2023年6月25日。
2023年5回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【はぜつき磯】
天気:晴れ
釣行時間:5時00分くらい(潮位:116cm上げ2分)~9時00分くらい(潮位:153cm満潮)小潮
水温:22℃
釣果:マハゼ150匹(6cm~11cm)
竿:2.1m(行雲流水)→3.5m(清流X 硬調)
道糸:ナイロン0.8号
ハリス:ナイロン0.8号
ハリ:ハゼ袖3・4号&袖1号
オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ
エサ:ベビーボイルホタテ
ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
心地よい暮らしは、言葉がない暮らしなのかも知れない。
何もしゃべらなくていい。
なんの会話もしなくていい。
それでいて少しも不安にならず、同じ空気を分かち合い、豊かな気持ちで暮らせるパートナーと静かな場所で生活する。
そんな日々が理想だ。
言葉は一番人を傷つけ、喜ばせ、間違わせる。
『あなたが私を 嫌いになったら 静かに静かに いなくなってほしい』
島倉千代子の「愛のさざなみ」に歌われた名フレーズである。
本当はコレでいい。
しかし、人はなぜか「ちゃんと話さなければ!」とか、「白黒ハッキリさせなければ!」と、そこに言葉をはさみ込み、傷口に塩を塗り込むように余計にお互いを傷つけ合う。
言葉を交わす必要はない。
すでに白黒はついているのだから。
なしくずし、うやむや、フェードアウト…
本当はそれで良いのではないだろうか?
昔の偉人は沈黙の価値を知っていた。
『雄弁は銀であり、沈黙は金である(トーマス・カーライル)』
『時を得た沈黙は英知であり、いかなる雄弁よりもまさる(プルタルコス)』
『心にもない言葉よりも、むしろ沈黙の方がどれだけ社交性を損なわないかも知れない(モンテーニュ)』
聡明な人間ほど沈黙の意味を知り、アホは言わなきゃわからない。
もっとアホは言っても分からん!
「っていうかぁ、好きとか、付き合おうとかぁ、ちゃんと口で言ってくれないと分かんないしぃ~」
こういう低能の類は、言葉を操る自体が無理なのである。
「沈黙」
この人間が作り出す、そこはかとない行間。
そこには常に無言の真実が織り込まれ、「分かれよ!オマエ!!」の訴えが秘められているのである。
言葉のない暮らし。
言葉がなくとも豊かな生活。
そんな暮らしが良いよね…と、妻に言ってみところ妻はこう言った。
「いや、しゃべろうよ!」
そういうことじゃなくてさぁ……。
時期的に、ハゼ釣りはコレからどんどん上向いてくるハズなんだけど…
ハゼ釣りのインフォーマントのO氏からの情報によると、昨日のハゼ釣りも小ハゼばかりで厳しかったらしい。
「メダカみたいのばかりで、やってられないよ~」とのこと。
ハゼは成長期には1ヶ月で1.5cmほど大きくなるらしい。
つまり、一週間で約4mmずつ大きくなるということ。
たかが4mmとは言え、体高も太さも大きくなるんだけら、目に見えてサイズアップするはずなんだけど、今期はそんな順調でもないのかな?
まぁ、O氏の情報も怪しいからな~っと思ってたら、H2氏からも「小さいんだよね~」とガッカリな連絡が。
むう~…、そんな感じなのか…
とは言え、実はオッサンには希望の光が見えていて、「まぁ、大丈夫っしょ!」と本日のハゼ釣りを心待ちにしていた。
今朝目覚めると、外はやっと白っぽくなり始めた時間。
オッサンが起きるにはまだ早いが、「釣り仲間のG氏はもう釣り糸垂れてるんだろうな~」と布団の中でイモムシになりながら物思いに耽る。
G氏はいつも、真夜中の丑三つ時から釣り糸を垂れているんだけど、「この人って、寝てるのかな?」と心配になるほどのアーリー・モーニングな釣り師である。
プチ二度寝後に愛車を漕ぎ出すが、まだ脳ミソが眠ってて半居眠り運転で釣り場に向かう。
朝と言うにはまだ早い時間帯だけど、このくらいの時間帯は結構怪しい。
だいたいが、昨夜からのオールな酔っぱらいがウロウロしてるんだけど、たま~に不審人物も見かける。
本日の不審者は、年の頃20代の女の子なんだけど、ピンク色のたぶんパジャマだろうと思われるショートパンツ姿。
普通なら「おっ!」と期待するところだが、遠目からでもちょっとホラーな雰囲気。
少々猫背だろうか、ロングの黒髪で顔の半分が隠れ、こちらに向かって滑るように歩いてくる。
女子が視界に入った時からずっと違和感を抱いてたんだけど、近づくとその違和の正体が判明。
その子は裸足だった。
裸足でアスファルトをスルスル歩いているのである。
”虐待を受けて脱出してきたのか!?”とすぐに通報できるようスマホに手をかけたオッサンだったが、その子は少しも慌てる様子もなく、ましてやオッサンに助けを求めるでもなく、普通にすれ違って行った。
正直、怖くて後ろは振り返れなかった。
ろくろっ首みたいに首が伸びてコッチ見てたら、四つん這いで追いかけてきてたら、オッサンの自転車の後ろに乗ってたら…
速攻、立ち漕ぎでその場を後にした。
丑三つ時には絶対に出会いたくないタイプのギャルだった。
そんなアバンギャルドな出来事を乗り越え、いつもの橋から釣り場を見渡すと、こちら側でも7~8人くらいの釣り人が見える。
「この時間でもうこんなに釣り人がいるのか」
お~!大盛況ですな!
