2020年11月22日。
2020年26回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:「秘密の花園」(KL-①)
※釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。
天気:晴れ
釣行時間:7時30分(潮位:105cm上げ5分)~11時30分くらい(潮位:160cm満潮)小潮
釣果:マハゼ25匹(16~19.5cm)
竿:ベイシックジャパン「行雲流水」1.5m
道糸:ナイロン1.5号 ハリス:ナイロン1号 ハリ:袖スレ4号
オモリ:丸形1号
エサ:ジャリメ
ハリス3cmの中通し遊動仕掛け
まぁ、何ですよ…
毎回、ハゼ釣りするたんびにここに記事を書いてるわけで…
この行為は、インターネットというグローバルなネットワークに載せ、全世界に向かって地球規模で「表現」と「発表」をしてると言ってもいいだろう。
オッサンのこのトホホなブログに、何の意味も価値も未来もないのは十分承知である。
しかし、どんな生活をしていようとも、どんな年齢であろうとも人はみな表現者なのである。
たとえ「表現」という行為とは縁遠い生活を送っていようとも、ふいに「表現」の方から襲ってくるのであって、その時ほとんどの人はそれを「発表」したいという衝動に駆られる。
例えば、湯呑の中に茶柱が立つ。
お茶の中で揺れる一片の茶柱の表現に何かしらを想い、次にはそれを近隣の者に見せたくなる。
珍しいカタチの枝毛、指に刺さったトゲ、みかんの房の中の赤ちゃんみかん…
何の発展性も意味も無いと分かっていても、人々はそれを発表せずにおれない。
それはやはり、人は皆「表現者」だからである。
オッサンがやってるしょぼいハゼ釣りでも、表現と発表はついてまわる。
それはブログを書いてるからと言う訳ではなく、「この前、デカイハゼが釣れたよ~!」という他愛ない会話ひとつとっても、それは表現と発表と言ってもいいだろう。
コレはもはや趣味とか興味の範疇を超え、オッサンとハゼの表現のための共同作業なのである。
本日も表現と発表のため、ハゼ釣り場に出掛けるしがない表現者オッサン。
そろそろ仲間内からは「20cmの穴ハゼが釣れた!」報告が続々と入り始めている。
翻ってオッサンである。
相変わらず20cmなんて釣れなくて、19cm代すら上がらず憤りと焦りが出始めている。
不思議なものでハゼのサイズって徐々に上がっていくのが常だ。
18cmからいきなり20cmとジャンプアップすることはほとんどなくて、18cm代→19cm代→20cmという過程を辿る。
だもんで、まずは19cmを釣らねばならないが、あわよくばジャンプアップもあり得るかもしんまい!という期待が無いわけでもない。
ここ数日は強風で釣りもままならない状況だったけど、今日は風もほとんどなくて快晴という絶好の釣り日和。
きっと釣り場には連休も相まって多くの釣り人が繰り出してるだろうてっと思いながら釣り場の見える橋から眺めると、やはり多くの釣り人がいる。
ただ、その半分以上はシーバス狙いのルアーマンのようだった。
ハゼ狙いの釣り人はほぼ水際に立つんだけど、ルアーマンは水際からちょっと離れた立ち位置になるから遠目からでも見分けられる。
オッサンのお目当てのポイントに到着するがやはりルアーマンだらけだった。
聞くところによると今、この釣り場がホット!とSNSに流れているらしい。
ハテ?本当かな~~~?
こういうSNS情報はアテにならない眉唾ものが多い。
まぁ発信した”表現者”はたまたま釣れたから悪気は無いんだろうけど、それほど釣れてるとは思えないんだよな~
実際、シーバスが釣れたのは一回しか見たことがないし…
オッサンは他の釣りなんて興味がないから見てないだけかも知れないけどサ!
という訳で、今シーズンは多くのルアーマンが繰り出している秘密の花園。
シーバスでもハゼ釣りでも、噂を聞きつけてやってくるほとんどの釣り人が厳しい現実を突きつけられ、多くの釣り人が「もう二度と来るか!こんなトコ!!」と心に決めたことだろう。
常連としては釣り人が少ない方が釣り場が荒らされないからありがたいんだけど、釣り場にしても人間関係にしても第一印象でほぼ決まるから、その時の運というかタイミングは大事だな~とも思う。
んでお目当てポイントにはズラリとルアーマンが居てブンブン投げてるんだけど、オッサンは水際でちょんもりと釣り糸を垂れるだけだから全然気にしない。
これだけ釣り方と釣りモノが違うもんだから、例え同じ釣り場に居てもお互いに邪魔にはならないハズだ!
