2022年7月31日。
2022年夏シーズン12回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【しおじ磯】のち【はぜつき磯】
天気:晴れ
釣行時間:5時30分くらい(潮位:190cmほぼ満潮)〜
9時00分くらい(潮位:139cm下げ4分)中潮
水温:測り忘れた…
釣果:マハゼ215匹(8cm〜13.5cm)
竿:3.5m(清流X)のち2.1m(行雲流水) 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号
ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ
エサ:アミエビ・ベビーボイルホタテ
ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
な〜んも考えないで、毎日がただ楽しい日々なんて、生涯の中でもホンの一瞬だ。
中学や高校のある時期、専門学生や大学生のどこかしらの季節。
つまり、社会に出る前の若き日。
楽しげな雰囲気のまま、すべての温かいことがず〜っと続きてゆきそうな感覚の中、自分の将来も漫然と根拠もなく色づいて想像できる時。
そんな時は楽しい。
周囲はとりあえず、みんな同じ柵の中にいるから、リアルな挫折もない。
祭りの準備をしている時のように、まだ何も始まってないからこそ楽しい。
金曜日の夜の方が、日曜日の夜よりも心躍るみたいに…
しかし、そんな脳天気な夏も毎年訪れるわけじゃない。
今年も同じようにクソ暑い夏だとしても、去年とは違うクソ暑さを感じている奴もいるだろう。
今年の春に社会に放り出されてしまった社会人一年生の夏。
もはや子供でも学生でもない、ただのいち社会人としての夏。
先週、オッサンの務める会社に取引先からご挨拶に来た。
着慣れてないスーツに新品の会社員カバン。
全身から溢れ出るフレッシュ営業マンの風情。
間違いなくコイツは今年の春から社会に出てきた奴だろう。
この春に入社し、何かしらの研修を終え、晴れてお一人様で挨拶周り解禁!となったのであろう。
外気温は35℃近くはあったであろう、酷暑の真っ昼間。
そんな中、会社の命令で取引先中をご挨拶周り。
しかも社用車なんて使わせてもらえず電車移動。
何もこんな時期にスーツ着用で挨拶に来なくても…
クソ暑さと緊張からか、全身から汗が吹き出し、スーツ全体が来日したトム・クルーズの脇の下のようにびっちょりだった。
不憫ではあるが、コレも社会人の洗礼。
たどたどしい自己紹介とおざなりの営業トークを頑張って復唱。
こちらとしては特別そいつに用はなく、注文があれば、こちらからメール一発送れば済むことだ。
あまりにも不憫なので、オッサンとっておきの『ガリガリ君ゴールデンパイン味』を恵んでやった。
ひと仕事終え、そいつはまた来た道を帰っていった。
恐らくアスファルトの表面温度は60℃を超えていただろうその道を、「あきらかにまいってる奴」が歩いてゆく…
フレッシュマンではあるんだけど、そいつの後ろ姿にはフレッシュさは皆無だった。
歩き方は完全に「もうど〜なってもいい歩き」
両手両足はペロンペロンの方角で、アゴは上がりっぱなし。
ガリガリ君程度では彼の体温は下がらなかったようだった。
こういうことは新社会人になれば、多かれ少なかれ誰にでもあると思う。
逆に無いほうが死んでいる。
こんな時によぎるのは”あん時は楽しかったな〜…”の思ひ出。
そのなにも始まってなかった頃。
でもそれは、今、確実に楽しくないはずなのである。
昔、楽しかったその頃が過ぎた後、「あの頃」を思い出し、そこに行ってみようとする。
しかし、当然だけど「あの頃」はあの時であって、今に当てはめるとしっくり来ないハズだ。
それぞれの環境に散った者が、久しぶりに集まってする話はいつも「あの時」の話だ。
何年も経って「あの時」の話ばかりする環境。
そんな場所で昔話をする度に、そっちの方が”終わってる”感じがして立ち去りたくなる。
どんだけクソ会社で社会のネジ(しかも小!)であっても、そっちの方がまだ生きてるし、可能性もある。
「あの時」という幻想の中にしか楽しさを探せないと思う人は、一度、あの時の人々とあの時の話をしてみればいい。
それは確実にあの時よりも寂れてくだらない「終わってる大人の風景」になる。
あの時に泣くより、今にパンチである。
人によっていろいろな意見はあると思うが、オッサンの中ではハゼ釣りの数釣り時期は7月の中旬くらいがハイシーズン。
この時期は、サイズはまだ7cmくらいの小ハゼも混ざるんだけど、数だけはコンスタントに上がる事が多い。
そんで2022年シーズンもそんな感じだった。
しかし今年がちょっと違うのは、釣れる期間が長いこと。
7月初め頃から数が上がりだしたんだけど、未だに釣れる時期が続いている。
先週なんて、落とせば何もしないでも自動的に喰ってくるもんだから3束釣れた。
釣れるは釣れるんだけど、こうなってしまうと釣りとしての趣向が欠けていて、却っておもんない!
