2022年6月19日。
2022年夏シーズン4回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:多摩川本流【羽田付近】
天気:晴れ
釣行時間:6時00分くらい(潮位:161cm上げ8分)~
9時00分くらい(潮位:163cm下げ1分)中潮
水温:21℃
釣果:マハゼ103匹(6cm~14cm)
竿:2.1m(行雲流水)&3.5m(清流X) 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号
ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ
エサ:ベビーボイルホタテ
ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
2022年のハゼ釣りはど~にもくすぶるハゼ釣りが続いている。
6月とは言え、例年ならサイズはともかく数は上がってもいいハズ…
何をもってして一般的と表現するのかは人それぞれではあるんだけど、一般的にハゼ釣りのハイシーズンは夏~初秋くらいに思われていると思う。
この基準は、10数cmサイズのハゼが、飽きない程度にそこそこの数あがるからだろうと思われる。
確かに、この時期にはそんな感じで釣れることもまぁまぁある。
ただ、それほどコンスタントに釣れるわけでもないのが、この時期のハゼ釣り。
当たり外れが大きくて、釣れる時は嫌というほど釣れるんだけど、厳渋で苦行のような釣りになる事も珍しくない。
まぁ、大体が赤潮やら青潮やら鵜の大群にハゼがゴッソリ捕食されたなど、外的要因であることも多い。
オッサン的には、ハゼのハイシーズンは7月という認識。
サイズはまだ10cm前後なんだけど、コンスタントに数があがる時期だから。
オッサンの中では『ハゼ釣り=数釣り』という図式です。
人によっては、良型が釣れてなんぼだったり、ハゼとの駆け引きがメインだったり、せっかくの休日にも拘らず肩身の狭い我が家からの逃避だったり…
人によってそれぞれのハゼ釣りバロメーターがあると思う。
2022年は、5月末のハゼ釣り開幕からど~にもパッとしないハゼ釣りが続いていた。
アタリはあるけど全然ハリに掛からないご様子。
その原因はハゼが小さ過ぎるから。
まぁ、メダカみたいなハゼを釣っても面白くも何ともないが、アタってくるけどハリ掛かりしない釣りというのはフラストレーションが溜まる一方。
いつもなら6月なら既に1束超えはあたり前の釣果なハズだけど、2022年は未だに1束に届かないオッサン。
どうやら2022年はハゼの成長が遅いようだが、ハゼ釣り仲間には毎回のように1束を超えている輩もいるんだから、ハゼ側だけに原因があるわけでもないらしい。
こう考えると、やはりオッサンの釣りが下手になっているのは紛れもない現実だろうて…
これは常々感じてはいたんだけど、認めてしまう勇気がなかったもんだから、できる限り気付かないフリをしていた。
もうオッサンもい~歳なもんで、歳をおうごとにサビついてゆく脳ミソと身体の衰えは如何ともし難い。
取るに足らん事柄をいつまでもグジグジと思い詰めていたり、思うようにできないのを他人に八つ当たりしたり、道端に落ちているものを拾い食いしたり…
心の許容範囲が狭くなってゆくのを痛感する。
人間は歳をとると人が良くて温和になるなんて嘘っぱちで、歳喰うたびに頑固で偏屈になってゆくのである。
身体の反応も鈍くなり、ハゼのアタリに気付いてるんだけど、手が竿を上げるまでに時間がかかる。
「アタリが来た!→竿を上げなきゃ!→どっこらせっとね~」というように、竿に蝿が止まりそうな愚鈍さ。
全然関係ないけど、最近は蝿って見なくなったね~
衛生環境が良くなったからだろうし、このコロナ騒ぎであらゆる場所で消毒しまくってるから余計にそうなのかな?