実は、本日の釣り場は今見えている【はぜつき磯】なんだけど、一応【夕やけなぎさ】の塩梅もチェックしてみる。
【はぜつき磯】でこれだけの人出なんだから、【夕やけなぎさ】は芋洗ってるくらいぢゃね?と思ってたら、結構空いていた。
アレ?ハゼ釣り人少ないな…
まぁ、ここしばらく【夕やけなぎさ】は、小ハゼばかりだったからなぁ~
何人かはいつもの常連だったので、サツがてらハゼ釣りの塩梅を伺うと「全然ダメ!」とのこと。
やっぱり…。
本日のお目当ては【はぜつき磯】だから、サッサと釣り場に戻る。
オッサンのお気にな深場エリアに到着。
こちらも何人かの釣り人がいるが、ハゼ釣りではなくチヌ狙いかな?
まだハゼ釣り人は誰もいない
情報によると水が濁ってるとのことだったが、そうでもなくて、そこそこ澄んでいた。
けっこう透明じゃね?
この状態なら釣れる!と確信するオッサン。
ウキウキしながら釣りの準備を始める。
竿は今週も”本物の”「行雲流水 2.1m」にて。
本日こそ、この竿に数釣りを味わわせないと
仕掛けは、っと…
ん?アレ?
無い!無いじゃん!!
針が無い!!!
昨日、ハリスを結んだ針セットが無い。忘れた~!
どうする?一度自宅へ帰って持ってくるか?
否、そんな事してたら、潮位も上がり、釣り船も来て、とてもハゼ釣りなんぞになりゃしない。
何の為にこんな早朝から活動しとるんじゃ~!
自分で自分を責めた。
5秒ほど悩んだが、ヨシ!遠慮なく人に頼ろう。
まさかの友こそ真の友という諺もあるではないか!?
ダッシュで【夕やけなぎさ】でやっているH2氏に泣きつく。
「針、恵んでくで~!」
心良く分けてくれたH2氏。
貰った3本の針を握りしめ、ダッシュで【はぜつき磯】にリターン。
貰ってきた針は、3号と4号のハゼのスレ針。
実はこの針は、H2氏から頼まれてオッサンがネットで手に入れたもの。
自分で使うとは思わなんだ
オッサンが使っているのは袖の1号針だから、ちょっぴり大きいんだけど、この緊急事態にゼイタク言ってられん!
しかし、針を忘れるとは…
釣りにおいて一番大事で、一番個性が出るパーツだよ!なんで忘れるかな~
歳は取りたくないやね~っと、誰もいない釣り場でひとりブツブツ文句を垂れるオッサン。
コレでハゼ釣りできっぞ!
昨日、今年度分の鉄オモリを作ってました。
ひとシーズンに50個ほど使うので、作る時は一気に作るようにしています。
ほとんどハゼの穴釣りで消費する
餌は当然ながらベビーボイルホタテ。
本年度は少し小さめのを買ってきたんだけど、ちょっと小さすぎたかな?
今シーズンはまだたいして釣れてないんだけど、ひと釣行で10個は消費するんだよね。
もうワンサイズ大きい方が…
いつも口を酸っぱくして言ってるんだけど、釣れるハゼが小さいからといって、餌サイズも小さくすると余計釣れなかったり、小さいハゼしか釣れないですよ~
コレくらいが最低サイズ
餌は大きめが吉です!