投げまくってる人達の中でチマチマとハゼ釣りの準備を始めるオッサン。
まずは腹ごしらえで20cmハゼを期待してのお赤飯おにぎり。
オッサンの勝負飯。いちいち写真撮るほどでもないが…
もぐもぐしながらルアーマンを眺めるが全然釣れないね~
皆、季節がらなのかでかいバイブレーションとかのルアーを投げてるが、そのひとつひとつがオッサンが使ってる竿を買えちゃうくらい高いんだろうな~
とてもオッサンにはできん釣りモノだわな~
本日も新しい新しい穴釣り竿「行雲流水1.5m」の登場。
この竿は先週お初だったんだけど、ジャリメの話ばかりで竿のインプレッションを忘れてました。
結論を言ってしまうと、オッサンが今まで使っていた「小魚名人1.5m」とほとんど変わらない印象ですね。
小魚用なので竿全体が柔らかめで、最初のアタリから違和感なく喰わせ続ける事ができます。
問題はやはりハゼをハリ掛かりさせてからで、ちょっと型が良くなると一気に持っていかれます。
出来れば大型ハゼの引きに負けないコシの強さが欲しいところですが、小魚用の竿にそれを期待するのは無理がありますね。
まぁ、竿がギューン!となるのも楽しいもんですよ!
ハゼを上げて暴れるに合わせてしっかりと竿がしなるから、ハゼがハリから外れることもほとんどありません。
これが竿が硬すぎると竿がハゼを弾いてしまい、ハリから外れることもありますが、この竿で今まで外れたことはありません。
それぞれの好みにもよるんだろうけど、穴釣り用としては良い竿だと思います。
今日も頼むぞ「行雲流水」
使うエサは本日もジャリメ様。
先週初めて使ってみたんだけど、なかなか良い印象。
イソメの尻尾の如く細くてクネクネ動くから、オッサンが何もしなくても最高の誘いになっているんだと思います。
ガブッ!っとかぶりつくようなので、イソメみたいにじっくり喰わせて…ということも無しに最初の数回のアタリでアワセてもハリ掛かりします。
問題はやはりそのお値段!
イソメに比べて少ない量でお高めだから、使うかどうかの踏ん切りがなかなか難しい。
数回使ってみて、コストパフォーマンスをみていきたいと思ってます。
エサはシャリメだけど、もっとお安くならんかね?
準備ができたのでルアーマンに混ざって、のべ竿を握りしめたオッサンも釣り参戦。
一応近所のルアーマン達に「ここでやってもいいですか?」と承諾を得るジェントルメンなオッサン。
挨拶とかにお声掛けひとつで釣り場の雰囲気が変わるから、こういう事はキチンとしたいところ。
了解を得たので、ではではと釣り糸を垂れるオッサン。
両脇でブンブン投げ釣りをしてる真ん中でボケ~っと目の前で釣り糸を垂れる絵面は、全然知らない人から見れば「何やってんだろ、アイツ…?」と思われるだろう。
いくつかめの穴でハゼのアタリあり!
3回めでス~っと大きく持って行ったのでアワセると掛かった!!
小魚用の柔らかい竿がグン!っとしなる。
しばらく泳がせて上がってきたのは本日一匹目の17cmほどのマハゼ。
一匹めが早めに釣れるとホッとする
次も同じ穴から釣れたんだけど、この時、既にカーニバルは始まっていたのでした。
見た目は小さな入口なんだけど、入れる度にアタって来る。
一体何匹上がるんだろう?とワクワクしながら同じ穴を攻め続けるオッサン。
ビチャ!っと良型・大型のハゼが上がる度に両脇のルアーマンの視線が刺さる。
釣り人って何かが釣れる事には敏感だから、その度に見られてるのはよく分かる。
投げても投げても釣れないシーバスの中で、ひとりハゼを釣り続けるオッサン。
釣りモノは全然違うけど、釣れない中でひとり釣れるというのはちょっと優越感。
このひとつの穴から9匹釣れて幸先の良いオッサン。
いつもはスロースターターなんだけど「今日はちょっと期待しても良いんじゃない!お赤飯効果だ!!」
あとは目標の20cmが上がれば最高なんだけどな~
カーニバルが落ち着いた頃にこの釣り場の主(ぬし)のH2氏が現れた。
サツを交わし、釣れ具合を報告すると氏も俄然やる気MAX!
