2025年8月15日。
2025年夏シーズン14回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【はぜつき磯】
天気:晴れ
釣行時間:5時30分くらい(潮位:105cm上げ3分)〜9時30分くらい(潮位:117cm満潮)小潮
釣果:マハゼ204匹(9cm〜13cm)
竿:2.1m(行雲流水と彩峰Uの合体竿)のち3.5m(清流X)
道糸:ナイロン0.8号
ハリス:ホンテロン0.6号
ハリ:袖スレ1号
オモリ:自作Fe(鉄)オモリ(1号相当の重さ)
エサ:ボイルベビーホタテ
ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
2025年シーズンお盆のハゼ釣りはよく釣れている。
大井ふ頭中央海浜公園のハゼ釣り場に、当たり前のように毎日通っている釣り仲間の常連たち。
オッサンも人のことは言えないが、「この人たちは休みにやることないんかな?」としみじみ思う。
んで、その常連たちの言うことにゃ〜「昨日もよく釣れたよ!」である。
常連とは言え、釣りの技術にレベル差はある。
上手い人もいれば、「う〜ん…、どうでしょう?」と思う人もいる。
コレだけ釣り場に通っているんだから、もうちょっと釣れても良さそうなのだけれども…
まぁ、毎日のように通っていると「何匹釣れた」なんて、どうでも良くなるのだろうて。
ただひたすらに無心に釣り糸を垂れ、ハゼとの対話に勤しむ。
「大漁に釣ってやろう!」とか、そんな下衆な欲望なんぞ微塵も抱くことはない無我の境地。
もう解脱する勢いのトランス状態で、正行のごときハゼ釣り。
オッサンも早くその境地に辿り着きたいと思っているが、ハゼを掛け損ねる度に石を投げつけるようでは、まだまだ遠いガンダーラ。
さて、そんな常連の中でもすこぶる釣る連中は、このお盆期間中に2束(200匹)超えを連発するほどの好釣果が続いているらしい。
ちなみにオッサンはというと、今シーズンはまだ2束釣ってない。
コレではオッサンの立つ瀬も、オッサンの安っぽいメンツも立たないではないか!?
なによりも、片手で数えるくらいはいるであろう、このブログの読者様に合わせる顔がないではないか!?
っというわけで、本日は2束のハゼ釣りを目指そうと思います。
今朝は珍しくバッチリ目が覚めた。
どうやらオッサンも本腰のようだ。
愛車を立ち漕ぎで飛ばし、ハゼ釣り場へ急ぐ。
いつもの橋から釣り場を見渡すと、釣り人がズラリと並ぶもう見慣れた光景。
「やっぱり、みんな来るのが早いな〜」
釣り人ズラリも見慣れた風景
本日の釣りエリアはもう決めている。
上手な常連が連日、鬼のように釣っている【はぜつき磯】の浅場エリアだ。
そちらへやってくると、やはりいつものK氏とMR氏がいた。
「コヤツラは今日も釣りまくるんだろうて…」
いつもなら人のいるエリアは避けているんだけど、本日は釣りまくらなければならないので、オッサンも並んでやることにする。
【はぜつき磯】の浅場エリア
では釣りの準備。
本日の竿はもちろん2.1mの短竿だけど、行雲流水の製品版ではなくて合体竿。
まぁ、竿先半分が行雲流水だから、性能的には行雲流水みたいなものだけれども…
なんだかんだで、この竿で一番数を釣っているからゲン担ぎみたいなものかな。
あと、手に馴染んでいるから使いやすいという意味もあります。
一番数釣っている竿
仕掛けはいつも通りのミャク釣り仕掛け。
コレ以外使わないな〜
餌はボイルベビーホタテ。
オッサン定番のハゼ餌
ハゼ釣りの餌って、やれ「エビ餌が喰う!」とか「やっぱりイソメが良いよ!」とか、まことしやかに力説してくる人がいる。
確かに、その時々で喰う喰わないみたいのを感じないわけでもないけど、基本的にハゼは雑食性でなんでも口に入れる。
よほどトンチンカンな餌を使っていない限りは、たいていは喰ってきますよ!