水温は22℃。
なるべく水温を測ってるんだけど、測ってるのは朝イチの水温で、時間が経つにつれて上がっているハズ。
朝イチでコレくらい
ちなみに本日持ってきたビクは、昨シーズン使っていた古い奴。
今期はまだハゼが小さいから、釣ったハゼがビクの網目から脱走していて、釣り後の画像に説得力が無かった。
ここでオッサンが「◯◯匹釣れた~!」ってやっても、目に見える証拠がなければ、誰も信じてはくれんだろうて。
コレではオッサンが可哀想なので、名誉挽回で古いビクを引っ張り出してきた。
コレが昨年まで使っていたビク
左が古いビクで右が新しいビク
網目サイズがけっこう違う
ハゼって網目に頭を突っ込んで、力づくで逃げようとするから、網目がちょっとでも大きいと逃げるんだよね。
そりゃ~そうだ!
ハゼも命が掛かってるんだから、必至だよ!
でも古いビクなら、6cmくらいのハゼは脱走しないと思うよ。南無~!
問題は古いのは壊れてるから、使ってて分解しないか心配だ。
壊れてるから新調したんだけども
という訳で、ハゼ釣りスタート。
深場エリアなので、水深は2m近くある。
竿を振りかぶり、着水させてから着底までは3秒ほど掛かる。
スン!とオモリが着底するやいなや、クン!とアタって来た!
一投目で上がってきたのは、まぁこんなサイズ。
こんなもんか…
サイズはともかく、一投目で釣れたのは良い傾向。
すぐに全く同じスポットに落とすと、すぐにアタって来る。
アワセると掛かり、横走りして楽しい。
コレが深場釣りの醍醐味だ!
ナイスファイト!
これくらいのサイズだと、ファイトしてくれるので楽しい釣りになる。
連打が始まりそうだったが、5投目で根掛かりで仕掛けロスト。
マズイ…、針が無くなる。
実は3本貰ってきた内、一本は釣りの準備の時に落としてしまい、岩場の隙間に消えていった。
そして2本目は根掛かりにて。
つまり、コレが最後の針になる。
もう根掛かりすらも許されない、緊迫した釣りを余儀なくされる。
その緊張感のおかげか集中して釣りに向き合い、根掛かりしないキワキワを寸分違わずに狙い、連打となる。
ほぼ、一投一匹のペースで15匹ほど釣り上げた時点で、H2氏に業務連絡。
【夕やけなぎさ】は全然ダメらしかったので、こちらに呼び寄せる。
「20cmクラスが入れ喰いだぞ!早く来ないと釣っちゃうぞ!」
釣りには多少の尾ひれはつきものである。
釣れる時は皆で共有!と言えば聞こえは良いが、オッサンの場合は単に釣り針が心もとなかったので、釣り針確保の意味合いが強い。
程なくH2氏とMR氏がやってきた。
どうやら向こうでくすぶってたらしく、こちらの入れ喰いで息を吹き替えした両氏だったのでした。
まぁ、本当の入れ喰いと言う訳でもなくて、一か所で5匹ほど釣ると赤ちゃんハゼになるので、また別のスポットを探るといった塩梅。
それでも、次はすぐに見つかるから本日はありがたい。
さすがに両氏は手練なので、ナイスなペースでハゼを釣り上げてゆく。
オッサンも負けてられんぞ!
小移動を繰り返しながら、ハゼを拾ってゆく。
サイズ的には6cm~10cmくらいで、この釣り場にしてはまだ小さいんだけど、このペースで釣れるなら文句は言えまい。
ここら辺が最低ラインなら面白いけどね
これなら釣り船が来る前に1束は超えそうなペース。
釣り船が来た後は釣れなくなることが多いから、できれば一気に勝負をかけたい。
数釣りの基本は知っての通り、ハゼのいるスポットに寸分違わず落とすのが絶対条件。
このエリアは水深2mほどあるんだけど、深いからといって、この基本が出来ないと数釣りにならない。
まぁ、慣れといえば慣れなんだけど、竿を振り込む強さ、水平垂直方向の竿と道糸の角度、水流の強さ…
全てを考慮して、狙いのスポットに落とし続ける事が出来れば、まぁ何とかなりますよ。
しっかり落とせれば、着底と同時にほぼアタって来ます。
10cmズレると誘わないと喰ってこなくなり、20cmズレるとハゼは見向きもしません。
たとえ深場と言えども、狙いから半径5cm以内を目指してください。
コレが最終的に釣れる数の違いとなって、如実に表れます。
結局、釣れる釣れないの違いは、その数cmにこだわれるか?だと思います。
釣り船が来る前に1束を超えたのでホッとひと安心。
本日は今期初のウロハゼが釣れた。
ウロハゼすら小さい…
そして、どこから聞いてきたんだか、いつの間にか常連釣り師がこのエリアに集まってきていた。
っということは、他の釣り場はダメだったということだろう。
そして釣り船が来ると水が激濁り、やっぱりアタリが無くなった。
オッサンは朝イチからこのエリアでやってたから良かったけど、後から人達はちょっぴり遅かったかな。
まぁ、濁りが無くなったら、また釣れるようになるだろうて…、と思ってたんだけど、濁りが消えない。
実は今期は水がずっと濁ってるんですよね~
雨が大量に降ったわけでもないのに、濁りが消えない…
もしかしたら、ちょっと赤潮気味なのかも知れないですね。
日が当たると赤っぽいのがわかる
さっきまでナイススペースで釣れてたのが嘘のように、全くアタリが遠のいた。
濁りと満潮時間帯に入ったので、余計に釣れなくなったんだと思う。
常連たちに聞いても、「全然釣れなくなったね~」とため息。
んがしかし、ココでおとなしく状況改善をただ待つオッサンではない。
すかさず取り出しましたるは3.5mの長竿。
この時期に長竿を持ってるのもど~かと思うが、オッサンは深場狙いが好きなのでいつも持ち歩いている。
本日は小潮なんだけど、いくら小潮と言えども、満潮になればそこそこ高い潮位になる。
釣れない理由は、濁りと満潮時間っていうのもあるけど、2m程度の竿だとハゼのいるエリアに届いてないということ。
したらば、長竿で沖を狙えば釣れるんじゃね?
