2025年11月16日。
釣り場:千葉県外房の某河川※釣り場は公表できません。申し訳ないです。
自分も行ってる分際で言うのもなんですが、地元の釣り人に迷惑をかけたくない配慮です。
「youtubeとかSNSの情報を見て、遠くから釣り人が大挙して押し寄せ、釣り場を荒らして帰ってゆく」という声を聞いているので。
天気:晴れ
釣行時間:7時00分くらい(潮位:72cm干潮)〜13時00分くらい(潮位:127cm満潮)中潮
釣果:マハゼ5匹(15.5cm〜20.5cm)

竿:4.5m(ゼロサム初梅)のち2.1m(行雲流水と彩峰Uの合体竿)
道糸:ナイロン1.5号
ハリス:フロロカーボン1.0号
ハリ:競技キスSP8号
オモリ:自作Fe(鉄)オモリ(1号相当の重さ)
エサ:アオイソメ
ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
今週は公私ともに忙しかった。
老体にバラ鞭打ってタスクをこなし、週末には心身ともに憔悴しきってグロッキー…
だもんで、今週末のハゼ釣りで夜釣りをやるには残存体力もエンプティで危険なので、きちんと睡眠をとって明るい昼間に穴釣りでお茶を濁そうかな…と思っていた。
そんな土曜日の朝。
「土曜日も仕事なんてかったるいな〜」と、やる気が皆無な仕事に行く支度をしているとH2氏からメール。
『日曜日に外房行きますか連絡ください』と一方的な要件のみの拙い一文。
H2氏は仕事をリタイヤした高齢者なんだけど、今回は頑張ってメールを打ったようだが、高齢者の送ってくるメールなんて時候の挨拶はおろか句読点すら無い最低限の要件だけだから、こんなもんだろうて。
そんな舌っ足らずなメールに返信するにあたり、10秒ほど長考する。
夜釣りは回避できるが、千葉県への外房遠征ともなると、行動開始もまだ暗い早朝になるからキツイのは事実。
とは言え、20cmオーバー狙いの遠征は今回で最初で最後だろうからラストチャンス!には違いない。
なんだけど、メンツ的にオッサンが行きも帰りも運転手だろうから、移動中にゆっくり体力回復という訳にもいかないだろうて。
しかし、今年は20cmオーバー釣ってないから、行ってみたいのはやまやまだけど…
いやしかし…
正直、心身的にはキツイんだけど大ハゼを釣り上げるラストチャンス!を合言葉に勝負してみることにした。
当日、朝5時に集合出発。
メンツはO氏・H2氏・SS氏・オッサンという昨年外房遠征した時と変わり映えしない同じメンツ。
今回は昨年とは違う釣り場で、ソコは先日SS氏が24cmの巨ハゼを釣り上げた場所。
というわけで、その釣り場唯一の経験者であるSS氏がアテンド役。
日の出前のハイウェイをオッサンの運転でぶっ飛ばす。
必要以上に空吹かしし、気に食わない車にはあおり運転で、アクセルはベタ踏みだ。
ど〜せ他人の車だし!