でも、あまりに潔癖すぎるのも免疫が付かなくなりそうで、かえって怖い気もする。
そんなブチ遅い反応なもんだから、当然ハリ掛かりなんてしなくて、しっかりエサだけを取られては揺れる仕掛けをボ~ゼンと見つめるオッサン。
「ハァ~、歳は喰いたくないのぉぉぉぉ~~~~………」
というわけで、くすぶり続けるハゼ釣りの悪い流れを断ち切るべく、本日は釣り場をチェンジしてみた。
本日のポイントは多摩川の羽田。
以前は、多摩川本流の羽田付近~海老取川の一帯は面白いハゼ釣りができたエリアだったけど、海老取川と羽田空港側の護岸工事の影響やら、数年前の台風直撃で上流から流れてきて堆積した砂を除去する浚渫工事の影響でさっぱりな釣り場になってしまった。
一昨年にこの釣り場でけっこう痛い目にあって、昨年は一度も来なかったんだよな~
しかし、そんな工事の痛手もそろそろ落ち着いた頃合いだろうて…と、様子見でやってみることにしました。
ちょっと心配なのが、羽田のハゼは大井ふ頭よりもハゼの成長が遅い。
今年は大井ふ頭のハゼが小さいから、羽田のハゼはもっと釣れないんぢゃね?ということ。
このブログを読んでいるあなたはもうご存知だろうけど、オッサンは何か気になったら、とにかく自分でやってみないと気が済まない性分。
こう書くと聞こえは良いが、つまりは人の言うことを聞かないタイプ。
釣り仲間が「アッチは全然釣れないよ~!」という親身なアドバイスを受け止めようともせず、「んなもんやってみないと分からんジャマイカ!自然はいつなんどき、何が起こるのか分からないんだから!」
んで、結果を出せればカッコいいのですが、案の定、痛い目にあってスゴスゴ逃げ帰ってくるのがお決まりのパターンだ。
学習能力が皆無なオッサンは、『玉砕もいとわず突き進むのが漢(おとこ)である!』を合言葉に、羽田を目指して愛車を漕ぐのでした。
今向かっている羽田の釣り場はオッサンちから一番遠い現場。
愛車を立ち漕ぎして、約40分の長丁場。
途中、大井ふ頭行きの分岐点に差しかかる。
「今ココで行き先変更して大井ふ頭に行けば絶対釣れるハズだぞ!リスクを背負わなくてもよいではないか!?」と思う自分と、「もう決めたんだから進むべきだ!漢として!!」との間で葛藤する。
優柔不断に迷っている内に分岐点を通り過ぎ、当初の予定通り羽田に向かう。
最後のチャンスを不意にするオッサン。
『チャンスの女神に後ろ髪はない』」という諺があるように、いまさら引き返せない。
しかし「女神に後ろ髪はない」って、女の命でもある髪、しかも後ろ髪が無い!って一体どういうヘアースタイル!?
よく中国映画に出てくる、頭髪を剃上げ、残した後頭部の毛髪を長く伸ばして編み、背後に垂らす辮髪(べんぱつ)の逆バージョンをイメージしながら、愛車は羽田に向かう。
二年ぶりにやって来た懐かしの羽田ポイント。
懐かし~!
遠くに今年3月に開通した「多摩川スカイブリッジ」が見える。
レインボーブリッジとかゲートブリッジとかの規模ならブリッジだが、あれって【スカイブリッジ】って豪語するほどのもんかね~?
開通当初に一度だけ試しに通ってみたけど、「コレって誰が使うの?市街地に掛かっている訳でもないから、通過する車なんて限定的で、歩行者なんてまずいないだろ?」としか思わなかった。
総工費は300億円で、作った建前が『ヒト・モノ・ビジネスの交流の活性化、国際競争力強化を狙いとして整備された橋』らしい。
ハァ?こんなヘンピな場所に建設して交流の活性化?国際競争力の強化?
行政ってこういう言葉遊びが大好きだけど、現実は絶対に300億の価値はないね!!
階段を登り堤内へ行くと、オッサン目当てのポイント船宿の『えさ政』前に人がごった返していた。
時間は朝の6時。
こんなに大勢のハゼ釣り人が!なにか時代が動いたか!?
っと思ったら、どうやら本日はえさ政さんで釣り大会のイベントがあるらしく、この人出らしい。
いつになく人が多いんですが…
ハテ、困ったぞ…
朝イチで一番のポイントに陣取りハゼを爆釣予定だったのだが、この騒ぎでハゼが散ってしまっただろう。
そもそも人が多過ぎてハゼ釣りすらできないぞ!
しかし、こちとらも老体にムチ打ってこんな遠方の釣り場に来てるんだから、彼奴らを押しのけてでもハゼ釣りするべきか?