餌はその人の好みで問題ないと思います。
あと生ハムとかカニカマとか、YOUTUBEやSNSで『最強の神エサ』とか言われて、大げさに絶賛されることがあったりする。
こういうのは定期的に流行る事があるけど、結局は定番餌にはなりませんよね。
現在多くの釣り人が使っている餌は、長い年月たくさんの釣り人が使って生き残り、その地位を獲得した餌です。
流行りの餌が定番にならないと言うのは、つまりそういうことだと思います。
では、2束を目指して釣り開始。
なんだけど、水辺に仁王立ちすると不安になる。
今現在の潮位はちょっと低くて、ちょうど良さそうな水深部にゴロタ石が隙間なくゴロゴロと転がっている状態。
石ばかりなんですけど…
オッサンが使っているミャク釣り仕掛けは、ハゼに見えるよう餌を円弧状に落とすのが基本。
この石ころだらけでそんな事やったら根掛かり必至だ。
なので、垂直にス〜っと落とすんだけど、なんかしっくり来ない。
当然ながら全くアタリがない。
角度を変えて何か所か探ってみたが、アタリの気配が全くない。
かたやK氏は調子よく釣っている。
っというのも、K氏の仕掛けはシモリウキ仕掛け。
こういうエリアでは、ウキ釣りの餌はゆっくり垂直に落ちてゆくからかなり有効になる。
オッサンと同じミャク釣り仕掛けのMR氏も苦戦しているようだ。
もう少し潮が満ちてくれば、手前のカキ殻地帯でも釣れるようになりそうだが、そんな時間の余裕はない。
なので即移動を決断。
スタートからかなりの痛手だ。
同じエリア内の小移動なら問題ないが、エリア自体を大きく動くのはかなり時間のロスになる。
しかし、釣れないところで粘っても釣れないんだから動くしかない。
MR氏も同じタイミングで移動するようだ。
やって来たのは昨日もやっていた『秘密の花園』
ここなら釣れないことはないだろうけど、昨日みたいに待ちの釣りになると2束なんて夢のまた夢。
「頼むぞ!入れ喰いになってくれ〜」と祈るばかりだ。
水辺に立つと、昨日同様に良型ハゼがワンサと逃げるのが見える。
「こいつらが全部喰ってくれれば…」と第一投。
ス〜っと落ちて着底と同時にグン!とひったくるアタリ。
ハリ掛かりすると横走りのナイスファイトで本日の一匹目。
ナイスファイト!ナイスサイズ!
「さぁ来い!」ちょっとドキドキしながら、同じスポットに落とすと…
ツン!っと僅かなアタリからの2連打。
サイズダウンだが、とにかく釣れ続ければOKだ。
まぁ、釣れればね…
んで、次も着底と同時にアタって来て3連打。
今度は良いサイズだ
幸先良いスタートで、やる気になるオッサン。
「この喰いなら2束狙えるか!?」
まだまだ序盤なので油断ならないが、アタリ続けないことにゃ〜話にならない。
どこに落としてもアタって来るほどの爆釣ではないけれど、ホットスポットを見つければ5匹は確実に釣れる状況。
しかもサイズが10cm以上の良型が多いので、釣り甲斐もある。
昨日はこのスポットでmm単位の釣りを余儀なくされ、しびれるハゼ釣りだったけど、本日は昨日よりは喰い方かハッキリしている。
とは言え、元気にアタって来るほどでもなくてツン!っと1cmくらい竿先を拝ませるおとなしいアタリ方。
「小ハゼが突いてきたかな?」と思いながらアワセると、いきなり横走りしてグイン!グイン!引っ張りまくる良型だったりするから油断ならない。
おとなしいアタリでもこのサイズだったりする
今日も水が澄んでいるから底がよく見えるんだけど、足元に良型ハゼがボケ〜っとしている。
釣りをしながらハゼがいる箇所をチェックしておいて、アタリが遠のいたタイミングでプチ移動。
なにせ短竿とは言え、2.1mの竿なので足元なんて狙えない。
ハゼが逃げないように、この竿でもやりやすい位置にそ〜っと移動し、先程唾を付けたポイントに落とすとツン!と餌を喰ってくる。
今日はこの繰り返しだった。
そもそもこのエリアはあまり広くない。
広いエリアだったら、ハゼを釣り上げても周りからハゼが供給されて釣れ続けることもあるけど、このような狭いエリアはポイントを休ませながらハゼが集まってきたらまた狙うという釣り方になる。
でもこの釣り方が出来るということは、本日は良い日でして…
釣れれば良型揃いだし
ソコで釣り切ったらもう終了という日も少なくない。
本日はハゼが喰ってくる日というのは間違いないんだけど、全部が全部口を使ってくるわけではない。
目の前に落としても全く知らん顔なハゼも多くて、オッサンをやきもきさせる事も多かった。
ハゼはウジャウジャいるんですよ。
こんな竿でちんたら一匹一匹釣ってないで、投網で一網打尽にすれば一発で数10匹はゲット出来るだろうて、と思う。
それくらいにハゼは群れている。
でも喰ってこないんだな〜
とにかくやることはいつもひとつで喰ってくるハゼを探し続けること。
コレしかないのである。
ハゼの群れに落とすと多くのハゼは知らんぷりだけど、中には口を使ってくるハゼがいる。
そいつの特徴は、遠目からツーっと一直線に餌に寄ってきたり、岩陰から突進してきたりして、バク!っと餌に喰い付く。
そして、それに刺激されて周りのハゼが口を使い始めるという事も多い。
それでもせいぜい5匹くらいなもので、やっぱり餌に無関心なハゼが多いな。
アタリが遠のいてプチ移動した時に、今釣れていたスポットを見ると「こんなにハゼいたんだ!」とビックリするほどハゼがいたりすることもある。
こんなにいるのに喰わないんだ…
まぁコレはしょうがなくて、こちとらのやることは喰ってくるハゼをただ探すことしかできない。
時間とともに喰いが悪くなり、アタリが遠のき、時間だけが無情に過ぎてゆく…
「やっと喰ってきた!」と思ったら空振り三連発…
コンチキショー!