光の速さで本日のハゼ釣り場へ到着。
東京の排ガスだらけの汚れた空気とは違って、外房は爽やかで潮の香りが心地よく、深呼吸する気になる。
行ったことがある方ならイメージできると思いますが、外房のハゼ釣り場は河川の最河口に位置することが多い。
本日の釣り場も同様で、釣り場から下流方向を眺めると、すぐ近くに太平洋を臨むことができる。
川の向こうは太平洋

上流方向。見る人が見ればどこか分るよね
今現在はほぼ干潮の時間帯。
SS氏曰く「この状況だと厳しいから、もうちょっと潮が高くなれば釣れると思う」だそうな。
確かに、護岸の足元は砂底が露出してて、ハゼが居着いてそうなテトラポットの底裏とかにも水が無くて厳しそうだ。
干潮時間帯だから厳しそうだ
そんなオッサンの心配をよそに、年寄り二人組はさっさと釣りの準備を終え、もう釣り糸を垂れている。
どうにも年寄りという生き物はせっかちでいかんな〜
元々疲れたていた身体にムチ打って、2時間の道中を運転してきたもんだからオッサンは既にヘトヘトで、腹も減ったのでまずはブレックファースト。
トホホなメニュー
モグモグしながら周りの状況を確認。
基本的にオッサンは釣り場に着いたら、しばらく様子を見ることが多い。
地形・風向き・水の流れ・釣り人のポジションや所作etc、etc…
ボケ〜っと見ているだけでもいろんな情報が手に入る。
老人二人組は2mほどの短竿でテトラ帯を攻めているらしい。
まだ始まったばかりだけれど、釣れないどころか全くアタリが無いようだ。
この低潮位じゃ〜厳しいだろうね。
SS氏のアテンドとは言うものの、氏自身も今回でこの釣り場はまだ2回目だから様子が分からないらしい。
なので、まずは長竿で沖狙いらしく4.5mの竿を出して準備している。
確かにオッサンもコレには同意。
手前なんて水が無いんだからハゼも居ないだろうに…
潮溜まりにハゼが残っている可能性はあるが、この状況で餌を喰ってくるかは微妙な感じ…
なので、流れがある深めの澪筋(みおすじ)ならハゼがいる可能性が高いハズ。
川幅は狭いので4.5mの竿でも届きそうだ。
ブレックファーストが終わり、オッサンも4.5mの竿を出してゴソゴソやっていると、H2氏が『短竿でテトラポット帯を狙うって言ってたのと話が違うジャマイカ!?』という目でこちらを見ている。
痛い視線を無視して釣りの準備。
まずは4.5mの長竿から
仕掛けは、いつでもどこでも外房でもいつものミャク釣り仕掛け。
どこでも同じやね〜
餌は大ハゼ狙いなのでアオイソメ。
H2氏にイソメの調達をお願いしていたら、まさかの太イソメをチョイス。
アジ釣りならともかく、いくら大ハゼ狙いとは言ってもコレは太過ぎじゃね?
まさかの太イソメ

太過ぎるよね?
アピール力はあるが、喰い込みと針掛りが良くなさそうだけれど…
針まで喰わなそうだけど…
準備完了にて、いざ大ハゼを求めて釣り開始。
仲間からちょっと離れ、まずは澪筋目指して沖狙い。
ス〜っと落ちてゆくが、けっこう流れが早くて仕掛けが流され、いつ着底したのかイマイチはっきりせず。
まぁ、適当な頃合いで竿を操作し始める。
スンスン…と数cm毎に誘い続けるんだけど、地形に起伏があるらしくスムーズな誘いにならない。
ただ、障害物は無さそうなので根掛かりはほぼない感じ。
できる限り沖に落とし、手前に向かって広範囲に探ってみるが音沙汰なし。
移動しながら探っているんだけれど、全く生命反応がないぞ!
こっち側はダメかな?っと、橋を渡って対岸へ移動し同じように探ってみる。
地形の変化はあまりなくて、唯一橋のたもとは深くなっているがアタリが無いんだよね〜
こっちもダメか…っとテトラ帯の先端でチョンチョンやっていると、ツン!と反応あり!
お!やっと来たか!?とその場で餌を揺らしていると、グン!っと竿先をひったくられる。
反射的にアワセると掛かって暴れ始めるが、期待していた大ハゼには程遠い軽めの引きと軽量感。
「小さいな…」と思いながら上げてみるとまさかのウロハゼだった。
なんだよ!
こんなあんばいで「あ〜長竿はダメだな…」と気付くまでに90分もかかった。
ここまでど〜かと思うが、ダメな芽は徹底的に潰さないと気がすまないタチなもんで。
基地に戻ってみると、数は少ないけれど他の三人は短竿で既にハゼを釣り上げていた。
今のところ19.5cmが最大で、まだ20cmは出ていないらしい。
遅ればせながらオッサンも2mの短竿にチェンジ。
ここから一気に挽回!といきたいが甘くなくて、潮位が思ったほど上がってこない。
テトラポッドの隙間というか、下面に隙間が空いている箇所を探しては餌を落としてみるんだけれど反応が無い。
なにせ水深は20cmもないので、正直期待なんてできない。
しかし、ある隙間に餌を落とすとスルン!とイソメが隙間の奥へと消える。
お!っと思いながら竿をゆっくりス〜っと引っ張ってみると、グイン!グイン!と間違いなくハゼの引っ張り方。
ちょっと喰わせてから、ス〜っと竿を大きめに引っ張るとグ〜ン!と引っ張り返したのでアワセると掛かった!