アッという間に釣り始める。
この御方、勘がいいんだよな~
ハゼが居る穴を次から次へ見つけてくる。
たま~にアタるんだけどなかなか掛からない場合は、オッサンが招集されて「ここでやってみて!」となりオッサンが代わりに釣り上げることも多々あり。
オッサンはいつも氏にハゼをあげるから、氏にとってはどっちが釣っても関係ないんだろうな~
今日攻めているポイントは当たり外れが大きいスポット。
実はここは良い穴がなかなか見つからない上、根掛りは多いし、カニやダボハゼの巣窟でもあるから常連がやりたがらないポイントでもある。
だから当り穴を見つければひとつ穴で何匹も上がるし、良型大型も多く、何よりもフォルムがキレイなハゼが多い。
”虎穴に入らずんば虎子を得ず”で根掛り&外道攻撃を掻き分けた先にナイスなハゼが上がる、上級者向けのポイントでもあります。
今日はシーバスのご機嫌が悪いようで、時間とともにルアーマン達が消えてゆく…
これとは正反対にオッサン二匹の穴釣り人は、攻める穴が多くなるから活気づく。
簡単にハゼ穴が見つかる訳じゃないけど、当たれば楽しい上級ポイント。
当り穴は一見みただけでは分からないような場所にあります。
人間が立つ陸側からではなく、ハゼの海側から見て入り口が空いている穴を想像して見つけるようにします。
岩の組み方をよ~く観察してここらへんに穴がある!と予想して仕掛けを落としてみて、スルスルと落ちてゆく穴はほぼ当たり穴になります。
そんな穴はほとんどの釣り人が見逃してるから、ひとつ穴から複数のハゼが上がってくるのはあたり前田のクリケット!
当然その代償もあって、見えないもんだから根掛かりロストも当り前田の缶コーヒー!
その困難に心折れずに向かっていく勇者だけが良い思いが出来るハズ、ハズ…
さすがにもう11月も終わりが見えてくるとハゼの様子も変わってくる。
口の裏側が黒っぽくなっているお歯黒ハゼも見るようになってきたし、今日はヒレがボロボロになっているおつかれ様ハゼも釣れた。
このハゼは産卵のためにヒレで砂を掘った際にボロボロになってしまったハゼ。
中にはこの傷が原因で感染症になったり、弱ってるから寄生虫に身体を蝕まれたり…
身も細くやせ細り、後は死を待つばかりであるが、次の世代に命を繋げる偉業を成し遂げた勇姿である。
オッサンはこのハゼが釣れた時はすぐにリリースするようにしてる。
君の最後は故郷の海で…
ヒレがボロボロのおつかれ様ハゼ
もう本格的に産卵期になってくるのでハゼの様子も変化してくる。
少しでも多くの子孫を残してもらいたいものである。
「そう思うなら、こんな時期にハゼ釣りすな~!!」
というご意見ごもっともでごぜぇ~やすが、コレとソレは話がちげぇ~やす!
釣りは釣れる時に殺るものであって、釣り人とはそういう人種であります。
まぁここで何度もいうように、人間が釣り上げる数なんて自然界で捕食される数に比べれば僅かなんだから勘弁してください。
本日は4時間で25匹と相変わらず数はあがるんだけど、本日も20cmは釣れなかった…
でも最大サイズは19.5cmなので次こそは20cmの期待が高まります。
良型揃いで数もそこそこ
最大は19.5cm。もうちょっと…
冬の穴釣り場。
鼻水を垂らしながら、季節外れのハゼ釣り。
その表現と発表。
くだらないと思う人もいるかも知れないが、それを表現することをやめてはいけない。
人間、表現することをやめたら、それはもう死んでいるのと同じだ!
まぁ、たかがハゼ釣りなんぞで表現っというほどのものでもないが…