いやしかし、んなことやったら注目のマト間違いなしで、プレッシャーに激弱なオッサンはお腹痛くなっちゃうだろうて…
なので第二候補のポイント、通称「うん○ポイント」に陣取る。
この、うん○ポイントの由来は、ちょうどこのポイントのすぐ脇がえさ政さんのトイレからの排水が落ちてくるスポットで、良型のハゼが釣れるポイント。
この理由は言わずもがなで、人様の栄養の絞りカスをハゼが食しているからと思われる。
↑オッサンの個人的な想像です!
あ、このネーミングはオッサンが勝手に付けてるだけで、他の釣り人に「すいませ~ん!うん○ポイントってどこですか?」と訪ねても、「この人、かわいそうに…」っと不憫がられだけなので、やらないほうがいいだろう。
今現在はほぼ満潮時間ちょっと手前になるんだけど、思ったよりも潮位が低いな。
ん?ちょっと浅いな…
この釣り場の基本ポイントは、桟橋の両サイドなんだけど、場所によっては浮遊物が堆積して釣りができない事も多々ある。
実はこういう下ってハゼが隠れていることもあるし、釣り人は避けるからナイスポイントだったりもする。
潮流の方向によっては邪魔なゴミが流れていくこともあるから、お目当てのポイントはその都度の状況に目を光らせておかなくちゃだわ!
この下にハゼが固まっていることもある
昨晩は雨が降ったので水が濁ってるかなと思ったけど、とても澄んだキレイな水だった。
なので、水底がよく見えるんだけど、ハゼが全然いないんですけど…
かな~り不安になりながら釣りの準備を始める。
この釣り場は遠浅なんだけど、水に立ち込めないから2.1mの他に3.6mの長竿も持ってきたが、まずは2.1mからやることにする。
前回デビューした「行雲流水210」
水温を計ると21℃だったが、今の時期のハゼ釣り場の水温ってここららへんの温度で安定しているのかな?
どの釣り場でもだいたいが21℃とか22℃とかなんだけど…
ではでは釣り開始。
適当にス~っと落とすとすぐにアタって来た!
お、ハゼいるじゃん!!
そのアタリ方から小ハゼみたいだけど、最初はハリ掛かりせず。
二度目の投入でやっぱりなサイズのハゼが上がってきた。
まぁ、このサイズだよね…
すぐにハゼが釣れてボウズ逃れでホッとする。
次も同じスポットに落とすとすぐにアタって来て、さっきと同じサイズが釣れた。
7.5cmってところ
その後もアタリは続いて、掛からないこともあるけどボチボチ程度にはハゼが釣れる。
んがしかし、どうにも上がってくるハゼが工業生産品のように均一サイズばかり…
ムムム…、サイズアップしないか。
そこで変化をつけるべく3.5mの竿をご用意。
今季初登場『ダイワ 清流X 硬調35』
前回は3.6mの竿で『軽極ハゼ』を使った。
確かに軽くて良い竿なんだけど、ちょっと柔らか過ぎるというか、ハゼを掛けると竿先から三番目くらいのブランクに重さが乗る感じで、胴調子に近いフィーリング。
片や、こちらの清流Xは二番目に乗るので、アタリが取りやすく扱いやすい。
軽極ハゼ同様に長さの割に軽い竿なので、使ってても疲れない。
オッサンの好みで言わせてもらうと、こちらの清流Xの方がお気に入り。
もっと沖ならサイズアップするんじゃね?という作戦。
ブ~ン!と投入すると2.1mの竿の倍くらい沖を狙えるんだけど、上がってきたハゼサイズに変化なし!
サイズアップせず!残念!!
とはいうものの、沖の方がハリ掛かり率は良さげ。
しばらくは3.5mの竿で続ける。
本日もどこでもハゼがアタックして来るわけではなく、喰ってくるハゼを探すお迎え型のハゼ釣り。
今いる場所から3ヶ所くらいハゼスポットが見つかる感じで、そのスポットでだいたい4~5匹釣れればヨシ!とする釣れ具合。
ハゼスポットでは、最初は7~8cmサイズが釣れて、その後はハリに掛からない赤ちゃんハゼが突いてくる。
そうなると次のスポットに移動する釣り方で、一ヶ所で粘っても厳しいかな…
ハゼが固まっている訳ではなくて、散らばっているようです。
3.5mの長竿でハゼスポットが見つからなければ、今度は2.1mにチェンジして手前を探ると新たなスポットが見つかる。
今日はこんな感じで長短の竿を取っ替え引っ替えしながら、沖と手前をまんべんなく釣り歩いてました。
移動先のあるスポットの最初の投入で、着底と同時の小さなアタリでアワセるとヒュンヒュン!と道糸が鳴って激しい引きが!