隙間の奥へと持っていかれるが、ズルン!と抜き上げて上がってきのは小さいけれどボウズ逃れのマハゼ。
やっとだよ〜!
しかしこんな小サイズとは、なにしにこんな遠くまで遠征してきたのやら…
ハゼを触ってみると冷たくて、コレじゃ〜動かないわけだ。
ハゼが冷たい
その後もしばらくアタリが来ない。
このブログにはどうやって言い訳しよう…?
そもそもがこの釣果では今回の釣行は無かったことにしようと思い始めていると、ある隙間から反応あり!
一発目は掛からなかったけど、次は必殺のイソメの尻尾餌を装着し確実に仕留める作戦。
尻尾餌の場合は動きが激しいので、オッサンは一切誘わないでシッポの動きに任せています。
人間が人為的にソレっぽく動かすよりは、イソメの自然な動きに任せる方が何万倍も良い誘いになります。
んで、やっぱりすぐに喰い付いてくる。
グングン!と竿先がしなり、ちょっと好きに喰わせてからス〜っと竿を上げるとグ〜ン!と竿を大きく拝ませる。
「掛かった!今度は期待できるサイズだぞ!」
久しく味わっていなかった大ハゼの重量感と強引な引き。
いいね〜!コレが大ハゼ釣りの魅力だよ!
潮位が低いから、泳がせて弱ってから上げるなんて出来なくて、多少強引に引っ張り上げる。
上がってきたのは、今期一番に大きく太い立派なハゼ君。
「コレはいったか!!」と期待して計測してみると、わずかに届かず…
チクショ〜!惜しい!!
20cmにはギリ届かなかったけど、大型ハゼの登場にやる気になるオッサン。
しかし、やる気だけで釣れれば誰も苦労しない。
その後もしばらく沈黙が続く…
かなり釣り歩いていると、テトラポッドの下側が大きくえぐれている箇所を発見!
「コレは絶対ハゼいるんぢゃね?」っと、餌を落とした瞬間にひったくられる。
オラ〜!っとあわせると針掛りしたんだけれど、どうみても重量感とは程遠い軽量級。
上がってきたのはやはりなサイズ。
ハァ〜、やっぱり…
その近所でデカいゴミが引っ掛かったと思ったらモクズガニが釣れた。
外房のカニだから美味しく食べれそうだけど、メスで抱卵していたから優しくリリース。
抱卵カニはリリース
おひさまが高く登り、全くアタリもないまま時間だけが無情に過ぎてゆく…
潮は上がってはいるんだけれど、状況はさして変わらず。
事故でもいいから釣れないかな〜っとマメに探っていると…
ある隙間でツンツン!とハゼのアタリが来た。
小さなアタリでなかなか引っ張らないからこちらがしびれを切らしてしまい、たまらずアワセを入れたがイソメの先っちょをかじっただけ。
「また小ハゼかな?でもせっかくアタって来たんだから、とりあえず顔だけでも拝んでおくか…」と期待せずに、餌を付け替えて再投入。
んで、またもやツンツン…とお知らせ程度のアタリ方。
今度は好きに喰わせ、しばらくしてからス〜っと竿をゆっくり上げてみたが、餌を離してしまい空振り…
「コイツ小さいくせにやる気ないな!」
敵がそう来るなら、こっちは必殺のイソメの尻尾で勝負じゃ!
小ハゼごときに貴重な尻尾を使うのはもったいないが、全然釣れないからしょうがない。
隙間の入口に落とすと、イソメがクネクネと動いているのが見える。
ハゼが吸い込んで持っていったらしくイソメの姿が見えなくなったと思ったら、グングン!とはっきり大きなアタリ。
さすが尻尾の威力!と竿をゆっくり引っ張るとグ〜ン!と強引に引っ張り返された!
小ハゼ程度ではないその強引で力強い引きで、仕掛けが一気に穴の奥に持っていかれた!
コレは小ハゼじゃないぞ!
抜けてくれ〜!と雨乞いのような祈りで竿を寝かせて引っ張ってみると、ズルン!と抜けて重量級の暴れ方で大ハゼが姿を現す。
(針から)外れるなよ!と強引に陸に引っ張り上げ、無事に着地。
デカく太いハゼで「今度こそどうだ〜!」と計測するとジャスト20cm!