やはり、釣れる場所を見極め、ス〜っと丁寧に落とし、適切な誘いを入れて喰わす!というのが、釣りの面白さである。
釣れなきゃ「釣れない…」と嘆き、釣れれば「飽きたよ!」とのたまう。
釣り人とはキャッシュ(現金)な生き物なのである。
爆釣が続いたハゼ釣りも、やっと変化の兆しがきたようだ。
情報屋のO氏によると「今日からハゼ釣りが変わってきましたよ」と意味深なメールが先日届いた。
まぁ、これだけ釣れる時期が続いたんだから、どこかで終わるはずだよね〜
しかし、こうなってからは本当の実力勝負になってくる。
オッサンも気合いを入れ直し、身が引き締まる思いである。
今朝、目覚めると、いつものようにすっかり寝坊だった。
昨日の引き締まる思いは、夢の中の出来事だったようだ。
ど〜にも目標設定が高すぎるようで、次からは”釣り場には6時到着”に下方修正しよう。
いつものようにハゼ釣り現場が見える橋から見渡すと、何人かの常連たちが釣っている姿が見える。
「まぁ、よく朝早く起きれるもんだ…」
感心と呆れの複雑な心境。
もう釣り糸垂れてるもんな〜
この釣り場の玄関先【ゆうやけなぎさ】にやってくると、早朝にも拘らず既にビッチリ釣り人が並んでいる。
「うわ〜、アソコに入りたくねぇ〜」
っというわけで、オッサンはココを素通り。
実は本日はある用事がありまして【しおじ磯】に向かいます。
懐かしのしおじ磯にやってくるが、こちらではO氏がちゃっかり釣り糸垂れていた。
そ〜言えばこのO氏、「しおじ磯は潮が引いた時しか釣りにならないよ!」と豪語していた気がするが、今現在はほぼ満潮なんですけど…
このように、その時々の状況と気分で前言の完全撤回も釣り人あるあるではある。
この【しおじ磯】はそこそこ空いている釣り場なんだけど、なんか今日は人が多いな〜
これもBBQ工事の影響なんだろうな。
ハゼ釣り人多いな
O氏を横目に見ながら、オッサンは用事を済ませる。
さぁ!さっさと【はぜつき磯】に戻って釣りせな!と思ってたんだけど、すげぇ〜面倒くさくなった。
今から戻って、あのゴロタ石帯を数百m移動するのか…
悩んでると遠くにI氏が見えるではないか。
サツがてら、ハゼ釣りの塩梅を聞きにゆく。
「釣れるは釣れるけど、型が小さい」らしい。
むむむ…
情報屋からのタレコミによれば、あっちも同じような状況らしいので、オッサンお気にのポイントも空いていることだし【しおじ磯】から始めてみることにする。
こちらでやるということは3.5mの長竿を使うということである。
久しぶりに『清流X』の出番だ!