ん~?チヌの稚魚でも掛かったかな?と最初は思った。
水面近くで魚体が見えてくると、チヌではなくハゼの形。
アレ?ウロハゼかな?
この釣り場では、けっこう良型のウロハゼも上がるのでそう思っていた。
しかし、上がってきたのはナイスサイズのマハゼ!
今日は小ハゼしか釣れないと思ってたから、この重さと引きがマハゼなんて想像もしなかった。
大井ふ頭の釣り場でも15cmや16cmのマハゼが上がっているが、魚体は細くて残念な感じなんだけど、コイツはちょっと太り気味でキレイな魚体だった。
14cmちょっとの絵に書いたようなキレイなマハゼ
こんなのもまだいるんだな~
ちょっとやる気になったオッサンだったが、ちょうど満潮時間帯に突入し、途端にアタリが遠のく…
どこに落としてもアタリがない。
この時点で60匹ほど釣ってて、今日はやっと1束行くな!と確信してたんだけど、このアタリの無さはマズイな…
実はこういう時は!
っていう魔法なんてなくて、ひたすらに喰ってくるハゼを探すしかない。
ハゼがいるのは見えていて、オッサンが水面に近づくとサーっと逃げてゆくから、そこそこの数はいるんだども、如何せんエサに興味を示さない。
とにかくしっかり誘って、間違いでも喰うハゼを見つけるしかないのだ!
一匹がエサを喰えば、それに連られて周りのハゼがエサを喰ってくる。
そんな最初の一匹目を探すのが、潮が動かない時の仕事になります。
誘い方も小さくチョン!と動かすよりは、ス~!っとオモリを数cm引きずるとアタってくることが多かった。
そして、このブログで毎回毎回クチを酸っぱくして言ってるように、アタって来たスポットから半径10cmできれば5cm以内をピンポイントで狙い続けないと次のアタリは厳しいです。
後は大事なのはエサ付け。
ハゼがまだ小さいので、エサも小さく付けないとハリに掛からないのは言うまでもない。
ただ、今日は小さくてもエサが付いてれば喰って来た。
ホタテエサ限定の話なんだけど、ホタテの貝柱のセンターをチョン!と引っ掛けるけど、両端を指で潰して貝柱の繊維が水中でフワッ!と広がるように付けてください。
こうすることにより、ハゼにアピールするとともにハリ掛かりが良くなります。
貝柱の繊維がまとまったままだと端っこばかり突いてくるだけですよ~!
コレくらいのサイズでフワっとね
アタリハゼを探す時は、エササイズは大きめに付けて掛からずともまずは喰わせる事を優先し、ハゼスポットを見つけたらエサを小さくしてゆくのが吉です。
最初からエサが小さいと、すぐそばにハゼがいても喰ってこないことが多かったですね。
一度ハゼにアタックさせれば、周りのハゼも反応してそのスポット全体の活性が上がるので、エサを小さくしても喰ってきます。
こんな苦行のハゼ釣りで何とかごまかしながら釣りを続けていると、やっと潮が動き始めた。
するとハゼの活性も上がってくる。
正直な奴め!
ココから一気に数を稼ぐんだけど、上がってくるのは相変わらず小ハゼサイズばかり。
さっきみたいなナイスサイズは影も形もない。
やっと1束を超えて満足したオッサン。
3時間で103匹と2022年オッサンのハゼ釣りの初日となりました。
やっと1束いったよ~!
今日は潮加減がこの羽田釣行向きだったけど、満潮時間を挟むとやはり厳しい時間帯がありますね~
大潮・中潮の満潮前後がこの釣り場に適した潮位なんだけど、潮が止まると釣れないし、動き出すとアッという間に引くから時間との勝負になる。
まぁ、ここらへんのメリハリがこの釣り場の魅力でもあるんだけどね!
正直、今日は全然釣れない玉砕も覚悟してたんだけど、釣りになって良かった良かった。
一昨年や去年の絶望的な状態に比べれば、この釣り場も良い調子になってきているようで。
今年は潮の様子をみながら通ってみようと思うオッサンなのでした。
でも遠いんだよな~