いっそのこと、モリでハゼをグサグサと突きまくりたいくらいだ。
これほど焦るには理由がある。
このお盆期間中は天気が良くなくて、雨も降り曇り空が多かった。
ゆえに水がキレイに澄んでいたので、ハゼが釣れまくったのだと思います。
そして今後はまた暑くなり、雨も期待できないらしい。
つまり、今後は赤潮になりハゼが釣れなくなる可能性が大ということです。
チャンスは今日しかない!
もっと早くにやっておけよ!なんですが、お気楽に構えていたら、こんな有り様になっちゃって…
っというわけで、本日のオッサンは焦りまくっているのです。
おひさまは高く登ってきて、日陰だったこのエリアにも強烈な日射が襲ってくる。
おひさまが当たると水底のハゼがよく見えるんだけど、こいつらが全然口を使わなくなる。
もうどこに落としても、誘っても誘っても、忘れた頃にやっと喰ってきて1匹釣れるといった厳しいあんばいになった。
2束まであと50匹を切った時点で移動を決断。
浅場が釣れないので深場ゾーンへ移動する。
このエリアは朝方MR氏がやっていたんだけど、そのうちにいなくなったから釣れなかったらしい。
朝とは様相が違うし、浅場で粘っても釣れないから、最後の賭けでこちらへやって来た。
ここで釣れなけりゃ〜ジ・エンドだ!
深場の沖狙いなので3.5mの長竿を取り出す。
いつもの3.5m竿
さぁ、アタってくれよ〜!と願いながら着底すると、すぐにツン!とアタって来て釣れた。
よくぞ釣れてくれた!
落とす度にアタって来て、希望がムクムク鎌首をもたげる。
アタるからと言って、釣れ続けるわけでなはくて空振りも多い。
長竿だから余計にスカも多いけど、とにかくアタってくれるのはありがたい。
この調子ならいける!
問題は持ってきた餌があと僅か…
間に合うか?
最悪、餌は仲間から恵んでもらえるけど、この近所には誰もいないから、貰いに行く時間がもったいない。
オッサンはいつもはちょっと大きめにホタテを付けるんだけど、餌を節約するため小さめにセット。
アタるのにちょっと時間がかかるけど、それでもハゼは喰ってくる。
餌が無くなる寸前で2束達成。
4時間で204匹と目標達成できて良かった良かった。
やっとだよ〜!
なんとかギリギリで間に合いました。
8割は10cm以上の良型揃いで、ボリュームがあるからビクも重い。
釣りを終えたらヘトヘトだった。
こんなに焦ってハゼ釣りしたのも久しぶりだな〜
釣ったハゼを渡そうと移動していると、みんなまだ釣りをしていた。
オッサンが最後だと思ってたのに、みんな粘るな〜
今日はどこもよく釣れ、型も良かったみたいだから粘っていたようだ。
みんな笑顔だったけど、ひとりだけ浮かない顔のMR氏。
思ったように釣れなかったみたいだけど、ちゃっかり2束釣っていた。
そこまで釣ったのに浮かない顔とは…
もうこの人は、他人が計り知れないステージに行ってしまったようだ。
釣りをしていたある時、オッサンが悶々としていると後ろから声をかけられた。
「完熟オヤジさんですよね?」
ドキ!またこの瞬間が来た。
この瞬間は何度経験しても慣れない。
オッサンの隣りで釣りをしていた方で、このブログを読んでくれているようだ。
しかし、たまに声をかけられるんだけど、初めて会ったのによく正体が分かるな〜と感心する。
オッサンが物欲しそうな顔しているからだろうか?声をかけてくれる人からなにかしら頂く事が多い。
とても美味しかったです。ありがとうございます!
いつも羊羹羊羹言ってるから和菓子をくれる人が多いけど、オッサンはスイーツ全般大好きなので、洋菓子もウェルカムよ!
この暑さと晴天が続くと、すぐに赤潮発生!になってしまうと思われます。
釣れる釣れないは状況次第だけど、とにかく、釣りをやる時は熱中症や怪我にお気をつけください。
ここがまた赤潮になるんだろうな…
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オッサンが毎回ハゼサイズの計測をしているハゼスケールの販売を始めました。
結構お問い合わせを頂いてて、んだば!商売しちゃおっかな〜って思ったんだけど、実際に売るとなると、材料確保が面倒臭かったり、製作にとても気を使うやらでテンヤワンヤ…
正直、利益なんてほとんど無くて商売になりませんが、もしよかったらのぞいてみて下さい。
販売しているのは、オッサンがいつも使っているスケールに改良を加え、なるべく丁寧に作っているので、幾分マシだと思います。
売り切れだったり、怠けて作ってなかったりで、売ってなかったら申し訳ないです。
なるべく頑張って製作します。