ゴソゴソと長竿の準備をするが、「3.5mってこんなに長かったっけ?」と思うが、なにせこのポイントは、この竿を使っても竿先が水面近くにまでなる深さがある。
使うエサは本日もO氏から頂いたアミエビとボイルホタテのコラボ。
ホタテはまだカチンコチンに凍っているので、最初はアミエビを使ってホタテの解凍までの時間稼ぎ。
さぁ、今日はどっちが釣れる!?
先程、O氏に声を掛けたら、またまたアミエビを貰ってしまった。
なにせこのO氏は会う人会う人にアミエビをお勧めしてるもんで…
その活動によりアミエビファン急増中らしい。
意外にレアな食材らしく、売ってるお店はそこそこ遠方なんだけど、ハゼ釣りのエサとして釣り人が買いに来てるらしい。
オッサンはわざわざ買いに行かずとも、O氏から無限に供給されるからいいや!楽ちん楽ちん。
アミエビを装着し、ブ〜ン!と放り込むが着水から着底までが異様に長く感じる。
秒数を数えてみたが、7秒ほど掛かった。
のべ竿でなかなかこの水深でやること無いけど、水の抵抗ってスゴいな〜
着底と同時にアタって来て、本日の一匹めが上がってきた。
う〜ん、情報通りのサイズ
次も同じスポットに落とすが、上がってくるのは同じサイズ…
まぁ、こんなもんか…
サイズは目をつぶるとして、落とせば何もしなくともアタって来るのはありがたい。
まぁ、深場でゆっくり落ちているから、コレが誘いと言えなくもないが…
一投一匹のペースで釣れてはいるが、いかんせん、長竿なもんで素早い手返しとは言い難い。
とは言え、深場の釣りは面白くて、ハゼを掛けるとサイズ以上の引きと重さが伝わり、竿が必要以上にしなる。
水深は3m以上はあるから、ハゼを抜き上げる頃には力尽きて無抵抗状態で上がってくる。
ダラ〜んっと無抵抗
調子良く釣っていたら、I氏一味のM氏がやってきた。
このM氏は仕事がら海外出張が多くて、本来なら今頃は海外にいるハズだった。
しかしつい先日、旅立ちのため、でかいスーツケースを2つゴロゴロしながら成田空港に向かっている電車内で突如帰ってこい命令。
どうやら急遽予定変更になったらしい。
M氏が向かっていたのは『暗黒大陸AFRICA』だったもんで、コレはよくある事態らしい。
考えようによっては電車内で良かったね〜
飛行機だったら「帰ってこい!」と言われてもね〜
M氏が派遣されるのはアフリカとか東南アジアの怪しい地域が多い。
このM氏は見た目はぽっちゃりで人当たりも朗らかなんだけど、若い頃は格闘技を真剣にやっていた格闘家。
それ故の派遣先で、いざとなったら自力で脱出するべし!ということなんだろう。
会社側も適材適所であるが、ジャパニーズ・ビジネスマンは厳しいね〜
久しぶりに一味と竿を並べる。
釣れ具合は相変わらずで、どこに落としても喰ってくるんだけどサイズがね〜…
コレくらいなら楽しいんだけどね
一時間経過で75匹と長竿の割には釣れたほうだと思う。
サイズが小さいからビクもスカスカだ
程なくM氏が帰ってしまった。
ん?さっき来たばかりじゃね?まぁ、いろいろ忙しいらしい。
その後も続けるが、ど〜にもサイズアップは望めなかった。
【しおじ磯】で2時間粘ったが107匹で、まぁ長竿で1束いけばヨシとしましょうかね。
感覚的に長竿だと短竿の6割くらいの釣れ具合かな。
釣り船が通り過ぎ、このタイミングで【夕やけなぎさ】での釣り人も帰り始めるので、そちらに移動する。
【夕やけなぎさ】では予想に反して、釣り人が多かったが、夏休みだからかそのほとんどはファミリー層だった。
そう言えば、そうなるのか…
オッサンは人混みを避けて【はぜつき磯】に移動。
今朝、橋から見えた通り、こちらではH2氏とT氏が釣り糸を垂れていた。
激混みの【夕やけなぎさ】と対象的に、こちらはまったりムード。
コッチは空いてて良いね〜
ハゼ釣りの塩梅を伺うが、「釣れるけど型がイマイチ」と【しおじ磯】と似たような状況。
こちらでは2.1mの竿を使う。
適当に落とすとすぐに釣れたが、やはりサイズが…
う〜ん…、このサイズか…
先週ナイスサイズを連発したポイントに行くべきか?ちょっと悩んだけど、もうココまでの移動で疲れていたので我慢しておいた。
あちらでこの潮位だと、また長竿を使うことになるからな〜
さすが2mの竿だと手返しスピードが全然違う。
連打になればかなりの速度を出せるんだけど、こちらはどこへ落としてもアタリが来るわけでもなかった。
まぁ、広範囲にはアタるんだけど、アタらないスポットもそこそこあるな…
まぁ、コレくらいのほうが休憩も兼ねられるのでヨシとしましょう!