やっと20cm来た〜!
今シーズン初の20cmハゼが上がってホッとしたオッサン。
やっと釣れたよ〜!ここまでやって来た甲斐があったよ!
今回の遠征の目的達成で気が楽になる。
その後すぐに、またしてもツンツン…なお知らせアタリ。
「同じようなアタリ方だけど、またデカいかも…」っと、今度は油断せずにやり取りをする。
まずは好きに喰わせた頃合いで、ス〜っとゆ〜くり竿を上げるがそのまま抜けた。
チッ!餌を離しやがった。
次は必殺のイソメの尻尾で勝負を掛ける。
すぐに喰ってくるが、なかなか引っ張っていかない。
ス〜っと上げるがまたしても抜ける。
チクショ〜!あまり繰り返すとスレて喰って来なくなるんだよな〜
次も贅沢に尻尾を付けて落とす。
「喰ってくれよ〜!」と願いながら、餌を揺らしているとグン!っと一気に持っていかれた!
オラ来た〜!とアワセると針掛りして暴れ始めるが、またしても重量級の重さだ!
しばらく暴れさせると大人しくなったので慎重に上げる。
今度も確実に20cmオーバーの大ハゼで、さっきよりも大きい20.5cm。
本日最大サイズだ!
20cmハゼが2匹釣れて、いと嬉しいオッサン。
残り時間はわずかだったけど、実はもうワンチャンスあった。
また20cmハゼ独特のツンツン…なアタリが来たんだけど、2回やっても掛からなかった。
置き竿にして基地に尻尾餌を取りに行き、戻ってきたら餌を喰っていたらしいが針掛りはしていなかった。
実はコレがダメだったらしく、その後は何度落としても音沙汰なかった…
やはり置き竿なんてするもんじゃないな。
ハゼとの繊細で微妙なやり取りを自分の腕でやらないとね。
残念ながらタイムアップにて納竿。
6時間粘って僅かに5匹だけれど、20cmが2匹入ったからまぁ良かったかな。
わずかに5匹か…
できれば、もうちょっとアタリが頻繁にあって、数も釣れていれば楽しい遠征になっただろうに。
しかし、潮位の低さと釣り上げたハゼの冷たさを鑑みると、しょうがないと諦めるしかないかな…
とは言うわけで、今回の遠征の「20cmオーバーのハゼ釣っちゃうぞ!」企画は結果が出たので、とりあえずは成功ということで。
正直、今シーズンは20cmハゼにはお目にかかれないかな?と思っていた。
今回H2氏が誘ってくれた時、身体的にはキツくて断ろうと思ってたけれど、今回を逃したら本当にノーチャンス!とむりくり遠征に参加して良かったと思いました。
外房の気持ち良い釣り場で過ごせたのも、良い気分転換になりました。
たまには知らない釣り場でのんびり釣り糸を垂れるのも、心身ともにリフレッシュできていいね〜
っと言う感想のオッサンとは裏腹に、SS氏は20cmが出なくて悶々としていた。
たぶんこの御方、来週も外房の釣り場に立っていると思うよ!
ちなみに釣りをしているあいだ中、釣り場横の橋をひっきりなしに通過してゆくある集団。
単車・車問わず、ど〜かと思うほどにオシャレなカスタムを施し、大音量で遅走してゆく街道レーサー達。
しかも真っ昼間にだ!
さすが暴走半島。
「こぅちにはまだこんなレーサー達が生息しているんだな…」
懐かしいスタイルと音量に、思えば遠くへ来たもんだ…としみじみした。
オッサンが毎回ハゼサイズの計測をしているハゼスケールの販売を始めました。
結構お問い合わせを頂いてて、んだば!商売しちゃおっかな〜って思ったんだけど、実際に売るとなると、材料確保が面倒臭かったり、製作にとても気を使うやらでテンヤワンヤ…
正直、利益なんてほとんど無くて商売になりませんが、もしよかったらのぞいてみて下さい。
販売しているのは、オッサンがいつも使っているスケールに改良を加え、なるべく丁寧に作っているので、幾分マシだと思います。
売り切れだったり、怠けて作ってなかったりで、売ってなかったら申し訳ないです。
なるべく頑張って製作します。