最初は沖でもアタリが無くて、やっぱりダメなんかな?と思ったんだけど、ハゼがいるスポットに入ればしっかりとアタって来た!
先程までの連打とはいかないけど、そこそこの反応があり、ポツリポツリとは釣れてくる。
全然釣れない常連たちを尻目に、釣り続けるオッサン。
「よくこんな時期に長竿持ってるね~」
と皮肉られるんだけど、釣りは釣ったもん勝ちである。
3.5mの長竿使ってるから、当然より深いスポットでやってるんだけど、ハゼがいるスポットを外さないという基本は一緒。
そろそろ終わりかな~と思っていたところだった。
いきなりグ~ン!と竿ごと持っていかれる。
反射的にアワセるとギュン!と長竿が半月状にしなる。
ハゼじゃない、なにか大型が掛かってる!
この引きの感じだと、チヌかキビレかの引き具合。
竿を垂直に立て、強烈な引きをいなしなしてたんだけど、そろそろ疲れてきたかな?と思ってたら、一気に沖に引っ張られラインブレイク!
チラっと見えた魚体から、たぶん30cmくらいのチヌだと思う。
まぁ、純粋なハゼの仕掛けで、しかもオッサンのは0.8号だから無理だよね~
たぶん、針に掛かった小ハゼにチヌが喰いついたんだと思う。
この楽しいアクシデントにて納竿。
4時間で150匹と楽しい釣りになりました。
画像に残せて良かった良かった
最大サイズは11cm
今日は、釣り船の後はサッパリだったから、スタートダッシュ決めて良かった良かった。
しかし、針を忘れた時は焦ったな~
幸い、近くに仲間がいてくれたから釣りが出来たけど、誰もいなかったら終わってたよ。
持つべきは頼りになる仲間ですな~
物欲しそうな顔しているからか、オッサンは釣り場でいろいろ貰ったりする。
本日の獲物はなぜか『カンパン』
なんでカンパン?
まぁ、前々回のブログに「カンパン大好き~♪」って書いたからだろうて。
とてもありがたいが、こんなトホホなブログをよく読んでんな~と感心する。
後は栄養ドリンク。
「進化した疲れに!」
栄養ドリンクは定番の頂きものだけど、朝イチの空きっ腹に効くぜ~!
ハゼ釣りから帰宅し、日の出前の早朝からの活動と、4時間におよぶ立ち放しのハゼ釣りでの心地良い疲れ…
ぐったりとリビングに座り、アイスハーブティを飲みながら、ハゼ釣りの余韻と沈黙を楽しんでいたオッサンに妻が言った。
「なに?どうしたの?怒ってんの?」
”分かれよ!オマエ!!”
心で絶叫したオッサンなのでした。
次の記事>>>「2023年度6回目のハゼ釣りはパッとしないな…」へ
オッサンが毎回ハゼサイズの計測をしているハゼスケールの販売を始めました。
結構お問い合わせを頂いてて、んだば!商売しちゃおっかな~って思ったんだけど、実際に売るとなると、材料確保が面倒臭かったり、製作にとても気を使うやらでテンヤワンヤ…
正直、利益なんてほとんど無くて商売になりませんが、もしよかったら覗いてみて下さい。
販売しているのは、オッサンがいつも使っているスケールに改良を加え、なるべく丁寧に作っているので、幾分マシだと思います。
売り切れだったり、怠けて作ってなかったりで、売ってなかったら申し訳ないです。
なるべく頑張って製作します。