前半は【しおじ磯】にいたもんだからおひさまがだんだんと高くなり、日向がだんだんと迫ってくる。
まだ辛うじて日陰がありそちらへ逃げているんだけど、ココらにも日向が襲ってくるのも時間の問題。
隣りのH2氏は昨日もここへ来ていたんだけど、ファミリーサービスで真っ昼に家族とハゼ釣りしていたらしく、気分が悪くなったとのこと。
マジで危ないですよ!
コロナと熱中症どちらが危険と言われれば、間違いなく熱中症ですよ!
釣りをするなら早朝の時間帯に来てください。
昼間のおひさまがsunsunと降り注ぐ中での釣りなんて本当に命に関わりますよ!
水に立ちこもうが、んなもん焼け石に水で、水温が朝と昼とでは全然違います。
昼なんて浅場はお湯ですよ!
っというわけで【はぜつき磯】では90分ほどで終了。
【しおじ磯】と【はぜつき磯】のトータル3時間30分ほどで合計215匹でした。
事前情報よりは釣れたと思う
この感じだったら朝イチから【はぜつき磯】でやってれば良かったかな?
内容的には同じような感じだったので、わざわざ長竿を使う必要も無かったカモしんまい。
長竿を使わないと釣れないならともかく、短竿で釣れるならそちらの方が手返しが早いし、必然数も上がります。
今日はオッサンの面倒臭い病が敗因かな…
でも、【しおじ磯】の深場でも釣れるようになってきているので、季節は少しずつ移り変わっているんだな〜
釣りが終わり、仲間たちとダベっているとH2氏がアイスを買ってきてくれた。
そ〜言えば、すぐそこのトイレの脇の自販機はアイスもあったな…
誰が買うんだろう?って思ってたんだけど、けっこう需要はあるのカモね!
こんな日には最高のご馳走!
いい歳こいたオッサン達が、全員アイスを喰ってる絵もまた微笑ましい
いよいよ次回から8月に突入。
どんなハゼ釣りになるのかは分かりませんが、暑さに気をつけながらチンタラやっていこうと思います。
ちなみに釣り仲間のN氏から
地元の岡山のスーパーにて
N氏の実家は岡山。
あちらではウロハゼは「クロハゼ」と呼ばれ、好んで食す習慣があるそうです。
東京だとハゼと言えばマハゼですが、マハゼはあちらでは「シロハゼ」と呼ぶんだそうな。
N氏もスーパーの鮮魚コーナーでハゼが売られているのは初めて見たそうな。
「調理済み」という事は、内蔵を取り除いているんでしょうね。
狭い日本とは言え、ところ変われば文化習慣も違うもんで…
釣ったハゼを現金化出来ないもんかね〜
そうなればモチベーション爆上りで、熱中症関係なく釣りまくるね!マジで!!
次の記事>>>「2022年13回目のハゼ釣りはまだまだ釣れるよ!」