣り人がいたんだけど、皆いなくなったな。
釣れなかったんだろうな。
そりゃ〜、この誘い方とか、このアタリの取り方とかをやれと言われても普通はできないよ。
そうい言えば、後ろを歩いていった釣り人が「全然アタリがないよ」とい言いながら消えていったもんな。
そういう感想の方が正しいと思うよ。
見えている良型ハゼの全部が口を使うわけじゃなくて、基本的に佇んでいるハゼは動かない。
期待できるのは、遠くから餌に寄ってくる奴とか岩陰から突進してくる奴。
コイツらが見えると、「来た!来た!」と期待が高まる。
んで、このタイプはほぼ間違いなく餌を喰ってきて釣れる。
この後、佇みハゼたちはこの手のハゼに刺激されて、餌をついばんでくるというパターンが多かった。
ある時、突進ハゼを期待して大きな岩の脇に落とすと、岩陰から大きな影が飛び出してきた。
あっという間に餌にかぶりつき、反射的にあわせるとグィン!グィン!暴れまくる。
飛び出してきた岩陰に逃げ込むが、奥に逃げられないよう強引に引っ張り返して抜き上げ、上がってきたのはやはり大型のウロハゼだった。
デカキモ!
終盤、この釣り場の情報魔のO氏が「あっちの方では200匹釣れてるよ!」とオッサンを誘ってくれたんだけど、オッサンはこのマニアックな釣りにどハマリしてたので、数釣りに心が動かなかった。
まだ釣れたんだけどタイムアップ。
4時間で118匹と数的にはイマイチだったけど、10cm以上の良型ハゼが8割くらいだったのでビクの中は賑やかだった。
数の割には中身が濃い
今日のハゼ釣りはしびれましたね〜
まさか、あんな繊細な釣りをやるハメになるとは思いませんでした。
ただ、こういう釣りは日頃から意識しながらやっていないと、いきなりやろうとしても無理ってもんです。
毎回毎回集中していれば誰でも出来るようになるので、ハゼが釣りたきゃ〜頑張ってくらさい。
今日は久しぶりにかなり集中し続けたので、釣りが終わったらコレまた疲れ切ってグロッキー。
でも楽しいハゼ釣りになりました。
O氏が仲間が釣り上げたハゼを集めてたんだけど、今日は釣れまくっていたのでビクがとんでもないことになっていた。
700匹以上はいるらしい…
ビクを持ち上げてみたら8kgくらいはありそうだった。
今シーズンは8月に入っても釣れるな〜
しかもサイズが大きくなっているから、数もボリュームもあって楽しいハゼ釣りになっています。
たぶん、雨が降ったり晴天じゃなかったりで、運河の水が赤潮になっていないからだと思います。
今後、暑くて晴れが続けばすぐに赤潮になって釣れなくなると思うので、今のうちに楽しんでおこうと思います。
本日も2束超えを達成したMR氏。
MR氏はこのお盆休みは皆勤でハゼ釣りをやっている。
今日そんなMR氏が、連日ハゼ釣りの疲労でどこにも焦点があってない視線と髭面で帰り際に呟いた。
「もうハゼ釣り飽きたな…」
でしょうね!
しかし明日も確実にここにいるハズだ。
どうやらこの人も自分を見失っているらしい。
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オッサンが毎回ハゼサイズの計測をしているハゼスケールの販売を始めました。
結構お問い合わせを頂いてて、んだば!商売しちゃおっかな〜って思ったんだけど、実際に売るとなると、材料確保が面倒臭かったり、製作にとても気を使うやらでテンヤワンヤ…
正直、利益なんてほとんど無くて商売になりませんが、もしよかったらのぞいてみて下さい。
販売しているのは、オッサンがいつも使っているスケールに改良を加え、なるべく丁寧に作っているので、幾分マシだと思います。
売り切れだったり、怠けて作ってなかったりで、売ってなかったら申し訳ないです。
なるべく頑張って製作します。